有価証券報告書-第61期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/25 9:56
【資料】
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【項目】
138項目
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大による経済萎縮が継続する中で、テレワーク関連をはじめ情報サービスなどの需要が好調であった一方、緊急事態宣言の発令等を受け、宿泊・飲食サービスなどの個人消費関連の業種では景気が低迷しました。輸出は各国生産活動の下振れ、及び世界的な自動車需要の急減を受け大幅に減少しましたが、下半期は中国向けを中心に回復基調に転じました。また、新型コロナウイルス感染症拡大の長期化が懸念されることから、企業の設備投資の動きは慎重姿勢が強まりました。
海外においては、米中貿易摩擦の長期化による景気低迷に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大により世界的に経済活動が制限された影響を強く受け、消費需要は急減速しました。中国において製造業は生産稼働が復旧し、政府の経済政策を下支えに景気は回復傾向にあるものの、その他の国においては感染収束時期が見通せない中、再拡大の不安も出てきており予断を許さない状況が続いています。
当社グループを取り巻く事業環境は、米中貿易摩擦及び諸外国の経済活動停滞により、自動車産業やスマートフォン市場の低迷は継続しました。しかしテレワークの拡大や5G対応に向けたスマートフォン以外の情報通信機器の需要増加等により、電子部品の需要は好調に推移しました。
その結果、当社グループの経営成績は次のとおりとなりました。
前連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比
売上高22,319百万円21,192百万円5.1%減
営業利益6,297百万円6,799百万円8.0%増
経常利益6,240百万円6,922百万円10.9%増
親会社株主に帰属する当期純利益4,416百万円4,708百万円6.6%増

セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(薬品事業)
電子分野
中国 5G基地局や、サーバー、タブレット向けプリント基板、車載用プリント基板、SSD基板などの需要は増加しましたが、スマートフォンの販売台数は減少し、薬品需要は横ばいに推移しました。
台湾 5G対応に向けた電子部品に使用される半導体パッケージ基板が増加したことに加え、テレワークの拡大
による通信機器向けプリント基板の増加も寄与し、薬品需要は大幅に増加しました。
韓国 半導体パッケージ基板の需要は好調に推移しているものの、前連結会計年度に一部のプリント基板メーカーがHDI(高密度配線)基板事業を撤退したことによる減少分が影響し、薬品需要は横ばいに推移しました。
装飾分野
日本 自動車業界は新型コロナウイルス感染症の影響からは回復基調にあるものの、上半期の減少分をカバーすることができず、薬品需要は減少しました。
中国 自動車部品メーカーの生産稼働は、新型コロナウイルス感染症の影響からは回復基調にありましたが、環境規制の厳格化、米中貿易摩擦の影響による自動車生産台数の低迷は継続し、薬品需要は横ばいに推移しました。
その結果、売上高は19,147百万円(前年同期比1.1%減)、セグメント利益は7,788百万円(前年同期比6.0%増)となりました。
(装置事業)
新型コロナウイルス感染症の影響により自動車部品メーカーの設備投資需要が減少し、売上高、受注高ともに大幅に減少しました。
その結果、売上高は2,035百万円(前年同期比30.7%減)、セグメント損失は108百万円(前年同期はセグメント損失8百万円)となりました。
(その他事業)
その他事業におきましては、売上高は9百万円(前年同期比65.3%減)となり、セグメント損失は57百万円(前年同期はセグメント損失90百万円)となりました。
生産、商品仕入、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
薬品事業(千円)19,533,311103.6
装置事業(千円)2,029,85369.2
報告セグメント計(千円)21,563,16499.0
その他(千円)6,67553.5
合計(千円)21,569,84099.0

(注) 1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
② 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
薬品事業(千円)742,95477.8

(注) 1.金額は、仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
4.装置事業においては、商品仕入は行っておりませんので、該当事項はありません。
③ 受注状況
当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
装置事業911,83432.1131,97410.9

(注) 1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
4.上記の金額は、機械装置の製作・据付に関する請負契約等の受注状況を記載しており、表面処理薬品及び商品に関する受注は、売上計上までの期間が短期間であるため、記載を省略しております。
④ 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
薬品事業(千円)19,147,08798.9
装置事業(千円)2,035,55169.3
報告セグメント計(千円)21,182,63995.0
その他(千円)9,42434.7
合計(千円)21,192,06394.9

(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2) 財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,184百万円(6.6%)増加し、35,224百万円となりました。流動資産は、主に受取手形及び売掛金の減少、その他の減少の一方、現金及び預金の増加により2,474百万円(10.2%)増加し、26,724百万円となりました。固定資産は、主に、有形固定資産の減少により290百万円(3.3%)減少し、8,499百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ191百万円(2.5%)減少し、7,520百万円となりました。流動負債は、主にその他の減少の一方、支払手形及び買掛金の増加、未払法人税等の増加により276百万円(4.8%)増加し、6,050百万円となりました。固定負債は、主に、その他の減少により468百万円(24.2%)減少し、1,470百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,376百万円(9.4%)増加し、27,703百万円となりました。これは主として、自己株式の取得、為替換算調整勘定の減少の一方、その他有価証券評価差額金の増加、利益剰余金の増加によるものであります。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、12,685百万円と前年同期と比べ3,775百万円(42.4%)の増加となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは売上債権が1,118百万円減少し(前年同期は1,457百万円増加)、退職給付に係る負債が増加し(前年同期は1,506百万円の減少)、税金等調整前当期純利益が前年同期と比べ607百万円(9.7%)増加したことにより、営業活動によるキャッシュ・フローは6,779百万円と、前年同期と比べ収入が3,792百万円(127.0%)の増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは主に定期預金の減少及び有形固定資産の取得による支出の減少により、投資活動によるキャッシュ・フローは△557百万円と、前年同期と比べ支出が2,021百万円の減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは主に自己株式の取得による支出が減少したことにより、財務活動によるキャッシュ・フローは△2,350百万円と、前年同期と比べ支出が924百万円の減少となりました。
資金の流動性については、運転資金としては将来予測可能な資金需要に対して十分な流動性資産を確保しております。
これらの資金基盤を背景に、当社グループは、収益性・事業効率の向上に向けて、研究開発体制の強化や、中国・米国・欧州・インドといった海外市場への戦略的投資機会を追求することで、薬品事業の競争力強化、海外市場でのさらなる成長、次世代技術開発と早期市場投入や新市場・新分野への挑戦を図ってまいります。
株主への利益還元策につきましては、持続的な成長を達成するため手元流動性の確保を重視し、安定した財務基盤を維持しつつ、安定増配基調継続を目指してまいります。
「事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループの事業等は様々なリスクを伴っています。事業展開にあたっては、自己資金の充当が望ましいと考えておりますが、将来、それを上回る資金需要が発生した場合にも必要資金を円滑かつ低利で調達できるよう財務基盤の健全性は常に維持していくよう努めてまいります。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りのうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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