有価証券報告書-第120期(2023/04/01-2024/03/31)
(3)人的資本に関する考え方及び取り組み
当社グループにおいては、「モノづくりは人づくり」との理念の下で、創業当初より人材育成に注力してまいりました。
自動車産業が、100年に1度の大変革期のなか、当社グループでは、「継承と進化」をテーマに掲げ、「もっといいクルマをつくろう」、「世界一ではなく、町いちばんへ」、「自分以外の誰かのために」といったトヨタらしさを引き継ぐとともに、未来にむけて、「モビリティカンパニーへの変革」を実現するために、全力で取り組みを進めつつあります。
こうした正解のない時代のなかで、豊田綱領に象徴される創業期の理念・トヨタらしさを守り、トヨタフィロソフィーを道標にクルマの未来を切り開いていくためには、トヨタで働く一人ひとり、まさにグローバル38万人の仲間が、同じ思いを共有し、「チームで、同時に、有機的に動いていくこと」、そして、そのための人づくりが求められていきます。
グローバル全体としては、全地域へのフィロソフィーの浸透に加え、グローバル幹部候補向けの研修をはじめとする様々な機会を通して、本社と地域事業体が一体となり、トヨタの「思想・技・所作(トヨタフィロソフィー・トヨタ生産方式(TPS)等)」を軸とした人材育成の共通基盤づくりを強化しています。また、地域事業体においても、地域特性や多様なお客様ニーズに応じ、地域に根差した人材戦略の策定と実行を、機動力よく推進するための体制整備を促進しています。
当社においては、育成を含む人への投資について、労使の間でも継続的な対話を続けてきています。「会社は従業員の幸せを願い、従業員は会社の発展を願う」という労使共通の価値観の下、これまでの労使による話し合いにおいて、当社の最大の財産は「人」であるという共通認識に立ち、未来に向けた諸施策について、労使間での議論を実施するとともに、スピーディな変革に繋がるよう、具体的な取り組みまで確認し、労使ともになって取り組みを推進してまいりました。
2023年3月の労使の話し合いにおいては、「誰もが、いつでも、何度でも、失敗を恐れず挑戦できる」会社であるため、「多様性」「成長」「貢献」を3つの柱とした諸施策の実現、および、その柱を支えるための土台の強化へ取り組むことを確認し、それらの取り組みを推進しました。
<2023年の主な取り組み>①多様性
●性別を問わず仕事と生活、育児、介護を両立できる環境の整備
・両立支援制度の拡充
・パートナー育休の取得促進に向けた取り組み展開
●本人のキャリア希望を尊重する施策の実施
・自律的キャリア形成に資する施策・取り組みの実施
②成長
●挑戦・失敗を価値とみるプロセスや評価
・考課者訓練等、マネジメント向けの施策展開
●「脱機能・脱個社」で現場感・相場観習得
・現地現物を重視したOJT/Off-JT
・自ら学べる機会の拡充 (選択型研修の拡充)
●職種を超えるチャレンジのサポート
・職種変更制度の導入
③貢献
●グループ・仕入先との人材交流・マッチングの活性化
・グループ・仕入先各社の人材ニーズに応える施策の展開
●働く人を支えるアセットのグループ活用促進
・アセット共同活用/グループ横断取り組みの展開
④3つの柱の土台
●多様性/チャレンジの余力のためのリソーセス増強
・新卒/キャリア採用の強化
●個に向き合うマネジメントのサポート
・余力創出/部下のキャリア支援に向けた施策実施
上記のような取り組みを推進することを通じ、当社の中で顕在化していた課題を中心に解消が進み、一定の基盤構築はできてきているものと考えています。
引き続き3つの柱を踏まえた取り組みを推進していく一方で、当社としては環境変化のスピードが速く、先の見えない時代において、未来に向けた変革を実現するために、「10年先の働き方を今つくる」という、“将来”を見据えた中での対応を図っていくことも必要不可欠と考えており、具体的には、以下の取り組みを推進していくことを2024年3月の労使間での議論を通じて整理しています。
<将来を見据えて取り組むべき事項の方向>一人ひとりが、会社で働くことのやりがいを見つけ、自ら成長する機会を求める・見つける・取りに行く
そのような行動を会社としても応援する環境を整備することを目指し、総合的な「人への投資」を実施
1.より働きやすいモノづくり環境の整備
2.自らやりがいや成長をつかみ取る仕組みづくり
<2024年の主な取り組み>1.より働きやすいモノづくり環境の整備
●多様な人材が安心して働ける職場環境の整備
・工場の環境整備の推進/寮のリニューアルの検討・着手
●創造性を育むリソーセス確保
・女性活躍や高齢者活用を推進する基盤の整備
2.自らやりがいや成長をつかみ取る仕組みづくり
●強みを活かす働き方
・全職種を対象とした職種変更制度の検討・実施
・自律的な働き方を促進する基盤の整備
●マネジメントの強化
・マネジメントの役割定義、育成・評価の見直し検討・実施
●自ら学べる機会
・自律型人材の輩出に向けた支援策の整備・展開 (選択型研修の強化等)
●自社製品の知識/愛着
・研修等を通じた試乗体験機会の提供
上記取り組みを推進していくことに加え、自動車産業の未来に向けて、仕入先・販売店が取り組む「人への投資」においても、当社として可能な支援を継続的に行っていきます。
