有価証券報告書-第76期(2023/04/01-2024/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、不安定な世界情勢の中でも米国は堅調な景気を維持し、金融の引き締めが長期化している一方で、欧州ではエネルギー供給への懸念や長引く物価高などにより景気は足踏みしております。また、アジア圏の景気動向は、中国の減速等により全体では下押し圧力が強まりましたが、インドなど堅調に推移した国もありました。わが国経済は、大企業を中心に価格転嫁の進展や所得環境の改善を背景に景況感が改善している一方で、深刻化する人手不足への懸念や円安の進行などにより、景気の先行きは不透明なものとなっております。
このような状況の下、当社グループは市場の変化に合わせて、技術開発力と課題解決力を駆使し、国内の非住宅関連市場の開拓やグローバル市場での商品提供を強化するなど、戦略的な製品開発、生産、営業活動を展開しましたが、当期の売上・利益ともに前期を下回る結果となりました。国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前年同期から減少しました。また、海外での売上は、米国向けを中心に増加しましたが、アジアおよび欧州向けを中心に減少し、当連結会計年度の売上高は200億8千万円(前年同期比4.9%減)となりました。
利益面につきましては、中国およびベトナムでの売上原価率が悪化したため、営業利益は10億5千4百万円(前年同期比26.8%減)となりました。営業外収益として為替差益を4億7百万円計上したことから経常利益は14億4千4百万円(前年同期比比13.1%減)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は8億8千6百万円(前年同期比30.6%減)となりました。
a. 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における流動資産は182億5千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億3千8百万円減少いたしました。これは主に原材料及び貯蔵品が7億9千6百万円増加し、商品及び製品が1億8千2百万円増加したものの、現金及び預金が12億9千3百万円減少したことによるものであります。固定資産は165億1千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億4千2百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が12億7千7百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、347億6千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億4百万円増加いたしました。
(負債合計)
当連結会計年度末における流動負債は43億5千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億5千5百万円減少いたしました。これは主に流動負債その他が3千5百万円増加したものの、未払金が2億7千1百万円減少し、未払法人税等が1億1千8百万円減少したことによるものであります。固定負債は19億8千万円となり、前連結会計年度末に比べ1億2千7百万円増加いたしました。これは主に、繰延税金負債が1億4千2百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、63億3千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億2千8百万円減少いたしました。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は284億3千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億3千2百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が4億9千7百万円増加し、為替換算調整勘定が4億8千2百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は81.8%(前連結会計年度末は80.9%)となりました。
b. 経営成績
当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前期から減少しました。また、海外での売上は、米国向けを中心に増加しましたが、アジアおよび欧州向けを中心に減少し、当連結会計年度の売上高は200億8千万円(前年同期比4.9%減)となりました。
利益面につきましては、中国およびベトナムでの売上原価率が悪化したため、営業利益は10億5千4百万円(前年同期比26.8%減)となりました。営業外収益として為替差益を4億7百万円計上したことから経常利益は14億4千4百万円(前年同期比13.1%減)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は8億8千6百万円(前年同期比30.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績の概要は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
(日本)
国内向けでは、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに減少し、海外向けでは自動車関連刃物および木工関連刃物が減少したことから、売上高は151億5千2百万円(前年同期比10.7%減)、営業利益は4億8千9百万円(前年同期比51.5%減)となりました。
(インドネシア)
木工関連刃物および製紙関連刃物が減少したことから、売上高は36億6千9百万円(前年同期比12.9%減)、営業利益は2億1百万円(前年同期比53.8%減)となりました。
(米国)
自動車関連刃物および鋼管関連刃物が増加したことから、売上高は22億7千4百万円(前年同期比20.2%増)、営業利益は1億8千3百万円(前年同期比36.3%増)となりました。
(欧州)
自動車関連刃物および鋼管関連刃物が減少したことから、売上高は21億7千3百万円(前年同期比9.9%減)、展示会への出展費用がかさんだことから営業損失は8百万円(前年同期は1億4千4百万円の営業利益)となりました。
(中国)
中国国内における経営環境の悪化により、売上高は16億2千万円(前年同期比13.5%減)、営業損失は2億5千6百万円(前年同期は1千1百万円の営業利益)となりました。
(ブラジル)
自動車関連刃物および木工関連刃物が増加したことから、売上高は7億3千2百万円(前年同期比17.1%増)、営業利益は1億9百万円(前年同期比12.2%増)となりました。
(ベトナム)
