有価証券報告書-第25期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

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2015/06/25 14:00
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63項目

有報資料

平成27年度につきましても、以下の三本柱を重点施策として経営を進めて参ります。
3-1.「安全・安定・安心輸送」の徹底
当社では、輸送の安全最優先の定着と取組の推進を図るため、安全管理規程に基づき安全方針を定めるとともに、安全統括管理者の選任や鉄道安全委員会の設置など安全管理体制を確立し、全社一丸となって安全に対する取り組みを推進しています。今後とも、お客様からの信頼を一層高めるために、安全性の追求には終わりがないとの認識の下、引き続き安全・安定・安心輸送の確保こそがお客様に対する最大のサービスであり、会社経営の根本であることを社内に徹底するとともに、関連する施策に積極的に取り組んで参ります。
(1) 入出庫線複線化工事の推進
守谷駅と車両基地を結ぶ入出庫線は単線であるため、車両故障等のトラブルが発生した場合、車両基地からの入出庫ができなくなり、本線の輸送障害につながるおそれがあります。このようなリスクを低減し、安定輸送を確保するため、平成25年度から入出庫線複線化工事に着手しており、平成29年度中の完成を目途に、安全かつ計画的に推進して参ります。
(2) 車体更新場新設工事の推進
安全・安定・安心輸送には、車両の適切なメンテナンスが不可欠であり、このため、当社でも車両工場において、走行装置、ブレーキ装置等の定期検査を行っています。これらに加え、今後は経年使用により車体についても修繕が必要な状況になっているほか、予防的な修繕を施すことで車両の長寿命化も期待できます。こうした観点から、車両工場に隣接して車体更新場を新設し、平成29年度から車体更新作業を開始いたします。
(3) 経年使用に伴う設備・機器の修繕・更新等
将来にわたって安全・安定輸送を確保していくためには、経年使用している設備・機器類の機能維持を図るための修繕・更新等が必要となります。このため、車両に搭載しているATC(自動列車制御装置)およびATO(自動列車運転装置)等の運転保安機器のほか、可動式ホーム柵等の機械設備や信号通信設備等の修繕・更新等を計画的に進めて参ります。
(4) 震災対策
安全輸送の確保に当たっては、走行中の列車が巨大地震に遭遇した場合の被害を低減することが大きな課題です。このため、走行安全性対策の優先度の高い箇所に脱線防止ガードを設置して参ります。
(5) 帰宅困難者対策
東日本大震災の対応を教訓とし、各駅務管理所単位で公設一時避難場所への誘導や自治体、他の鉄道会社との連絡体制等について関係自治体等と協議して参りました。平成26年度は、東京都帰宅困難者対策条例の施行を踏まえ、秋葉原駅と北千住駅における一時滞在場所の確保や飲料水等の備蓄等の帰宅困難者対策を講じて参りました。平成27年度は、広域避難場所、トイレ、コンビニエンスストア等の帰宅に必要な支援情報を掲載したウォーキングマップを作成し、各駅にて配布し、利用者に周知して参ります。
(6) 社員の安全教育・訓練の充実
安全の確保に当たって、設備の充実に加えて社員の安全意識の高揚や技能の維持は大きな課題です。このため、社員教育については、毎年度計画を定め、本社各部・現業で基礎教育や専門教育等を継続して実施しています。また、守谷の総合基地においては、地元警察、消防等と連携した「異常時総合訓練」を、各駅・管理所においては関係機関等と合同で「人身事故処置訓練」や「合同消防訓練」等を実施しており、こうした取り組みを今後も引き続き行って参ります。
さらに、こうした緊急時対応の訓練や社員の日常的実践研修を行うための「教育訓練センター(仮称)」の設置についても、そのあり方を含め、引き続き検討・準備を進めて参ります。
3-2.良質なサービスの提供を目指して
当社は開業以来、その最新鋭の輸送施設・設備を最大限に活かし、高速性、定時性、快適性に優れた、高質な輸送サービスを提供して参りました。今後もこうした当社ならではの輸送サービスにさらに磨きをかけるとともに、お客様に愛され親しまれやすい良質なサービスの提供を図って参ります。
(1) 守谷駅追越設備新設工事の推進
守谷駅で快速列車と普通列車との乗り換えができるなど利便を向上させるため、平成25年度から新たな分岐器などを設置する追越設備の工事に着手し、平成29年度中の完成を目途に、安全かつ計画的に工事を推進して参ります。