当社グループにおいては、「モノづくりは人づくり」との理念の下で、創業当初より人材育成に注力してまいりました。
自動車産業が、100年に1度の大変革期のなか、当社グループでは、「継承と進化」をテーマに掲げ、「もっといいクルマをつくろう」、「世界一ではなく、町いちばんへ」、「自分以外の誰かのために」といったトヨタらしさを引き継ぐとともに、未来にむけて、「モビリティカンパニーへの変革」を実現するために、全力で取り組みを進めつつあります。
こうした正解のない時代のなかで、豊田綱領に象徴される創業期の理念・トヨタらしさを守り、トヨタフィロソフィーを道標にクルマの未来を切り開いていくためには、トヨタで働く一人ひとり、まさにグローバル38万人の仲間が、同じ思いを共有し、「チームで、同時に、有機的に動いていくこと」、そして、そのための人づくりが求められていきます。
グローバル全体としては、全地域へのフィロソフィーの浸透に加え、グローバル幹部候補向けの研修をはじめとする様々な機会を通して、本社と地域事業体が一体となり、トヨタの「思想・技・所作(トヨタフィロソフィー・トヨタ生産方式(TPS)等)」を軸とした人材育成の共通基盤づくりを強化しています。また、地域事業体においても、地域特性や多様なお客様ニーズに応じ、地域に根差した人材戦略の策定と実行を、機動力よく推進するための体制整備を促進しています。
当社においては、育成を含む人への投資について、労使の間でも継続的な対話を続けてきています。「会社は従業員の幸せを願い、従業員は会社の発展を願う」という労使共通の価値観の下、これまでの労使による話し合いにおいて、当社の最大の財産は「人」であるという共通認識に立ち、未来に向けた諸施策について、労使間での議論を実施するとともに、スピーディな変革に繋がるよう、具体的な取り組みまで確認し、労使ともになって取り組みを推進してまいりました。
2023年3月の労使の話し合いにおいては、「誰もが、いつでも、何度でも、失敗を恐れず挑戦できる」会社であるため、「多様性」「成長」「貢献」を3つの柱とした諸施策の実現、および、その柱を支えるための土台の強化へ取り組むことを確認し、それらの取り組みを推進しました。
<2023年の主な取り組み>①多様性
●性別を問わず仕事と生活、育児、介護を両立できる環境の整備
・両立支援制度の拡充
・パートナー育休の取得促進に向けた取り組み展開
●本人のキャリア希望を尊重する施策の実施
・自律的キャリア形成に資する施策・取り組みの実施
②成長
●挑戦・失敗を価値とみるプロセスや評価
・考課者訓練等、マネジメント向けの施策展開
●「脱機能・脱個社」で現場感・相場観習得
・現地現物を重視したOJT/Off-JT
・自ら学べる機会の拡充 (選択型研修の拡充)
●職種を超えるチャレンジのサポート
・職種変更制度の導入
③貢献
●グループ・仕入先との人材交流・マッチングの活性化
・グループ・仕入先各社の人材ニーズに応える施策の展開
●働く人を支えるアセットのグループ活用促進
・アセット共同活用/グループ横断取り組みの展開
④3つの柱の土台
●多様性/チャレンジの余力のためのリソーセス増強
・新卒/キャリア採用の強化
●個に向き合うマネジメントのサポート
・余力創出/部下のキャリア支援に向けた施策実施
上記のような取り組みを推進することを通じ、当社の中で顕在化していた課題を中心に解消が進み、一定の基盤構築はできてきているものと考えています。
引き続き3つの柱を踏まえた取り組みを推進していく一方で、当社としては環境変化のスピードが速く、先の見えない時代において、未来に向けた変革を実現するために、「10年先の働き方を今つくる」という、“将来”を見据えた中での対応を図っていくことも必要不可欠と考えており、具体的には、以下の取り組みを推進していくことを2024年3月の労使間での議論を通じて整理しています。
<将来を見据えて取り組むべき事項の方向>一人ひとりが、会社で働くことのやりがいを見つけ、自ら成長する機会を求める・見つける・取りに行く
そのような行動を会社としても応援する環境を整備することを目指し、総合的な「人への投資」を実施
1.より働きやすいモノづくり環境の整備
2.自らやりがいや成長をつかみ取る仕組みづくり
<2024年の主な取り組み>1.より働きやすいモノづくり環境の整備
●多様な人材が安心して働ける職場環境の整備
・工場の環境整備の推進/寮のリニューアルの検討・着手
●創造性を育むリソーセス確保
・女性活躍や高齢者活用を推進する基盤の整備
2.自らやりがいや成長をつかみ取る仕組みづくり
●強みを活かす働き方
・全職種を対象とした職種変更制度の検討・実施
・自律的な働き方を促進する基盤の整備
●マネジメントの強化
・マネジメントの役割定義、育成・評価の見直し検討・実施
●自ら学べる機会
・自律型人材の輩出に向けた支援策の整備・展開 (選択型研修の強化等)
●自社製品の知識/愛着
・研修等を通じた試乗体験機会の提供
上記取り組みを推進していくことに加え、自動車産業の未来に向けて、仕入先・販売店が取り組む「人への投資」においても、当社として可能な支援を継続的に行っていきます。