訂正有価証券報告書-第68期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/12/25 16:45
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【項目】
120項目

業績等の概要

本項目は当連結会計年度(平成25年4月1日から平成26年3月31日までの12ヶ月間)について記載しています。
なお、四半期については以下の略語を使用しています。
略 語内 容
第1四半期第1四半期連結会計期間(4月1日~6月30日(3ヶ月間))
第2四半期第2四半期連結会計期間(7月1日~9月30日(3ヶ月間))
第3四半期第3四半期連結会計期間(10月1日~12月31日(3ヶ月間))
第4四半期第4四半期連結会計期間(1月1日~3月31日(3ヶ月間))

(1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、米国経済は輸出の拡大や個人消費の増加から緩やかな回復基調が続き、欧州経済は依然失業率が高いものの景気の持ち直しの動きがみられる一方、中国経済は経済成長率の鈍化傾向の継続等依然として先行きの不透明感は払拭されませんでした。日本経済におきましては、積極的な金融政策、財政政策による為替の円高是正が進み、輸出の持ち直しや個人消費の増加等、景気は緩やかに回復してきました。
当社グループの関連市場である電子部品業界については、カーエレクトロニクス向け市場の拡大やスマートフォンやタブレット型端末向けの製品の需要が堅調に推移しました。
このような状況の下、当連結会計年度の売上高は44,224百万円(前年同期比22.2%増)となりました。
PWB用部材については、リジッド基板用部材の販売が堅調であったことに加え、永勝泰科技股份有限公司の新規連結および為替相場が円安に推移したことも寄与し、販売数量、販売金額ともに前連結会計年度を上回る水準となりました。この結果、PWB用部材の売上高は38,226百万円(前年同期比36.5%増)となりました。
PDP用部材を主体とするFPD用部材については、販売数量の減少に加え、原材料である銀の市場価格が大きく下落したことにより連動する販売単価も下落し、FPD用部材の売上高は4,554百万円(前年同期比37.7%減)となりました。
以上の結果、営業利益は7,568百万円(前年同期比72.6%増)、経常利益は7,827百万円(前年同期比65.0%増)となり、当期純利益は4,930百万円(前年同期比46.4%増)となりました。
セグメントの業績は以下のとおりです(売上高にはセグメント間の内部取引が含まれています)。
① 日本
日本を構成する連結会社は生産販売子会社である太陽インキ製造株式会社です。
リジッド基板用部材の売上は大きな変動はなく横ばいに推移しました。PKG基板用部材の売上はスマートフォン市場の拡大により好調に推移しました。
この結果、売上高は14,005百万円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益は1,906百万円(前年同期比13.1%増)となりました。
② 中国(含む香港)
中国を構成する連結会社は生産販売子会社である太陽油墨(蘇州)有限公司および永勝泰油墨(深圳)有限公司と主に華南市場向け営業活動を行う販売子会社であるTAIYO INK INTERNATIONAL(HK)LTD.および太陽油墨貿易(深圳)有限公司です。なお、永勝泰油墨(深圳)有限公司は当連結会計年度において取得した永勝泰科技股份有限公司の子会社です。
リジッド基板用部材の低価格品はサーバーや通信機器向け市場の拡大により好調に推移しました。
この結果、売上高は17,791百万円(前年同期比64.2%増)、セグメント利益は2,617百万円(前年同期比65.2%増)となりました。
③ 台湾
台湾を構成する連結会社は生産販売子会社である台湾太陽油墨股份有限公司および永勝泰科技股份有限公司(その他 子会社3社)です。
リジッド基板用部材の売上はサーバーやカーエレクトロニクス向け市場の拡大により好調に推移しました。
この結果、売上高は8,398百万円(前年同期比113.4%増)、セグメント利益は1,427百万円(前年同期比186.7%増)となりました。
④ 韓国
韓国を構成する連結会社は生産販売子会社である韓国タイヨウインキ株式会社です。
利益率が低いFPD用部材の販売数量が大幅に減少し、さらに販売単価に連動する銀の価格が下落した影響により、販売金額は前年同期を大きく下回りました。一方で、利益率が高いPKG基板用ドライフィルムはスマートフォン向け市場の拡大により好調に推移したことにより、利益は前年同期を上回りました。
この結果、売上高は10,599百万円(前年同期比9.6%減)、セグメント利益は1,073百万円(前年同期比
81.6%増)となりました。
⑤ その他
その他を構成する連結会社はTAIYO AMERICA,INC.およびTAIYO INK INTERNATIONAL(SINGAPORE)PTE LTDです。
TAIYO AMERICAにつきましては、ほぼ前年同期並みの水準で推移しました。
TAIYO INK INTERNATIONAL(SINGAPORE)につきましては、タイのカーエレクトロニクス向け市場の拡大により好調に推移しました。
この結果、売上高は3,524百万円(前年同期比23.5%増)、セグメント利益は453百万円(前年同期比39.9%
増)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度の連結キャッシュ・フローの状況と大口要因は下表のとおりです。
前連結
会計年度
(百万円)
当連結
会計年度
(百万円)
大口要因
営業活動による
キャッシュ・フロー
6,1097,020税金等調整前当期純利益約75億円、減価償却費により約11億円の増加、法人税等の支払により約19億円の減少
投資活動による
キャッシュ・フロー
△2,477△3,839有形固定資産の取得による支出で約17億円の減少、子会社株式の取得による支出で約27億円の減少、関係会社出資金の精算による収入で約5億円の増加
財務活動による
キャッシュ・フロー
△2,3142,350長期借入金の借入による収入で約56億円の増加、配当金の支払により約30億円の減少
現金及び現金同等物の増減額2,2026,571
現金及び現金同等物の期末残高13,76620,338