有価証券報告書-第78期(2025/04/01-2026/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、各国における金融緩和的な政策運営やAI関連投資の拡大を背景に、総じて底堅く推移しました。一方で、ウクライナ・中東情勢などの地政学的リスクの長期化、中国経済の低迷、米国の通商政策を巡る不透明感などにより、景気の先行きに対する警戒感は依然として強く、地域ごとに景況感の差がみられる状況となりました。わが国経済においては、人手不足を背景とした雇用改善と賃上げ、さらにはDX投資拡大など、内需中心に改善傾向にありましたが、円安による輸入物価上昇などから、景気回復は力強さを欠いた状況となっております。
このような状況の下、当社グループは生産性の維持・向上、国内の住宅関連市場における占有率拡大と非住宅関連市場の開拓や海外の売上拡大などを目指し、戦略的な製品開発、生産、営業活動を展開しました。国内における売上は、住宅関連刃物は減少したものの非住宅関連刃物の販売拡大により前年同期から増加しました。一方、海外での売上は、欧州向けを中心に増加し、当連結会計年度の売上高は、209億4千7百万円(前年同期比3.5%増)となりました。
利益面につきましては、原材料価格等のコスト上昇要因があったものの、前年の中国子会社における事業構造改革の効果が寄与したことなどから、営業利益は、10億9千万円(前年同期比45.9%増)となりました。営業外収益として為替差益2億円を計上したことなどから、経常利益は、13億4千4百万円(前年同期比90.1%増)となりました。特別利益として、事業譲渡益6千5百万円を計上したものの、前期には固定資産売却益9億5千7百万円を計上したことから、税金等調整前当期純利益は、14億6千5百万円(前年同期比11.3%減)となりました。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、10億3千1百万円(前年同期比4.8%増)となりました。
セグメントの経営成績の概要は、次のとおりであります。
a. 経営成績
(日本)
海外向けでは自動車関連刃物および鉄鋼関連刃物が減少したものの、国内向けでは非住宅関連刃物が増加したことから、売上高は159億1千3百万円(前年同期比0.6%増)、原材料・副資材のコストアップにより営業利益は3億1千万円(前年同期比35.7%減)となりました。
(インドネシア)
木工関連刃物および自動車関連刃物などが減少し、売上高は41億7千7百万円(前年同期比2.1%減)、減価償却費の減少などにより原価率が良化したことから、営業利益は3億9千8百万円(前年同期比21.1%増)となりました。
(米国)
鋼管関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、売上高は24億6千2百万円(前年同期比2.1%増)となりましたが、グループ間の仕入価格上昇により、営業利益は8千2百万円(前年同期比48.0%減)となりました。
(欧州)
木工関連刃物が増加したことから、売上高は22億8千9百万円(前年同期比17.3%増)、営業利益は4千1百万円(前年同期比59.0%増)となりました。
(中国)
木工関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、売上高は18億4千9百万円(前年同期比6.2%増)、前期の事業構造改革が功を奏し、営業利益は6百万円(前年同期は3億8百万円の営業損失)となりました。
(ブラジル)
木工関連刃物および製紙関連刃物が増加したことから、売上高は7億8千5百万円(前年同期比18.6%増)となりましたが、仕入に伴う輸入費用の増加やドル取引におけるレアル安の影響などにより、営業損益は2千2百万円の損失(前年同期は6千万円の営業利益)となりました。
(ベトナム)
紙工関連刃物や自動車関連刃物が増加したことから、売上高は15億6百万円(前年同期比13.8%増)となりましたが、減価償却費の増加などにより原価率が悪化したことから、営業利益は9千5百万円(前年同期比14.4%減)となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
b. 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における流動資産は206億3千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1億7千5百万円減少したものの、商品及び製品が4億6千1百万円増加したことなどによるものであります。固定資産は177億6千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億6千6百万円減少いたしました。これは主に退職給付に係る資産が4億1千1百万円増加したものの、有形固定資産が9億4千2百万円減少したことなどによるものであります。
この結果、総資産は、384億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ6千6百万円減少いたしました。
(負債合計)
当連結会計年度末における流動負債は29億5千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億8千3百万円減少いたしました。これは主に未払法人税等が3億3千2百万円、未払金が3億円、買掛金が2億1千3百万円減少したことなどによるものであります。固定負債は41億1千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ3千4百万円増加いたしました。これは主に、長期借入金が1億4千4百万円減少したものの、繰延税金負債が1億5千3百万円、退職給付に係る負債が2千9百万円増加したことなどによるものであります。
この結果、負債合計は、70億6千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億4千9百万円減少いたしました。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は313億3千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億8千3百万円増加いたしました。これは主に為替換算調整勘定が1億8千3百万円減少したものの、利益剰余金が6億8千4百万円、退職給付に係る調整累計額が2億5千6百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は81.6%(前連結会計年度末は79.4%)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億7千5百万円減少し、当連結会計年度末には78億8千5百万円(前年同期比2.2%減)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は10億9千4百万円(前年同期比58.5%減)となりました。