四半期報告書-第38期第2四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済情勢は、政府・日本銀行による各種経済・金融緩和政策を背景として企業収益や雇用情勢の改善など、緩やかな回復基調が続いておりますが、中国をはじめとするアジア新興国・資源国等の経済の下振れ懸念や、国民投票で英国がEU離脱を決めた影響で更なる円高・株安といった急激な相場変動が生じるなど、海外経済の不確実性が高まっており、先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況の下、当社グループは、「『新しい』を生み出す」を経営方針に掲げ、「成長戦略」、「事業構造変革」、「生産性改善」、「体質強化」のこれら4つのテーマを推し進め業績の向上に努めてまいりました。しかしながら、当社グループを取り巻く環境は、年初からの急激な円高の進行による輸出環境の悪化や設備投資需要の低迷が続く展開となるなど、全体として大変厳しい状況となりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、130億3百万円と前年同期に比べ6.6%の減収となりました。利益面につきましては、原価率の改善に努めたものの減収に伴う粗利益減少により営業利益は14億97百万円(前年同期比8.3%減)となりました。また、為替差損の発生などにより経常利益は11億21百万円(前年同期比33.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億13百万円(前年同期比32.6%減)となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
① センシング事業
当社グループの主力事業であるセンシング事業は、売上高89億29百万円(前年同期比9.9%減)、営業利益10億20百万円(前年同期比19.6%減)となりました。
防犯関連につきましては、売上高65億8百万円(前年同期比10.5%減)となりました。国内におきましては、屋外警戒用センサの販売が大口需要の一巡に伴い伸び悩み、前年同期実績を下回りました。また海外におきましても、欧州一般住宅向け屋外警戒用センサの販売は堅調に推移したものの、円高による影響やアジア、オセアニア向けの販売が伸び悩んだことにより前年同期実績を下回る結果となりました。
自動ドア関連につきましては、国内では商業施設の建設設備投資低迷などにより前年同期実績を下回りました。また海外におきましても、欧州における需要の低迷に加え、円高の影響もあり売上高20億93百万円(前年同期比5.2%減)となりました。
② FA事業
FA事業は、国内におきましては、有機EL、太陽光パネル、半導体、二次電池等の電子部品業界向けの販売が順調に推移いたしました。また、海外におきましても主に中国においてスマートフォン、太陽光パネル業界向けの販売が順調に推移し前年同期実績を上回りました。この結果、売上高は29億7百万円(前年同期比6.0%増)となりました。営業利益は、当第2四半期連結累計期間にて計上を予定していた新製品に係る開発費が第3四半期以降になることと、収益性の高いLED照明、変位計等のアプリケーション機器の売上が伸長したことにより、2億52百万円(前年同期比202.8%増)となりました。
③ 生産受託事業
中国における生産受託事業につきましては、受託案件の減少により売上高3億29百万円(前年同期比45.1%減)となりました。営業利益は生産台数減少によるグループ内売上高の減少により81百万円(前年同期比57.8%減)となりました。
<参考>・地域別売上高
当第2四半期連結累計期間 (自 平成28年1月1日 至 平成28年6月30日) (単位:百万円)
(注)1.地域は、地理的近接度により区分しております。
2.各区分に属する主な地域の内訳は次のとおりであります。
(1)米州 ………… 北米、中南米
(2)欧州 ………… ヨーロッパ、中東、アフリカ
(3)アジア ……… アジア、オセアニア
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して5億10百万円増加し、104億11百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は16億29百万円(前年同期は8億48百万円の獲得)となりました。これは主に法人税等の支払(3億80百万円)、たな卸資産の増加(1億59百万円)による資金の減少があったものの、税金等調整前四半期純利益の確保(11億38百万円)、仕入債務の増加(6億75百万円)により資金が増加したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は26億7百万円(前年同期は6億49百万円の使用)となりました。これは主に子会社株式の取得(31億15百万円)、有価証券並びに投資有価証券の取得・売却(差引収入7億37百万円)、及び有形固定資産の取得・売却(差引支出2億26百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は22億96百万円(前年同期は46百万円の使用)となりました。これは主に配当金の支払額(3億31百万円)があったものの、短期借入金の増加(26億47百万円)があったことによるものであります。
(3)事業及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は8億99百万円であります。なお、シーシーエス㈱の株式を取得し、同社及びその子会社を連結の範囲に含めたことに伴い、当第2四半期連結累計期間により「マシンビジョン照明事業」に係る研究開発活動が加わっております。
(5)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、シーシーエス㈱の株式を取得し、同社及びその子会社を連結の範囲に含めたことなどに伴い、「マシンビジョン照明事業」等において当社グループの従業員数は357名増加しました。
その結果、平成28年6月30日現在、当社グループの従業員数は1,644名となっております。
