有価証券報告書-第81期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1) 財政状態の状況
当事業年度末における資産の部は23,853百万円となり、前事業年度末と比べ1,003百万円増加しました。これは主に、流動資産において現金及び預金が1,508百万円増加し、固定資産において機械及び装置が305百万円、建物が134百万円減少したことによるものであります。
負債の部は3,362百万円となり、前事業年度末と比べ238百万円増加しました。これは主に、流動負債において未払消費税等が117百万円、固定負債において退職給付引当金が90百万円増加したことによるものであります。
純資産の部は20,490百万円となり、前事業年度末と比べ764百万円増加しました。これは主に、利益剰余金が712百万円、その他有価証券評価差額金が51百万円増加したことによるものであります。
この結果、当事業年度末の自己資本比率は85.9%(前事業年度末は86.3%)、1株当たり純資産は2,949円07銭(前事業年度末は2,839円01銭)となりました。
(2) 経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、すべてにおいて新型コロナウイルスに翻弄された1年であり、国内的・世界的にもワクチン接種が始まり、新型コロナウイルス感染拡大の沈静化が期待されるものの、変異株の発生により、先行きは依然として不透明な状況となっております。
食品業界におきましては、食の安心・安全に対する関心が一層高まるとともに、原材料価格の上昇、労働環境の変化等が依然続く状況にあり厳しい経営環境が継続しております。
このような状況の中で、当社は取引先のニーズを追求した提案型営業の強化とともに、既存設備の活用を重点に合理化・省力化の推進を図り、経営効率の向上と利益目標の達成に取り組んでまいりました。
この結果、当事業年度の経営成績は、売上高は21,238百万円と前年同期と比べ952百万円(4.7%)の増収となり、営業利益は1,393百万円と前年同期と比べ378百万円(37.3%)、経常利益は1,481百万円と前年同期と比べ361百万円(32.3%)、当期純利益は990百万円と前年同期と比べ14百万円(1.4%)の増益となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
液体部門は、液体スープの売上が順調に伸び、売上高は4,162百万円と前年同期と比べ300百万円(7.8%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は328百万円と前年同期と比べ36百万円(12.5%)の増益となりました。
粉体部門は、顆粒製品の受託が順調に伸び、売上高は4,418百万円と前年同期と比べ184百万円(4.4%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は80百万円(前年同期は7百万円のセグメント損失(営業損失))となりました。
チルド食品部門は、受託が順調に推移し、売上高は2,942百万円と前年同期と比べ356百万円(13.8%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は454百万円と前年同期と比べ123百万円(37.5%)の増益となりました。
即席麺部門は、袋麺の受託が増加し、売上高は8,696百万円と前年同期と比べ58百万円(0.7%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は513百万円と前年同期と比べ120百万円(30.6%)の増益となりました。
その他は、水産物の取扱量が増加したことに伴い、売上高は1,018百万円と前年同期と比べ52百万円(5.5%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は16百万円と前年同期と比べ9百万円(126.6%)の増益となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は8,395百万円となり、前年同期と比べ1,508百万円(21.9%)の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動により得られた資金は2,025百万円となり、前年同期と比べ618百万円(44.0%)の増加となりました。主な要因は、税引前当期純利益1,426百万円及び減価償却費639百万円による資金の増加と法人税等の支払額443百万円による資金の減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は239百万円となり、前年同期と比べ1,062百万円(81.6%)の減少となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出196百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果使用した資金は277百万円となり、前年同期と比べ0百万円(0.0%)の減少となりました。なお、財務活動による主な支出は、配当金の支払によるものであります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 生産金額は販売価格により算出しております。
(算式) 売上高÷売上数量×生産数量
2 生産実績には、見本品等を含んでおります。
3 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 商品仕入実績
(注) 1 金額は仕入価格によっております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 受注状況
