有価証券報告書-第70期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、米国の保護主義的な通商政策や中国の企業債務抑制といった構造改革など先行きの不透明感は増しているものの、米国・欧州など先進国においては、依然、企業業績の回復と良好な雇用・所得環境による個人消費の改善から景気回復基調が続いています。また、中国経済も企業の自動化投資や個人消費などの内需が底堅く、好調な先進国経済を背景とした輸出拡大と資源価格上昇などから、新興国経済全体も総じて回復傾向にあります。一方、わが国経済も、企業の輸出・生産活動が堅調で、雇用・所得環境改善による個人消費の回復や省力化投資といった設備投資マインドの改善に結びつくなど、景気は緩やかな回復局面にあります。
このような状況の下、当社グループは、海外生産の増強、グローバル市場での販売拡大、国内住宅関連市場の占有率拡大や非住宅関連市場の開拓などを目指し、戦略的な製品開発、生産、営業活動を展開いたしました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a. 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における流動資産は151億4千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億3千9百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が13億3千5百万円増加し、受取手形及び売掛金が2億4千6百万円増加したことなどによるものであります。固定資産は128億9千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億2千5百万円減少いたしました。これは主に有形固定資産が3億3千1百万円減少したことによるものであります。
この結果、資産合計は、280億4千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億1千3百万円増加いたしました。
(負債合計)
当連結会計年度末における流動負債は41億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億9千6百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が4億2千9百万円増加し、未払法人税等が2億7千7百万円増加したことによるものであります。固定負債は9億4千万円となり、前連結会計年度末に比べ8千6百万円増加いたしました。これは主に退職給付に係る負債が4千8百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、50億4千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億8千3百万円増加いたしました。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は229億9千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億3千万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が7億5千6百万円増加し、その他有価証券評価差額金が1億5百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は82.0%(前連結会計年度末は83.8%)となりました。
b. 経営成績
当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前年同期から増加となりました。一方、海外での売上も、米国市場、欧州市場、中国市場などが増加し、当連結会計年度における売上高は195億4千4百万円(前年同期比6.1%増)となりました。
利益面につきましては、生産性向上など売上原価率が改善したことなどから、営業利益は17億4千2百万円(前年同期比18.9%増)となりました。経常利益は、為替差損1億6千8百万円を計上したことなどから15億9千2百万円(前年同期比18.4%増)となりました。また、特別損失で固定資産売却損2千7百万円、固定資産除却損2千8百万円を計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は10億4千5百万円(前年同期比12.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績の概要は、次のとおりであります。
(日本)
国内向け、海外向けともに自動車関連刃物などが増加したことから、売上高は158億8千8百万円(前年同期比10.8%増)となり、生産性向上などで売上原価率が改善したことなどにより、営業利益は9億1千万円(前年同期比141.1%増)となりました。
(インドネシア)
自動車関連刃物が増加したものの木工関連刃物などが減少し、売上高は27億8千2百万円(前年同期比5.2%減)となり、売上原価率の上昇などから営業利益は2億4千万円(前年同期比13.2%減)となりました。
(米国)
自動車関連刃物及び鋼管関連刃物などが増加し、売上高は15億5百万円(前年同期比5.7%増)となりましたが、営業利益は1億4百万円(前年同期比19.2%減)となりました。
(欧州)
自動車関連刃物などが増加し、売上高は21億5千5百万円(前年同期比24.5%増)、営業利益は1億9千8百万円(前年同期比8.1%増)となりました。
(中国)
