四半期報告書-第108期第3四半期(平成30年6月1日-平成30年8月31日)

【提出】
2018/10/12 10:11
【資料】
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【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものである。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が継続したものの、国際経済は、米中貿易摩擦が過熱する中で不透明感を増してきた。
こうした中、当社グループは利益体質の定着と拡充を目指し、受注・売上の拡大、生産効率と生産能力の向上に注力した。
この結果、繊維機械事業、工作機械関連事業ともに、堅調に推移し、第1四半期の落ち込みを第2四半期以降順調に回復し、売上高は30,448百万円(前年同期比9.2%増加)、営業利益546百万円(前年同期比383.3%増加)、経常利益454百万円(前年同期比602.4%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は378百万円(前年同期 親会社株主に帰属する四半期純損失9百万円)となった。セグメント別の状況は次のとおりである。
<繊維機械事業>繊維機械事業では、インド市場で銀行の不正融資問題の影響から銀行審査が厳しくなったことから、L/C(信用状)の発行に遅れがみられるようになった。一方、中国市場は、強力な環境規制が継続しており、排水基準を満たさない工場の閉鎖や中国製ウォータジェットルームの廃棄が進み、高性能の当社ウォータジェットルームや当社の中国子会社で生産するジェットルームの需要が高まった。また、台湾市場では台湾企業による海外投資が進んだ。国内市場では、モノづくり補助金などを活用した設備投資が進んだ。
この結果、売上高は23,905百万円(前年同期比9.5%増加)、営業利益は829百万円(前年同期比68.1%増加)と堅調に推移した。
<工作機械関連事業>工作機械関連事業は、主要な納入先の国内外の自動車業界に加え、好調な工作機械業界の需要を取り込み、多忙な状況で推移した。一方で課題となっていた生産効率の改善が進んだことから、納期対応にも改善がみられている。
この結果、売上高は6,542百万円(前年同期比8.1%増加)、営業利益は693百万円(前年同期比43.5%増加)と堅調に推移した。
1月から取り組んでいるロボットシステムインテグレーション事業は、幅広い産業分野から引き合いがあり、すでに3件の受注があり、市場の関心の高さを実感している。着実に実績と知名度の向上を図っていく。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ171百万円減少し38,187百万円となった。主な増減は、売上債権の決済による売掛金の減少などによるものである。負債は、前連結会計年度末に比べ665百万円減少し23,288百万円となった。主な増減は、借入金の返済などによるものである。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益378百万円を計上したことなどから、前連結会計年度末に比べ493百万円増加し14,899百万円となり、自己資本比率は36.1%となった。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの主な研究開発活動の金額は1,343百万円である。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動に重要な変更はない。