有価証券報告書-第68期(平成30年2月1日-平成31年1月31日)
(経営成績等の状況の概要)
(1) 業績
当連結会計年度における世界経済といたしましては、米国は減税による設備投資や個人消費の拡大が下支えして、景気回復傾向が続きました。欧州においては、英国の合意無きEU離脱問題が懸念材料となり輸出が伸び悩み、中国は米国との貿易摩擦の激化に伴い景気減速の長期化が危ぶまれ、先行きの不透明感が増大しました。世界経済全体としては緩やかな回復となったものの、年度後半は米中貿易摩擦の影響等により景気に翳りが見られました。
我が国経済におきましては、緩やかな回復基調が続いているものの、停滞感と紙一重の状態のまま推移しました。当電子部品業界といたしましては、スマートフォン関連は成長が鈍化傾向となりましたが、半導体製造装置や車載関連の国内需要は堅調に推移いたしました。海外のICT関連は5G通信を視野に入れて拡大し、IoT関連も引き続き順調に推移いたしました。
この様な市場環境の中で当社グループは、小型フェライトコア並びにコイル・トランス製品を中心とした拡販活動を国内外市場で積極的に展開いたしました。また、海外での製造原価低減と品質改善に取り組み、世界競争に打ち勝つことの出来る高性能で高品質の製品を生産すべく活動を続けてまいりました。その結果、当連結会計年度の売上高は14億2千万円(前期比4.1%減少)となりました。内訳といたしましては、フェライトコアの販売は国内市場では産業機器分野で太陽光発電関連が失速し、車載関連のHIDランプ向けが終息しました。新規立ち上げ予定だったNFC、RFID向けの量産化がずれ込み、また、磁気センサ関連も低調のまま推移したことから、それらの減少分を補うことが出来ませんでした。海外市場では、中国市場のICT関連は好調を維持しましたが、東南アジア市場の車載関連において、主要顧客の工場移転に伴う在庫調整による出荷停止状態が長期化し、大きく影響を受けました。一方、コイル・トランス販売は、半導体製造装置関連、車載関連を中心に順調に推移しましたが、フェライトコアの落ち込みを補う迄にはいたりませんでした。
損益面では、生産設備の自動化、更新等生産効率の向上による原価の低減及び、経費等の削減に努めましたが、世界的な原材料価格の高騰及び、中国の製造工場における人件費、社会保険の上昇並びに、国内における年金資産の下落による退職給付引当金繰入等により、1億1千4百万円の営業損失(前期は2千万円の営業利益)となりました。経常損失は1億1千5百万円(前期は2千8百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は1億1千7百万円(前期は7千1百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
セグメント別の業績では、電子部品材料事業は前段の記載内容により、当事業の売上高は13億5千1百万円(前期比4.4%減少)となり、セグメント損失は1億6千2百万円(前期は2千4百万円のセグメント損失)となりました。また、不動産賃貸事業の売上高は6千8百万円(前期比2.0%増加)となり、セグメント利益は4千7百万円(前期比5.6%増加)となりました。
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計度末と比べ1億7千1百万円減少し、43億5千3百万円となりました。
当連結会計年度末における負債は、前連結会計度末と比べ1千9百万円減少し、9億3千万円となりました。
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計度末と比べ1億5千1百万円減少し、34億5千3百万円となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億8千8百万円減少し、11億3千6百万円(前期末は13億2千5百万円)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって減少した資金は、1億2千7百万円(前期末は7百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって減少した資金は、4千万円(前期末は9千2百万円の増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって減少した資金は、1千1百万円(前期末は8百万円の減少)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出によるものであります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しております。なお、不動産賃貸事業は生産実績には含まれておりません。
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。
(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 受注状況
当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しております。なお、不動産賃貸事業は受注状況には含まれておりません。
当連結会計年度における受注状況は、次のとおりであります。
(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.当連結会計年度において、受注残高に著しい変動がありました。その内容等については、「第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(経営成績等の状況の概要)(1)業績」をご参照願います。
