有価証券報告書-第73期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

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2021/06/25 14:01
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、回復の兆しが見られるものの、新型コロナウイルス感染症の拡大が経済活動に大きな影響を及ぼし、一年を通して先行き不透明な状況が続きました。また、わが国経済におきましても、年度後半に経済活動の自粛から、感染拡大の防止策を講じつつ段階的に活動を引き上げておりましたが、回復は緩やかなものにとどまりました。
中国経済の回復や各国の各種政策の下支えなどにより、世界経済は回復基調にありますが、新型コロナウイルス感染症の収束時期が見通せず、景気の先行きは依然として不透明な状況が続くと思われます。
当社グループにおいて、企業活動が制限された状況の下、生産性の維持、お客様とのWeb会議の開催、また、一部の顧客への訪問再開など営業活動に取り組み、年度後半は復調傾向にありましたが、第2四半期までの落ち込みが影響し前年同期を大きく下回る結果となりました。
今後、新型コロナウイルス感染症が収束せず世界的な経済活動の停滞が続く場合には、当社グループの事業活動が滞り、財政状態及び経営成績に影響があると見込まれますが、当社グループが取り扱う工業用機械刃物は、住宅、家具等の木製品から紙製品、自動車や航空機、電子部品などの金属、樹脂、新素材製品に至るあらゆる分野の工業生産に必要なツールであり、1分野の景気動向に左右されにくい事業特色を有しており、関係する分野の景況、稼働状況に応じ積極的な対応をしてまいります。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a. 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における流動資産は139億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億2千5百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が6億3千7百万円減少したものの、現金及び預金が18億1千8百万円増加したことなどによるものであります。固定資産は136億1千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億2千7百万円減少いたしました。これは主に有形固定資産が13億2千5百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は、275億1千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億2百万円減少いたしました。
(負債合計)
当連結会計年度末における流動負債は30億4千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億4千8百万円減少いたしました。これは主に未払金が5億6千万円減少したことによるものであります。固定負債は8億4百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億2千5百万円増加いたしました。これは主に、環境対策引当金が5千5百万円減少したものの、繰延税金負債が1億7千6百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、38億5千万円となり、前連結会計年度末に比べ6億2千2百万円減少いたしました。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は236億6千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ7千9百万円減少いたしました。これは主に利益剰余金が2億3千3百万円増加したものの、為替換算調整勘定が3億7千1百万円減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は86.0%(前連結会計年度末は84.1%)となりました。
b. 経営成績
当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前年同期から減少しました。また、海外での売上も、米国及びインドネシア向けを中心に減少し、当連結会計年度の売上高は160億3千2百万円(前年同期比15.6%減)となりました。
利益面につきましては、売上高の減少が大きく影響し、営業利益は4億6千5百万円(前年同期比66.5%減)となりました。営業外収益として助成金収入を1億6千3百万円計上したことから経常利益は6億2千7百万円(前年同期比49.9%減)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は4億4千8百万円(前年同期比42.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績の概要は、次のとおりであります。
(日本)
国内向けでは、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに減少し、海外向けでは自動車関連刃物が減少したことから、売上高は126億5千4百万円(前年同期比20.9%減)、営業損失は9千2百万円(前年同期は9億7千7百万円の営業利益)となりました。
(インドネシア)
木工関連刃物及び自動車関連刃物などが減少したことから、売上高は24億5千2百万円(前年同期比19.6%減)、営業利益は1億9千万円(前年同期比24.1%減)となりました。
(米国)
自動車関連刃物及び鋼管関連刃物などが減少したことから、売上高は10億8千4百万円(前年同期比20.9%減)、営業利益は7千8百万円(前年同期比3.7%減)となりました。
(欧州)
自動車関連刃物及び木工関連刃物などが減少したことから、売上高は16億5千5百万円(前年同期比14.0%減)、営業利益は1億2千4百万円(前年同期比13.8%増)となりました。
(中国)
自動車関連刃物及び木工関連刃物などが減少したことから、売上高は15億6千7百万円(前年同期比22.7%減)、営業損失は3千1百万円(前年同期は1億2百万円の営業利益)となりました。
(ベトナム)
自動車関連刃物及び鋼管関連刃物などが増加したことから、売上高は2億4千4百万円(前年同期比66.7%増)、営業損失は7千9百万円(前年同期は7千4百万円の営業損失)となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ18億1千8百万円増加し、当連結会計年度末には49億2千3百万円(前年同期比58.6%増)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は27億3千7百万円(前年同期比22.0%増)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益7億6千4百万円、減価償却費17億7百万円、売上債権の減少5億3千5百万円であります。支出の主な内訳は、仕入債務の減少2億5千2百万円、法人税等の支払額1億6千4百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は6億2千3百万円(前年同期比79.2%減)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出7億4千万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2億5千9百万円(前年同期比44.7%減)となりました。これは、主として配当金の支払額2億1千5百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
日本(千円)9,829,69776.4
インドネシア(千円)2,050,38873.1
米国(千円)12,34073.2
欧州(千円)--
中国(千円)1,471,12595.0
ベトナム(千円)72,936516.1
報告セグメント計(千円)13,436,48877.9
その他(千円)30,664112.8
合計(千円)13,467,15277.9

