有価証券報告書-第52期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/28 9:31
【資料】
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【項目】
104項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、当社グループ経営陣は資産、負債及び収益・費用の各報告数値に影響を与える見積りの仮定を過去の実績や状況に応じて合理的に設定し算出しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りとは異なる場合があります。
(2)当連結会計年度の経営成績の分析
(受注状況)
当社グループの主要顧客である自動車業界におきましては、北米を中心として堅調に推移しましたが、新興国経済の先行き不透明感により、予断を許さない状況が続いております。
このような状況の中、コスト競争力強化や技術競争力強化に取り組んでまいりました結果、当連結会計年度の受注高につきましては、前連結会計年度に引き続き高水準の受注を確保することができました。
当連結会計年度(自平成27年4月1日 至平成28年3月31日)における受注実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
品目の名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
プレス機械11,682,20011.513,539,1027.7
FAシステム製品5,153,614△15.45,150,527△3.7
アフターサービス工事6,675,611△2.02,756,045△24.1
合計23,511,4250.521,445,674△0.5

(損益状況)
当連結会計年度の売上高につきましては、プレス機械は10,714百万円(前連結会計年度比18.3%減)と前連結会計年度を下回りましたが、FAシステム製品は5,350百万円(前連結会計年度比8.3%増)と前連結会計年度を上回りました。アフターサービス工事は大型工事の売上等により、7,549百万円(前連結会計年度比25.9%増)と前連結会計年度を大きく上回りました。全体では23,614百万円(前連結会計年度比1.8%減)と前連結会計年度並みとなりました。
損益面におきましては、営業利益は2,829百万円(前連結会計年度比1.7%増)、経常利益は2,767百万円(前連結会計年度比1.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,881百万円(前連結会計年度比5.9%増)とそれぞれ前連結会計年度を上回りました。
(3)当連結会計年度の財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ1,746百万円増加し、20,884百万円となりました。これは、主に現金及び預金が増加したことによるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ351百万円増加し、5,097百万円となりました。これは、主に有形固定資産及び投資その他の資産が増加したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ700百万円増加し、12,840百万円となりました。これは、主に未払費用及び前受金が増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ1,398百万円増加し、13,141百万円となりました。これは、主に利益剰余金が増加したことによるものであります。
(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析
(資本の財源)
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金につきましては、内部資金又は借入金により資金調達することとしております。
(資金の流動性)
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローでは、2,682百万円(前年同期比117.1%増)の資金の獲得となりました。これは、主に売上債権の増加及び法人税等の支払等の要因はあったものの、税金等調整前当期純利益の計上及び前受金の増加等があったことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローでは、998百万円(前年同期比179.1%増)の資金の使用となりました。これは、主に定期預金の払戻による収入等の要因はあったものの、定期預金の預入による支出及び有形固定資産の取得による支出等があったことによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローでは、399百万円(前年同期比0.3%増)の資金の使用となりました。これは、主に配当金の支払があったことによるものであります。
これらの活動の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、9,576百万円となりました。