木工関連刃物などが減少したことから、売上高は8億2千7百万円(前年同期比6.8%減)、営業損失は7千3百万円(前年同期は6千1百万円の営業利益)となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ12億9千3百万円減少し、当連結会計年度末には55億4千2百万円(前年同期比18.9%減)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は14億3千万円(前年同期比35.7%減)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益14億6千3百万円、減価償却費17億1千1百万円、売上債権の減少額4億8千8百万円であります。支出の主な内訳は、棚卸資産の増加額7億2千7百万円、仕入債務の減少額2億3千2百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は24億5千6百万円(前年同期比7.7%増)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出24億5千5百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は5億4千8百万円(前年同期比9.6%増)となりました。これは、主として配当金の支払額3億8千9百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
b. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が10%以上に該当するものがないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前期から増加しました。また、海外での売上も、アジア及び米国向けを中心に増加し、当連結会計年度の売上高は200億8千万円(前年同期比4.9%減)となりました。
製品区分別売上高においては、平刃類では木工関連刃物が減少したことなどにより、売上高は64億3千6百万円(前年同期比5.8%減)となりました。精密刃具類では金属関連刃物が増加したことなどにより、売上高は40億9千1百万円(前年同期比2.8%増)となり、丸鋸類では木工関連刃物や自動車関連刃物が減少し、売上高は92億5千万円(前年同期比7.4%減)となりました。また、商品の売上高は3億2百万円(前年同期比4.1%減)となりました。
売上原価は、前連結会計年度に比べ6億3千6百万円減少の140億7千7百万円となりましたが、売上原価率は前連結会計年度の69.7%から当連結会計年度70.1%となりました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ1千4百万円減少の49億4千8百万円となりました。人件費が前連結会計年度に比べ5千6百万円増加、経費が7千1百万円減少しております。
以上の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ3億8千6百万円減少の10億5千4百万円となり、売上高営業利益率は前連結会計年度の6.8%から当連結会計年度5.3%となりました。
営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は3億9千万円の収益計上となりました。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ2億1千8百万円減少の14億4千4百万円となりました。
特別利益から特別損失を差し引いた純額は1千9百万円の収益計上となりました。これは投資有価証券売却益2千3百万円を計上したことなどによります。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ4億7千6百万円減少の14億6千3百万円となり、法人税等は前連結会計年度に比べ8千6百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ3億9千万円減少の8億8千6百万円となりました。
なお、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度91円84銭から当連結会計年度63円77銭となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因として、経済状況、販売状況、カントリーリスク、為替相場の変動、原材料価格の変動、会計上の見積り、環境保護、自然災害、感染症の流行によるリスク、情報セキュリティリスク等があります。当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(日本)
売上高は、国内向けでは、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに減少し、海外向けでは自動車関連刃物及び木工関連刃物が減少したことから、前年同期比10.7%減の151億5千2百万円となりました。
セグメント利益(営業利益ベース、以下同じ。)は、前年同期比51.5%減の4億8千9百万円となりました。
セグメント資産は、有形固定資産が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ8億3千1百万円増加の294億5千4百万円となりました。
(インドネシア)
売上高は、木工関連刃物及び製紙関連刃物などが減少したことから、前年同期比12.9%減の36億6千9百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比53.8%減の2億1百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ8千4百万円増加の50億2千6百万円となりました。
(米国)
売上高は、自動車関連刃物及び鋼管関連刃物が増加したことから、前年同期比20.2%増の22億7千4百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比36.3%増の1億8千3百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億8千2百万円増加の15億7千9百万円となりました。
(欧州)
売上高は、自動車関連刃物及び鋼管関連刃物が減少したことから、前年同期比9.9%減の21億7千3百万円となりました。
セグメント損失は、展示会への出展費用がかさんだことから8百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億8千万円減少の11億8千9百万円となりました。
(中国)
売上高は、中国国内における経営環境の悪化により、前年同期比13.5%減の16億2千万円となりました。
セグメント損失は、2億5千6百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億8千万円減少の21億7千5百万円となりました。
