訂正四半期報告書-第55期第2四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2017/11/14 11:02
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【項目】
13項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当社グループは、当期より国際財務報告基準(IFRS)を適用しております。また、前第2四半期連結累計期間及び前連結会計年度の財務数値につきましても、IFRSに組み替えて比較分析を行っております。
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用情勢の改善を中心として一部に緩やかな回復が見られました。しかしながら円高や中国経済の減速、イギリスのEU離脱問題などによって大手輸出関連企業の収益が鈍化し、また、インバウンド消費も高額商品を大量に買う「爆買い」から、お金をあまりかけずに日本での体験を楽しむ「コト消費」へ顕著に変化したため、経済全体としては停滞感に覆われております。個人消費につきましては、景気の先行きに対する不透明感や将来への不安のため節約志向が高まり、低調に推移致しました。
外食産業におきましては、円高によって輸入食材の価格が下がったものの、猛暑が続いた後には台風の度重なる上陸や集中豪雨といった悪天候に見舞われ、リオデジャネイロオリンピックの開催もあるなど、客足を鈍らせる外的要因の影響をしばしば受けました。また、消費者にデフレマインドが戻ってきたため、節約志向・選別志向が厳しさを増し、人手不足による人件費の上昇も重荷になっております。更に、食の安全・安心への一層の要求や、コンビニに代表される異業種との競合も益々激化しており、予断を許さない状況が続いております。
このような状況の中、当社グループでは「すべてはお客様のために」をモットーにQSCAを高め、お客様に「楽しかった、美味しかった」と喜んで頂けるよう努めております。そのため少数店舗業態を中心に業態集約を更に進めて主要業態のブランド力の強化を図ると同時に、業態のポジショニングの再確認、業態コンセプトのブラッシュアップ、「お値打ち感」のあるメニューの提供やサービスの一層の向上などに取り組みました。苦戦が続く低価格回転寿司業態におきましても、各種キャンペーンの実施やネット予約の開始、業態コンセプトの再構築など、再活性化に向けて様々な施策を進めております。
店舗運営面では、価格・食材の両面で魅力的なコースメニューの提供によってお客様への訴求を図るとともに、機会ロス、時間ロス、作業ロス、コミュニケーション・ロスなどの各種ロスの削減、費用対効果を精査した販促活動、人材配置の適正化にも努めました。
コスト面では、記録的な日照不足による野菜価格の高騰やアルバイト・パートの時給上昇などの影響がありましたが、円高傾向に機動的に対応した輸入食肉類の調達、グループ各社が使用する各種調味料の規格や仕入れ先の共通化、メニューの見直しに基づく食材の絞り込み、加工製品の内製化、グループ全体の物流再編に向けた食材発注システムの見直し、セントラルキッチンにおけるスキルアップなどによって、原価率及び販管費率の抑制を図っております。
店舗政策につきましては、直営レストラン業態を36店舗、直営居酒屋業態を7店舗、合計43店舗を新規出店致しました。一方、業態集約や不採算などにより直営レストラン業態を10店舗、直営居酒屋業態を15店舗、合計25店舗を閉鎖致しました。その結果、当第2四半期連結会計期間末の直営店舗数は1,436店舗となりました。尚、FC店舗を含めた総店舗数は2,524店舗となっております。
以上のような施策を図ってまいりましたが、新規出店が計画に対して大幅に未達となったことに加え、消費者のデフレマインドの復活及びインバウンド消費が「コト消費」にシフトした影響によって、高価格帯の居酒屋業態が苦戦したこと、低価格回転寿司業態におけるブランドイメージや作業スキルのブラッシュアップ不足、社会情勢の変化に対するグループ全体の対応の遅れなどから、当第2四半期連結累計期間の連結業績につきましては、売上収益が1,136億80百万円、営業利益が25億64百万円、税引前四半期利益が13億56百万円、四半期損失が1億34百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① ㈱コロワイドMD
㈱コロワイドMDは、主に「手作り居酒屋 甘太郎」・「北の味紀行と地酒 北海道」・「遊食三昧 NIJYU-
MARU」などの飲食店の経営及び各種食料品の商品開発・調達・製造・物流・マーチャンダイジングを行っております。
当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は547億35百万円(前年同四半期558億31百万円)、営業損失は31百万円(前年同四半期営業利益5億84百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては5店舗の新規出店、9店舗の閉鎖を行い、当第2四半期連結会計期間末の直営店舗数は330店舗となっております。
② ㈱アトム
㈱アトムは、主に「にぎりの徳兵衛」・「ステーキ宮」などのレストラン業態の直営飲食店チェーン及びFC事業の多店舗展開をしております。
当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は263億52百万円(前年同四半期263億61百万円)、営業利益は9億47百万円(前年同四半期14億27百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては13店舗の新規出店、11店舗の閉鎖を行い、当第2四半期連結会計期間末の直営店舗数は469店舗となっております。
③ ㈱レインズインターナショナル
㈱レインズインターナショナルは、主に「牛角」・「温野菜」・「土間土間」・「かまどか」などのレストラン及び居酒屋業態のフランチャイズ加盟店の募集、加盟店の経営指導、商品の企画販売及び食材等の供給の他、直営店舗の運営を行っております。
当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は309億6百万円(前年同四半期302億95百万円)、営業利益は18億5百万円(前年同四半期20億12百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては40店舗(FC23店舗・直営17店舗)の新規出店、34店舗(FC31店舗・直営3店舗)の閉鎖を行い、当連結会計年度末の店舗数は1,318店舗(FC1,066店舗・直営252店舗)となっております。
④ カッパ・クリエイト㈱
カッパ・クリエイト㈱は、主に「かっぱ寿司」などの回転寿司の直営店の運営の他、寿司・調理パンなどのデリカ事業を行っております。
当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は398億71百万円(前年同四半期421億22百万円)、営業利益は8億49百万円(前年同四半期14億16百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては7店舗の新規出店、1店舗の閉鎖を行い、当第2四半期連結会計期間末の直営店舗数は354店舗となっております。
⑤ その他
その他は、ワールドピーコム㈱における外食事業向けセルフ・オーダー・トータル・システムの開発・販売、無線通信技術の開発・運用、㈱バンノウ水産における鮪類並びに水産物の卸売、加工販売、㈱シルスマリアにおける生菓子、焼き菓子、チョコレート(生チョコ他)の製造・販売、㈱ココットにおける事務処理業務、㈱ダブリューピィージャパン、㈱フードテーブル、㈱コロカフェ、COLOWIDE VIETNAM.,JSC.及びPHAN NHA HANG NHAT VIETにおける飲食店経営となっております。
当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は143億19百万円(前年同四半期147億78百万円)、営業利益は1億79百万円(前年同四半期9百万円)となりました。
(注)セグメントにつきましては、30ページ注記事項(5.セグメント情報)をご参照下さい。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローが△16億11百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが16億60百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△84億53百万円となりました結果、前連結会計年度末に比べ84億19百万円減少し、225億74百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前四半期利益や減価償却費及び償却費の計上があるものの、法人所得税の支払額の計上によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得による支出があるものの、定期預金の払戻しによる収入によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に短期借入金の純増減額があるものの、長期借入金の返済による支出によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。