四半期報告書-第46期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/07 9:09
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く経営環境は、主力取引先である中国及び東南アジアの自動車及びタイヤメーカーを中心とした設備投資が、前連結会計年度に引き続き堅調に推移いたしました。その一方で、国内自動車関連メーカーの設備投資につきましては、低燃費エンジンや燃料電池・電気自動車等、環境や省エネに配慮した研究開発分野への集中が依然として続いております。
このような環境のもと、当社グループは、前連結会計年度に引き続き堅調に推移している中国・東南アジアの自動車・タイヤ関連メーカーの設備投資情報を的確に入手し、現地での積極的な営業活動を展開して受注実績に結び付けてまいりました。また、前連結会計年度に竣工した本社第三工場において研究開発用の電気サーボモータ式振動試験機の内覧会を実施し、当該試験機の営業にも注力いたしました。当第2四半期連結累計期間においては、中国をはじめとするアジアのタイヤメーカーから、生産ライン向けタイヤ関連試験機を中心に102億3千8百万円(前年同四半期比5.2%増)の受注を獲得いたしました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、77億7千3百万円(前年同四半期比52.7%増)、営業利益は17億8千3百万円(前年同四半期比209.2%増)、経常利益は17億9千3百万円(前年同四半期比198.6%増)、四半期純利益は11億3千9百万円(前年同四半期比212.8%増)となりました。
売上高につきましては、中国の中堅タイヤメーカーへの生産ライン用タイヤ関連試験機の納入が堅調に推移したことや、当社グループの海外取引における主たる決済通貨である米ドルの為替相場が円安ドル高に推移したため、前年同四半期と比較して大幅に増加しております。
利益面につきましては、タイヤ関連試験機の原価率が改善し売上総利益率が上昇したことや為替差益の発生により、デリバティブ評価損や輸出増による運賃などの増加を吸収したため、前年同四半期と比較して大幅に増加しております。
セグメントの状況は以下のとおりであります。
[日本(国際計測器株式会社)]
前連結会計年度に引き続き、中国をはじめとするアジアの中堅タイヤメーカー向け生産ライン用タイヤ関連試験機が目標を上回る受注を獲得いたしました。その結果、売上高は同タイヤ関連試験機を中心として67億5千0百万円(前年同四半期比71.6%増)、セグメント利益(経常利益)は20億6千7百万円(前年同四半期比163.5%増)となりました。
[日本(東伸工業株式会社)]
前連結会計年度に本社の移転を完了し、新工場での本格的な稼働を開始いたしました。当第2四半期連結累計期間は、主力製品である金属材料の高温強度試験装置を中心に受注しておりますが、海外向けの大型案件の納入は第4四半期以降を予定しております。その結果、売上高は1億7千5百万円(前年同四半期比48.6%減)、セグメント損失(経常損失)は9千1百万円(前年同四半期は3千8百万円の損失)となりました。
[米国]
自動車及びタイヤ関連メーカーからのバランシングマシンの受注は前連結会計年度に引き続き堅調に推移いたしました。その結果、売上高は5億7千5百万円(前年同四半期比12.2%増)、セグメント利益(経常利益)は2千6百万円(前年同四半期は3千2百万円の損失)となりました。
[韓国]
当第2四半期連結累計期間において自動車及びタイヤ関連メーカーからの受注が堅調に推移したことや、当社グループからの製造委託が大幅に増加いたしました。その結果、売上高は12億5千4百万円(前年同四半期比88.3%増)、セグメント利益(経常利益)は1億6千8百万円(前年同四半期比43.9%増)となりました。
[中国]
中堅タイヤメーカーからの生産ライン用タイヤ関連試験機の受注は堅調に推移しております。その結果、売上高は4億1千6百万円(前年同四半期比9.1%増)、セグメント利益(経常利益)は5百万円(前年同四半期比54.1%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
①流動資産
当第2四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、136億3千2百万円(前連結会計年度末比18億4千7百万円増)となりました。これは、売上債権が回収されたことにより受取手形及び売掛金が減少(前連結会計年度末比14億5百万円減)したものの、売上債権の回収や前受金の増加により現金及び預金が増加(前連結会計年度末比20億3千5百万円増)したことや受注残高の増加により仕掛品が増加(前連結会計年度末比11億8百万円増)したことが主たる要因であります。
②固定資産
当第2四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、53億1千9百万円(前連結会計年度末比2千3百万円増)となりました。これは、株価の上昇により投資有価証券が増加(前連結会計年度末比5千2百万円増)したことが主たる要因であります。
③流動負債
当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、78億8千0百万円(前連結会計年度末比12億4千8百万円増)となりました。これは、仕入の増加により支払手形及び買掛金が増加(前連結会計年度末比8億6百万円増)したことや受注の増加により前受金が増加(前連結会計年度末比2億8千3百万円増)したこと、並びに運転資金の調達により短期借入金が増加(前連結会計年度末比2億6千5百万円増)したことが主たる要因であります。
④固定負債
当第2四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、19億6千7百万円(前連結会計年度末比2億9千1百万円減)となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金に振替えたことにより長期借入金が減少(前連結会計年度末比3億3千2百万円減)したことが主たる要因であります。
⑤純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、91億4百万円(前連結会計年度末比9億1千4百万円増)となりました。これは、四半期純利益を計上したことにより利益剰余金が増加(前連結会計年度末比7億6千1百万円増)したことや円安ウオン高などの影響により連結子会社の為替換算調整勘定が増加(前連結会計年度末比1億1千5百万円増)したことが主たる要因であります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、営業活動により23億7千5百万円増加し、投資活動により6千1百万円減少し、財務活動により5億2千1百万円減少した結果、現金及び現金同等物は前第2四半期連結累計期間に比べ21億3千0百万円増加し、46億8千8百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、23億7千5百万円の収入(前年同四半期比12億7千3百万円の収入増加)となりました。これは、受注残高の増加によるたな卸資産の増加により11億3百万円の支出となったものの、税金等調整前四半期純利益を17億9千3百万円計上したことや売上債権の回収により14億1千8百万円の収入となったことなどによるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、6千1百万円の支出(前年同四半期は1億4百万円の収入)となりました。これは、満期が到来したことにより定期預金の払戻による収入が3億5千3百万円あったものの、資金運用のために定期預金の預入による支出が3億6千6百万円あったことなどによるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、5億2千1百万円の支出(前年同四半期比3億4百万円の支出増加)となりました。これは、長期借入金の返済による支出が4億7百万円あったことなどによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は2百万円であります。