これは、主として14億6千5百万円の税金等調整前当期純利益を計上したこと、減価償却費17億5千5百万円による資金の増加があったものの、法人税等の支払額7億3千5百万円、棚卸資産の増加額3億6千4百万円、仕入債務の減少額3億3千6百万円による資金の減少があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は9億3千6百万円(前年同期比46.5%減)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が10億6千6百万円と、前年同期の27億1千8百万円から大きく減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は6億9百万円(前年同期は14億1千1百万円の収入)となりました。これは、配当金の支払額3億4千7百万円、長期借入金の返済による支出2億2百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
b. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が10%以上に該当するものがないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物は減少したものの非住宅関連刃物の販売拡大により前年同期から増加しました。一方、海外での売上は、欧州向けを中心に増加し、当連結会計年度の売上高は209億4千7百万円(前年同期比3.5%増)となりました。
製品区分別売上高においては、平刃類では包装関連刃物が増加したことなどにより、売上高は70億4千6百万円(前年同期比5.5%増)となりました。精密刃具類では木工関連刃物が微減となり、売上高は37億6千8百万円(前年同期比0.0%減)となり、丸鋸類では鋼管関連刃物や自動車関連刃物が増加し、売上高は97億3千8百万円(前年同期比2.6%増)となりました。また、商品の売上高は3億9千3百万円(前年同期比34.8%増)となりました。
売上原価は、前連結会計年度に比べ3億9千5百万円増加の146億7千5百万円となり、売上原価率は前連結会計年度の70.6%から当連結会計年度70.1%となりました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ2千2百万円減少の51億8千万円となりました。人件費が前連結会計年度に比べ2千4百万円減少、経費が2百万円増加しております。
以上の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ3億4千3百万円増加の10億9千万円となり、売上高営業利益率は前連結会計年度の3.7%から当連結会計年度5.2%となりました。
営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は2億5千3百万円の収益計上となりました。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ6億3千7百万円増加の13億4千4百万円となりました。
特別利益から特別損失を差し引いた純額は1億2千1百万円の収益計上となりました。これは固定資産売却益7千9百万円、事業譲渡益6千5百万円を計上したことなどによります。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ1億8千6百万円減少の14億6千5百万円となり、法人税等は前連結会計年度に比べ2億3千4百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ4千7百万円増加の10億3千1百万円となりました。
なお、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度70円82銭から当連結会計年度74円24銭となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因として、経済状況、販売状況、カントリーリスク、為替相場の変動、原材料価格の変動、会計上の見積り、環境保護、自然災害、感染症の流行によるリスク、情報セキュリティリスク等があります。当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(日本)
売上高は、海外向けでは自動車関連刃物および鉄鋼関連刃物が減少したものの、国内向けでは非住宅関連刃物が増加したことから、前年同期比0.6%増の159億1千3百万円となりました。
セグメント利益(営業利益ベース、以下同じ。)は、前年同期比35.7%減の3億1千万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ7億6千8百万円減少の309億7千9百万円となりました。
(インドネシア)
売上高は、木工関連刃物および自動車関連刃物などが減少したことから、前年同期比2.1%減の41億7千7百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比21.1%増の3億9千8百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億3千3百万円増加の55億3百万円となりました。
(米国)
売上高は、鋼管関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、前年同期比2.1%増の24億6千2百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比48.0%減の8千2百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億7千4百万円減少の16億2千4百万円となりました。
(欧州)
売上高は、木工関連刃物が増加したことから、前年同期比17.3%増の22億8千9百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比59.0%増の4千1百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億6千4百万円増加の14億6千7百万円となりました。
(中国)
売上高は、木工関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、前年同期比6.2%増の18億4千9百万円となりました。
セグメント利益は、6百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億2千7百万円増加の21億7千9百万円となりました。
(ブラジル)
売上高は、木工関連刃物および製紙関連刃物が増加したことから、前年同期比18.6%増の7億8千5百万円となりました。
