四半期報告書-第76期第1四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2017/08/10 13:17
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【項目】
32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間の当社グループを取り巻く経済環境は、わが国経済は政府や日本銀行の各種政策の効果により雇用情勢や企業業績の改善が続く中、景気も緩やかな回復基調が続きました。また、アジア地域につきましては、中国では各種政策の効果により景気は持ち直しの動きがみられました。その他アジア地域についての景気も持ち直しの動きがみられました。
印刷インキの需要先であります印刷業界におきましては、雇用・所得環境の改善が続く中、個人消費も緩やかに持ち直しの動きが続いているものの、流通する印刷物は伸び悩んでおります。また、情報の電子化及び少子化の影響により出版・商業印刷が縮小傾向にあり、引き続き厳しい状況が続いております。中国をはじめアジア地域では、景気は緩やかな持ち直しの動きが続いておりますが、印刷需要は伸び悩んでおります。また、特殊UVインキの関係する液晶パネル関連市場は、パネルメーカーの稼働は引続き好調でしたが、ディスプレイ材料は価格の低下により、厳しい販売環境が続いております。
このような経営環境の中で、当社の経営理念でありますT&K(Technology and Kindness=技術と真心)の精神に則り、ユーザーニーズに耳を傾け、ユーザーの真に役立つ製品の開発・供給に注力し、よりきめ細かいサービスに努めてまいりました。
この結果、当第1四半期の連結累計期間の売上高は、一般UVインキの販売が増加したものの、平版インキ及び特殊UVインキの販売が減少したことにより、売上高は115億95百万円(前年同期比0.6%減)となりました。利益面におきましては販売費及び一般管理費が減少したこと等により、営業利益は6億83百万円(前年同期比20.0%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、持分法による投資利益96百万円、法人税等1億98百万円を計上したことにより、5億67百万円(前年同期比37.8%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、セグメント別の売上高及び営業利益はセグメント間の内部取引消去前の金額によっております。
① 印刷インキ
売上高は115億93百万円(前年同期比0.6%減)、セグメント利益(営業利益)は6億78百万円(前年同期比20.1%増)となりました。
② その他
売上高は12百万円(前年同期比3.0%減)、セグメント利益(営業利益)は2百万円(前年同期比11.0%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産については、前連結会計年度末に比べて3億71百万円増加し、603億92百万円となりました。これは前連結会計年度末に比べて、受取手形及び売掛金が4億79百万円減少したものの、現金及び預金が5億52百万円、商品及び製品が2億51百万円増加したことが主な要因であります。
負債については、前連結会計年度末に比べて64百万円増加し、168億58百万円となりました。これは前連結会計年度末に比べて、賞与引当金が3億30百万円減少したものの、流動負債(その他)が3億18百万円、電子記録債務が1億10百万円増加したことが主な要因であります。
純資産については、前連結会計年度末に比べて3億7百万円増加し、435億34百万円となりました。これは前連結会計年度末に比べて為替換算調整勘定が1億6百万円減少したものの、利益剰余金が2億50百万円、その他有価証券評価差額金が1億18百万円増加したことが主な要因であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発活動の総額は、3億6百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。