有価証券報告書-第66期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/25 13:04
【資料】
PDFをみる
【項目】
108項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、「第5 経理の状況」「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおり、過去の実績や適正な方法で処理しておりますが、有価証券の時価等の下落、資産の陳腐化等により評価損の計上が必要となる場合があり、実際の結果は見積とは異なる場合があります。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度のわが国の経済を展望しますと、金融緩和政策の効果により輸出環境が改善し、設備投資にも持ち直しの傾向が見られ、個人消費も消費税率引き上げに伴う駆け込み需要により増加しました。また、海外においては、米国では雇用環境の改善に伴う個人消費の増加などにより緩やかな景気拡大を続け、中国でも若干の減速傾向は否めない中でも堅実な経済成長を持続しました。一方、ASEAN地域では政局混迷などにより内需減退が続きました。
自動車業界におきましては、国内販売は、景気の回復と消費税増税前の駆け込み需要により、軽自動車を中心に好調に推移しました。海外での販売状況は、ASEAN地域で停滞が見られるものの、昨年に引き続き北米では好調に推移し、中国でも領土問題の影響が落ち着いてきていることもあり、持ち直してきました。
このような状況のもと、北米や中国での堅調な販売により、売上高は68,393百万円と前年同期と比べて5,910百万円(9.5%)の増収となりました。また、損益面では営業利益は5,444百万円と前年同期と比べて1,117百万円(25.8%)の増益、経常利益は6,002百万円と前年同期と比べ1,155百万円(23.8%)の増益、当期純利益で3,166百万円と前年同期と比べて460百万円(17.0%)の増益となりました。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、第2[事業の状況]4[事業等のリスク]に記載のとおりであります。
(4) 戦略的現状と見通し
当社グループとしましては、世界的に拡張を続ける自動車業界において、国内外における8工場の生産体制の下、他を追随させない「ダントツ品質」と更なる「生産性の向上」を実現し、グローバルで業界トップ企業を目指す所存であります。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローにおいては税金等調整前当期純利益が前年同期と比べて増加したことにより、7,060百万円の資金増加となりました。また海外子会社の有形固定資産の取得による支出に充当した結果、投資活動によるキャッシュ・フローは6,069百万円の減少となっております。財務活動によるキャッシュフローは長期借入金の返済による支出及び配当金の支払により、253百万円の減少になりました。
(6) 経営者の問題意識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、主要取引先であります自動車業界の拡張するグローバル化の動きに対応するために国内外で8工場の生産体制を構築しました。この生産体制の下、お得意先様の多様化しているニーズに迅速に対応し、他社との差別化を図る「ダントツ品質」や国内外市場において生き残っていくための更なる「生産性の向上」を実現し、グローバルで業界トップ企業を目指す所存であります。
また、大規模な自然災害などに備えて、BCP等を策定して事業の継続的な運営ができるように危機管理体制を整えました。今後、定期的な訓練を重ねて、より強固な体制づくりを進めてまいります。
文中の財政状態及び経営分析で、将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。