セグメント損失(営業損失ベース、以下同じ。)は、2千2百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ8千7百万円増加の7億7千3百万円となりました。
(ベトナム)
売上高は、紙工関連刃物や自動車関連刃物が増加したことから、前年同期比13.8%増の15億6百万円となりました。
セグメント利益は、9千5百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ5億6千9百万円増加の73億2千万円となりました。
(その他)
報告セグメントに含まれないその他の地域・事業を「その他」として区分しており、売上高は前年同期比2.1%減の11億6千6百万円、セグメント利益は、前年同期比71.0%減の1千1百万円、セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億4千2百万円増加の8億8千8百万円となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。当連結会計年度では有形固定資産の取得による支出10億6千6百万円を計上したことなどから、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1億7千5百万円減少の78億8千5百万円の状況であります。
当連結会計年度末現在における重要な設備の新設等に係る今後の設備投資では、主に生産設備の更新・合理化などを計画しておりますが、その所要資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり当連結会計年度末における資産、負債の金額並びに当連結会計年度における収益、費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りが必要となりますが、当社グループは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、各国における金融緩和的な政策運営やAI関連投資の拡大を背景に、総じて底堅く推移しました。一方で、ウクライナ・中東情勢などの地政学的リスクの長期化、中国経済の低迷、米国の通商政策を巡る不透明感などにより、景気の先行きに対する警戒感は依然として強く、地域ごとに景況感の差がみられる状況となりました。わが国経済においては、人手不足を背景とした雇用改善と賃上げ、さらにはDX投資拡大など、内需中心に改善傾向にありましたが、円安による輸入物価上昇などから、景気回復は力強さを欠いた状況となっております。
このような状況の下、当社グループは生産性の維持・向上、国内の住宅関連市場における占有率拡大と非住宅関連市場の開拓や海外の売上拡大などを目指し、戦略的な製品開発、生産、営業活動を展開しました。国内における売上は、住宅関連刃物は減少したものの非住宅関連刃物の販売拡大により前年同期から増加しました。一方、海外での売上は、欧州向けを中心に増加し、当連結会計年度の売上高は、209億4千7百万円(前年同期比3.5%増)となりました。
利益面につきましては、原材料価格等のコスト上昇要因があったものの、前年の中国子会社における事業構造改革の効果が寄与したことなどから、営業利益は、10億9千万円(前年同期比45.9%増)となりました。営業外収益として為替差益2億円を計上したことなどから、経常利益は、13億4千4百万円(前年同期比90.1%増)となりました。特別利益として、事業譲渡益6千5百万円を計上したものの、前期には固定資産売却益9億5千7百万円を計上したことから、税金等調整前当期純利益は、14億6千5百万円(前年同期比11.3%減)となりました。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、10億3千1百万円(前年同期比4.8%増)となりました。
セグメントの経営成績の概要は、次のとおりであります。
a. 経営成績
(日本)
海外向けでは自動車関連刃物および鉄鋼関連刃物が減少したものの、国内向けでは非住宅関連刃物が増加したことから、売上高は159億1千3百万円(前年同期比0.6%増)、原材料・副資材のコストアップにより営業利益は3億1千万円(前年同期比35.7%減)となりました。
(インドネシア)
木工関連刃物および自動車関連刃物などが減少し、売上高は41億7千7百万円(前年同期比2.1%減)、減価償却費の減少などにより原価率が良化したことから、営業利益は3億9千8百万円(前年同期比21.1%増)となりました。
(米国)
鋼管関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、売上高は24億6千2百万円(前年同期比2.1%増)となりましたが、グループ間の仕入価格上昇により、営業利益は8千2百万円(前年同期比48.0%減)となりました。
(欧州)
木工関連刃物が増加したことから、売上高は22億8千9百万円(前年同期比17.3%増)、営業利益は4千1百万円(前年同期比59.0%増)となりました。
(中国)
木工関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、売上高は18億4千9百万円(前年同期比6.2%増)、前期の事業構造改革が功を奏し、営業利益は6百万円(前年同期は3億8百万円の営業損失)となりました。
(ブラジル)
木工関連刃物および製紙関連刃物が増加したことから、売上高は7億8千5百万円(前年同期比18.6%増)となりましたが、仕入に伴う輸入費用の増加やドル取引におけるレアル安の影響などにより、営業損益は2千2百万円の損失(前年同期は6千万円の営業利益)となりました。
(ベトナム)
紙工関連刃物や自動車関連刃物が増加したことから、売上高は15億6百万円(前年同期比13.8%増)となりましたが、減価償却費の増加などにより原価率が悪化したことから、営業利益は9千5百万円(前年同期比14.4%減)となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
b. 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における流動資産は206億3千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1億7千5百万円減少したものの、商品及び製品が4億6千1百万円増加したことなどによるものであります。固定資産は177億6千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億6千6百万円減少いたしました。これは主に退職給付に係る資産が4億1千1百万円増加したものの、有形固定資産が9億4千2百万円減少したことなどによるものであります。
