四半期報告書-第60期第3四半期(平成28年8月21日-平成28年11月20日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成28年2月21日から平成28年11月20日まで)におけるわが国経済は、企業収益が回復する中、設備投資や雇用・所得環境は改善基調で推移しましたが、新興国を中心とした経済成長の鈍化や英国のEU離脱問題により為替、株価が乱高下するなど、不確実な状況で推移いたしました。
当小売業界におきましては、先行きの不透明感による生活防衛意識が高まる中、コンビニエンスストアや食品比率の高いドラッグストア、更にディスカウントストアの出店増を始めとした競合状況が激化し、取り巻く環境は厳しさが継続しました。
このような状況の下、当社グループ企業の中核である「株式会社平和堂」は、戦略地域である大阪エリアに3店舗の新規店舗を開設いたしました。また、新店開設以上に注力したのが、既存店の魅力向上のための売場改革と計画的な改装の取り組みで、地域に密着した企業としてお客様のご期待にお応えする商品や売場展開、おもてなしを高めたサービスの提供を高めてまいりました。販売動向は改装店舗の大幅伸長はもとより、未改装店でも前年を超えるなど堅調に推移し、既存店全体でも3年連続で前年を上回りました。これらの積極的な投資の結果、費用面においては、予定の範囲内ではありますが、前年を上回りました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益3,219億85百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益99億9百万円(前年同期比3.6%減)、経常利益101億31百万円(前年同期比6.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、59億39百万円(前年同期比8.8%減)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[小売事業]
グループ中核企業である「株式会社平和堂」は、単独スーパーマーケットタイプのフレンドマートくずは店、株式会社ニトリホールディングスが運営する新しい商業施設内に出店したフレンドマートニトリモール枚方店、既存商業施設かみしんプラザ内に出店したフレンドマートかみしんプラザ店の3店舗を開設し、特に、枚方エリアのドミナント化と大阪市内への進出拡大を進め、地域のお客様への認知度向上と利便性を高めています。さらに、11月23日にはフレンドマート長浜平方店(滋賀県長浜市 直営面積1,453㎡)を開設いたしました。
既存店の活性化では、アル・プラザつかしんや平和堂稲沢店など10店舗で食品を中心とした改装を実施いたしました。また、アル・プラザ鯖江やアル・プラザ香里園など3店舗で衣料品・住居関連品を中心とした改装を実施し、商圏に合わせた新しい品揃えや売場展開に変更しご来店いただくお客様の満足度を向上させております。
商品面では、消費の二極化が継続する中、鮮度や味、素材や機能性を高めるなど品質を重視した商品を積極的に提案する一方で、EDLPや均一価格での価格訴求、自社カード会員様向けの割引商品の販売に注力いたしました。また、ファミリーや旅行、健康を切り口に編集した売場提案を実施してまいりました。
販促面では、自社カードに電子マネー機能を追加したサービスを開始し、お客様の利便性を高めています。また、電力自由化に対応し、関西電力管内及び中部電力管内の店舗において電力小売事業のサービスを実施しております。買物代行や暮らしのお手伝い事業の“平和堂ホーム・サポートサービス”は、サービス拠点を3店舗増やし、現在26拠点で地域貢献に努めております。
中国湖南省で小売事業を展開する「平和堂(中国)有限公司」は、為替による押し下げ影響や中国経済の成長減速により、減収・減益となりました。
滋賀県でスーパーマーケットを展開する「株式会社丸善」は、改装効果による売上高増と生鮮管理ロスの削減による粗利益率の改善により、増収・増益となりました。
書籍、CD・DVD、ゲームの販売やCD・DVD、コミックのレンタル業を展開する「株式会社ダイレクト・ショップ」は、営業改善の見込みづらいTSUTAYA3店舗の営業譲渡を実施しましたが、主力販売種目の落ち込みに歯止めが掛けられず、減収・赤字となりました。
[小売周辺事業]
惣菜・米飯および生鮮品の製造加工を営む「株式会社ベストーネ」は、新商品の販売数が堅調に推移したことにより、増収・増益となりました。
ビル管理事業を営む「株式会社ナショナルメンテナンス」は、新規外部物件の受注獲得効果とスポット業務の受注増加により増収となりましたが、経費増により減益となりました。
[その他事業]
外食事業を展開する「株式会社ファイブスター」は、新規出店や改装の効果により増収となりましたが、人材確保による経費増により、減益となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金、商品及び製品、無形固定資産等の増加により、前連結会計年度末に比べ24億62百万円増加して2,955億19百万円となりました。
負債は、短期借入金、未払法人税等の減少により、前連結会計年度末に比べ72百万円減少して1,582億27百万円となりました。
純資産は、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ25億34百万円増加して1,372億91百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成28年2月21日から平成28年11月20日まで)におけるわが国経済は、企業収益が回復する中、設備投資や雇用・所得環境は改善基調で推移しましたが、新興国を中心とした経済成長の鈍化や英国のEU離脱問題により為替、株価が乱高下するなど、不確実な状況で推移いたしました。