自動車関連刃物などが増加し、売上高は23億1千3百万円(前年同期比11.6%増)となり、営業利益は1億8千4百万円(前年同期比10.6%増)となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ13億3千5百万円増加し、当連結会計年度末には48億9千2百万円(前年同期比37.6%増)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は28億7千2百万円(前年同期比8.6%増)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益15億3千8百万円、減価償却費15億4千4百万円、仕入債務の増加4億2千3百万円であります。支出の主な内訳は、売上債権の増加4億2千8百万円、法人税等の支払額3億2千3百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は12億9千7百万円(前年同期比37.6%減)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出12億1千9百万円、無形固定資産の取得による支出7千7百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2億7千9百万円(前年同期比34.0%増)となりました。これは、主として配当金の支払額2億7千8百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が10%以上に該当するものがないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり当連結会計年度末における資産、負債の金額並びに当連結会計年度における収益、費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りが必要となりますが、当社グループは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
当社グループが採用している会計方針のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 経営成績等
1) 財政状態
当連結会計年度の財政状態は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
2) 経営成績
当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前年同期から増加となりました。一方、海外での売上も、米国市場、欧州市場、中国市場などが増加し、これらの結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ11億2千6百万円増加の195億4千4百万円となり、海外売上高比率は前連結会計年度の45.8%から当連結会計年度46.7%となりました。
製品区分別売上高においては、平刃類では切断刃が増加したもののベニヤナイフが減少したことなどにより、売上高は60億1千3百万円(前年同期比1.1%減)となりました。精密刃具類では金属用刃具が増加したことなどにより、売上高は41億2千7百万円(前年同期比1.5%増)となり、丸鋸類ではチップソー及びコールドソーともに増加し、売上高は91億3千8百万円(前年同期比14.3%増)となりました。また、商品の売上高は2億6千5百万円(前年同期比4.6%減)となりました。
売上原価は、生産性向上などが寄与したことから、売上原価率は前連結会計年度の67.8%から当連結会計年度66.4%と改善しました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ3億6千8百万円増加の48億2千9百万円となりました。人件費が前連結会計年度に比べ1億2百万円増加、経費が基幹システム改修に伴う一時的な費用の発生もあり前連結会計年度に比べ2億6千6百万円増加しております。
以上の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ2億7千6百万円増加の17億4千2百万円となり、売上高営業利益率は前連結会計年度の8.0%から当連結会計年度8.9%と改善しました。
営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は1億4千9百万円の費用計上となりましたが、これは主に為替差損1億6千8百万円を計上したことなどによります。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ2億4千7百万円増加の15億9千2百万円となりました。
特別利益から特別損失を差し引いた純額は5千4百万円の費用計上となりましたが、これは固定資産売却損で2千7百万円、固定資産除却損で2千8百万円を費用計上したことなどによります。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ2億2百万円増加の15億3千8百万円となり、法人税等は前連結会計年度に比べ8千6百万円増加したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ1億1千5百万円増加の10億4千5百万円となりました。
なお、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度66円92銭から当連結会計年度75円22銭となりました。
3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b. 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因としては、為替相場の変動、原材料価格の変動、経済環境の変化、海外活動に潜在するリスク、自然災害によるリスク等があります。
為替相場の変動としては、当社グループは、販売・生産などの活動をグローバルに展開・推進しており、海外取引は主に外貨建てで行っていることから、海外取引、外貨建資産・負債及び海外連結子会社の外貨建財務諸表金額の円換算時には、為替相場の変動による影響を受けております。このため、中長期的には海外生産や海外調達の拡大、地産地消などを推進し、為替変動リスクの低減に取り組む必要があります。
原材料価格の変動としては、当社グループの製品は、鋼材や超硬合金等を原材料として使用しており、これら原材料の価格は、需給バランスや市況の変化等により上昇する可能性があります。このため、適正在庫を確保しつつ、購買取引先とのさらなる情報交換、関係強化を行いながら、継続してコスト削減に取り組む必要があります。
