有価証券報告書-第58期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/24 16:18
【資料】
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【項目】
108項目

対処すべき課題

(1) 営業力強化
グローバル競争が激しさを増す自動車業界におきましては、数量変動に対する柔軟な供給、グローバルでの対応、品質、コストダウン等、客先の要求はよりハイレベルになってきております。特にコスト面につきましては、客先からのコストダウン要請により収益力が削られていきます。結果、収益を稼げなくなった製品分野からは撤退する等の経営判断を伴う決断が必要となってきますが、客先の要求に応えながら収益力を確保していくためには、営業力の強化が課題となっております。提案型営業は当社の得意とするところでありますが、収益面については課題があります。現在の営業活動を見直し、高付加価値部品による問題解決型の提案営業にさらに磨きをかけると共に、しっかりと収益を確保できる営業活動を推進してまいる所存であります。
(2) 改善活動強化
前述のような客先の海外生産増加やコストダウン等に対応するため、また収益力確保のため、調達から生産、供給までの改善活動を引き続き強化してまいります。平成26年度から3年間、製造業としての基本である「S・Q・C・D(安全・品質・原価・供給)」をもう一度見直す活動を進め、足元を再度固めることを会社方針に掲げ、さらに従来の延長線上にはない新たな取り組みも試行して、改善活動をより強力に推進してまいりたいと考えております。
(3) 海外体制強化
海外の売上比率が増加する環境下におきましては、海外の体制を強化する必要があります。北米子会社のムロテック オハイオ コーポレーションでは、ようやく体制が整い、黒字化することができました。今後、さらなる体質改善と体制強化を進めてまいります。東南アジア地域につきましては、ベトナム子会社からのアセアン域内供給を増やしてまいりますと共に、インドネシア子会社からの現地顧客を中心とした販売を拡大してまいります。また、当社初の合弁販社であります3MT(THAILAND)CO.,LTD.(関連会社)を通じて、タイを中心に、インド、マレーシア等の顧客への供給を強化してまいる所存であります。
(4) 人材の確保と育成
当社グループの事業を拡大するには、優秀な人材の確保と育成が欠かせません。当社では、目的達成のために主体的かつ積極的に行動できる自律的な人材の確保と育成、「製販一体化」活動の重点課題としての問題解決ができる次世代リーダーの人材育成が課題と考えております。