この結果、総資産は、384億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ6千6百万円減少いたしました。
(負債合計)
当連結会計年度末における流動負債は29億5千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億8千3百万円減少いたしました。これは主に未払法人税等が3億3千2百万円、未払金が3億円、買掛金が2億1千3百万円減少したことなどによるものであります。固定負債は41億1千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ3千4百万円増加いたしました。これは主に、長期借入金が1億4千4百万円減少したものの、繰延税金負債が1億5千3百万円、退職給付に係る負債が2千9百万円増加したことなどによるものであります。
この結果、負債合計は、70億6千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億4千9百万円減少いたしました。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は313億3千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億8千3百万円増加いたしました。これは主に為替換算調整勘定が1億8千3百万円減少したものの、利益剰余金が6億8千4百万円、退職給付に係る調整累計額が2億5千6百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は81.6%(前連結会計年度末は79.4%)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億7千5百万円減少し、当連結会計年度末には78億8千5百万円(前年同期比2.2%減)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は10億9千4百万円(前年同期比58.5%減)となりました。これは、主として14億6千5百万円の税金等調整前当期純利益を計上したこと、減価償却費17億5千5百万円による資金の増加があったものの、法人税等の支払額7億3千5百万円、棚卸資産の増加額3億6千4百万円、仕入債務の減少額3億3千6百万円による資金の減少があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は9億3千6百万円(前年同期比46.5%減)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が10億6千6百万円と、前年同期の27億1千8百万円から大きく減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は6億9百万円(前年同期は14億1千1百万円の収入)となりました。これは、配当金の支払額3億4千7百万円、長期借入金の返済による支出2億2百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 日本(千円) | 10,750,960 | 97.2 |
| インドネシア(千円) | 3,878,734 | 106.8 |
| 米国(千円) | 67,949 | 68.8 |
| 欧州(千円) | - | - |
| 中国(千円) | 1,365,623 | 107.8 |
| ブラジル(千円) | 19,724 | 118.6 |
| ベトナム(千円) | 1,300,153 | 115.0 |
| 報告セグメント計(千円) | 17,383,146 | 101.0 |
| その他(千円) | 52,120 | 100.6 |
| 合計(千円) | 17,435,267 | 101.0 |
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
b. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| 日本(千円) | 11,145,951 | 102.8 | 1,757,266 | 126.5 |
| インドネシア(千円) | 2,401,227 | 95.9 | 460,171 | 105.1 |
| 米国(千円) | 2,361,150 | 89.0 | 1,082,960 | 91.5 |
| 欧州(千円) | 2,328,820 | 111.8 | 675,229 | 106.3 |
| 中国(千円) | 950,160 | 109.5 | 52,044 | 145.1 |
| ブラジル(千円) | 785,698 | 118.6 | - | - |
| ベトナム(千円) | 152,937 | 100.4 | 9,410 | 90.4 |
| 報告セグメント計(千円) | 20,125,947 | 101.8 | 4,037,081 | 109.3 |
| その他(千円) | 1,180,938 | 102.3 | 186,573 | 108.3 |
| 合計(千円) | 21,306,886 | 101.8 | 4,223,654 | 109.3 |
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 日本(千円) | 10,777,420 | 101.4 |
| インドネシア(千円) | 2,378,769 | 100.6 |
| 米国(千円) | 2,462,312 | 102.1 |
| 欧州(千円) | 2,288,874 | 117.3 |
| 中国(千円) | 933,978 | 107.2 |
| ブラジル(千円) | 785,698 | 118.6 |
| ベトナム(千円) | 153,940 | 104.5 |
| 報告セグメント計(千円) | 19,780,994 | 103.9 |
| その他(千円) | 1,166,577 | 97.9 |
| 合計(千円) | 20,947,572 | 103.5 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が10%以上に該当するものがないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物は減少したものの非住宅関連刃物の販売拡大により前年同期から増加しました。一方、海外での売上は、欧州向けを中心に増加し、当連結会計年度の売上高は209億4千7百万円(前年同期比3.5%増)となりました。
製品区分別売上高においては、平刃類では包装関連刃物が増加したことなどにより、売上高は70億4千6百万円(前年同期比5.5%増)となりました。精密刃具類では木工関連刃物が微減となり、売上高は37億6千8百万円(前年同期比0.0%減)となり、丸鋸類では鋼管関連刃物や自動車関連刃物が増加し、売上高は97億3千8百万円(前年同期比2.6%増)となりました。また、商品の売上高は3億9千3百万円(前年同期比34.8%増)となりました。
