有価証券報告書-第137期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 15:17
【資料】
PDFをみる
【項目】
109項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績や雇用環境の緩やかな回復基調が見られたものの、個人消費が一服し、さらに円高懸念や新興国経済の減速による輸出の減少等、先行き不透明な状況で推移いたしました。
当社グループでは、平成27年7月に当社原町工場(福島県南相馬市)内にゴルフシャフトの製造棟を改築し稼動しており、また連結子会社安吉藤倉橡膠有限公司(中国・浙江省)において第二工場を建設中です。
このような状況のもと、当連結会計年度の売上高は306億5千2百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は13億2千9百万円(前年同期比15.6%増)、経常利益は13億4千7百万円(前年同期比11.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は9億1千8百万円(前年同期比30.7%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 産業用資材
工業用品部門は、主にアジア地域において自動車関連製品の売上が好調となりました。しかしながら、国内においては受注量が減少しました。制御機器部門は、国内外において液晶・半導体関連製品及び産業機械向け製品の受注が好調に推移しました。電気材料部門は、インフラ関連製品の受注が堅調に推移し、また、生産性の改善に努めました。
この結果、売上高は186億4百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益は10億7千4百万円(前年同期比11.3%増)となりました。
② 引布加工品
引布部門は、一部の自動車関連製品の立ち上がりが遅れた結果、受注が低迷しました。印刷機材部門は、輸出が低迷したものの、国内向け製品の付加価値が上昇しました。加工品部門は、舶用品の受注が増えたものの、採算面では厳しい結果となりました。
この結果、売上高は51億5千1百万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は1億7千5百万円(前年同期比18.9%減)となりました。
③ スポーツ用品
ゴルフ用カーボンシャフト部門は、新製品『Speeder EVOLUTIONⅡ』、及び『MCI』の販売が引き続き好調となりました。アウトドア用品部門は、新ブランド『Jack Wolfskin』の販売を開始したものの、登山市場の急激な冷え込みにより登山靴等の売上が低迷しました。
この結果、売上高は63億7千5百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益は5億1千4百万円(前年同期比38.7%増)となりました。
④ その他
物流部門は、荷動きは低調となりましたが、経費削減を実施しました。
この結果、売上高は5億1千9百万円(前年同期比0.6%減)、営業利益は6千8百万円(前年同期比11.7%増)となりました。
なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における「現金及び現金同等物」(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ2億9百万円増加し(前年同期比4.2%増)、51億4千9百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は26億4千万円となりました。これは主に「法人税等の支払額」が減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は15億5千3百万円となりました。これは主に「有形固定資産の取得による支出」が増加したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は7億9千5百万円となりました。これは主に「長期借入金の返済による支出」によるものです。