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
日本(千円)10,075,87590.71,248,681108.3
インドネシア(千円)1,581,73082.4208,39494.0
米国(千円)1,249,30485.7384,544175.0
欧州(千円)1,987,308192.0596,923225.6
中国(千円)949,398111.2127,268200.8
ベトナム(千円)122,022105.19,2990.5
報告セグメント計(千円)15,965,63996.82,575,110133.3
その他(千円)670,816173.9115,90675.2
合計(千円)16,636,45698.62,691,016129.0

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
日本(千円)9,979,88184.9
インドネシア(千円)1,594,94277.9
米国(千円)1,084,49979.1
欧州(千円)1,655,00286.0
中国(千円)885,49889.9
ベトナム(千円)123,19396.4
報告セグメント計(千円)15,323,01884.1
その他(千円)708,99691.9
合計(千円)16,032,01584.4

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が10%以上に該当するものがないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前年同期から減少しました。また、海外での売上も、米国及びインドネシア向けを中心に減少し、当連結会計年度の売上高は160億3千2百万円(前年同期比15.6%減)となりました。
製品区分別売上高においては、平刃類では合板用刃物や紙工関連刃物が減少したことなどにより、売上高は50億6千8百万円(前年同期比11.9%減)となりました。精密刃具類ではダイヤ製品が減少したことなどにより、売上高は34億6千5百万円(前年同期比15.1%減)となり、丸鋸類では金属切断用丸鋸が減少し、売上高は72億4千6百万円(前年同期比18.2%減)となりました。また、商品の売上高は2億5千1百万円(前年同期比12.1%減)となりました。
売上原価は、前連結会計年度に比べ12億5千9百万円減少の114億6千7百万円となりましたが、売上原価率は前連結会計年度の67.0%から当連結会計年度71.5%となりました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ7億6千6百万円減少の40億9千8百万円となりました。人件費が前連結会計年度に比べ2億8千3百万円減少、経費が4億8千3百万円減少しております。
以上の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ9億2千5百万円減少の4億6千5百万円となり、売上高営業利益率は前連結会計年度の7.3%から当連結会計年度2.9%となりました。
営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は1億6千1百万円の収益計上となりました。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ6億2千4百万円減少の6億2千7百万円となりました。
特別利益から特別損失を差し引いた純額は1億3千6百万円の収益計上となりました。これは投資有価証券売却益1億3千9百万円を計上したことなどによります。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ4億3千7百万円減少の7億6千4百万円となり、法人税等は前連結会計年度に比べ1億5百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ3億3千1百万円減少の4億4千8百万円となりました。
なお、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度56円13銭から当連結会計年度32円26銭となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因として、経済状況、販売状況、カントリーリスク、為替相場の変動、原材料価格の変動、会計上の見積り、環境保護、自然災害、感染症の流行によるリスク等があります。当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因については、「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(日本)
売上高は、国内向けでは、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに減少し、海外向けでは自動車関連刃物が減少したことから、前年同期比20.9%減の126億5千4百万円となりました。
セグメント損失(営業損失ベース、以下同じ。)は、前年同期は9億7千7百万円のセグメント利益(営業利益ベース、以下同じ。)に対して、9千2百万円となりました。
セグメント資産は、有形固定資産などが減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ3億7千1百万円減少の244億1千9百万円となりました。
(インドネシア)
売上高は、木工関連刃物及び自動車関連刃物などが減少したことから、前年同期比19.6%減の24億5千2百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比24.1%減の1億9千万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ5億3千3百万円減少の34億4千4百万円となりました。
(米国)
売上高は、自動車関連刃物及び鋼管関連刃物などが減少したことから、前年同期比20.9%減の10億8千4百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比3.7%減の7千8百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ4百万円減少の9億2千8百万円となりました。
(欧州)
売上高は、自動車関連刃物及び木工関連刃物などが減少したことから、前年同期比14.0%減の16億5千5百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比13.8%増の1億2千4百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1千2百万円増加の9億4千4百万円となりました。
(中国)
売上高は、自動車関連刃物及び木工関連刃物などが減少したことから、前年同期比22.7%減の15億6千7百万円となりました。
セグメント損失は、前年同期は1億2百万円のセグメント利益に対して、3千1百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ2千2百万円減少の25億1千5百万円となりました。
(ベトナム)
売上高は、自動車関連刃物及び鋼管関連刃物などが増加したことから、前年同期比66.7%増の2億4千4百万円となりました。
セグメント損失は、前年同期は7千4百万円のセグメント損失に対して、7千9百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ4千8百万円増加の17億9千万円となりました。
(その他)
報告セグメントに含まれないその他の地域・事業を「その他」として区分しており、売上高は前年同期比8.1%減の7億9百万円、セグメント利益は、前年同期比107.7%増の4千9百万円、セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ2千9百万円減少の7億5千2百万円となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。当連結会計年度では設備投資が24億6千2百万円減少したことなどから、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ18億1千8百万円増加の49億2千3百万円の状況であります。
当連結会計年度末現在における重要な設備の新設等に係る今後の設備投資では、主に生産設備の更新・合理化などを計画しておりますが、その所要資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり当連結会計年度末における資産、負債の金額並びに当連結会計年度における収益、費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りが必要となりますが、当社グループは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響については、需要の一時的な減少が今後も1年程度続き、感染拡大の収束とともに、2021年度から需要が徐々に回復し、感染症の感染拡大前の水準まで回復するとの仮定を置いております。なお、新型コロナウイルス感染拡大による需要の回復仮定については不確実性が高く、それにより当社グループの業績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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