売上原価は、前連結会計年度に比べ3億9千5百万円増加の146億7千5百万円となり、売上原価率は前連結会計年度の70.6%から当連結会計年度70.1%となりました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ2千2百万円減少の51億8千万円となりました。人件費が前連結会計年度に比べ2千4百万円減少、経費が2百万円増加しております。
以上の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ3億4千3百万円増加の10億9千万円となり、売上高営業利益率は前連結会計年度の3.7%から当連結会計年度5.2%となりました。
営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は2億5千3百万円の収益計上となりました。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ6億3千7百万円増加の13億4千4百万円となりました。
特別利益から特別損失を差し引いた純額は1億2千1百万円の収益計上となりました。これは固定資産売却益7千9百万円、事業譲渡益6千5百万円を計上したことなどによります。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ1億8千6百万円減少の14億6千5百万円となり、法人税等は前連結会計年度に比べ2億3千4百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ4千7百万円増加の10億3千1百万円となりました。
なお、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度70円82銭から当連結会計年度74円24銭となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因として、経済状況、販売状況、カントリーリスク、為替相場の変動、原材料価格の変動、会計上の見積り、環境保護、自然災害、感染症の流行によるリスク、情報セキュリティリスク等があります。当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(日本)
売上高は、海外向けでは自動車関連刃物および鉄鋼関連刃物が減少したものの、国内向けでは非住宅関連刃物が増加したことから、前年同期比0.6%増の159億1千3百万円となりました。
セグメント利益(営業利益ベース、以下同じ。)は、前年同期比35.7%減の3億1千万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ7億6千8百万円減少の309億7千9百万円となりました。
(インドネシア)
売上高は、木工関連刃物および自動車関連刃物などが減少したことから、前年同期比2.1%減の41億7千7百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比21.1%増の3億9千8百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億3千3百万円増加の55億3百万円となりました。
(米国)
売上高は、鋼管関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、前年同期比2.1%増の24億6千2百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比48.0%減の8千2百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億7千4百万円減少の16億2千4百万円となりました。
(欧州)
売上高は、木工関連刃物が増加したことから、前年同期比17.3%増の22億8千9百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比59.0%増の4千1百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億6千4百万円増加の14億6千7百万円となりました。
(中国)
売上高は、木工関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、前年同期比6.2%増の18億4千9百万円となりました。
セグメント利益は、6百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億2千7百万円増加の21億7千9百万円となりました。
(ブラジル)
売上高は、木工関連刃物および製紙関連刃物が増加したことから、前年同期比18.6%増の7億8千5百万円となりました。
セグメント損失(営業損失ベース、以下同じ。)は、2千2百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ8千7百万円増加の7億7千3百万円となりました。
(ベトナム)
売上高は、紙工関連刃物や自動車関連刃物が増加したことから、前年同期比13.8%増の15億6百万円となりました。
セグメント利益は、9千5百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ5億6千9百万円増加の73億2千万円となりました。
(その他)
報告セグメントに含まれないその他の地域・事業を「その他」として区分しており、売上高は前年同期比2.1%減の11億6千6百万円、セグメント利益は、前年同期比71.0%減の1千1百万円、セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億4千2百万円増加の8億8千8百万円となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。当連結会計年度では有形固定資産の取得による支出10億6千6百万円を計上したことなどから、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1億7千5百万円減少の78億8千5百万円の状況であります。
当連結会計年度末現在における重要な設備の新設等に係る今後の設備投資では、主に生産設備の更新・合理化などを計画しておりますが、その所要資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり当連結会計年度末における資産、負債の金額並びに当連結会計年度における収益、費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りが必要となりますが、当社グループは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。