(ブラジル)
売上高は、自動車関連刃物及び木工関連刃物が増加したことから、前年同期比17.1%増の7億3千2百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比12.2%増の1億9百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ8千4百万円増加の5億8千7百万円となりました。
(ベトナム)
売上高は、木工関連刃物などが減少したことから、前年同期比6.8%減の8億2千7百万円となりました。
セグメント損失は、7千3百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ12億8千6百万円増加の49億1千5百万円となりました。
(その他)
報告セグメントに含まれないその他の地域・事業を「その他」として区分しており、売上高は前年同期比34.9%増の11億8千8百万円、セグメント利益は、前年同期比108.7%増の3千8百万円、セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ9千6百万円増加の7億2千5百万円となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。当連結会計年度では有形固定資産の取得による支出24億5千5百万円を計上したことなどから、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ12億9千3百万円減少の55億4千2百万円の状況であります。
当連結会計年度末現在における重要な設備の新設等に係る今後の設備投資では、主に生産設備の更新・合理化などを計画しておりますが、その所要資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり当連結会計年度末における資産、負債の金額並びに当連結会計年度における収益、費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りが必要となりますが、当社グループは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、不安定な世界情勢の中でも米国は堅調な景気を維持し、金融の引き締めが長期化している一方で、欧州ではエネルギー供給への懸念や長引く物価高などにより景気は足踏みしております。また、アジア圏の景気動向は、中国の減速等により全体では下押し圧力が強まりましたが、インドなど堅調に推移した国もありました。わが国経済は、大企業を中心に価格転嫁の進展や所得環境の改善を背景に景況感が改善している一方で、深刻化する人手不足への懸念や円安の進行などにより、景気の先行きは不透明なものとなっております。
このような状況の下、当社グループは市場の変化に合わせて、技術開発力と課題解決力を駆使し、国内の非住宅関連市場の開拓やグローバル市場での商品提供を強化するなど、戦略的な製品開発、生産、営業活動を展開しましたが、当期の売上・利益ともに前期を下回る結果となりました。国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前年同期から減少しました。また、海外での売上は、米国向けを中心に増加しましたが、アジアおよび欧州向けを中心に減少し、当連結会計年度の売上高は200億8千万円(前年同期比4.9%減)となりました。
利益面につきましては、中国およびベトナムでの売上原価率が悪化したため、営業利益は10億5千4百万円(前年同期比26.8%減)となりました。営業外収益として為替差益を4億7百万円計上したことから経常利益は14億4千4百万円(前年同期比比13.1%減)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は8億8千6百万円(前年同期比30.6%減)となりました。
a. 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における流動資産は182億5千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億3千8百万円減少いたしました。これは主に原材料及び貯蔵品が7億9千6百万円増加し、商品及び製品が1億8千2百万円増加したものの、現金及び預金が12億9千3百万円減少したことによるものであります。固定資産は165億1千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億4千2百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が12億7千7百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、347億6千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億4百万円増加いたしました。
(負債合計)
当連結会計年度末における流動負債は43億5千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億5千5百万円減少いたしました。これは主に流動負債その他が3千5百万円増加したものの、未払金が2億7千1百万円減少し、未払法人税等が1億1千8百万円減少したことによるものであります。固定負債は19億8千万円となり、前連結会計年度末に比べ1億2千7百万円増加いたしました。これは主に、繰延税金負債が1億4千2百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、63億3千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億2千8百万円減少いたしました。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は284億3千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億3千2百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が4億9千7百万円増加し、為替換算調整勘定が4億8千2百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は81.8%(前連結会計年度末は80.9%)となりました。
b. 経営成績
当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前期から減少しました。また、海外での売上は、米国向けを中心に増加しましたが、アジアおよび欧州向けを中心に減少し、当連結会計年度の売上高は200億8千万円(前年同期比4.9%減)となりました。