当第2四半期連結累計期間における我が国経済情勢は、政府・日本銀行による各種経済・金融緩和政策を背景として企業収益や雇用情勢の改善など、緩やかな回復基調が続いておりますが、中国をはじめとするアジア新興国・資源国等の経済の下振れ懸念や、国民投票で英国がEU離脱を決めた影響で更なる円高・株安といった急激な相場変動が生じるなど、海外経済の不確実性が高まっており、先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況の下、当社グループは、「『新しい』を生み出す」を経営方針に掲げ、「成長戦略」、「事業構造変革」、「生産性改善」、「体質強化」のこれら4つのテーマを推し進め業績の向上に努めてまいりました。しかしながら、当社グループを取り巻く環境は、年初からの急激な円高の進行による輸出環境の悪化や設備投資需要の低迷が続く展開となるなど、全体として大変厳しい状況となりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、130億3百万円と前年同期に比べ6.6%の減収となりました。利益面につきましては、原価率の改善に努めたものの減収に伴う粗利益減少により営業利益は14億97百万円(前年同期比8.3%減)となりました。また、為替差損の発生などにより経常利益は11億21百万円(前年同期比33.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億13百万円(前年同期比32.6%減)となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
① センシング事業
当社グループの主力事業であるセンシング事業は、売上高89億29百万円(前年同期比9.9%減)、営業利益10億20百万円(前年同期比19.6%減)となりました。
防犯関連につきましては、売上高65億8百万円(前年同期比10.5%減)となりました。国内におきましては、屋外警戒用センサの販売が大口需要の一巡に伴い伸び悩み、前年同期実績を下回りました。また海外におきましても、欧州一般住宅向け屋外警戒用センサの販売は堅調に推移したものの、円高による影響やアジア、オセアニア向けの販売が伸び悩んだことにより前年同期実績を下回る結果となりました。
自動ドア関連につきましては、国内では商業施設の建設設備投資低迷などにより前年同期実績を下回りました。また海外におきましても、欧州における需要の低迷に加え、円高の影響もあり売上高20億93百万円(前年同期比5.2%減)となりました。
② FA事業
FA事業は、国内におきましては、有機EL、太陽光パネル、半導体、二次電池等の電子部品業界向けの販売が順調に推移いたしました。また、海外におきましても主に中国においてスマートフォン、太陽光パネル業界向けの販売が順調に推移し前年同期実績を上回りました。この結果、売上高は29億7百万円(前年同期比6.0%増)となりました。営業利益は、当第2四半期連結累計期間にて計上を予定していた新製品に係る開発費が第3四半期以降になることと、収益性の高いLED照明、変位計等のアプリケーション機器の売上が伸長したことにより、2億52百万円(前年同期比202.8%増)となりました。
③ 生産受託事業
中国における生産受託事業につきましては、受託案件の減少により売上高3億29百万円(前年同期比45.1%減)となりました。営業利益は生産台数減少によるグループ内売上高の減少により81百万円(前年同期比57.8%減)となりました。
<参考>・地域別売上高
当第2四半期連結累計期間 (自 平成28年1月1日 至 平成28年6月30日) (単位:百万円)
日本 | 米州 | 欧州 | アジア | 計 |
4,436 | 1,889 | 5,137 | 1,539 | 13,003 |
(注)1.地域は、地理的近接度により区分しております。
2.各区分に属する主な地域の内訳は次のとおりであります。
(1)米州 ………… 北米、中南米
(2)欧州 ………… ヨーロッパ、中東、アフリカ
(3)アジア ……… アジア、オセアニア
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して5億10百万円増加し、104億11百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は16億29百万円(前年同期は8億48百万円の獲得)となりました。これは主に法人税等の支払(3億80百万円)、たな卸資産の増加(1億59百万円)による資金の減少があったものの、税金等調整前四半期純利益の確保(11億38百万円)、仕入債務の増加(6億75百万円)により資金が増加したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は26億7百万円(前年同期は6億49百万円の使用)となりました。これは主に子会社株式の取得(31億15百万円)、有価証券並びに投資有価証券の取得・売却(差引収入7億37百万円)、及び有形固定資産の取得・売却(差引支出2億26百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は22億96百万円(前年同期は46百万円の使用)となりました。これは主に配当金の支払額(3億31百万円)があったものの、短期借入金の増加(26億47百万円)があったことによるものであります。
(3)事業及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は8億99百万円であります。なお、シーシーエス㈱の株式を取得し、同社及びその子会社を連結の範囲に含めたことに伴い、当第2四半期連結累計期間により「マシンビジョン照明事業」に係る研究開発活動が加わっております。
(5)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、シーシーエス㈱の株式を取得し、同社及びその子会社を連結の範囲に含めたことなどに伴い、「マシンビジョン照明事業」等において当社グループの従業員数は357名増加しました。
その結果、平成28年6月30日現在、当社グループの従業員数は1,644名となっております。