経済環境の変化としては、当社グループの売上構成は、日本国内の木材加工を中心とした住宅関連業界に対するウエイトが高い状況にありますが、日本の新設住宅着工戸数は人口減少と少子高齢化から今後減少していくことが予測されております。このため、中長期的には非住宅関連市場の開拓やグローバル市場での販売拡大を進めていく必要があります。
海外活動に潜在するリスク、自然災害によるリスク等については、「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c. 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金及び設備資金につきましては、全て自己資金であり、特段の資金調達は実施しておりません。
当連結会計年度では総額で13億1百万円の設備投資を実施しましたが、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ13億3千5百万円増加の48億9千2百万円の状況であります。
当連結会計年度末現在における重要な設備の新設等に係る今後の設備投資では、主に生産設備の更新・合理化などで総額32億6千万円の設備投資を計画しておりますが、その所要資金は全額自己資金で充当する予定であります。
d. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「連結売上高」「連結売上高営業利益率」を重要な指標として位置付けており、グローバル展開の積極的推進及び収益体質の継続的改善を進め、中期経営計画では連結売上高200億円以上、連結売上高営業利益率10%以上を経営目標としております。
当連結会計年度では、連結売上高は195億4千4百万円(前連結会計年度に比べ11億2千6百万円増加)、連結売上高営業利益率は8.9%(前年同期比0.9ポイント改善)となり、引き続き目標達成・改善に取り組んでまいります。
e. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(日本)
売上高は、国内向け、海外向けともに自動車関連刃物などが増加したことから、前年同期比10.8%増の158億8千8百万円となりました。
セグメント利益(営業利益ベース、以下同じ。)は、販売費及び一般管理費が基幹システム改修に伴う一時的な費用の発生などで増加したものの、生産性向上などで売上原価率が改善したことにより、前年同期比141.1%増の9億1千万円となりました。
セグメント資産は、現金及び預金や売掛金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ13億1千3百万円増加の243億4千9百万円となりました。
(インドネシア)
売上高は、自動車関連刃物が増加したものの木工関連刃物などが減少し、前年同期比5.2%減の27億8千2百万円となりました。
セグメント利益は、売上原価率の上昇などから、前年同期比13.2%減の2億4千万円となりました。
セグメント資産は、売掛金や現金及び預金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ2億4千4百万円増加の38億7千8百万円となりました。
(米国)
売上高は、自動車関連刃物及び鋼管関連刃物などが増加し、前年同期比5.7%増の15億5百万円となりました。
セグメント利益は、売上原価率の上昇などから、前年同期比19.2%減の1億4百万円となりました。
セグメント資産は、現金及び預金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ5千3百万円増加の9億8千万円となりました。
(欧州)
売上高は、自動車関連刃物などが増加し、前年同期比24.5%増の21億5千5百万円となりました。
セグメント利益は、売上増などから、前年同期比8.1%増の1億9千8百万円となりました。
セグメント資産は、現金及び預金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ2億2百万円増加の10億2千7百万円となりました。
(中国)
売上高は、自動車関連刃物などが増加し、前年同期比11.6%増の23億1千3百万円となりました。
セグメント利益は、生産性向上など売上原価率が改善したことなどにより、前年同期比10.6%増の1億8千4百万円となりました。
セグメント資産は、たな卸資産や受取手形及び売掛金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ2億8千9百万円増加の26億8千4百万円となりました。
(その他)
報告セグメントに含まれないその他の地域・事業を「その他」として区分しており、売上高は前年同期比52.0%増の7億4千6百万円、セグメント利益は前年同期比574.0%増の7千1百万円、セグメント資産は前連結会計年度末に比べ1億8千1百万円増加の7億7千8百万円となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、米国の保護主義的な通商政策や中国の企業債務抑制といった構造改革など先行きの不透明感は増しているものの、米国・欧州など先進国においては、依然、企業業績の回復と良好な雇用・所得環境による個人消費の改善から景気回復基調が続いています。また、中国経済も企業の自動化投資や個人消費などの内需が底堅く、好調な先進国経済を背景とした輸出拡大と資源価格上昇などから、新興国経済全体も総じて回復傾向にあります。一方、わが国経済も、企業の輸出・生産活動が堅調で、雇用・所得環境改善による個人消費の回復や省力化投資といった設備投資マインドの改善に結びつくなど、景気は緩やかな回復局面にあります。