当社は、液体及び粉体については見込み生産であり、粉体の一部、チルド食品及び即席麺については東洋水産㈱からの受託製造であります。
(4) 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)
経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成に当たって、資産・負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、国内的・世界的にもワクチン接種が始まり、新型コロナウイルス感染拡大の沈静化が期待されるものの、変異株の発生により、先行きは依然として不透明な状況となっております。また、原料等の調達先の生産停滞による価格変動の影響も懸念されます。今後につきましては新型コロナウイルス感染症の収束時期や、その後の景気動向・個人消費への影響等を合理的に見通すことは極めて困難であり、従いまして、当社の経営成績及び財政状態等に及ぼす影響額の測定は困難であります。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
①繰延税金資産の回収可能性
繰延税金資産は、将来減算一時差異を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しておりますが、課税所得が生じる時期及び金額は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、実際に生じた時期及び金額が見積りと異なった場合、翌事業年度以降において認識する金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。
②退職給付債務の測定
当社は、確定給付制度を採用しております。確定給付制度の退職給付債務の現在価値及び関連する勤務費用等は、数理計算上の仮定を用いて退職給付見込額を見積り、割り引くことにより算定しております。数理計算上の仮定には、割引率、昇給率、及び死亡率等の様々な変数についての見積り及び判断が求められます。
数理計算上の仮定は、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌事業年度以降の財務諸表において認識する退職給付引当金及び退職給付費用の金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。
なお、当事業年度末の退職給付債務の算定に用いた主要な数理計算上の仮定は「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (退職給付関係) (6)数理計算上の計算基礎に関する事項」に記載のとおりであります。
(2) 当事業年度の経営成績の分析
①売上高・営業利益及び経常利益
売上高は全セグメントにて売上が伸びた結果、21,238百万円と前年同期と比べ952百万円(4.7%)の増収となりました。利益面につきましては、売上原価率が前年同期と比べ1.3%、売上高販管費率が0.3%低下した結果、営業利益は1,393百万円と前年同期と比べ378百万円(37.3%)、経常利益は1,481百万円と前年同期と比べ361百万円(32.3%)の増益となりました。
なお、セグメント別の売上高及び営業利益については、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」「(2)経営成績の状況」に記載しております。
②当期純利益
当期純利益は前事業年度において2019年7月に竣工した鳥取工場の新工場に対する補助金収入355百万円がありましたが、営業利益率の改善により990百万円と前年同期と比べ14百万円(1.4%)の増益となりました。
この結果、当事業年度の1株当たり当期純利益(EPS)は142.58円となり前年同期と比べ2.03円(1.4%)の増加となりました。
③自己資本当期純利益率(ROE)及び総資産経常利益率(ROA)
①及び②の結果、当事業年度の自己資本当期純利益率(ROE)は4.9%(前期比0.1ポイント減)となりました。また、総資産経常利益率(ROA)は6.3%(前期比1.4ポイント増)となりました。
(3) 戦略的現状と見通し
当社といたしましては、これらの状況を踏まえて、売上の大きな構成を占める即席麺、チルド食品の麺類は、今後も安定した経営基盤として、新製品開発などの面で東洋水産㈱に協力し、受託量の拡大を図ります。一方、当社が製品開発の主体を持っている液体や粉体は、今後発展の戦略分野と考え、メーカーとして必要性が高まる整備、拡充を行いながら、研究開発の強化を図り、製品開発のスピードアップに取り組み、取引先の要望にいつでも応えられるよう生産、販売体制を整え、売上拡大を図り、売上高に占める自社開発製品の比率を上げながら、バランスのとれた売上構成を目指し、コストダウンや業務の効率化にも傾注し、安定した経営を目指します。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
①キャッシュ・フロー
当事業年度のキャッシュ・フローの分析については、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」「(3)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
②財政政策
当社は現在、必要な運転資金及び設備投資資金については、自己資金にて全て賄っております。
当社は、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達していく考えであります。
(5) 経営者の問題認識と今後の方針について
