有価証券報告書-第18期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/25 13:09
【資料】
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【項目】
125項目

対処すべき課題

現状の経営課題として、主に以下の事項を考えております。
(1) 技術革新への対応
グラフィックス市場及びシステム開発の受託分野は競合が激しく、技術の進歩も急速に進んでおり、このような急速な技術革新に対応するには、優秀で経験豊富なソフトウェア及びハードウェア開発技術者を確保することが極めて重要な経営課題と認識しております。また、自社の固有技術を確立する一方で、当該固有技術と融合する技術を有する企業に対し、買収や提携等を迅速に行うことが重要と考えております。
(2) 効率的な研究開発体制の構築
当社は、現在、特定用途向けグラフィックス分野へ事業を展開しております。すなわち、相応の市場規模が期待できる医用向けグラフィックス市場に対し、当該特定用途に最適化したグラフィックスLSI、基本ソフト(ドライバ、ライブラリ)、ボード及びアプリケーションソフトを開発し、サブシステムもしくはシステムとして事業展開を図っております。特定用途向けグラフィックス分野では、それぞれの用途ごとに仕様が異なるため、当該特定用途の市場に精通した有力企業に対し、買収や提携等を行うことでそれぞれの市場ニーズを的確に把握し、より効率的な開発体制を確立していく方針であります。
(3) 知的財産権の保護
現在まで、当社には、当社の技術に関連した知的財産権に関わる訴訟を提起される等の問題が生じたことはなく、当社が適切かつ十分であると認める方法で行った調査によっても訴訟提起等のおそれは認められておりません。情報技術に関する知的財産権については実務が必ずしも確立されていない分野も存在し、予想に反して権利の登録ができなかったり、権利が登録できた場合でも強力な保護が得られない等の可能性があります。しかしながら、当社は、今後も、当社製品またはその技術等に関して必要に応じてできる限り知的財産権の登録出願を行うなどその保護を図る方針であります。
(4) 内部管理体制の強化
当社グループは、平成26年3月31日現在、取締役5名、監査役3名、従業員104名と比較的小規模な組織であり、社内管理体制は組織的というよりも人的な管理に依存している面が大きいというのが現状であります。当社は、より組織的な運営を目指し、かつ、コンプライアンス体制の強化を図るため、社員の育成等を行ってまいります。