有価証券報告書-第187期(2024/04/01-2025/03/31)

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2025/06/26 13:15
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158項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善や各種政策の効果もあって、緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、物価上昇や米国の通商政策等による景気の下振れリスクがあり、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の下、当社グループでは、第5期中期経営計画の最終年度として、営業活動の強化と生産性の向上などにより採算性改善に取り組むとともに、事業環境の大きな変革期であるという認識のもと、強弱をつけた経営資源の投入による経営効率の最適化により、事業環境の変化に適応した事業基盤の構築に取り組みました。
当連結会計年度は、火器が防衛省向け装備品の納入数が増加したことにより、大幅な増収増益となりました。また、特装車両は路面清掃車の売上台数増加、建材も収益性改善により、黒字化となりました。しかしながら、工作機械関連は各種改善の効果により収益性は改善されたものの赤字が継続したことに加えて、一部の滞留在庫について収益性が低下したと認められることから棚卸資産評価損を売上原価に計上しました。
この結果、当連結会計年度の連結業績は、売上高は24,827百万円(前年同期比25.5%増)、営業利益は1,253百万円(同222.9%増)となりました。また、営業外収益に受取配当金などを計上した結果、経常利益 は1,413百万円(同203.2%増)となり、特別損失に減損損失などを計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は749百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失873百万円)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(売上高)
工作機械関連
・工作機械:主要顧客である自動車関連業界における設備投資需要が減少したことなどから、前連結会計年度と比較し、1.4%減の4,994百万円となりました。
・空油圧機器:シリンダの受注は増加したものの、チャックの受注が減少したことなどから、前連結会計年度と比較し、1.3%減の1,406百万円となりました。
・電子機械:主な市場である中国において主力製品のセラミック積層装置の売上が増加したことから、前連結会計年度と比較し、246.3%増の561百万円となりました。
以上の結果、工作機械関連全体では前連結会計年度と比較し、4.6%増の6,962百万円となりました。
火器:海外向けスポーツライフルの売上が減少したものの、国内では20式小銃および付属品をはじめとした防衛省向け装備品の売上が増加したため、前連結会計年度と比較し、77.0%増の7,903百万円となりました。
特装車両:路面清掃車の販売台数が増加したため、前連結会計年度と比較し、77.6%増の3,328百万円となりました。
建材:防音サッシ、一般サッシの売上が減少したため、前連結会計年度と比較し、4.8%減の3,014百万円となりました。
不動産賃貸:前連結会計年度と比較し、0.2%増の494百万円となりました。
国内販売子会社:前連結会計年度と比較し、3.0%増の2,196百万円となりました。
国内運送子会社:前連結会計年度と比較し、8.3%減の776百万円となりました。
その他:前連結会計年度と比較し、1.3%減の150百万円となりました。
(営業利益)
工作機械関連:売上は増加したものの、一部の滞留在庫について収益性が低下したと認められることから棚卸資産評価損を売上原価に計上したことなどにより、営業損失は、前連結会計年度の367百万円から、457百万円に拡大しました。
火器:防衛省向け装備品の売上が増加したことなどにより、営業利益は、前連結会計年度の382百万円に比べ138.5%増の911百万円となりました。
特装車両:路面清掃車の売上が増加したことなどにより、前連結会計年度の133百万円の営業損失に対し、129百万円の営業利益となりました。
建材:防音サッシ、一般サッシの売上が減少しましたが、収益性改善により、前連結会計年度の40百万円の営業損失に対し、39百万円の営業利益になりました。
不動産賃貸:営業利益は、ほぼ横這いの396百万円となりました。
国内販売子会社:増収などにより、営業利益は、前連結会計年度の73百万円に比べ87.7%増の137百万円となりました。
国内運送子会社:減収となりましたが、経費の減少などにより、営業利益は、前連結会計年度の23百万円に比べ73.9%増の40百万円となりました。
その他:減収となりましたが、営業利益は、ほぼ横這いの52百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度に比べ974百万円(25.5%)減少し、2,852百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動による資金の増加は、55百万円となりました。これは、主として税金等調整前当期純利益1,206百万円、棚卸資産の減少額1,296百万円による資金の増加要因と、売上債権及び契約資産の増加額2,961百万円による資金の減少要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動による資金の減少は、2,554百万円となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出2,375百万円による資金の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動による資金の増加は、1,493百万円となりました。これは、主として長期借入れによる収入1,448百万円、短期借入金の純増加額1,300百万円による資金の増加要因と、長期借入金の返済による支出1,010百万円、配当金の支払額241百万円による資金の減少要因によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前年同期比(%)
工作機械関連(百万円)7,17693.6
火器(百万円)7,974175.5
特装車両(百万円)3,304174.2
建材(百万円)2,99297.4
不動産賃貸(百万円)--
国内販売子会社(百万円)--
国内運送子会社(百万円)--
その他(百万円)--
合計(百万円)21,448124.9

(注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.金額は、販売価格によっております。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)
工作機械関連6,822101.83,53996.2
火器9,331272.43,704162.7
特装車両2,936132.541451.4
建材2,87191.363481.6
不動産賃貸----
国内販売子会社1,945101.035158.3
国内運送子会社77691.7--
その他92101.1--
合計24,776135.08,644106.2

