有価証券報告書-第56期(平成27年3月16日-平成28年3月15日)

【提出】
2016/06/03 14:32
【資料】
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【項目】
115項目

研究開発活動

当社グループは、一般作業工具、治工具類及び吊クランプ、クレーンなどの荷役運搬用省力機器を主要製品として、土木建設業界、鉄鋼業界、造船業界、電子機器業界など、各産業界の生産拠点において、作業効率と生産性の向上に貢献しております。また、これまでの生産技術、研究開発活動の蓄積により、安定した品質と幅広い領域の製品を提供するとともに、新技術の開発、研究開発の効率化に取組んでまいりました。
当連結会計年度の研究開発活動のうち金属製品事業につきましては、建築物の補修改修やインフラ整備事業向けのほか、ストック型社会への価値観の変化を捉えた住宅リノベーション市場の拡大に向けて、製品開発を展開し、市場へ投入しております。
主な新製品としましては、「スクリューカムクランプ・ダブルアイ型」は、H型鋼などで横吊りを行う際に、作業者の自然な作業動作によりねじ締め込み等の作業効率が向上し、また視認性が高まったことにより、安全確実な作業が可能になりました。また、「スクリューサポート・ロングストロークタイプ」は、 独立したストローク調整用ねじを搭載した3段構成のおねじ式とすることで、加工対象物を傷つけにくい構造となり、また、位置決め、微調整作業が軽減するとともに、幅広いサイズに対応することができます。
配管用工具類では、「インパクトドライバ対応型フレアリングツール」は、電動インパクトドライバに対応したフレア作業により、一般的な手作業と比較して能率的な加工作業が可能になり、作業者の負担を大幅に軽減することができます。また、ダブルクラッチ機構を採用することにより、過付加・戻し過ぎを防止する安全設計になっています。
環境関連につきましては、社内に単結晶太陽光パネルを使用した発電設備(25キロワット/H)及び多結晶太陽光パネルを使用した発電設備(20キロワット/H)をそれぞれ設置し発電環境と発電量、太陽光パネルの精度、発電能力等の研究・検証を継続しております。
このほか、新しい分野の製品開発を行うとともに、ユーザーからの提案、要望を検討し、使いやすくて効率性の良い製品の開発、リニューアルを行っております。
以上の活動により、当連結会計年度の研究開発費の総額は69,681千円となりました。
なお、その他においては、特記すべき事項はありません。