当小売業界におきましては、先行きの不透明感による生活防衛意識が高まる中、コンビニエンスストアや食品比率の高いドラッグストア、更にディスカウントストアの出店増を始めとした競合状況が激化し、取り巻く環境は厳しさが継続しました。
このような状況の下、当社グループ企業の中核である「株式会社平和堂」は、戦略地域である大阪エリアに3店舗の新規店舗を開設いたしました。また、新店開設以上に注力したのが、既存店の魅力向上のための売場改革と計画的な改装の取り組みで、地域に密着した企業としてお客様のご期待にお応えする商品や売場展開、おもてなしを高めたサービスの提供を高めてまいりました。販売動向は改装店舗の大幅伸長はもとより、未改装店でも前年を超えるなど堅調に推移し、既存店全体でも3年連続で前年を上回りました。これらの積極的な投資の結果、費用面においては、予定の範囲内ではありますが、前年を上回りました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益3,219億85百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益99億9百万円(前年同期比3.6%減)、経常利益101億31百万円(前年同期比6.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、59億39百万円(前年同期比8.8%減)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[小売事業]
グループ中核企業である「株式会社平和堂」は、単独スーパーマーケットタイプのフレンドマートくずは店、株式会社ニトリホールディングスが運営する新しい商業施設内に出店したフレンドマートニトリモール枚方店、既存商業施設かみしんプラザ内に出店したフレンドマートかみしんプラザ店の3店舗を開設し、特に、枚方エリアのドミナント化と大阪市内への進出拡大を進め、地域のお客様への認知度向上と利便性を高めています。さらに、11月23日にはフレンドマート長浜平方店(滋賀県長浜市 直営面積1,453㎡)を開設いたしました。
既存店の活性化では、アル・プラザつかしんや平和堂稲沢店など10店舗で食品を中心とした改装を実施いたしました。また、アル・プラザ鯖江やアル・プラザ香里園など3店舗で衣料品・住居関連品を中心とした改装を実施し、商圏に合わせた新しい品揃えや売場展開に変更しご来店いただくお客様の満足度を向上させております。
商品面では、消費の二極化が継続する中、鮮度や味、素材や機能性を高めるなど品質を重視した商品を積極的に提案する一方で、EDLPや均一価格での価格訴求、自社カード会員様向けの割引商品の販売に注力いたしました。また、ファミリーや旅行、健康を切り口に編集した売場提案を実施してまいりました。
販促面では、自社カードに電子マネー機能を追加したサービスを開始し、お客様の利便性を高めています。また、電力自由化に対応し、関西電力管内及び中部電力管内の店舗において電力小売事業のサービスを実施しております。買物代行や暮らしのお手伝い事業の“平和堂ホーム・サポートサービス”は、サービス拠点を3店舗増やし、現在26拠点で地域貢献に努めております。
中国湖南省で小売事業を展開する「平和堂(中国)有限公司」は、為替による押し下げ影響や中国経済の成長減速により、減収・減益となりました。
滋賀県でスーパーマーケットを展開する「株式会社丸善」は、改装効果による売上高増と生鮮管理ロスの削減による粗利益率の改善により、増収・増益となりました。
書籍、CD・DVD、ゲームの販売やCD・DVD、コミックのレンタル業を展開する「株式会社ダイレクト・ショップ」は、営業改善の見込みづらいTSUTAYA3店舗の営業譲渡を実施しましたが、主力販売種目の落ち込みに歯止めが掛けられず、減収・赤字となりました。
小売事業連結営業収益 | 3,062億9百万円 | (前年同期比 0.4%増) |
小売事業連結営業利益 | 82億60百万円 | (前年同期比 3.3%減) |
[小売周辺事業]
惣菜・米飯および生鮮品の製造加工を営む「株式会社ベストーネ」は、新商品の販売数が堅調に推移したことにより、増収・増益となりました。
ビル管理事業を営む「株式会社ナショナルメンテナンス」は、新規外部物件の受注獲得効果とスポット業務の受注増加により増収となりましたが、経費増により減益となりました。
小売周辺事業連結営業収益 | 43億59百万円 | (前年同期比 3.7%増) |
小売周辺事業連結営業利益 | 13億37百万円 | (前年同期比 7.0%増) |
[その他事業]
外食事業を展開する「株式会社ファイブスター」は、新規出店や改装の効果により増収となりましたが、人材確保による経費増により、減益となりました。
その他事業連結営業収益 | 114億16百万円 | (前年同期比 0.1%減) |
その他事業連結営業利益 | 3億18百万円 | (前年同期比 33.8%減) |
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金、商品及び製品、無形固定資産等の増加により、前連結会計年度末に比べ24億62百万円増加して2,955億19百万円となりました。
負債は、短期借入金、未払法人税等の減少により、前連結会計年度末に比べ72百万円減少して1,582億27百万円となりました。
純資産は、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ25億34百万円増加して1,372億91百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。