(注) セグメント間取引については相殺消去しております。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前年同期比(%)
工作機械関連(百万円)6,962104.6
火器(百万円)7,903177.0
特装車両(百万円)3,328177.6
建材(百万円)3,01495.2
不動産賃貸(百万円)494100.2
国内販売子会社(百万円)2,196103.0
国内運送子会社(百万円)77691.7
その他(百万円)15098.7
合計(百万円)24,827125.5

(注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2023年4月 1日
至 2024年3月31日)
当連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
防衛装備庁1,6278.25,18220.9
英和株式会社1,1806.02,60110.5

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末の総資産は、34,051百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,761百万円増加しました。これは、主として売掛金の増加2,633百万円、投資有価証券の増加1,495百万円によるものであります。
(負債合計)
当連結会計年度末の負債合計は、15,314百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,359百万円増加しました。これは、主として短期借入金の増加1,439百万円、繰延税金負債の増加430百万円によるものであります。
(純資産合計)
当連結会計年度末の純資産合計は、18,736百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,402百万円増加しました。これは、主としてその他有価証券評価差額金の増加889百万円、利益剰余金の増加504百万円によるものであります。
b.経営成績
(売上高)
売上高は、建材が減少したものの、工作機械関連、火器、特装車両は増加し、前連結会計年度と比較して25.5%増の24,827百万円となりました。国内売上高は、前連結会計年度に比べ27.6%増の19,669百万円となり、海外売上高は、前連結会計年度に比べ17.9%増の5,158百万円となりました。
(営業利益)
工作機械関連は赤字拡大したものの、火器の増益、特装車両および建材の黒字化などにより、営業利益は、前連結会計年度の388百万円に比べて222.9%増の1,253百万円となりました。
(営業外収益(費用))
営業外収益(費用)は、シンジケートローン手数料が64百万円減少したこと、受取配当金が30百万円増加したことや、為替差益が21百万円減少したことなどにより、前連結会計年度の77百万円の利益(純額)から160百万円の利益(純額)となり、82百万円損益が改善しました。
(経常利益)
経常利益は、前連結会計年度の466百万円に比べて203.2%増の、1,413百万円となりました。
(特別損益)
特別利益は、固定資産売却益が前連結会計年度は7百万円、当連結会計年度は4百万円となったことなどにより、2百万円減少しました。特別損失は、減損損失が前連結会計年度は1,342百万円、当連結会計年度は211百万円となったことなどにより、1,130百万円減少しました。これらの結果、特別損益純額では、前連結会計年度の1,334百万円の損失から206百万円の損失となり、1,127百万円損益が改善しました。
(税金等調整前当期純利益)
税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度の868百万円の損失から2,075百万円改善し、1,206百万円の利益となりました。
(法人税等・非支配株主に帰属する当期純利益)
法人税等は、法人税、住民税及び事業税が404百万円増加し、法人税等調整額が47百万円増加したことにより、前連結会計年度に比べ451百万円増の457百万円となりました。非支配株主に帰属する当期純利益は、ありません。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度の873百万円の損失から1,623百万円改善し、749百万円の利益となりました。1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の72.49円の損失に対し62.18円の利益となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資金需要には、運転資金需要と設備資金需要があります。運転資金需要の主なものは、製品を製造するための材料費、外注費、人件費等、受注獲得のための販売費、新製品開発のための研究開発費であります。設備資金需要の主なものは、機械設備の更新や合理化投資等であります。
当社グループは、主として営業活動によるキャッシュ・フローおよび金融機関からの借入を資金の源泉としております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。
④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況
当社は、前中期経営計画の最終年度となる2025年3月期におきまして、連結売上高248億円、連結営業利益20億円、ROE8.0%の数値目標を掲げました。
前中期経営計画期間中では、政府より防衛予算の増額方針が示され防衛装備品の納入数が大幅に増加する一方で、世界的なEV車需要の鈍化や中国市場の景気低迷などにより自動車関連設備投資が減退しました。このような変化の中、防衛装備品の生産ラインの拡張による生産量増強並びに生産性の向上を図り、ものづくりを通じた企業価値の向上と持続的な成長を目指し、企業競争力の強化と収益力の抜本的な改善に取り組んでまいりました。
しかしながら、最終年度では、中期経営計画で掲げた財務目標達成には至らず、企業価値向上の取組は道半ばの状況にございます。
今般策定した新中期経営計画におきましては、「工作機械関連事業の市場規模に適合した収益構造への変革」と「既存事業の生産性向上による収益力の向上」が喫緊の課題であると認識し、工作機械関連事業を主体とする体制から事業ポートフォリオを変革し、4つの事業領域がそれぞれの特性を生かしたニッチな分野を探求して事業戦略に取組む体制とし、「収益力の向上」を図ります。また、当社の特性を活かすことができる新規事業の創出に取り組み、将来の事業拡大に向けた基盤を構築します。さらに、収益力の向上により得た原資により財務基盤の健全性を維持しながら「成長投資」と「株主還元」の強化を図ることで、企業価値向上と持続的な成長を目指します。
以上の詳細につきましては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上および財務上の課題」に記載の通りです。

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