今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延の長期化に伴う政治・経済への影響が計り知れない状況の中で、人手不足による人件費・物流費の上昇や原材料費の不透明な先行き等、経営環境は依然として厳しい状況で推移することが予想されます。
食品業界におきましても、原材料コストの上昇圧力が強い一方、低価格志向・節約志向に伴う価格競争の激化による厳しい経営環境が継続されるものと予想されます。また、人口減少と高齢化の進展、食への安心・安全に対する意識の高まりなど大きな変化が起こっております。
このような状況の中で当社は、品質第一の姿勢を貫き、安心・安全な製品を提供することを基本として品質管理を徹底するとともに、生産面におきましては、人材育成の充実とローコストオペレーション体制を実現できるよう創意工夫し、収益基盤の強化を図ってまいります。
また、既存設備の有効活用を推し進めていくとともに、新たな事業にも積極的に挑戦して収益力を強化してまいります。
なお、新型コロナウイルス感染症に対しまして、当社では、お客様、関係者の皆様、そして従業員・ご家族の安全と健康の確保に向け、所管保健所、自治体などと連携を図りながら、感染拡大の防止の為に必要な対応・対策を継続して実施しております。
1.社員の感染予防の観点から、通勤途上でのマスク着用、出社時の手指のアルコール消毒、出社前の検温の記録等の一般的な感染予防対策を実施
2.不要不急の出張の自粛と出張申請の徹底
3.食堂等でのソーシャルディスタンスの導入と徹底
4.感染者発生時の対応フローの作成とその運用の実施
等々
新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、国内的・世界的にもワクチン接種が始まり、新型コロナウイルス感染拡大の沈静化が期待されるものの、変異株の発生により、先行きは依然として不透明な状況となっております。また、原料等の調達先の生産停滞による価格変動の影響も懸念されます。原材料供給の混乱や従業員の感染による一時的な生産の停止に備えるべく、所管保健所・自治体などと連携を図りながら、感染拡大の防止の為に必要な対応・対策を実施しております。
さらに、企業活動における社会的責任の重さを充分認識し、環境保全活動への取り組み、コンプライアンス体制の強化等を推進し、お客様に信頼される企業を目指し、積極的に事業を展開し、社業の発展を図る所存であります。
当事業年度末における資産の部は23,853百万円となり、前事業年度末と比べ1,003百万円増加しました。これは主に、流動資産において現金及び預金が1,508百万円増加し、固定資産において機械及び装置が305百万円、建物が134百万円減少したことによるものであります。
負債の部は3,362百万円となり、前事業年度末と比べ238百万円増加しました。これは主に、流動負債において未払消費税等が117百万円、固定負債において退職給付引当金が90百万円増加したことによるものであります。
純資産の部は20,490百万円となり、前事業年度末と比べ764百万円増加しました。これは主に、利益剰余金が712百万円、その他有価証券評価差額金が51百万円増加したことによるものであります。
この結果、当事業年度末の自己資本比率は85.9%(前事業年度末は86.3%)、1株当たり純資産は2,949円07銭(前事業年度末は2,839円01銭)となりました。
(2) 経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、すべてにおいて新型コロナウイルスに翻弄された1年であり、国内的・世界的にもワクチン接種が始まり、新型コロナウイルス感染拡大の沈静化が期待されるものの、変異株の発生により、先行きは依然として不透明な状況となっております。
食品業界におきましては、食の安心・安全に対する関心が一層高まるとともに、原材料価格の上昇、労働環境の変化等が依然続く状況にあり厳しい経営環境が継続しております。
このような状況の中で、当社は取引先のニーズを追求した提案型営業の強化とともに、既存設備の活用を重点に合理化・省力化の推進を図り、経営効率の向上と利益目標の達成に取り組んでまいりました。
この結果、当事業年度の経営成績は、売上高は21,238百万円と前年同期と比べ952百万円(4.7%)の増収となり、営業利益は1,393百万円と前年同期と比べ378百万円(37.3%)、経常利益は1,481百万円と前年同期と比べ361百万円(32.3%)、当期純利益は990百万円と前年同期と比べ14百万円(1.4%)の増益となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
液体部門は、液体スープの売上が順調に伸び、売上高は4,162百万円と前年同期と比べ300百万円(7.8%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は328百万円と前年同期と比べ36百万円(12.5%)の増益となりました。
粉体部門は、顆粒製品の受託が順調に伸び、売上高は4,418百万円と前年同期と比べ184百万円(4.4%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は80百万円(前年同期は7百万円のセグメント損失(営業損失))となりました。
チルド食品部門は、受託が順調に推移し、売上高は2,942百万円と前年同期と比べ356百万円(13.8%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は454百万円と前年同期と比べ123百万円(37.5%)の増益となりました。
即席麺部門は、袋麺の受託が増加し、売上高は8,696百万円と前年同期と比べ58百万円(0.7%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は513百万円と前年同期と比べ120百万円(30.6%)の増益となりました。
