四半期報告書-第60期第1四半期(平成27年4月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/08/07 12:58
【資料】
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間における内外経済は、国内では緩やかな回復基調が続いている一方、欧州の金融不安や新興国の減速懸念などもあり、先行き不透明な状況で推移しました。
この環境下、当第1四半期連結累計期間の売上高は、794億円(前年同四半期比10.0%増)となりました。
損益につきましては、90億円の営業利益(前年同四半期比29.1%増)となりました。また、経常利益は94億円(前年同四半期比43.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は66億円(前年同四半期比44.5%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
コンシューマの売上高は、682億円(前年同四半期比11.2%増)となりました。時計はGPSハイブリッド電波ソーラーを搭載した高価格帯の「G-SHOCK」「OCEANUS」の売上が国内外で好調に推移し大幅な増収となりました。また、Bluetooth®でスマートフォンと連携する「EDIFICE」の売上も好調に推移しました。デジタルカメラは独自のハイエンド製品の拡大により増収となりました。損益につきましては、115億円の営業利益(前年同四半期比17.4%増)となりました。時計は製品ミックスの改善により利益を拡大しました。デジタルカメラは独自のハイエンド製品の拡大により安定した利益を確保しました。
システムの売上高は、91億円(前年同四半期比12.3%増)となりました。プロジェクターは価格競争力のある画期的な新製品「XJ-V1」の投入により売上を拡大しました。損益につきましては、14億円の営業損失(前年同四半期 営業損失18億円)となりました。
その他の売上高は、45億円(前年同四半期比13.6%増)、損益につきましては、0.2億円の営業損失(前年同四半期 営業損失0.7億円)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当グループ(当社及び当社の関係会社)が対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費は1,612百万円であります。
新経営体制発足に伴い、コンシューマ・システム事業本部を発展的に解消し、コンシューマ事業部をCES事業部、楽器事業部に分割しました。
主な成果は次のとおりであります。
◎ ゴルファー向けデジタルカメラと連携する専用アプリ
ゴルファー向けデジタルカメラ「EX-FC500S」の専用アプリ「EXILIM Remote for GOLF」のAndroid版をバージョンアップして、Google Playにて公開しました。このバージョンアップにより、スイング軌道やフェース角をカメラで撮影した動画と合わせて表示するサービス「Fullmiere® Camera(フルミエル カメラ)」(株式会社ACCESS開発・提供)との連動が可能となり、ハイスピードムービーとスイング軌道を合成してより詳細なフォーム解析を実現します。
◎ 世界最小のワールドタイム付電波ソーラーウオッチ
世界6局の電波受信機能とワールドタイム機能の両方を備えながら、直径25.4mm、厚さ7.4mmの小型・薄型サイズを実現した世界最小のワールドタイム付き電波ソーラーウオッチ「SHW-1700」を開発しました。女性の腕にフィットする小ぶりのケースに、10気圧防水性能も備えています。さらに、バンドでも快適な着け心地を追求しており、工具を使用することなく、最大3.8mmの調節が可能な新型アジャスターにより、駒詰めだけでは調節しづらい微調整が簡単に行えるようになりました。
◎ ダーモスコピー検査を効率的に学べる医師向けクラウドサービス
ダーモスコピー検査で撮影した画像から、皮膚の癌(悪性黒色腫・基底細胞癌・有棘細胞癌など)と、癌以外を区別するための知見などを効率的に学べる医師向けのクラウドサービス「CMDS(CASIO Medical Data Support)」を、田中勝 教授(東京女子医科大学 東医療センター)、佐藤俊次 院長(さとう皮膚科)と共同で開発。当社の運営により、日本の皮膚科医・形成外科医などを対象とした無料トライアルサービスを開始しました。このトライアルサービス運営でノウハウを蓄積し、皮膚科医・形成外科医・皮膚病変を診断する小児科医・内科医などを対象とした「CMDS」有料サービスの展開を目指しています。
◎ 「アニメ・マンガの日本語」を収録した中国向け日本語学習用の電子辞書
Webサイト「アニメ・マンガの日本語」をコンテンツ化し、アニメ・マンガに現れるキャラクターや場面の日本語表現を楽しく学べる中国向け電子辞書「E-F300」を開発しました。声優によるアニメ調のネイティブ音声を収録しており、マンガ作品の吹き出しタッチによるネイティブ再生機能や、セリフに続いて発音・録音して学習する聞き比べ機能により教科書や辞書には載っていないアニメ・マンガの日本語表現を学習することができます。もちろん、中日辞典や日本語辞典、中英辞典など、語学学習に欠かせないコンテンツも数多く収録しています。