有価証券報告書-第72期(令和2年9月1日-令和3年8月31日)

【提出】
2021/11/25 11:29
【資料】
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【項目】
130項目

(1)経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続いており、より感染力の強い変異株による感染拡大、各地で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が断続的に発出されるなど経済活動への制限が行われ、依然として先行き不透明な状況が続いております。
医療・介護を取り巻く環境としましては、新型コロナウイルス感染者数の増減が繰り返し発生しており、医療供給体制が逼迫している地域が全国的に拡大、医療・介護現場では緊迫感のある状況が継続しております。しかしながら、時間の経過とともにワクチン接種率が順次増加し、コロナ禍の終息に向けて感染者数の沈静化が期待されています。
医療・介護報酬の2021年4月の改定につきましては、介護報酬が0.70%のプラス改定、一方従来隔年で改定されていた薬価基準の見直しは今回より毎年実施されることとなり、医療費ベースで約4,300億円削減に相当する引き下げとなりました。
このような状況のもと、当社グループ(当社及び連結子会社)では、コア市場であるヘルスケアウェア、ドクターウェアは、前期からの期ズレ物件が着実に更新されたことに加え、大型物件の新規獲得により順調な増収となりました。また周辺市場の患者ウェアは、市場の旺盛な需要を背景に、前期に予定していた新規取組みを当期より実施するなどシェアアップが進行し、大幅な増収を達成いたしました。一方、感染対策商品の厚生労働省からの大口受注は、医療現場での品不足の解消に伴い、前期より大きく減少しました。
この結果、当連結会計年度の売上高につきましては17,563百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は5,212百万円(同5.6%増)、経常利益は5,306百万円(同5.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,647百万円(同5.0%増)を計上いたしました。
なお、当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(財政状態)
a. 資産
当連結会計年度末の総資産は46,428百万円となり、前期比1,497百万円の増加となりました。
流動資産は37,322百万円となり、前期比1,386百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加2,232百万円、電子記録債権の増加207百万円、受取手形及び売掛金の減少1,005百万円、たな卸資産の減少16百万円等によるものであります。
固定資産は9,106百万円となり、前期比111百万円の増加となりました。
有形固定資産は7,489百万円となり、前期比82百万円の減少となりました。これは主に、建物及び構築物の減価償却等による減少18百万円等によるものであります。
無形固定資産は43百万円となり、前期比5百万円の減少となりました。
投資その他の資産は1,572百万円となり、前期比199百万円の増加となりました。これは主に、投資有価証券の増加307百万円等であります。
b. 負債
負債の合計額は4,399百万円となり、前期比411百万円の減少となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の減少302百万円、未払法人税等の減少91百万円等によるものであります。
c. 純資産
純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益を3,647百万円計上した一方、株主還元としての配当金1,971百万円の実施等により42,029百万円となり、前期比1,908百万円の増加となりました。
以上により、自己資本比率は、前連結会計年度末の89.3%から90.5%になりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は5,679百万円となり、前連結会計年度末より767百万円減少(前連結会計年度は1,189百万円の増加)いたしました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は4,448百万円(前連結会計年度は3,634百万円)となりました。
主な増加要因は、税金等調整前当期純利益5,288百万円(同5,030百万円)、減価償却費316百万円(同334百万円)、売上債権の減少890百万円(前連結会計年度は218百万円の増加)、たな卸資産の減少16百万円(前連結会計年度は151百万円の増加)、減少要因は、仕入債務の減少302百万円(前連結会計年度は140百万円の増加)、法人税等の支払1,725百万円(同1,520百万円)等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3,255百万円(前連結会計年度は575百万円の獲得)となりました。
主な減少要因は、定期預金の払戻に対する預入の超過支出3,000百万円(前連結会計年度は預入に対する払戻の超過収入700百万円)、有形固定資産の取得による支出238百万円(同145百万円)等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,971百万円(同3,026百万円)となりました。
主な要因は、配当金の支払額1,971百万円(同1,994百万円)、自己株式の取得による支出額0百万円(同1,031百万円)であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであります。
セグメントの名称(千円)当連結会計年度
(自 2020年9月1日
至 2021年8月31日)
前年同期比(%)
メディカルウェア等の製造・販売事業(千円)7,256,694100.9

