四半期報告書-第55期第1四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2016/08/12 13:33
【資料】
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【項目】
13項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当社グループは、当第1四半期連結累計期間より国際財務報告基準(IFRS)を適用しております。
また、前第1四半期連結累計期間及び前連結会計年度の財務数値につきましても、IFRSに組み替えて比較分析を
行っております。
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業の人材採用意欲が相変わらず強く、雇用情勢につきましては、更に改善が進みました。しかしながら、年初来の円高傾向の進行により大手輸出関連企業の収益に陰りが見え、中国や新興国の景気減速や中東・欧州での政情不安などもあって停滞感が増し、先行きにつきましても増々不透明なものになっております。個人消費につきましては、実質賃金の伸び悩みや将来への不安などから節約志向が高まったため、低調なまま推移いたしました。
外食産業におきましては、円高傾向のお蔭で輸入食材の価格高騰には一服感が出ているものの、人手不足による人件費の上昇が重荷になっております。また、消費者の節約志向・選別志向が厳しさを増しており、同業間だけでなくコンビニに代表される異業種との競合も激化し、食の安全・安心への一層の要求などもあり、予断を許さない状況が続いております。
このような状況の中、当社グループでは「すべてはお客様のために」をモットーにQSCAを高め、お客様に「楽しかった、美味しかった」と喜んで頂けるよう努めております。そのため業態集約を進め主要業態のブランド力の強化を図るとともに、業態のポジショニングの再確認、業態コンセプトの一層のブラッシュアップ、「お値打ち感」のあるメニューの提供やサービスの更なる向上などに取り組みました。苦戦が続いている低価格回転寿司業態におきましても、業態コンセプトの再構築と再活性化に向けた具体的施策を推進しております。
店舗運営面では、お客様の利便性を第一に考え、機会ロス、時間ロス、作業ロス、コミュニケーション・ロスなどの各種ロスの削減を図るとともに、魅力的なコースメニューの提供による訴求、費用対効果を精査した販促活動及び人材の柔軟かつ適正な配置などにも努めました。
コスト面では、各種食材価格やアルバイト・パートの時給などの上昇の影響があったものの、円高傾向を踏まえた輸入食肉等の機動的な手当て、メニュー面の見直しに基づく使用食材の絞り込み、各種加工製品の内製化の推進、グループ全体の食材発注システムの効率化、セントラルキッチンにおける原価管理・製造作業のスキルアップなどによって、原価率及び販管費率の抑制を図っております。
店舗政策につきましては、レストラン業態中心に直営店舗を15店舗新規出店した一方、業態集約や不採算などにより10店舗の直営店舗を閉鎖いたしました。その結果、当第1四半期連結会計期間末の直営店舗数は1,423店舗となりました。尚、FC店舗を含めた総店舗数は2,517店舗となっております。
以上のような施策を図ってまいりましたが、新規出店が計画に対し大幅に未達となったことに加え、高価格帯の居酒屋業態や低価格回転寿司業態を中心に苦戦を強いられたことにより、当第1四半期連結累計期間の連結業績につきましては、売上収益は554億97百万円、営業利益は20億98百万円、税引前四半期利益は14億69百万円、四半期利益は7億93百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① ㈱コロワイドMD
㈱コロワイドMDは、主に「手作り居酒屋 甘太郎」・「北の味紀行と地酒 北海道」・「遊食三昧 NIJYU-
MARU」などの飲食店の経営及び各種食料品の商品開発・調達・製造・物流・マーチャンダイジングを行っております。
当連結会計年度の業績につきましては、売上収益は271億81百万円(前年同四半期282億43百万円)、営業利益は2億79万円(前年同四半期4億95百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては1店舗の新規出店、1店舗の閉鎖を行い、当連結会計年度末の直営店舗数は334店舗となっております。
② ㈱アトム
㈱アトムは、主に「にぎりの徳兵衛」・「ステーキ宮」などのレストラン業態の直営飲食店チェーン及びFC事業の多店舗展開をしております。
当連結会計年度の業績につきましては、売上収益は125億17百万円(前年同四半期126億25百万円)、営業利益は3億75百万円(前年同四半期4億90百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては10店舗の新規出店、8店舗の閉鎖を行い、当連結会計年度末の直営店舗数は469店舗となっております。
③ ㈱レインズインターナショナル
㈱レインズインターナショナルは、主に「牛角」・「温野菜」・「土間土間」・「かまどか」などのレストラン及び居酒屋業態のフランチャイズ加盟店の募集、加盟店の経営指導、商品の企画販売及び食材等の供給の他、直営店舗の運営を行っております。
当連結会計年度の業績につきましては、売上収益は153億23百万円(前年同四半期149億22百万円)、営業利益は8億87百万円(前年同四半期12億80百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては15店舗(FC12店舗・直営3店舗)の新規出店、14店舗(FC13店舗・直営1店舗)の閉鎖を行い、当連結会計年度末の店舗数は1,313店舗(FC1,073店舗・直営240店舗)となっております。
④ カッパ・クリエイト㈱
カッパ・クリエイト㈱は、主に「かっぱ寿司」などの回転寿司の直営店の運営の他、寿司・調理パンなどのデリカ事業を行っております。
当連結会計年度の業績につきましては、売上収益は190億6百万円(前年同四半期204億30百万円)、営業利益は5億62百万円(前年同四半期4億91百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては1店舗の新規出店を行い、当連結会計年度末の直営店舗数は349店舗となっております。
⑤ その他
その他は、ワールドピーコム㈱における外食事業向けセルフ・オーダー・トータル・システムの開発・販売、無線通信技術の開発・運用、㈱バンノウ水産における鮪類並びに水産物の卸売、加工販売、㈱シルスマリアにおける生菓子、焼き菓子、チョコレート(生チョコ他)の製造・販売、㈱ココットにおける事務処理業務、㈱ダブリューピィージャパン、㈱フードテーブル、㈱コロカフェ、COLOWIDE VIETNAM.,JSC.及びPHAN NHA HANG NHAT VIETにおける飲食店経営となっております。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は71億18百万円(前年同四半期70億88百万円)、営業利益は2億42百万円(前年同四半期営業損失33百万円)となりました。
(注)セグメントにつきましては、27ページ注記事項(セグメント情報等)をご参照下さい。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローが△48億12百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが47億17百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△19億39百万円となりました結果、前連結会計年度末に比べ19億82百万円減少し、290億11百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に減価償却費の計上があるものの、法人所得税の支払額の計上によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得による支出があるものの、定期預金の払戻しによる収入によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に短期借入金の純増減額があるものの、長期借入金の返済による支出によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。