有価証券報告書-第80期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 15:15
【資料】
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【項目】
61項目

対処すべき課題

世界のエレクトロニクス市場は、電子機器の高機能化・多機能化による需要に加え、スマートフォンを中心とした民生エレクトロニクス市場の世界的拡がりにより数量増が見込まれます。また、電装化が進展している自動車市場も確実な伸びが見込まれます。次の重点市場となりうるアプリケーションとしてエネルギー、ヘルスケア・メディカル分野にも電子部品の需要が着実に拡がっていくことが期待されます。
これらの市場に対して、当社は、マーケティング・販売体制の強化や生産能力の拡充を進め、小型・薄型、高機能かつ高品質な製品を同業他社に先駆けて投入すること、あるいは新たなビジネスモデルや顧客価値を創出することで、拡大する需要を確実に取り込んでまいります。平成28年5月1日に完全子会社化を行った東光株式会社とは、両社の有する経営資源を融合することにより事業シナジー効果を早期に最大化させ事業の更なる拡大に努めてまいります。
また、当社は市場の要求に基づく値下げに追随するために生産コストの引き下げに加えて、次期以降も継続して中国、タイ、マレーシア、フィリピンといった海外工場において生産の拡大をはかり、コスト削減や為替変動リスク軽減を実現して企業価値の向上に努めてまいります。
企業の社会的責任への取り組みにつきましては、当社は国内外での事業活動を「経済、環境、社会」の3側面からとらえ、それぞれの側面で企業としての責任を果たしていくための取り組みを進めております。
また、コーポレートガバナンスに対する基本的な考え方・基本方針をまとめるとともに、その運用体制を整備するため、当連結会計年度に新たに「コーポレートガバナンス・ガイドライン」を制定いたしました。さらにより迅速な意思決定を実現するとともに、取締役会の監督機能を一層強化することで、更なるコーポレートガバナンスの強化ならびに企業価値の向上を図るため、平成28年6月開催の定時株主総会で承認をいただき、監査等委員会設置会社に移行しております。
コーポレートガバナンスを経営上の最も重要な課題の一つと位置付け、すべてのステークホルダーに配慮しつつ、経営管理組織・体制を整備し、経営戦略の立案・実行、経営効率の向上、経営監視機能の強化、法令遵守の徹底に取り組んでおります。