このような状況の下、当社グループは、海外生産の増強、グローバル市場での販売拡大、国内住宅関連市場の占有率拡大や非住宅関連市場の開拓などを目指し、戦略的な製品開発、生産、営業活動を展開いたしました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a. 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における流動資産は151億4千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億3千9百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が13億3千5百万円増加し、受取手形及び売掛金が2億4千6百万円増加したことなどによるものであります。固定資産は128億9千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億2千5百万円減少いたしました。これは主に有形固定資産が3億3千1百万円減少したことによるものであります。
この結果、資産合計は、280億4千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億1千3百万円増加いたしました。
(負債合計)
当連結会計年度末における流動負債は41億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億9千6百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が4億2千9百万円増加し、未払法人税等が2億7千7百万円増加したことによるものであります。固定負債は9億4千万円となり、前連結会計年度末に比べ8千6百万円増加いたしました。これは主に退職給付に係る負債が4千8百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、50億4千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億8千3百万円増加いたしました。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は229億9千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億3千万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が7億5千6百万円増加し、その他有価証券評価差額金が1億5百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は82.0%(前連結会計年度末は83.8%)となりました。
b. 経営成績
当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前年同期から増加となりました。一方、海外での売上も、米国市場、欧州市場、中国市場などが増加し、当連結会計年度における売上高は195億4千4百万円(前年同期比6.1%増)となりました。
利益面につきましては、生産性向上など売上原価率が改善したことなどから、営業利益は17億4千2百万円(前年同期比18.9%増)となりました。経常利益は、為替差損1億6千8百万円を計上したことなどから15億9千2百万円(前年同期比18.4%増)となりました。また、特別損失で固定資産売却損2千7百万円、固定資産除却損2千8百万円を計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は10億4千5百万円(前年同期比12.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績の概要は、次のとおりであります。
(日本)
国内向け、海外向けともに自動車関連刃物などが増加したことから、売上高は158億8千8百万円(前年同期比10.8%増)となり、生産性向上などで売上原価率が改善したことなどにより、営業利益は9億1千万円(前年同期比141.1%増)となりました。
(インドネシア)
自動車関連刃物が増加したものの木工関連刃物などが減少し、売上高は27億8千2百万円(前年同期比5.2%減)となり、売上原価率の上昇などから営業利益は2億4千万円(前年同期比13.2%減)となりました。
(米国)
自動車関連刃物及び鋼管関連刃物などが増加し、売上高は15億5百万円(前年同期比5.7%増)となりましたが、営業利益は1億4百万円(前年同期比19.2%減)となりました。
(欧州)
自動車関連刃物などが増加し、売上高は21億5千5百万円(前年同期比24.5%増)、営業利益は1億9千8百万円(前年同期比8.1%増)となりました。
(中国)
自動車関連刃物などが増加し、売上高は23億1千3百万円(前年同期比11.6%増)となり、営業利益は1億8千4百万円(前年同期比10.6%増)となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ13億3千5百万円増加し、当連結会計年度末には48億9千2百万円(前年同期比37.6%増)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は28億7千2百万円(前年同期比8.6%増)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益15億3千8百万円、減価償却費15億4千4百万円、仕入債務の増加4億2千3百万円であります。支出の主な内訳は、売上債権の増加4億2千8百万円、法人税等の支払額3億2千3百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は12億9千7百万円(前年同期比37.6%減)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出12億1千9百万円、無形固定資産の取得による支出7千7百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2億7千9百万円(前年同期比34.0%増)となりました。これは、主として配当金の支払額2億7千8百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 日本(千円) | 12,781,081 | 109.7 |
| インドネシア(千円) | 2,459,664 | 101.5 |
| 米国(千円) | 18,854 | 95.2 |
| 欧州(千円) | - | - |
