有価証券報告書-第158期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/29 15:16
【資料】
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【項目】
144項目
文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
(経営成績等の概要)
(1)財政状態及び経営成績の状況
当期におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、企業収益が大幅に減少するなど、厳しい状況が続きました。
セメント業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大や技能労働者不足等の影響により、官公需、民需ともに減少したことから、セメント国内需要は、前期を5.6%下回る38,670千トンとなりました。一方、輸出は、前期を5.5%上回りました。この結果、輸出分を含めた国内メーカーの総販売数量は、前期を3.3%下回る49,763千トンとなりました。
このような情勢の中で、当社グループは、2020年度から「2020-22年度 中期経営計画」をスタートさせており、事業戦略として、セメント関連事業においては、「セメント・固化材の収益力向上と事業基盤整備」・「関連事業の拡大」、高機能品事業においては、「既存主力製品の競争優位性の確保と新製品の開発」に係る諸施策に取り組み、また、環境対策として、「環境対策強化」・「CO2排出削減への取り組み」を実行してまいりました。
以上の結果、当期の売上高は、セメント事業、建材事業、その他事業等で減収となったことから、239,274百万円と前期実績を2.4%下回りました。
損益につきましては、セメント事業等で増益となったことから、経常利益は、17,641百万円と前期に比べ694百万円の増益となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、11,719百万円と前期に比べ796百万円の増益となりました。
事業別の概況は、次のとおりであります。
1. セメント
国内販売数量が前期を下回ったことなどから、売上高は、187,469百万円と前期に比べ1,330百万円(0.7%)減となったものの、生産コストの削減等により、営業利益は、9,673百万円と前期に比べ1,425百万円(17.3%)増となりました。
2. 鉱産品
国内鉄鋼向け石灰石の販売数量が減少したことなどから、売上高は、11,984百万円と前期に比べ656百万円(5.2%)減となり、採掘コストが増加したことなどもあり、営業利益は、1,840百万円と前期に比べ544百万円(22.8%)減となりました。
3. 建材
地盤改良工事が減少したことなどから、売上高は、17,577百万円と前期に比べ1,512百万円(7.9%)減となり、営業利益は、1,657百万円と前期に比べ167百万円(9.2%)減となりました。
4. 光電子
新伝送方式用光通信部品の販売価格が下落したことなどから、売上高は、5,725百万円と前期に比べ145百万円(2.5%)減となったものの、生産コストが改善したことなどから、営業利益は、271百万円と前期に比べ76百万円(39.1%)増となりました。
5. 新材料
化粧品材料の販売数量が減少したことなどから、売上高は、10,719百万円と前期に比べ671百万円(5.9%)減となったものの、半導体製造装置向け電子材料の新製品等の販売数量が増加したことなどから、営業利益は、2,067百万円と前期に比べ217百万円(11.8%)増となりました。
6.電池材料
二次電池正極材料の販売数量が減少したことから、売上高は、721百万円と前期に比べ529百万円(42.3%)減となり、損益は、574百万円の営業損失と前期に比べ425百万円の悪化となりました。
7. その他
ソフトウエアの販売が減少したことに加え、電気設備工事が減少したことなどから、売上高は、5,076百万円と前期に比べ1,038百万円(17.0%)減となり、営業利益は、1,641百万円と前期に比べ218百万円(11.7%)減となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によって32,797百万円増加し、また、投資活動によって18,884百万円減少し、財務活動によって10,869百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べて2,800百万円の増加となりました。その結果、当連結会計年度末の資金残高は18,600百万円(前期比17.7%増)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により得られた資金は、32,797百万円(前期比1.5%の収入増加)となりました。これは、税金等調整前当期純利益17,023百万円、減価償却費18,766百万円をはじめとする内部留保等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により使用した資金は、18,884百万円(前期比0.4%の支出増加)となりました。これは、固定資産の取得による支出20,221百万円があったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により使用した資金は、10,869百万円(前期比16.1%の支出減少)となりました。これは、自己株式の取得による支出3,071百万円、配当金の支払額4,629百万円があったこと等によるものです。
(生産、受注及び販売の状況)
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)
セメント56,30991.3
鉱産品7,519103.7
建材5,24299.2
光電子6,29595.6
新材料6,90089.4
電池材料56657.9
その他1,114100.1
合計83,94692.7

(注) 1. 金額は製造原価ベースによっております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)受注状況
当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称受注高
(百万円)
前期比(%)受注残高
(百万円)
前期比(%)
建材14,512105.64,888134.6
その他1,77337.944418.5
合計16,28688.45,33288.5

(注) 1. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2. 対象は、建材セグメントにおける各種工事、不動産・その他事業における各種ソフトウエア製作、各種電気工事等であります。なお、上記以外のセグメントについては、受注生産形態をとらない製品がほとんどであるため、記載を省略しております。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)
セメント187,46999.3
鉱産品11,98494.8
建材17,57792.1
光電子5,72597.5
新材料10,71994.1
電池材料72157.7
その他5,07683.0
合計239,27497.6

