有価証券報告書-第46期(令和3年9月1日-令和4年8月31日)

【提出】
2022/11/30 11:45
【資料】
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【項目】
141項目

対処すべき課題

本文における将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当企業グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当企業グループは、創業以来一貫して、婚礼衣裳の製造販売を主たる業務として行い、社是として「お客さまの利益を創る」「社会奉仕」「社員の生活向上」の3つの理念、信条として「夢を持って」「夢を創り」「夢を売ろう」を掲げ、労使一体の経営を進めております。
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当企業グループは売上高、自己資本利益率(ROE)及び自己資本比率を重要な経営指標として位置付けております。当連結会計年度における売上高は9,507百万円(前年同期比35.5%増)、自己資本利益率(ROE)は29.9%(前年同期は△29.4%)、自己資本比率は23.1%(前年同期は17.2%)となりました。引き続きこれらの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
(3) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当企業グループを取り巻く環境を展望すると、新型コロナウイルス感染症は、ワクチンの普及の効果もあり、私たちの生活に与える影響も徐々に小さくなり、ブライダル市場も緩やかな回復傾向となっておりますが、依然として、先行きの不透明な状況が続いております。また、少子化や晩婚化、非婚化等の影響の長期化や、消費者ニーズの多様化の進展により、ブライダル市場における競争は、ますます加速していくことが想定されます。
このような状況を踏まえ、当企業グループとしては、ホールセール事業部門、コンシューマー事業部門のそれぞれの特徴を最大限に活かし、また、各事業が効果的に連携することにより、中長期的な成長を目指し、以下のような課題に対処してまいります。
① 新型コロナウイルス感染症への対応
当企業グループは、お客様と従業員の安全を第一に感染防止対策に取り組みつつ、お客様に安心してご来店・ご来社いただけるよう事業を推進しております。また、今後も新型コロナウイルス感染症の影響は不確実性が高いことを前提に、継続的な経費の削減を行い、収益力の改善を図ってまいります。
② 高付加価値の商品・サービスの提供
ホールセール事業部門においては、ウエディングドレスのトップメーカーとして、ブライダル市場に対して、様々な情報発信を行うことにより、需要の開拓を行ってまいりました。引き続きデザイン性、話題性の高い商品開発を行い、高品質のウエディングドレス等の提供を行ってまいります。
コンシューマー事業部門においては、お客様に満足いただける高付加価値の商品・サービスの提供を行うことにより、更なるマーケットシェアの拡大を図ってまいります。また、衣裳事業、リゾート挙式事業、写真・映像事業、美容事業、式場事業等の各事業の連携の強化によるマーケット拡大や、市場動向を見据えた積極的なスクラップ・アンド・ビルドを行い、利益の拡大を目指してまいります。
③ 人材の確保と育成
当企業グループの成長には、優秀な人材の確保が必要不可欠と考えております。事業戦略に沿った採用施策の強化及び社員教育の充実を図り、多様化するお客様のニーズに対応できる人材を育成してまいります。また、激しく変化する環境にも対応できる柔軟な組織づくりを目指してまいります。
④ 内部管理体制の強化
持続的な成長を目指していくため、内部管理体制の強化が重要であると認識しております。コーポレートガバナンスの更なる強化を図り、リスク管理、コンプライアンスを徹底してまいります。また、同時にデジタルトランスフォーメーション等への取り組みにも力を入れ、生産性が高い組織を目指してまいります。