(3) 販売実績
当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しており、また、当社の国内不動産の有効活用は主要な収益源であるため、不動産賃貸収入は販売実績に含めております。
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、連結会計年度末における資産、負債の金額、及び連結会計年度における収益、費用の金額に影響を与える重要な会計方針及び各種引当金等の見積り方法(計上基準)につきましては、「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」(1)「連結財務諸表」「注記事項」(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
(2) 財政状態
(資産の部)
当連結会計年度末の資産の部合計は、43億5千3百万円(前期末は45億2千4百万円)となり、1億7千1百万円減少しました。
流動資産は、22億5千6百万円(前期末は24億1千万円)となり、前期末に比べ1億5千4百万円減少しました。その主な要因は、現金及び預金の減少によるものであります。
固定資産は、20億9千6百万円(前期末は21億1千3百万円)となり、前期末に比べ1千7百万円減少しました。その主な要因は、投資有価証券の減少によるものであります。
(負債の部)
当連結会計年度末の負債の部合計は、9億3千万円(前期末は9億4千9百万円)となり、1千9百万円減少しました。
流動負債は、1億9千7百万円(前期末は2億3千2百万円)となり、前期末に比べ3千4百万円減少しました。その主な要因は、支払手形及び買掛金の減少によるものであります。
固定負債は、7億3千3百万円(前期末は7億1千7百万円)となり、前期末に比べ1千5百万円増加しました。その主な要因は、退職給付に係る負債の増加によるものであります。
(純資産の部)
当連結会計年度末の純資産の部合計は、34億2千2百万円(前期末は35億7千4百万円)となり、1億5千1百万円減少しました。その主な要因は、利益剰余金の減少によるものであります。
(3) 経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高の概況は、「第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(経営成績等の状況の概要)(1)業績」をご参照ください。
(営業利益)
売上原価は、生産設備の自動化、更新等生産効率の向上による原価の低減及び経費等の削減に努めましたが、10億6千3百万円(前期は10億8百万円)となりました。また、販売費及び一般管理費は、4億7千2百万円(前期は4億5千2百万円)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の営業損失は、1億1千4百万円(前期は2千万円の営業利益)となりました。
(経常利益)
営業外収益は、受取配当金及び助成金収入により1千万円(前期は1千万円)となりました。
営業外費用は、製品補償費用及び為替差損の発生等により1千1百万円(前期は2百万円)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の経常損失は、1億1千5百万円(前期は2千8百万円の経常利益)となりました。
(税金等調整前当期純利益)
以上の結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純損失は1億1千万円(前期は8千4百万円の税金等調整前当期純利益)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は1億1千7百万円(前期は7千1百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、短期運転資金及び設備投資等の長期資金の調達につきましては、自己資本を基本としております。
(5) 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な市場情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、当社グループを取り巻く事業環境はグローバル経済の変動に直接影響を受けるという図式に変りはなく、引き続き厳しい状況が予想されます。従って、激化する一方のグローバル競争に負ける事なく、当社グループが進化し成長して行く事が最重要課題であると認識いたしております。
その様な認識に基づき、当社グループといたしましては、研究開発、特に先端的フェライト材質開発及びコイル・トランスの設計開発を強化推進すると同時に、中国工場において品質安定と効率生産を推進するとともに、自動化・省力化並びに徹底した仕入材料や経費の見直しによりコストを削減し、利益重視の生産体制を構築してまいります。
(6) 事業等のリスクに記載した重要事象等についての分析、検討内容及び解消、改善するための対応策について
当社グループは、「第2「事業の状況」2「事業等のリスク」(10) 重要事象等について」に記載のとおり、継続企業の前提に関する注記を開示するまでには至りませんが、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。
当該重要事象等を解消し、経営基盤の安定化に向け以下記載のとおり取り組んでおります。
