四半期報告書-第50期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/06 15:53
【資料】
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間の経済情勢を見ますと、欧米では、雇用環境の改善と個人消費の回復が続いたこともあり景気は回復基調を辿りました。国内では、景気回復は力強さを欠きながらも緩やかに持ち直しました。新興国においても、東南アジアなどにおいて内需や輸出が好調に推移するなど、景気は総じて底堅く推移しました。
このような状況のもと、欧州において開発・試作事業、金型事業、小ロット生産事業は堅調に推移しましたが、ドイツにおいてエンジニアリング事業の収益性が悪化したこと、国内において主要顧客の開発が減少したことにより、当第3四半期連結累計期間における売上高は32,216百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は932百万円(前年同期比18.6%減)となりました。一方、営業外損益において為替差損7百万円(前年同期は為替差損285百万円)を計上したことにより、経常利益は895百万円(前年同期比7.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は688百万円(前年同期比25.4%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、第3四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
① 欧米地域事業
欧米地域事業におきましては、欧州の開発・試作事業、金型事業、小ロット生産事業が引き続き好調を維持しておりますが、ドイツのエンジニアリング事業においてはドイツ派遣法運用の変更により市場環境が変化したことで、一過性の費用が増加したことに加え、欧州大手自動車メーカーの不正問題により市場が大幅に縮小し、過度な価格競争により収益性が大幅に悪化いたしました。また、米国の金型事業、小ロット生産事業は低調に推移いたしました。これらの結果、売上高21,088百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益214百万円(前年同期比64.6%減)となりました。
② 国内アジア地域事業
国内アジア地域事業におきましては、タイ、台湾、上海の開発・試作事業は現地自動車メーカーのモーターショー案件や日系自動車メーカーの開発案件があり好調に推移いたしましたが、国内の開発・試作事業においては主要顧客の開発案件の延期、中止により売上が減少いたしました。これらの結果、売上高12,853百万円(前年同期比2.7%減)、営業利益1,225百万円(前年同期比23.2%増)となりました。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更及び新たに生じた問題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、86百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。