その他は、水産物の取扱量が増加したことに伴い、売上高は1,018百万円と前年同期と比べ52百万円(5.5%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は16百万円と前年同期と比べ9百万円(126.6%)の増益となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は8,395百万円となり、前年同期と比べ1,508百万円(21.9%)の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動により得られた資金は2,025百万円となり、前年同期と比べ618百万円(44.0%)の増加となりました。主な要因は、税引前当期純利益1,426百万円及び減価償却費639百万円による資金の増加と法人税等の支払額443百万円による資金の減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は239百万円となり、前年同期と比べ1,062百万円(81.6%)の減少となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出196百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果使用した資金は277百万円となり、前年同期と比べ0百万円(0.0%)の減少となりました。なお、財務活動による主な支出は、配当金の支払によるものであります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 液体 | 4,192 | 106.7 |
| 粉体 | 4,509 | 100.9 |
| チルド食品 | 2,942 | 113.8 |
| 即席麺 | 8,728 | 100.9 |
| 合計 | 20,372 | 103.8 |
(注) 1 生産金額は販売価格により算出しております。
(算式) 売上高÷売上数量×生産数量
2 生産実績には、見本品等を含んでおります。
3 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 商品仕入実績
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| その他 | 971 | 107.5 |
| 合計 | 971 | 107.5 |
(注) 1 金額は仕入価格によっております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 受注状況
当社は、液体及び粉体については見込み生産であり、粉体の一部、チルド食品及び即席麺については東洋水産㈱からの受託製造であります。
(4) 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売金額(百万円) | 前年同期比(%) | |
| 製品 | 液体 | 4,162 | 107.8 |
| 粉体 | 4,418 | 104.4 | |
| チルド食品 | 2,942 | 113.8 | |
| 即席麺 | 8,696 | 100.7 | |
| 小計 | 20,220 | 104.7 | |
| その他 | 1,018 | 105.5 | |
| 合計 | 21,238 | 104.7 | |
(注) 1 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先名 | 第80期 | 第81期 | ||
| 販売金額(百万円) | 割合(%) | 販売金額(百万円) | 割合(%) | |
| 東洋水産㈱ | 16,447 | 81.1 | 17,214 | 81.1 |
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)
経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成に当たって、資産・負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、国内的・世界的にもワクチン接種が始まり、新型コロナウイルス感染拡大の沈静化が期待されるものの、変異株の発生により、先行きは依然として不透明な状況となっております。また、原料等の調達先の生産停滞による価格変動の影響も懸念されます。今後につきましては新型コロナウイルス感染症の収束時期や、その後の景気動向・個人消費への影響等を合理的に見通すことは極めて困難であり、従いまして、当社の経営成績及び財政状態等に及ぼす影響額の測定は困難であります。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
①繰延税金資産の回収可能性
繰延税金資産は、将来減算一時差異を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しておりますが、課税所得が生じる時期及び金額は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、実際に生じた時期及び金額が見積りと異なった場合、翌事業年度以降において認識する金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。
②退職給付債務の測定
当社は、確定給付制度を採用しております。確定給付制度の退職給付債務の現在価値及び関連する勤務費用等は、数理計算上の仮定を用いて退職給付見込額を見積り、割り引くことにより算定しております。数理計算上の仮定には、割引率、昇給率、及び死亡率等の様々な変数についての見積り及び判断が求められます。
