有価証券報告書-第113期(平成25年12月1日-平成26年11月30日)

【提出】
2015/02/26 15:31
【資料】
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【項目】
149項目

対処すべき課題

(1) 自動車部門
自動車業界においては近年、国内完成車メーカーによる生産及び販売拠点の海外シフトが加速しております。これに伴って、自動車部品メーカー各社に対してもグローバルな展開が求められており、また業界の淘汰・再編も進み、グローバルで高いシェアを有するメーカーのみが生き残れるという厳しい時代になっております。
このような厳しい経営環境に対処すべく、当社は、平成25年5月にValeo社よりアクセスメカニズム事業部門を買収しました。これにより、世界15ヶ国(日本、中国、タイ、マレーシア、インド、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ハンガリー、スロバキア、ロシア、アメリカ、メキシコ、ブラジル)に生産、営業及び開発拠点を持ち、顧客関係においても、世界で名だたる自動車メーカー全社と取引関係を有し、商品ラインナップにおいても、キーセット、ハンドル、電動ステアリングロックの各分野でグローバルシェアトップを達成するなど大きく飛躍を遂げました。
現在は、買収した事業との統合によるシナジー効果を最大限に発揮させ、さまざまなロスの削減、生産性向上による損益改善、あるべき損益像へのアプローチを重点に置き、事業体質の改善・強化を図っております。
(2) 産業機械及び住宅機器部門
産業機械及び住宅業界も自動車業界同様、国内農機、建機及び住宅メーカーの海外生産シフトが顕著になっております。
当社は、このような厳しい経営環境に対処すべく、また北米、中国及びASEAN市場への拡販を目的として、産業機械部門はアメリカ、中国、タイに営業所を設置し、住宅機器部門も中国及びASEAN市場を睨んで、中国、タイに営業員を配置しました。
今後は、さらに欧州、南米への拡販展開を実施し、グローバルでの拡販、生産及び供給サービス体制の強化を図ってまいります。