有価証券報告書-第52期(平成26年1月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/03/27 15:07
【資料】
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【項目】
120項目

対処すべき課題

当社グループは、「精密かつ完璧なものづくりにこだわる」を経営理念とし、「独自製品の開発」と高品質の「ものづくり」により精密製品を社会に永続的に供給し、企業価値の向上に努めることを基本方針としております。変動の激しい、電気・電子部品、自動車部品、設備業界で、安定成長を果たし、得意先から信頼される製品の開発、供給を目指してまいります。
これらの経営理念及び経営姿勢を具現化するために、次の中期経営方針を柱として、経営強化してまいります。
(中期経営方針)
・拡大を続けるワイヤレス市場に向けたコネクタの供給体制を増強する
・コネクタのラインナップを強化し、未参入市場と国内外の新規顧客開拓を目指す
・自動車部品市場におけるブランド力を確立する
・北米の自動車部品需要の増加に備え、現地生産体制の拡大を図る
・海外生産拠点の生産技術・体制を強化することにより生産効率を上げ価格競争力を高める
・既存ビジネスの枠を超えた新しい商品の開発に取り組む
・海外グループ会社を含む管理部門の体制整備と充実を図り、事業拡大を支える
・コーポレート・ガバナンス及びコンプライアンス体制の更なる強化を図る
1.財務体質の強化
当社グループは、電気・電子部品及び自動車部品の製造、販売を主たる業務としており、いわゆる生産財といわれる金型や成形機、さらには自動組立装置を保有し、金型の設計から製造、成形、プレス・めっき、組立と一貫生産をしております。このため、設備の投資回収に時間が掛かることが、財務上課題となっております。これについては、設備投資案件の回収可能性と回収期間を十分に検討し、効率的な設備投資で、最大の効果が得られる生産技術の開発を目指す所存です。また、売上高の増加に伴い、全社的に、たな卸資産の増加や、売上債権が増加傾向であることも課題となりますが、的確な需要予測とリードタイムの短縮により、在庫の圧縮を進めたり、売掛金の早期回収をすることにより、キャッシュ・フローの向上に努めてまいります。
2.業務改革の実施
品質の高い製品を、安価かつ、タイムリーに供給するためには、日々の生産活動からムダを省くことが重要であります。また、当社グループは、海外子会社による最適地生産体制をとっていることから、国内のみならず海外生産拠点の製造コスト削減にも傾注していく必要性があります。そのためには、生産技術の向上や、海外への技術移転を、開発段階から検討することが有効であり、更なる原価低減、高品質を目指して、生産革新活動を実施してまいります。