・当社グループは、昨年12月に中国の製造工場が自動車産業の国際的な品質マネジメントシステム規格IATF16949を認証取得いたしました。これにより全世界の車載市場へ向けて更に積極的な営業活動を展開してまいります。また、5G、EV、AI、IoT、産業機器、医療機器における国内外市場での新規開拓に向け、中国・香港・欧州営業窓口と共に販売拡大を図りながら、海外生産工場の継続的な品質改善や経費削減に向けた取り組みを推進し、利益重視の体制を強化してまいります。重点課題として以下の3点に取り組みます。
①5G、EV、AI、IoT、車載、産業機器、医療機器関連の新規受注獲得
②原価低減に向けた品質改善と省力化、自動化の推進
③高信頼性、高効率化を目的とした材質開発の推進
・研究開発においては、フェライトに関しては、新材質開発、既存材質の改良を行い、フェライトコアの最適設計に採用し市場ニーズに即した優れた材質を提供しております。また、コイル・トランスは、回路の高密度化・高集積化に伴い小型・効率化に向け、自社製フェライトとの融合に取り組んでおります。今後の新製品、新技法については5G、EV、AI等の先端分野からIoTへの応用、並びに電子機器の小型化・高機能化・高周波化に伴う高精度・高性能・広帯域温度特性フェライトコア、省エネ対応として更なる低損失・高飽和磁束密度・高透磁率フェライトコアの開発・改良等を進めております。また製造方法におきましても、フェライトコアの成型技術・焼成技術・精密加工技術の高度化、低コストの製品設計、試作期間の短縮などを図り顧客の開発スピードアップに寄与いたしております。
更には、車載用コンバータートランス、トランスポンダ―コイル、センサーコイル、医療用電源トランス、産機用センサーコイル、各種SMDトランス開発等、製品領域の拡大に取り組んでおります。
当社グループといたしましては、来期の利益計画において、連結営業利益の達成を見込んでおり、今後、利益重視の体制強化により、当該事象又は状況の解消を図ってまいります。以上を遂行することにより、継続企業の前提に関する重要事象等を解消できるものと考えており、継続企業の前提に関する不確実性は認められないものと判断しております。
(1) 業績
当連結会計年度における世界経済といたしましては、米国は減税による設備投資や個人消費の拡大が下支えして、景気回復傾向が続きました。欧州においては、英国の合意無きEU離脱問題が懸念材料となり輸出が伸び悩み、中国は米国との貿易摩擦の激化に伴い景気減速の長期化が危ぶまれ、先行きの不透明感が増大しました。世界経済全体としては緩やかな回復となったものの、年度後半は米中貿易摩擦の影響等により景気に翳りが見られました。
我が国経済におきましては、緩やかな回復基調が続いているものの、停滞感と紙一重の状態のまま推移しました。当電子部品業界といたしましては、スマートフォン関連は成長が鈍化傾向となりましたが、半導体製造装置や車載関連の国内需要は堅調に推移いたしました。海外のICT関連は5G通信を視野に入れて拡大し、IoT関連も引き続き順調に推移いたしました。
この様な市場環境の中で当社グループは、小型フェライトコア並びにコイル・トランス製品を中心とした拡販活動を国内外市場で積極的に展開いたしました。また、海外での製造原価低減と品質改善に取り組み、世界競争に打ち勝つことの出来る高性能で高品質の製品を生産すべく活動を続けてまいりました。その結果、当連結会計年度の売上高は14億2千万円(前期比4.1%減少)となりました。内訳といたしましては、フェライトコアの販売は国内市場では産業機器分野で太陽光発電関連が失速し、車載関連のHIDランプ向けが終息しました。新規立ち上げ予定だったNFC、RFID向けの量産化がずれ込み、また、磁気センサ関連も低調のまま推移したことから、それらの減少分を補うことが出来ませんでした。海外市場では、中国市場のICT関連は好調を維持しましたが、東南アジア市場の車載関連において、主要顧客の工場移転に伴う在庫調整による出荷停止状態が長期化し、大きく影響を受けました。一方、コイル・トランス販売は、半導体製造装置関連、車載関連を中心に順調に推移しましたが、フェライトコアの落ち込みを補う迄にはいたりませんでした。
損益面では、生産設備の自動化、更新等生産効率の向上による原価の低減及び、経費等の削減に努めましたが、世界的な原材料価格の高騰及び、中国の製造工場における人件費、社会保険の上昇並びに、国内における年金資産の下落による退職給付引当金繰入等により、1億1千4百万円の営業損失(前期は2千万円の営業利益)となりました。経常損失は1億1千5百万円(前期は2千8百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は1億1千7百万円(前期は7千1百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
セグメント別の業績では、電子部品材料事業は前段の記載内容により、当事業の売上高は13億5千1百万円(前期比4.4%減少)となり、セグメント損失は1億6千2百万円(前期は2千4百万円のセグメント損失)となりました。また、不動産賃貸事業の売上高は6千8百万円(前期比2.0%増加)となり、セグメント利益は4千7百万円(前期比5.6%増加)となりました。
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計度末と比べ1億7千1百万円減少し、43億5千3百万円となりました。
当連結会計年度末における負債は、前連結会計度末と比べ1千9百万円減少し、9億3千万円となりました。