(注) 1. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2. 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上となる取引先が存在しないため、記載を省略しております。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社グループ(当社及び連結子会社)の当連結会計年度における経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下の通りであります。
(1)経営成績の分析
当連結会計年度の経営成績の概況については、「(経営成績等の概要)の(1)財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
1 セメント需要、当社セメント販売数量の推移(最近5連結会計年度)
2017年3月(第154期)2018年3月(第155期)2019年3月(第156期)2020年3月(第157期)2021年3月(第158期)
セメント需要
国内需要(千トン)41,77741,87642,58940,97038,670
輸出(千トン)11,52911,80810,37110,53211,113
当社販売数量
国内(千トン)8,8178,7188,9258,7648,286
輸出(千トン)1,3751,3671,3661,2951,424
計(千トン)10,19210,08510,29110,0589,710

2 売上高、損益の推移(最近5連結会計年度)
2017年3月(第154期)2018年3月(第155期)2019年3月(第156期)2020年3月(第157期)2021年3月(第158期)
売上高(百万円)234,062244,826251,061245,159239,274
営業利益(百万円)21,53018,99014,17816,12816,631
経常利益(百万円)22,62720,15315,79916,94717,641
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)16,21014,6597,79910,92211,719
総資産額(百万円)336,790339,958324,755321,108329,650
売上高経常利益率(%)9.78.26.36.97.4
総資産経常利益率(%)6.86.04.85.25.4


(2)財政状態(流動性及び資本の源泉)の分析
当連結会計年度末の総資産は329,650百万円となり、前連結会計年度末に比べて8,542百万円の増加となりました。流動資産は91,217百万円となり、前連結会計年度末に比べて3,331百万円の増加となりました。固定資産は238,433百万円となり、前連結会計年度末に比べて5,210百万円の増加となりました。
流動資産増加の主な要因は、現金及び預金の増加等によるものです。固定資産増加の主な要因は、投資有価証券の増加等によるものです。
当連結会計年度末の負債の合計は123,823百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,414百万円の増加となりました。流動負債は71,850百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,408百万円の増加となりました。固定負債は51,973百万円となり、前連結会計年度末に比べて6百万円の増加となりました。
流動負債増加の主な要因は、未払法人税等の増加等によるものです。固定負債増加の主な要因は、繰延税金負債の増加等によるものです。
当連結会計年度末の純資産は205,827百万円となり、前連結会計年度末に比べて7,127百万円の増加となりました。主な要因は、利益剰余金の増加等によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況は、「(経営成績等の概要) の(2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当社グループの資金需要は、製品の製造販売に関わる原料熱量費・運搬費や営業費用などの運転資金、設備投資資金及び研究開発などであります。資金調達は、主として内部資金により充当し、必要に応じ金融機関からの借入や社債発行などにより確保しております。
最近5連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フローにより現金及び現金同等物(以下「資金」という。)を確実に獲得し、その資金を設備投資に活用しました。有利子負債は削減し、2021年3月期には51,405百万円となりました。
今後、当社グループは、「2020-22年度 中期経営計画」を踏まえて安定的に成長できる布石を打っていく中で、収益の改善・拡大に努め、営業活動で獲得した資金は、維持更新に加えて成長戦略への投資や株主還元などに活用していく方針であります。
なお、新型コロナウイルス感染症による、資金繰りへの大きな影響は出ておりません。事業環境の変化、取引先からの入金状況、資金調達環境などを引き続き注視してまいります。
1 キャッシュ・フローの推移(最近5連結会計年度)
2017年3月(第154期)2018年3月(第155期)2019年3月(第156期)2020年3月(第157期)2021年3月(第158期)
営業活動によるキャッシュ・
フロー(百万円)
29,23126,47029,25232,30532,797
投資活動によるキャッシュ・
フロー(百万円)
△17,700△24,753△20,032△18,815△18,884
財務活動によるキャッシュ・
フロー(百万円)
△16,123△6,626△15,755△12,959△10,869
現金及び現金同等物の期末残高(百万円)26,67222,07215,27015,79918,600


2 有利子負債の推移(最近5連結会計年度)
2017年3月(第154期)2018年3月(第155期)2019年3月(第156期)2020年3月(第157期)2021年3月(第158期)
有利子負債残高(百万円)64,21761,80861,06352,60851,405
純資産額(百万円)195,869204,157194,138198,699205,827
有利子負債/純資産(%)32.830.331.526.525.0

(注) 有利子負債残高は短期借入金、社債及び長期借入金の合計額であります。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、固定資産の減損会計や繰延税金資産の回収可能性等については、過去の実績や他の合理的な方法により見積りを行っております。当社グループは、これらの見積りの妥当性に対し継続して評価を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。

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