四半期報告書-第71期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/07 13:34
【資料】
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【項目】
30項目
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第1四半期連結累計期間における経済情勢は、国内では堅調な企業収益や設備投資などを背景に景気の緩やかな回復基調が続き、中国やアジア新興国においても内需の拡大を支えに総じて景気の回復傾向が続きましたが、米中貿易摩擦の激化や地政学リスクの高まりによる景気への影響、原油価格の更なる上昇が懸念されるなど、先行き不透明な状況にありました。
このような状況のもと、当社グループは、中国市場における液晶ディスプレイ関連分野を軸とした既存事業のシェア拡大と東南アジア・南アジア地域での新規市場開拓による事業規模の拡大、グループ生産供給体制の最適化と高付加価値製品の開発・展開による収益性の向上、ナノインプリント事業と加工製品事業の統合による新規事業の成長モデルの探索・構築、技術革新が進む自動車・ヘルスケア分野等での新製品・サービス創出のための研究開発体制の強化に取り組んでおります。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、中国市場を中心に粘着剤関連製品をはじめとするケミカルズの販売が増加したことなどにより、売上高は74億1百万円(前年同期比17.0%増)となりましたが、原材料価格上昇の影響を大きく受けて、経常利益は5億64百万円(前年同期比2.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億39百万円(前年同期比4.6%増)にとどまりました。
セグメントの状況は、以下のとおりです。
<ケミカルズ>ケミカルズについては、売上高は66億64百万円(前年同期比15.0%増)となりました。製品別の状況は、以下のとおりです。
粘着剤関連製品は、中国市場を中心に液晶ディスプレイ関連用途向けの販売数量が増加したことなどにより、売上高は39億43百万円(前年同期比20.9%増)となりました。
微粉体製品は、中国市場における光拡散フィルム用途向けの販売数量が増加し、売上高は7億10百万円(前年同期比13.7%増)となりました。
特殊機能材製品は、中国市場における電子材料用途向けの販売数量が増加し、売上高は8億62百万円(前年同期比8.2%増)となりました。
加工製品は、中国市場における電子情報機器用途向けの機能性粘着テープの販売数量が減少したことにより、売上高は11億47百万円(前年同期比3.4%増)にとどまりました。
<装置システム>装置システムについては、設備関連の工事完成高が増加し、売上高は7億36百万円(前年同期比39.2%増)となりました。
② 財政状態
当第1四半期連結会計期間末(以下「当期末」という。)の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)に比べて15億71百万円減少し、354億25百万円となりました。
流動資産は、受取手形及び売掛金、有価証券が減少したことなどにより、前期末に比べ11億66百万円減少し、202億26百万円となりました。
固定資産は、有形固定資産が減少したことなどにより、前期末に比べ4億5百万円減少し、151億98百万円となりました。
一方、負債については支払手形及び買掛金、未払法人税等、賞与引当金が減少したことなどにより、前期末に比べ12億4百万円減少し、133億97百万円となりました。
当期末における純資産は、利益剰余金、為替換算調整勘定の減少などにより、前期末に比べ3億66百万円減少し、220億27百万円となりました。
この結果、自己資本比率は前期末60.5%から1.7ポイント増加し62.2%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は3億54百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。