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計度末と比べ1億5千1百万円減少し、34億5千3百万円となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億8千8百万円減少し、11億3千6百万円(前期末は13億2千5百万円)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって減少した資金は、1億2千7百万円(前期末は7百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって減少した資金は、4千万円(前期末は9千2百万円の増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって減少した資金は、1千1百万円(前期末は8百万円の減少)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出によるものであります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しております。なお、不動産賃貸事業は生産実績には含まれておりません。
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。
| 区分 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| 電子部品材料 | ||
| フェライトコア | 1,016,394 | 89.1 |
| コイル・トランス | 302,893 | 103.0 |
| 合計 | 1,319,287 | 92.0 |
(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 受注状況
当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しております。なお、不動産賃貸事業は受注状況には含まれておりません。
当連結会計年度における受注状況は、次のとおりであります。
| 区分 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| 電子部品材料 | ||||
| フェライトコア | 962,262 | 83.4 | 137,021 | 62.8 |
| コイル・トランス | 300,795 | 102.3 | 10,660 | 83.6 |
| その他 | 5,228 | 109.3 | ― | ― |
| 合計 | 1,268,286 | 87.3 | 147,681 | 64.0 |
(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.当連結会計年度において、受注残高に著しい変動がありました。その内容等については、「第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(経営成績等の状況の概要)(1)業績」をご参照願います。
(3) 販売実績
当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しており、また、当社の国内不動産の有効活用は主要な収益源であるため、不動産賃貸収入は販売実績に含めております。
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
| 区分 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| 電子部品材料 | ||
| フェライトコア | 1,043,300 | 93.5 |
| コイル・トランス | 302,893 | 103.0 |
| その他 | 5,228 | 109.3 |
| 電子部品材料計 | 1,351,422 | 95.6 |
| 不動産賃貸 | 68,980 | 102.0 |
| 合計 | 1,420,403 | 95.9 |
(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、連結会計年度末における資産、負債の金額、及び連結会計年度における収益、費用の金額に影響を与える重要な会計方針及び各種引当金等の見積り方法(計上基準)につきましては、「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」(1)「連結財務諸表」「注記事項」(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
(2) 財政状態
(資産の部)
当連結会計年度末の資産の部合計は、43億5千3百万円(前期末は45億2千4百万円)となり、1億7千1百万円減少しました。
流動資産は、22億5千6百万円(前期末は24億1千万円)となり、前期末に比べ1億5千4百万円減少しました。その主な要因は、現金及び預金の減少によるものであります。
固定資産は、20億9千6百万円(前期末は21億1千3百万円)となり、前期末に比べ1千7百万円減少しました。その主な要因は、投資有価証券の減少によるものであります。
(負債の部)
当連結会計年度末の負債の部合計は、9億3千万円(前期末は9億4千9百万円)となり、1千9百万円減少しました。
流動負債は、1億9千7百万円(前期末は2億3千2百万円)となり、前期末に比べ3千4百万円減少しました。その主な要因は、支払手形及び買掛金の減少によるものであります。
固定負債は、7億3千3百万円(前期末は7億1千7百万円)となり、前期末に比べ1千5百万円増加しました。その主な要因は、退職給付に係る負債の増加によるものであります。
(純資産の部)
