四半期報告書-第75期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第1四半期連結累計期間における経済情勢は、ウクライナ情勢の悪化や中国での新型コロナウイルス感染症対策による主要都市封鎖などの影響を受けて、世界的な資源価格の高騰やサプライチェーンの停滞が深刻化し、物価上昇への警戒感の高まりから景気後退が懸念されるなど、先行き不透明かつ厳しい状況にありました。
このような状況のもと、当社グループは、原材料価格上昇に応じた適切な価格転嫁やコスト削減施策による収益性の改善に注力するとともに、液晶ディスプレイ分野をはじめとする既存事業領域での安定的な収益基盤の維持・拡大を図っております。また、持続的成長と企業価値向上を果たすために、自動車、情報・電子など成長分野での新たな事業機会の創出による成長基盤の構築、医療ヘルスケア・環境・エネルギー分野での研究機関やスタートアップ企業との連携による社会課題解決を志向した新規事業開発体制の確立に取り組んでおります。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、液晶ディスプレイ関連等の販売が中国市場を中心に伸びたことや価格改定の効果、人民元高に伴う中国子会社売上高の為替換算額の増加などにより、売上高は103億71百万円(前年同期比19.0%増)となりました。利益面では、増収効果はあったものの、原材料価格が高騰するなかで価格転嫁のタイムラグが継続し、営業利益は7億91百万円(前年同期比1.4%増)に留まり、経常利益は為替差益の計上などにより10億84百万円(前年同期比21.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億36百万円(前年同期比21.6%増)となりました。
セグメントの状況は、以下のとおりです。
<ケミカルズ>ケミカルズについては、売上高96億50百万円(前年同期比23.7%増)となりました。製品別の状況は、以下のとおりです。
粘着剤関連製品は、中国市場での液晶ディスプレイ関連用途向けの販売数量が伸びたことや価格改定の効果などにより、売上高は63億49百万円(前年同期比28.7%増)となりました。
微粉体製品は、光拡散用途での中国主要顧客の在庫調整が前年度第4四半期から継続し、その影響を受けて販売数量が減少したことなどにより、売上高は7億52百万円(前年同期比1.8%減)となりました。
特殊機能材製品は、中国市場での電子材料用途向けの販売数量が前年同期並みの水準に留まったものの、人民元高に伴う為替換算額の増加により、売上高は8億71百万円(前年同期比7.3%増)となりました。
加工製品は、中国市場での機能性粘着テープの販売が自動車内装部材・電子情報機器用途向けで増加したことなどにより、売上高は16億77百万円(前年同期比30.5%増)となりました。
<装置システム>装置システムについては、電子部品調達難の影響を受けて、設備関連の工事完成高が減少したことなどにより、売上高は7億21百万円(前年同期比21.6%減)となりました。
② 財政状態
当第1四半期連結会計期間末(以下「当期末」という。)の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)に比べて6億3百万円増加し、461億86百万円となりました。
流動資産は、受取手形、売掛金及び契約資産、棚卸資産が増加したものの、現金及び預金、有価証券が減少したことなどにより、前期末に比べ1億41百万円減少し、277億32百万円となりました。
固定資産は、有形固定資産が増加したことなどにより、前期末に比べ7億45百万円増加し、184億53百万円となりました。
一方、負債については賞与引当金が減少したことなどにより、前期末に比べ4億48百万円減少し、167億86百万円となりました。
当期末における純資産は、利益剰余金、為替換算調整勘定が増加したことなどにより、前期末に比べ10億51百万円増加し、293億99百万円となりました。
この結果、自己資本比率は前期末62.2%から1.5ポイント増加し63.7%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は3億30百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
(注) 1.金額は、販売価格によっております。
② 受注実績
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
③ 販売実績
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
(5) 主要な設備
当四半期報告書提出日現在における主要な設備の新設の計画は次のとおりであります。
① 経営成績
当第1四半期連結累計期間における経済情勢は、ウクライナ情勢の悪化や中国での新型コロナウイルス感染症対策による主要都市封鎖などの影響を受けて、世界的な資源価格の高騰やサプライチェーンの停滞が深刻化し、物価上昇への警戒感の高まりから景気後退が懸念されるなど、先行き不透明かつ厳しい状況にありました。
