四半期報告書-第38期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/08 15:34
【資料】
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【項目】
42項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は51,669百万円(前年同四半期比0.0%増)、売上総利益は19,349百万円(前年同四半期比2.2%減)、営業利益は6,055百万円(前年同四半期比13.4%減)、経常利益は6,110百万円(前年同四半期比13.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,371百万円(前年同四半期比7.8%減)となりました。
売上高は、グループ会社のハギワラソリューションズ㈱の産業機器向けのストレージの需要が堅調に推移したことやECにおいてスマートフォン向けの高速充電器などの戦略的な拡販も見られましたが、一部製品群の販売戦略見直しや引き続きパソコン周辺機器やTV・AV関連機器の需要が一服した影響もあり、前年同四半期と同水準となりました。
売上総利益は、海外から米ドルで製品を調達する弊社にとっては、前年同四半期に比して円安が進行し円換算額の原価上昇に大きな影響を与えました。また、昨今の半導体不足及び資源高騰により、弊社の製品群であるパソコン及びデジタル関連製品の原価が大きく上昇しました。8月以降、値上げ及び新製品の価格見直しに取り組んでおり、一部効果がみられておりますが、第1四半期に売上総利益が前年同四半期を下回った影響が大きく減少しました。
営業利益は、開発部門を中心に積極的に人材採用を進め人件費が増加したこと及び兵庫物流センターの減価償却費が増加したことにより、販売管理費及び一般管理費が前年同四半期に比べて増加したことにより、減少しました。
経常利益は、急激な円安の進行による弊社の保有するドル資産に係る為替差益が発生したこと等により、営業外収益が増加した一方で、営業利益段階までで減少した影響が大きく、減少しました。
品目別の概況は、次のとおりであります。なお、当社グループはパソコン及びデジタル機器関連製品の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、商品区分である品目別で概況を記載しております。
(パソコン関連)
eスポーツ向けの製品の投入やECを中心に電源タップなどを戦略的に販売したものの、パソコン本体の出荷台数が低調に推移したこともあり、パソコン周辺機器も低調に推移しました。
これらの結果、パソコン関連に係る当第2四半期連結累計期間の売上高は、14,295百万円(前年同四半期比4.1%減)となりました。
(スマートフォン・タブレット関連)
当第2四半期連結会計期間中に発売された販売台数が減少したことによるケースやフィルムを中心としたアクセサリ類の販売が落ち込みましたが、ECにおいて高速充電に対応したAC充電器を中心に戦略的な拡販を行いました。
これらの結果、スマートフォン・タブレット関連に係る当第2四半期連結累計期間の売上高は、9,915百万円(前年同四半期比4.5%増)となりました。
(TV・AV関連)
ヘッドセットマイクやAVケーブル関連の需要が一服し、TV・AV関連に係る当第2四半期連結累計期間の売上高は、8,551百万円(前年同四半期比8.0%減)となりました。
(周辺機器)
グループ会社であるハギワラソリューションズ㈱の売上高が好調であり、ネットワーク関連製品の半導体の需給改善による調達環境正常化に伴い、法人販路での売上高が好調でした。
これらの結果、周辺機器に係る当第2四半期連結累計期間の売上高は、15,264百万円(前年同四半期比5.1%増)となりました。
(その他)
グループ会社であるロジテックINAソリューションズ㈱のカスタムPC及びタブレットが堅調に推移し、新製品であるアルコールチェッカーの投入もありました。
これらの結果、その他に係る当第2四半期連結累計期間の売上高は、3,642百万円(前年同四半期比5.8%増)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末に比べ2,109百万円増加し、負債は606百万円減少、純資産は2,715百万円増加となりました。
総資産は、以下の要因により前連結会計年度末に比して2,109百万円の増加となりました。
<増加要因>有価証券:ドル建て資産が円価額換算で増加しました。
商品及び製品:半導体不足の影響から機会損失を避ける為、商品仕入が先行した結果増加しました。
その他流動資産:為替予約の追加取得を進めた上に、円安の進行により増加しました。
有形固定資産:兵庫物流センターの設備の取得及び湘南研修所の取得により増加しました。
<減少要因>現金及び預金:法人税の支払い及び兵庫物流センター及び湘南研修所の取得代金の支払いにより減少しました。
受取手形及び売掛金:例年、第2四半期は第4四半期に比して売上が少ないことから減少しております。
預け金:自己株式の取得に係る証券会社への預け金が自己株式の取得の進行に伴い減少しました。
負債は、設備関係の未払金が減少しました。
純資産は、円安の進行に伴い繰延ヘッジ損益が増加した一方で、2022年8月まで実施しておりました、自己株式の買い付けにより株主資本の減少が見られました。
(3) キャッシュ・フローの状況
なお、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、以下の通りです。
営業活動の結果増加した資金は1,510百万円となりました。(前年同四半期は3,331百万円の収入)前年同四半期に比して、為替差益及び運転資本が増加し、収入が減少しました。主な収入は、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費です。
投資活動の結果減少した資金は4,496百万円となりました。(前年同四半期は1,575百万円の支出)主な支出は、兵庫物流センターの設備及び湘南研修所の土地・建物の支払いによるものです。
財務活動の結果減少した資金は1,570百万円となりました。(前年同四半期は7,410百万円の支出)、前年同四半期は、自己株式の取得に関する預け金が増加(資金の支出)しましたが、当四半期連結累計期間においては自己株式の取得を進め当該預け金が減少しました。主な支出は、配当金の支払いによるものです。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ3,753百万円減少し、38,329百万円となりました。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,748百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。
(8) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
(9) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの主要な設備に著しい変動はありません。また、設備の新設、除却等の計画に著しい変更はありません。