| 中国(千円) | 1,656,384 | 116.9 |
| 報告セグメント計(千円) | 16,915,985 | 109.0 |
| その他(千円) | 20,298 | 186.7 |
| 合計(千円) | 16,936,283 | 109.1 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| 日本(千円) | 11,999,908 | 104.2 | 1,291,417 | 117.6 |
| インドネシア(千円) | 2,215,806 | 96.9 | 289,012 | 125.0 |
| 米国(千円) | 1,528,034 | 107.9 | 63,456 | 154.7 |
| 欧州(千円) | 2,394,324 | 140.1 | 728,381 | 148.9 |
| 中国(千円) | 1,260,602 | 110.2 | 198,802 | 135.6 |
| 報告セグメント計(千円) | 19,398,676 | 107.4 | 2,571,070 | 128.2 |
| その他(千円) | 865,030 | 163.8 | 190,998 | 517.3 |
| 合計(千円) | 20,263,706 | 109.0 | 2,762,068 | 135.2 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 日本(千円) | 11,770,518 | 104.0 |
| インドネシア(千円) | 2,157,964 | 90.0 |
| 米国(千円) | 1,505,604 | 105.7 |
| 欧州(千円) | 2,155,087 | 124.5 |
| 中国(千円) | 1,208,425 | 114.9 |
| 報告セグメント計(千円) | 18,797,598 | 104.9 |
| その他(千円) | 746,742 | 152.0 |
| 合計(千円) | 19,544,341 | 106.1 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が10%以上に該当するものがないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり当連結会計年度末における資産、負債の金額並びに当連結会計年度における収益、費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りが必要となりますが、当社グループは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
当社グループが採用している会計方針のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 経営成績等
1) 財政状態
当連結会計年度の財政状態は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
2) 経営成績
当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前年同期から増加となりました。一方、海外での売上も、米国市場、欧州市場、中国市場などが増加し、これらの結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ11億2千6百万円増加の195億4千4百万円となり、海外売上高比率は前連結会計年度の45.8%から当連結会計年度46.7%となりました。
製品区分別売上高においては、平刃類では切断刃が増加したもののベニヤナイフが減少したことなどにより、売上高は60億1千3百万円(前年同期比1.1%減)となりました。精密刃具類では金属用刃具が増加したことなどにより、売上高は41億2千7百万円(前年同期比1.5%増)となり、丸鋸類ではチップソー及びコールドソーともに増加し、売上高は91億3千8百万円(前年同期比14.3%増)となりました。また、商品の売上高は2億6千5百万円(前年同期比4.6%減)となりました。
売上原価は、生産性向上などが寄与したことから、売上原価率は前連結会計年度の67.8%から当連結会計年度66.4%と改善しました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ3億6千8百万円増加の48億2千9百万円となりました。人件費が前連結会計年度に比べ1億2百万円増加、経費が基幹システム改修に伴う一時的な費用の発生もあり前連結会計年度に比べ2億6千6百万円増加しております。
以上の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ2億7千6百万円増加の17億4千2百万円となり、売上高営業利益率は前連結会計年度の8.0%から当連結会計年度8.9%と改善しました。
営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は1億4千9百万円の費用計上となりましたが、これは主に為替差損1億6千8百万円を計上したことなどによります。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ2億4千7百万円増加の15億9千2百万円となりました。
特別利益から特別損失を差し引いた純額は5千4百万円の費用計上となりましたが、これは固定資産売却損で2千7百万円、固定資産除却損で2千8百万円を費用計上したことなどによります。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ2億2百万円増加の15億3千8百万円となり、法人税等は前連結会計年度に比べ8千6百万円増加したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ1億1千5百万円増加の10億4千5百万円となりました。
なお、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度66円92銭から当連結会計年度75円22銭となりました。