利益面につきましては、中国およびベトナムでの売上原価率が悪化したため、営業利益は10億5千4百万円(前年同期比26.8%減)となりました。営業外収益として為替差益を4億7百万円計上したことから経常利益は14億4千4百万円(前年同期比13.1%減)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は8億8千6百万円(前年同期比30.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績の概要は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
(日本)
国内向けでは、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに減少し、海外向けでは自動車関連刃物および木工関連刃物が減少したことから、売上高は151億5千2百万円(前年同期比10.7%減)、営業利益は4億8千9百万円(前年同期比51.5%減)となりました。
(インドネシア)
木工関連刃物および製紙関連刃物が減少したことから、売上高は36億6千9百万円(前年同期比12.9%減)、営業利益は2億1百万円(前年同期比53.8%減)となりました。
(米国)
自動車関連刃物および鋼管関連刃物が増加したことから、売上高は22億7千4百万円(前年同期比20.2%増)、営業利益は1億8千3百万円(前年同期比36.3%増)となりました。
(欧州)
自動車関連刃物および鋼管関連刃物が減少したことから、売上高は21億7千3百万円(前年同期比9.9%減)、展示会への出展費用がかさんだことから営業損失は8百万円(前年同期は1億4千4百万円の営業利益)となりました。
(中国)
中国国内における経営環境の悪化により、売上高は16億2千万円(前年同期比13.5%減)、営業損失は2億5千6百万円(前年同期は1千1百万円の営業利益)となりました。
(ブラジル)
自動車関連刃物および木工関連刃物が増加したことから、売上高は7億3千2百万円(前年同期比17.1%増)、営業利益は1億9百万円(前年同期比12.2%増)となりました。
(ベトナム)
木工関連刃物などが減少したことから、売上高は8億2千7百万円(前年同期比6.8%減)、営業損失は7千3百万円(前年同期は6千1百万円の営業利益)となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ12億9千3百万円減少し、当連結会計年度末には55億4千2百万円(前年同期比18.9%減)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は14億3千万円(前年同期比35.7%減)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益14億6千3百万円、減価償却費17億1千1百万円、売上債権の減少額4億8千8百万円であります。支出の主な内訳は、棚卸資産の増加額7億2千7百万円、仕入債務の減少額2億3千2百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は24億5千6百万円(前年同期比7.7%増)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出24億5千5百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は5億4千8百万円(前年同期比9.6%増)となりました。これは、主として配当金の支払額3億8千9百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 日本(千円) | 10,702,683 | 86.0 |
| インドネシア(千円) | 3,295,126 | 85.5 |
| 米国(千円) | 78,779 | 295.8 |
| 欧州(千円) | - | - |
| 中国(千円) | 1,200,200 | 86.9 |
| ブラジル(千円) | 15,500 | 172.3 |
| ベトナム(千円) | 627,682 | 153.2 |
| 報告セグメント計(千円) | 15,919,973 | 87.8 |
| その他(千円) | 49,043 | 114.2 |
| 合計(千円) | 15,969,016 | 87.9 |
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
b. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| 日本(千円) | 10,532,428 | 93.6 | 1,173,201 | 94.5 |
| インドネシア(千円) | 2,176,135 | 92.9 | 297,723 | 94.3 |
| 米国(千円) | 2,192,149 | 108.6 | 943,606 | 92.0 |
| 欧州(千円) | 2,014,513 | 92.9 | 504,211 | 76.2 |
| 中国(千円) | 750,254 | 94.9 | 39,522 | 83.0 |
| ブラジル(千円) | 732,548 | 117.2 | - | - |
| ベトナム(千円) | 148,173 | 65.5 | 5,342 | 29.7 |
| 報告セグメント計(千円) | 18,546,203 | 95.5 | 2,963,607 | 89.5 |
| その他(千円) | 1,202,506 | 130.3 | 209,275 | 107.4 |
| 合計(千円) | 19,748,709 | 97.1 | 3,172,882 | 90.5 |
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 日本(千円) | 10,600,581 | 90.0 |
| インドネシア(千円) | 2,194,128 | 89.4 |
| 米国(千円) | 2,274,368 | 120.3 |
| 欧州(千円) | 2,172,141 | 90.1 |
| 中国(千円) | 758,357 | 88.6 |
| ブラジル(千円) | 732,548 | 117.2 |
| ベトナム(千円) | 160,824 | 72.6 |
| 報告セグメント計(千円) | 18,892,949 | 93.4 |
| その他(千円) | 1,188,026 | 134.9 |
| 合計(千円) | 20,080,975 | 95.1 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が10%以上に該当するものがないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに前期から増加しました。また、海外での売上も、アジア及び米国向けを中心に増加し、当連結会計年度の売上高は200億8千万円(前年同期比4.9%減)となりました。
