有価証券報告書-第56期(平成27年3月16日-平成28年3月15日)

【提出】
2016/06/03 14:32
【資料】
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【項目】
115項目

対処すべき課題

次期の見通しにつきましては、企業業績の底堅い伸長を背景として、個人消費の回復が期待されますが、為替や資源価格の低迷による関係国経済の下振れの影響など、引き続き不透明な事業環境が続くと見込まれます。
このような状況の中、当社グループは、お客様第一に顧客満足度を高める方針のもと、さまざまな事業環境に対応し、ユーザー視点で製品の高付加価値化に取組み、また、新規生産設備の更なる導入等により中長期的に原価低減活動を行い、より安全で作業効率性の高い製品開発に傾注してまいります。また、お客様を第一に考えた組織体制を再構築することにより、当社ブランド価値の向上に努力してまいります。
主要事業である金属製品事業については、国内市場において、事業環境の変化に対応した機能的な製品開発を追求した新製品を導入できるよう努力するとともに、既存製品の刷新による新たな価値への転換を進め、収益基盤の強化を進めてまいります。また、都市再開発等のための大規模改修に対応した製品を効果的に投入するため、基礎技術の蓄積を重ね、高機能化と製品力の強化に取組んでまいります。海外市場では、新興国では成長力の減速感が見られますが、日本製品の信頼性、高付加価値力を訴求しながら、製品の拡販と新規取引先の獲得活動を展開してまいります。
環境関連事業については、太陽光による再生可能エネルギーの買取価格が年々引下げられる中、当社グループは、従来の太陽光モジュールの卸売に加え、設置・施工を含めた太陽光システム販売に事業領域を広げることにより付加価値の高い事業に転換してまいります。また、太陽光以外の再生可能エネルギーに対する取組みについても、今後、積極的に推し進めてまいります。このように太陽光発電を含む再生可能エネルギーに係る周辺機器の個性的なユニット型提案を展開するとともに、施工部門との連携を深化しながら、お客様の省電力化への取組みへの本格化を受けた顧客満足度の高い受注の拡大を目指してまいります。