3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b. 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因としては、為替相場の変動、原材料価格の変動、経済環境の変化、海外活動に潜在するリスク、自然災害によるリスク等があります。
為替相場の変動としては、当社グループは、販売・生産などの活動をグローバルに展開・推進しており、海外取引は主に外貨建てで行っていることから、海外取引、外貨建資産・負債及び海外連結子会社の外貨建財務諸表金額の円換算時には、為替相場の変動による影響を受けております。このため、中長期的には海外生産や海外調達の拡大、地産地消などを推進し、為替変動リスクの低減に取り組む必要があります。
原材料価格の変動としては、当社グループの製品は、鋼材や超硬合金等を原材料として使用しており、これら原材料の価格は、需給バランスや市況の変化等により上昇する可能性があります。このため、適正在庫を確保しつつ、購買取引先とのさらなる情報交換、関係強化を行いながら、継続してコスト削減に取り組む必要があります。
経済環境の変化としては、当社グループの売上構成は、日本国内の木材加工を中心とした住宅関連業界に対するウエイトが高い状況にありますが、日本の新設住宅着工戸数は人口減少と少子高齢化から今後減少していくことが予測されております。このため、中長期的には非住宅関連市場の開拓やグローバル市場での販売拡大を進めていく必要があります。
海外活動に潜在するリスク、自然災害によるリスク等については、「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c. 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金及び設備資金につきましては、全て自己資金であり、特段の資金調達は実施しておりません。
当連結会計年度では総額で13億1百万円の設備投資を実施しましたが、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ13億3千5百万円増加の48億9千2百万円の状況であります。
当連結会計年度末現在における重要な設備の新設等に係る今後の設備投資では、主に生産設備の更新・合理化などで総額32億6千万円の設備投資を計画しておりますが、その所要資金は全額自己資金で充当する予定であります。
d. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「連結売上高」「連結売上高営業利益率」を重要な指標として位置付けており、グローバル展開の積極的推進及び収益体質の継続的改善を進め、中期経営計画では連結売上高200億円以上、連結売上高営業利益率10%以上を経営目標としております。
当連結会計年度では、連結売上高は195億4千4百万円(前連結会計年度に比べ11億2千6百万円増加)、連結売上高営業利益率は8.9%(前年同期比0.9ポイント改善)となり、引き続き目標達成・改善に取り組んでまいります。
e. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(日本)
売上高は、国内向け、海外向けともに自動車関連刃物などが増加したことから、前年同期比10.8%増の158億8千8百万円となりました。
セグメント利益(営業利益ベース、以下同じ。)は、販売費及び一般管理費が基幹システム改修に伴う一時的な費用の発生などで増加したものの、生産性向上などで売上原価率が改善したことにより、前年同期比141.1%増の9億1千万円となりました。
セグメント資産は、現金及び預金や売掛金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ13億1千3百万円増加の243億4千9百万円となりました。
(インドネシア)
売上高は、自動車関連刃物が増加したものの木工関連刃物などが減少し、前年同期比5.2%減の27億8千2百万円となりました。
セグメント利益は、売上原価率の上昇などから、前年同期比13.2%減の2億4千万円となりました。
セグメント資産は、売掛金や現金及び預金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ2億4千4百万円増加の38億7千8百万円となりました。
(米国)
売上高は、自動車関連刃物及び鋼管関連刃物などが増加し、前年同期比5.7%増の15億5百万円となりました。
セグメント利益は、売上原価率の上昇などから、前年同期比19.2%減の1億4百万円となりました。
セグメント資産は、現金及び預金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ5千3百万円増加の9億8千万円となりました。
(欧州)
売上高は、自動車関連刃物などが増加し、前年同期比24.5%増の21億5千5百万円となりました。
セグメント利益は、売上増などから、前年同期比8.1%増の1億9千8百万円となりました。
セグメント資産は、現金及び預金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ2億2百万円増加の10億2千7百万円となりました。
(中国)
売上高は、自動車関連刃物などが増加し、前年同期比11.6%増の23億1千3百万円となりました。
セグメント利益は、生産性向上など売上原価率が改善したことなどにより、前年同期比10.6%増の1億8千4百万円となりました。
セグメント資産は、たな卸資産や受取手形及び売掛金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ2億8千9百万円増加の26億8千4百万円となりました。
(その他)
報告セグメントに含まれないその他の地域・事業を「その他」として区分しており、売上高は前年同期比52.0%増の7億4千6百万円、セグメント利益は前年同期比574.0%増の7千1百万円、セグメント資産は前連結会計年度末に比べ1億8千1百万円増加の7億7千8百万円となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。