数理計算上の仮定は、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌事業年度以降の財務諸表において認識する退職給付引当金及び退職給付費用の金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。
なお、当事業年度末の退職給付債務の算定に用いた主要な数理計算上の仮定は「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (退職給付関係) (6)数理計算上の計算基礎に関する事項」に記載のとおりであります。
(2) 当事業年度の経営成績の分析
①売上高・営業利益及び経常利益
売上高は全セグメントにて売上が伸びた結果、21,238百万円と前年同期と比べ952百万円(4.7%)の増収となりました。利益面につきましては、売上原価率が前年同期と比べ1.3%、売上高販管費率が0.3%低下した結果、営業利益は1,393百万円と前年同期と比べ378百万円(37.3%)、経常利益は1,481百万円と前年同期と比べ361百万円(32.3%)の増益となりました。
なお、セグメント別の売上高及び営業利益については、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」「(2)経営成績の状況」に記載しております。
②当期純利益
当期純利益は前事業年度において2019年7月に竣工した鳥取工場の新工場に対する補助金収入355百万円がありましたが、営業利益率の改善により990百万円と前年同期と比べ14百万円(1.4%)の増益となりました。
この結果、当事業年度の1株当たり当期純利益(EPS)は142.58円となり前年同期と比べ2.03円(1.4%)の増加となりました。
③自己資本当期純利益率(ROE)及び総資産経常利益率(ROA)
①及び②の結果、当事業年度の自己資本当期純利益率(ROE)は4.9%(前期比0.1ポイント減)となりました。また、総資産経常利益率(ROA)は6.3%(前期比1.4ポイント増)となりました。
(3) 戦略的現状と見通し
当社といたしましては、これらの状況を踏まえて、売上の大きな構成を占める即席麺、チルド食品の麺類は、今後も安定した経営基盤として、新製品開発などの面で東洋水産㈱に協力し、受託量の拡大を図ります。一方、当社が製品開発の主体を持っている液体や粉体は、今後発展の戦略分野と考え、メーカーとして必要性が高まる整備、拡充を行いながら、研究開発の強化を図り、製品開発のスピードアップに取り組み、取引先の要望にいつでも応えられるよう生産、販売体制を整え、売上拡大を図り、売上高に占める自社開発製品の比率を上げながら、バランスのとれた売上構成を目指し、コストダウンや業務の効率化にも傾注し、安定した経営を目指します。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
①キャッシュ・フロー
当事業年度のキャッシュ・フローの分析については、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」「(3)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
②財政政策
当社は現在、必要な運転資金及び設備投資資金については、自己資金にて全て賄っております。
当社は、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達していく考えであります。
(5) 経営者の問題認識と今後の方針について
今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延の長期化に伴う政治・経済への影響が計り知れない状況の中で、人手不足による人件費・物流費の上昇や原材料費の不透明な先行き等、経営環境は依然として厳しい状況で推移することが予想されます。
食品業界におきましても、原材料コストの上昇圧力が強い一方、低価格志向・節約志向に伴う価格競争の激化による厳しい経営環境が継続されるものと予想されます。また、人口減少と高齢化の進展、食への安心・安全に対する意識の高まりなど大きな変化が起こっております。
このような状況の中で当社は、品質第一の姿勢を貫き、安心・安全な製品を提供することを基本として品質管理を徹底するとともに、生産面におきましては、人材育成の充実とローコストオペレーション体制を実現できるよう創意工夫し、収益基盤の強化を図ってまいります。
また、既存設備の有効活用を推し進めていくとともに、新たな事業にも積極的に挑戦して収益力を強化してまいります。
なお、新型コロナウイルス感染症に対しまして、当社では、お客様、関係者の皆様、そして従業員・ご家族の安全と健康の確保に向け、所管保健所、自治体などと連携を図りながら、感染拡大の防止の為に必要な対応・対策を継続して実施しております。
1.社員の感染予防の観点から、通勤途上でのマスク着用、出社時の手指のアルコール消毒、出社前の検温の記録等の一般的な感染予防対策を実施
2.不要不急の出張の自粛と出張申請の徹底
3.食堂等でのソーシャルディスタンスの導入と徹底
4.感染者発生時の対応フローの作成とその運用の実施
等々
新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、国内的・世界的にもワクチン接種が始まり、新型コロナウイルス感染拡大の沈静化が期待されるものの、変異株の発生により、先行きは依然として不透明な状況となっております。また、原料等の調達先の生産停滞による価格変動の影響も懸念されます。原材料供給の混乱や従業員の感染による一時的な生産の停止に備えるべく、所管保健所・自治体などと連携を図りながら、感染拡大の防止の為に必要な対応・対策を実施しております。
さらに、企業活動における社会的責任の重さを充分認識し、環境保全活動への取り組み、コンプライアンス体制の強化等を推進し、お客様に信頼される企業を目指し、積極的に事業を展開し、社業の発展を図る所存であります。