このような状況のもと、当社グループは、原材料価格上昇に応じた適切な価格転嫁やコスト削減施策による収益性の改善に注力するとともに、液晶ディスプレイ分野をはじめとする既存事業領域での安定的な収益基盤の維持・拡大を図っております。また、持続的成長と企業価値向上を果たすために、自動車、情報・電子など成長分野での新たな事業機会の創出による成長基盤の構築、医療ヘルスケア・環境・エネルギー分野での研究機関やスタートアップ企業との連携による社会課題解決を志向した新規事業開発体制の確立に取り組んでおります。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、液晶ディスプレイ関連等の販売が中国市場を中心に伸びたことや価格改定の効果、人民元高に伴う中国子会社売上高の為替換算額の増加などにより、売上高は103億71百万円(前年同期比19.0%増)となりました。利益面では、増収効果はあったものの、原材料価格が高騰するなかで価格転嫁のタイムラグが継続し、営業利益は7億91百万円(前年同期比1.4%増)に留まり、経常利益は為替差益の計上などにより10億84百万円(前年同期比21.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億36百万円(前年同期比21.6%増)となりました。
セグメントの状況は、以下のとおりです。
<ケミカルズ>ケミカルズについては、売上高96億50百万円(前年同期比23.7%増)となりました。製品別の状況は、以下のとおりです。
粘着剤関連製品は、中国市場での液晶ディスプレイ関連用途向けの販売数量が伸びたことや価格改定の効果などにより、売上高は63億49百万円(前年同期比28.7%増)となりました。
微粉体製品は、光拡散用途での中国主要顧客の在庫調整が前年度第4四半期から継続し、その影響を受けて販売数量が減少したことなどにより、売上高は7億52百万円(前年同期比1.8%減)となりました。
特殊機能材製品は、中国市場での電子材料用途向けの販売数量が前年同期並みの水準に留まったものの、人民元高に伴う為替換算額の増加により、売上高は8億71百万円(前年同期比7.3%増)となりました。
加工製品は、中国市場での機能性粘着テープの販売が自動車内装部材・電子情報機器用途向けで増加したことなどにより、売上高は16億77百万円(前年同期比30.5%増)となりました。
<装置システム>装置システムについては、電子部品調達難の影響を受けて、設備関連の工事完成高が減少したことなどにより、売上高は7億21百万円(前年同期比21.6%減)となりました。
② 財政状態
当第1四半期連結会計期間末(以下「当期末」という。)の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)に比べて6億3百万円増加し、461億86百万円となりました。
流動資産は、受取手形、売掛金及び契約資産、棚卸資産が増加したものの、現金及び預金、有価証券が減少したことなどにより、前期末に比べ1億41百万円減少し、277億32百万円となりました。
固定資産は、有形固定資産が増加したことなどにより、前期末に比べ7億45百万円増加し、184億53百万円となりました。
一方、負債については賞与引当金が減少したことなどにより、前期末に比べ4億48百万円減少し、167億86百万円となりました。
当期末における純資産は、利益剰余金、為替換算調整勘定が増加したことなどにより、前期末に比べ10億51百万円増加し、293億99百万円となりました。
この結果、自己資本比率は前期末62.2%から1.5ポイント増加し63.7%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は3億30百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
セグメントの名称 | 当第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日) | |
金額(千円) | 前年同期比(%) | |
ケミカルズ | 10,273,474 | 122.1 |
装置システム | 785,191 | 83.5 |
合計 | 11,058,665 | 118.2 |
(注) 1.金額は、販売価格によっております。
② 受注実績
セグメントの名称 | 当第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日) | |||
受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) | |
ケミカルズ | 9,474,945 | 123.3 | 704,943 | 103.9 |
装置システム | 2,685,689 | 498.9 | 3,708,893 | 154.9 |
合計 | 12,160,635 | 147.9 | 4,413,837 | 143.6 |
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
③ 販売実績
セグメントの名称 | 当第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日) | |
販売高(千円) | 前年同期比(%) | |
ケミカルズ | 9,650,273 | 123.7 |
装置システム | 721,084 | 78.4 |
合計 | 10,371,357 | 119.0 |
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
(5) 主要な設備
当四半期報告書提出日現在における主要な設備の新設の計画は次のとおりであります。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメント の名称 | 設備の内容 | 投資予定額 | 着手年月 | 完了予定 年月 | |
総額 | 既支払額 | ||||||
綜研高新材料 (南京) 有限公司 | 中国 江蘇省南京市 | ケミカルズ | 粘着剤生産設備 | 152百万元 | 136百万元 | 2018年11月 | 2022年9月 |
綜研高新材料 (南京) 有限公司 | 中国 江蘇省南京市 | ケミカルズ | 粘着剤生産設備 | 64百万元 | 17百万元 | 2021年9月 | 2023年6月 |