四半期報告書-第54期第3四半期(平成27年10月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/02/12 14:02
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32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
尚、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純損失」を「親会社株主に帰属する四半期純損失」としております。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、中国経済の減速や中東情勢の悪化などの不安定要因があったものの、輸出企業を中心とする企業業績の向上及び雇用情勢の改善が続きました。一方、個人消費につきましては、主に大都市圏において訪日外国人観光客によるインバウンド需要の波及効果がみられましたが、食料品や日用品の値上がりの影響から消費者の生活防衛意識が高まったため、総じて横ばい状態で推移しました。
外食産業におきましては、食材価格や人件費の上昇をはじめ、消費者による利用シーンに応じた節約志向とプレミアム志向の一層の使い分け、中食との競合激化、食の安全・安心への要求の高まりなど予断を許さない状況が続いております。
このような状況の中、当社グループでは「すべてはお客様のために」をモットーにQSCAを高め、お客様に「楽しかった、美味しかった」と喜んでいただけるよう努めております。そのため業態集約を進めて主要業態のブランド力の強化を図るとともに、業態コンセプトのブラッシュアップ、「お値打ち感」のあるメニュー作りやサービスの一層の向上などに取り組みました。
店舗運営面では、コールセンターを活用して予約獲得の機会損失の縮小を図るとともに、魅力的な宴会プランによる訴求、費用対効果を見極めた販促活動、人材配置の適正化などに努めました。更に、増え続けているインバウンド需要に対応したきめ細やかなサービスと特別メニューの提供も行っております。
コスト面では、円安や天候不順を背景にした食材価格の高騰及び人手不足による人件費の増加などの影響を受けたものの、メニュー面の見直しに基づく使用食材の絞り込み、各種加工製品の内製化の推進、食材仕入れ及び配送の効率化、セントラルキッチンにおける原価管理の高度化、役割分担の明確化などによって原価率及び販管費率の抑制を図っております。
店舗政策につきましては、レストラン業態中心に出店を行い、当第3四半期連結累計期間においては、直営レストラン業態を42店舗、直営居酒屋業態を7店舗、合計49店舗の新規出店を行いました。一方、業態集約や不採算などにより38店舗の直営店舗を閉鎖致しました。その結果、当第3四半期連結会計期間末の直営店舗数は1,401店舗となりました。尚、FC店舗を含めた総店舗数は2,497店舗となっております。
以上のような施策を図ってまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績につきましては、売上高が1,769億22百万円となりました。また、当社及び連結子会社の販売促進引当金の見積方法を変更した影響により、当第3四半期連結累計期間における販売促進引当金繰入額が従来の見積方法に比べ5億84百万円増加したこと等により、営業利益は40億47百万円、経常利益は31億56百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は8億11百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
尚、前第4四半期連結会計期間より、カッパ・クリエイト㈱(旧カッパ・クリエイトホールディングス㈱)及びその連結子会社の業績を「カッパ・クリエイト㈱(旧カッパ・クリエイトホールディングス㈱)」セグメントとして開示しております。
また、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
① ㈱コロワイドMD
㈱コロワイドMDは、主に「手作り居酒屋 甘太郎」・「北の味紀行地酒 北海道」等の居酒屋業態の直営飲食チェーン・FC事業の多店舗展開及び各種食料品の製造・加工・販売等を行っております。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は857億79百万円(前年同四半期631億55百万円)、営業利益は20億14百万円(前年同四半期営業利益6億59百万円)となりました。
尚、平成27年4月に㈱コロワイドMDを存続会社、㈱コロワイド東日本を消滅会社とする吸収合併を実施いたしました。
店舗政策につきましては、4店舗の新規出店(前年同四半期1店舗)及び15店舗の閉鎖(前年同四半期14店舗)を行い、当第3四半期連結会計期間の末日現在の直営店舗数は341店舗(前年同四半期末369店舗)となっております。尚、FC店舗を含めた総店舗数は344店舗となっております。
② ㈱アトム
㈱アトムは、主に「にぎりの徳兵衛」・「ステーキ宮」等のレストラン業態の直営飲食店チェーン及びFC事業の多店舗展開をしております。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は396億31百万円(前年同四半期377億39百万円)、営業利益は23億56百万円(前年同四半期23億96百万円)となりました。
店舗政策につきましては、21店舗の新規出店(前年同四半期23店舗)及び13店舗の閉鎖(前年同四半期7店舗)を行い、当第3四半期連結会計期間の末日現在の直営店舗数は463店舗(前年同四半期末452店舗)となっております。尚、FC店舗を含めた総店舗数は481店舗となっております。
③ ㈱レインズインターナショナル
㈱レインズインターナショナルは、主に「牛角」・「温野菜」・「土間土間」・「かまどか」等のレストラン及び居酒屋業態のフランチャイズ加盟店の募集、加盟店の経営指導、商品の企画販売及び食材等の供給の他、直営店舗の運営を行っております。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は473億42百万円(前年同四半期407億26百万円)、営業利益は23億68百万円(前年同四半期26億38百万円)となりました。
店舗政策につきましては、13店舗の新規出店(前年同四半期13店舗)及び3店舗の閉鎖(前年同四半期1店舗)を行い、当第3四半期連結会計期間の末日現在の直営店舗数は231店舗(前年同四半期末215店舗)となっております。尚、FC店舗を含めた総店舗数は1,306店舗となっております。
④ カッパ・クリエイト㈱(旧カッパ・クリエイトホールディングス㈱)
カッパ・クリエイト㈱(旧カッパ・クリエイトホールディングス㈱)は、主に「かっぱ寿司」等の回転寿司の直営店の運営の他、寿司・調理パン等のデリカ事業をおこなっております。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は617億69百万円、営業利益は17億25百万円となりました。
店舗政策につきましては、7店舗の新規出店及び6店舗の閉鎖を行い、当第3四半期連結会計期間の末日現在の直営店舗数は347店舗となっております。
尚、平成27年10月1日をもって、連結子会社であるカッパ・クリエイトホールディングス㈱が存続会社になり、同じく連結子会社であるカッパ・クリエイト㈱を吸収合併いたしました。それに伴い、商号をカッパ・クリエイト㈱に変更いたしました。
⑤ その他
その他は、ワールドピーコム㈱における外食事業向けセルフ・オーダー・トータル・システムの開発・販売、無線通信技術の開発・運用、㈱バンノウ水産における鮪類並びに水産物の卸売、加工・販売、㈱シルスマリアにおける生菓子、焼き菓子、チョコレート(生チョコ他)の製造・販売、㈱ダブリューピィージャパン、㈱フードテーブル、㈱コロカフェ及びCOLOWIDE VIETNAM.,JSC.における飲食店経営となっております。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は221億58百万円(前年同四半期67億62百万円)、営業利益は1億31万円(前年同四半期営業利益50百万円)となりました。
(注)セグメントにつきましては、21ページ注記事項(セグメント情報等)をご参照下さい。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローが158億94百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが△209億36百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが110億83百万円となりました結果、前連結会計年度末に比べ60億33百万円増加し、322億61百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前四半期純利益、減価償却費及びのれん償却額の計上によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に定期預金の預入による支出及び有形固定資産の取得による支出によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に長期借入金の返済による支出及び社債の償還による支出があるものの、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の売却による収入によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。