(注)1.生産金額は、製品製造原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 商品仕入実績
当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであります。
セグメントの名称(千円)当連結会計年度
(自 2020年9月1日
至 2021年8月31日)
前年同期比(%)
メディカルウェア等の製造・販売事業(千円)2,050,35091.1

(注)1.商品仕入金額は、実際仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 受注実績
当社グループは、見込み生産を行っておりますので、該当事項はありません。
d. 販売実績
当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、品目別情報を記載しております。
品目別(千円)当連結会計年度
(自 2020年9月1日
至 2021年8月31日)
前年同期比(%)
ヘルスケアウェア9,673,545108.2
ドクターウェア2,626,778106.1
ユーティリティウェア378,99596.1
患者ウェア2,523,769122.1
手術ウェア1,659,50196.5
シューズ・その他338,79997.4
感染対策商品362,00832.4
合計(千円)17,563,397102.9

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年9月1日
至 2020年8月31日)
当連結会計年度
(自 2020年9月1日
至 2021年8月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
ワタキューセイモア㈱3,108,06318.23,478,76719.8

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(経営成績)
a. 売上高
売上高につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況(経営成績)」に記載のとおりであります。
b. 売上総利益
売上総利益につきましては、8,058百万円(前年同期比3.2%増)となりました。生産面におきましては、期ズレによる販売数量の急増や販売品目の急変等が発生し、その対応のために、国内における小ロット多品種生産、海外生産分の緊急輸入等で対処し、さらに昨年秋以降の世界的なコンテナ不足に端を発した海上輸送の不安定化と運賃高騰の影響を受けるなど、厳しい事業運営を強いられました。一方、海外生産シフトが進み、為替相場においては比較的優位な先物予約を確保するなど、収益改善に努めました。その結果、売上高総利益率は、前年比0.1ポイントアップの45.9%となりました。
c. 販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費につきましては、2,846百万円(前年同期比0.9%減)となりました。新型コロナウイルス感染症に関連し、国内外の人的移動自粛、展示会の延期及び中止等があり、広告宣伝費や旅費交通費等が減少したことで、前年同期比0.9%減となりました。
以上の結果、営業利益につきましては、5,212百万円(前年同期比5.6%増)となりました。
d. 営業外損益
営業外収益は130百万円(前年同期は127百万円)、営業外費用は36百万円(前年同期は32百万円)となりました。
以上の結果、経常利益につきましては、5,306百万円(前年同期比5.5%増)となりました。
e. 特別損益
特別利益は0百万円(前年同期は11百万円)、特別損失は17百万円(前年同期は13百万円)となりました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、3,647百万円(前年同期比5.0%増)となりました。
(財政状態)
財政状態につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況(財政状態)」に記載のとおりであります。
(経営成績に重要な影響を与える要因)
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループは、企業体質の強化を図りながら持続的な企業価値の向上を進めるにあたり、事業運営上必要な資金を安定的に確保することを基本方針としております。
当社グループの資本の財源は、主に営業活動によるキャッシュ・フローで生み出した資金を源泉とし、運転資金及び設備資金は自己資金で賄っており、当連結会計年度の設備投資につきましては、主に建物関連への設備投資を行いました。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
なお、重要な会計方針及び見積りにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。また、新型コロナウイルス感染症の影響については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (追加情報)」に記載のとおりであります。
④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの2022年8月期は売上高177億円、営業利益50億円、中期経営計画として2024年8月期は売上高185億円、営業利益54億円を目標としております。
その達成のため、市場戦略としてコア市場の深耕、周辺市場のシェア拡大、海外市場の開拓、商品戦略としてハイエンド/高付加価値商品の展開、生産戦略として生産の海外シフト化による原価低減、また顧客満足度を高めるため国内生産QR/多品種小ロット追求といった取り組みを進めてまいります。

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