当連結会計年度末の純資産の部合計は、34億2千2百万円(前期末は35億7千4百万円)となり、1億5千1百万円減少しました。その主な要因は、利益剰余金の減少によるものであります。
(3) 経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高の概況は、「第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(経営成績等の状況の概要)(1)業績」をご参照ください。
(営業利益)
売上原価は、生産設備の自動化、更新等生産効率の向上による原価の低減及び経費等の削減に努めましたが、10億6千3百万円(前期は10億8百万円)となりました。また、販売費及び一般管理費は、4億7千2百万円(前期は4億5千2百万円)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の営業損失は、1億1千4百万円(前期は2千万円の営業利益)となりました。
(経常利益)
営業外収益は、受取配当金及び助成金収入により1千万円(前期は1千万円)となりました。
営業外費用は、製品補償費用及び為替差損の発生等により1千1百万円(前期は2百万円)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の経常損失は、1億1千5百万円(前期は2千8百万円の経常利益)となりました。
(税金等調整前当期純利益)
以上の結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純損失は1億1千万円(前期は8千4百万円の税金等調整前当期純利益)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は1億1千7百万円(前期は7千1百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、短期運転資金及び設備投資等の長期資金の調達につきましては、自己資本を基本としております。
(5) 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な市場情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、当社グループを取り巻く事業環境はグローバル経済の変動に直接影響を受けるという図式に変りはなく、引き続き厳しい状況が予想されます。従って、激化する一方のグローバル競争に負ける事なく、当社グループが進化し成長して行く事が最重要課題であると認識いたしております。
その様な認識に基づき、当社グループといたしましては、研究開発、特に先端的フェライト材質開発及びコイル・トランスの設計開発を強化推進すると同時に、中国工場において品質安定と効率生産を推進するとともに、自動化・省力化並びに徹底した仕入材料や経費の見直しによりコストを削減し、利益重視の生産体制を構築してまいります。
(6) 事業等のリスクに記載した重要事象等についての分析、検討内容及び解消、改善するための対応策について
当社グループは、「第2「事業の状況」2「事業等のリスク」(10) 重要事象等について」に記載のとおり、継続企業の前提に関する注記を開示するまでには至りませんが、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。
当該重要事象等を解消し、経営基盤の安定化に向け以下記載のとおり取り組んでおります。
・当社グループは、昨年12月に中国の製造工場が自動車産業の国際的な品質マネジメントシステム規格IATF16949を認証取得いたしました。これにより全世界の車載市場へ向けて更に積極的な営業活動を展開してまいります。また、5G、EV、AI、IoT、産業機器、医療機器における国内外市場での新規開拓に向け、中国・香港・欧州営業窓口と共に販売拡大を図りながら、海外生産工場の継続的な品質改善や経費削減に向けた取り組みを推進し、利益重視の体制を強化してまいります。重点課題として以下の3点に取り組みます。
①5G、EV、AI、IoT、車載、産業機器、医療機器関連の新規受注獲得
②原価低減に向けた品質改善と省力化、自動化の推進
③高信頼性、高効率化を目的とした材質開発の推進
・研究開発においては、フェライトに関しては、新材質開発、既存材質の改良を行い、フェライトコアの最適設計に採用し市場ニーズに即した優れた材質を提供しております。また、コイル・トランスは、回路の高密度化・高集積化に伴い小型・効率化に向け、自社製フェライトとの融合に取り組んでおります。今後の新製品、新技法については5G、EV、AI等の先端分野からIoTへの応用、並びに電子機器の小型化・高機能化・高周波化に伴う高精度・高性能・広帯域温度特性フェライトコア、省エネ対応として更なる低損失・高飽和磁束密度・高透磁率フェライトコアの開発・改良等を進めております。また製造方法におきましても、フェライトコアの成型技術・焼成技術・精密加工技術の高度化、低コストの製品設計、試作期間の短縮などを図り顧客の開発スピードアップに寄与いたしております。
更には、車載用コンバータートランス、トランスポンダ―コイル、センサーコイル、医療用電源トランス、産機用センサーコイル、各種SMDトランス開発等、製品領域の拡大に取り組んでおります。
当社グループといたしましては、来期の利益計画において、連結営業利益の達成を見込んでおり、今後、利益重視の体制強化により、当該事象又は状況の解消を図ってまいります。以上を遂行することにより、継続企業の前提に関する重要事象等を解消できるものと考えており、継続企業の前提に関する不確実性は認められないものと判断しております。