製品区分別売上高においては、平刃類では木工関連刃物が減少したことなどにより、売上高は64億3千6百万円(前年同期比5.8%減)となりました。精密刃具類では金属関連刃物が増加したことなどにより、売上高は40億9千1百万円(前年同期比2.8%増)となり、丸鋸類では木工関連刃物や自動車関連刃物が減少し、売上高は92億5千万円(前年同期比7.4%減)となりました。また、商品の売上高は3億2百万円(前年同期比4.1%減)となりました。
売上原価は、前連結会計年度に比べ6億3千6百万円減少の140億7千7百万円となりましたが、売上原価率は前連結会計年度の69.7%から当連結会計年度70.1%となりました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ1千4百万円減少の49億4千8百万円となりました。人件費が前連結会計年度に比べ5千6百万円増加、経費が7千1百万円減少しております。
以上の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ3億8千6百万円減少の10億5千4百万円となり、売上高営業利益率は前連結会計年度の6.8%から当連結会計年度5.3%となりました。
営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は3億9千万円の収益計上となりました。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ2億1千8百万円減少の14億4千4百万円となりました。
特別利益から特別損失を差し引いた純額は1千9百万円の収益計上となりました。これは投資有価証券売却益2千3百万円を計上したことなどによります。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ4億7千6百万円減少の14億6千3百万円となり、法人税等は前連結会計年度に比べ8千6百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ3億9千万円減少の8億8千6百万円となりました。
なお、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度91円84銭から当連結会計年度63円77銭となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因として、経済状況、販売状況、カントリーリスク、為替相場の変動、原材料価格の変動、会計上の見積り、環境保護、自然災害、感染症の流行によるリスク、情報セキュリティリスク等があります。当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(日本)
売上高は、国内向けでは、住宅関連刃物、非住宅関連刃物ともに減少し、海外向けでは自動車関連刃物及び木工関連刃物が減少したことから、前年同期比10.7%減の151億5千2百万円となりました。
セグメント利益(営業利益ベース、以下同じ。)は、前年同期比51.5%減の4億8千9百万円となりました。
セグメント資産は、有形固定資産が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ8億3千1百万円増加の294億5千4百万円となりました。
(インドネシア)
売上高は、木工関連刃物及び製紙関連刃物などが減少したことから、前年同期比12.9%減の36億6千9百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比53.8%減の2億1百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ8千4百万円増加の50億2千6百万円となりました。
(米国)
売上高は、自動車関連刃物及び鋼管関連刃物が増加したことから、前年同期比20.2%増の22億7千4百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比36.3%増の1億8千3百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億8千2百万円増加の15億7千9百万円となりました。
(欧州)
売上高は、自動車関連刃物及び鋼管関連刃物が減少したことから、前年同期比9.9%減の21億7千3百万円となりました。
セグメント損失は、展示会への出展費用がかさんだことから8百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億8千万円減少の11億8千9百万円となりました。
(中国)
売上高は、中国国内における経営環境の悪化により、前年同期比13.5%減の16億2千万円となりました。
セグメント損失は、2億5千6百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億8千万円減少の21億7千5百万円となりました。
(ブラジル)
売上高は、自動車関連刃物及び木工関連刃物が増加したことから、前年同期比17.1%増の7億3千2百万円となりました。
セグメント利益は、前年同期比12.2%増の1億9百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ8千4百万円増加の5億8千7百万円となりました。
(ベトナム)
売上高は、木工関連刃物などが減少したことから、前年同期比6.8%減の8億2千7百万円となりました。
セグメント損失は、7千3百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ12億8千6百万円増加の49億1千5百万円となりました。
(その他)
報告セグメントに含まれないその他の地域・事業を「その他」として区分しており、売上高は前年同期比34.9%増の11億8千8百万円、セグメント利益は、前年同期比108.7%増の3千8百万円、セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ9千6百万円増加の7億2千5百万円となりました。
なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。当連結会計年度では有形固定資産の取得による支出24億5千5百万円を計上したことなどから、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ12億9千3百万円減少の55億4千2百万円の状況であります。
当連結会計年度末現在における重要な設備の新設等に係る今後の設備投資では、主に生産設備の更新・合理化などを計画しておりますが、その所要資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり当連結会計年度末における資産、負債の金額並びに当連結会計年度における収益、費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りが必要となりますが、当社グループは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。