有価証券報告書-第62期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/28 15:47
【資料】
PDFをみる
【項目】
117項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府や日銀による各種政策の効果等により企業業績や雇用環境が改善し、景気は緩やかな回復基調で推移しました。
海外におきましては、中国の景気減速に歯止めがかかり持ち直しの動きが見られるものの、英国のEU離脱問題や米国の新政権の動向等により先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが属する自動車業界におきましては、中国では小型車向けの減税措置等を背景に需要は堅調に推移したものの、米国では販売に陰りが見られ、国内では、生産、販売とも前年度を若干上回る水準となりました。
このような状況のもと、当社グループは、日本・中国・ASEAN・北米の四極グローバルで自動車部品供給体制の確立を目指す中期経営計画GT300の達成に向けて取り組んでおります。
この結果、当連結会計年度の業績は海外売上高の増加等により売上高は19,068百万円(前連結会計年度比0.1%増)、営業利益は熊本地震等による国内の自動車減産や原油価格の下落に伴う販売価格の低下等の影響を原価低減・収益改善活動等により挽回し143百万円(前連結会計年度比37.0%増)となりました。経常損失は外貨建(海外子会社の円建を含む)資産・負債の評価損など為替差損199百万円の計上(前連結会計年度は139百万円の為替差損)等により69百万円(前連結会計年度は69百万円の経常損失)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益として投資有価証券売却益を計上する一方、特別損失として事業構造改善費用等を計上し、109百万円(前連結会計年度比37.4%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 自動車部品
熊本地震等による国内の自動車減産や原油価格の下落に伴う販売価格の低下等の影響を受け、売上高は17,501百万円、セグメント利益は、全社的に製造原価・販管費の低減に取組んだことや海外子会社の収益寄与等により82百万円となりました。
② 住宅
前期後半に生産を開始した住設資材の売上が増加し、売上高1,543百万円、セグメント利益は56百万円となりました。
③ その他
売上高は23百万円、セグメント利益は4百万円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、3,950百万円(前連結会計年度比30.0%増)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、921百万円の収入(前連結会計年度比13.4%減)となりました。これは主に仕入債務の減少が132百万円あった一方、税金等調整前当期純利益197百万円、減価償却費1,006百万円を計上したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,360百万円の支出(前連結会計年度比7.3%減)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入が289百万円あった一方、有形固定資産の取得による支出が1,697百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,394百万円の収入(前連結会計年度は1,069百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出が557百万円あった一方、長期借入による収入が1,597百万円、短期借入金の純増額が772百万円あったこと等によるものです。