(2) 自動改札機の更新
開業以来使用している自動改札機はお客様がスムーズで快適に移動できるよう、平成26年度から更新を実施しております。既に11駅で新機種が稼動しており、残りの駅についても着実に更新して参ります。
(3) 駅施設の利便性向上
新たな商業施設や駅売店のコンビニ化等を展開し、駅を利用されるお客様に満足いただけるよう、ご利用しやすいサービスの提供を図って参ります。
また、ユニバーサルデザインの考え方に基づき、使いやすい、わかりやすい、どなたにもやさしい施設・車両を目指しています。平成27年度も引き続きトイレのリニューアルを実施して参ります。
(4) 企画切符の発売
「TX&東京スカイツリー周辺散策フリーきっぷ」や「筑波山きっぷ」、「TX東京メトロパス」、「TOKYO探索きっぷ」など、お客様のご利用の目的に応じて利便が図られるよう、各種の企画切符を発売しています。これらにつきましては、今後もお客様に定着するように利用促進対策を図って参ります。
(5) 訪日外国人旅客向けサービスの向上
観光立国実現に向けて訪日外国人が増加する中、当社では外国人観光客に人気のある秋葉原や浅草のほか、多数の外国人研究者・留学生を擁する大学キャンパスが所在するつくば等を有していることから、今後当社線を利用される外国人旅客のさらなる増加が見込まれます。
そのため、外国人旅客の多い駅において、タブレット端末を活用した沿線案内や乗換案内等の通訳サービスを実施するなど、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えてサービスの充実を図って参ります。
また、スマートフォン等のモバイル機器や高速通信プラットフォームの進展を踏まえ、よりアクセスが容易で使いやすいWi-Fi等のあり方についても検討を進めて参ります。
3-3.社会や地域と共存共栄を図って着実な前進を
開業10周年を迎える平成27年度は、当社の理念でもある沿線地域との共存共栄を再認識し、さらなる沿線価値向上を図るため、沿線自治体の街づくり団体等と協同して、様々なイベントや広報活動に積極的に取り組んで参ります。また、環境問題への取り組みは企業の存在と活動に必須の要件であると認識し、環境に配慮した事業運営を図って参ります。
(1) 開業10周年を記念したイベント等の実施
当社では、日頃より沿線地域の活性化に向けて、「TXサイクルフェスタ」や「TXウォーキング」等のイベントを地元の協力を得て行っており、開業記念日である8月24日に毎年実施している「こども美術館列車」と併せて沿線住民の皆様から好評を得ています。また、秋に車両基地を開放して行われる「TXまつり」は、当社の最大のイベントとして、お子様をはじめご来場の皆様との触れ合いの場となっています。
平成27年度は、これらに加えて開業10周年を記念した様々な形式のイベントを企画して参ります。
(2) 沿線観光資源のPR
当社では、沿線の様々な観光資源について、自治体、地元観光協会等との連携の下、TXプラザ秋葉原を活用するなど多様なPR活動を積極的に展開し、地域の振興に寄与して参ります。また、増加する海外からの旅行者に対し、自国でも当社沿線の魅力に触れられるよう情報を発信して参ります。
(3) 自治体等との連携
地域で行われている様々なイベントに、駅や列車を用いたPR、グッズ販売等により参加するほか、高架下等を活用した子育て、教育しやすい環境の創出等を進めて参ります。
また、国が進める地方創生の一環として、自治体等が進める観光振興・機関誘致等の取り組みについても、機会を捉えつつ、積極的に連携・協力を図って参ります。
(4) 環境対策・省エネルギー化の推進
① 省エネ運転の取り組み
当社の列車は、ATO(自動列車運転装置)およびATC(自動列車制御装置)により運転しておりますが、この運転方式に、動力による加速もブレーキによる減速もなく車両が慣性力で走行する「惰行制御」を平成25年8月から導入しており、平成26年度は列車運転に使用する電力量を約5.5%節減する省エネ運転を実現いたしました。今後も、これらの取り組みを継続して参ります。
② 回生エネルギーの有効利用(電気供給事業)
列車がブレーキをかける時に発生する「回生電力」は、走行中の他の列車や駅の照明、エレベータ、冷暖房等の動力・電源として有効活用しています。これらで使用してもなお余剰となる電力を電力会社に売電する電気供給事業を平成25年度から始め、平成26年度までに5つの変電所で事業を開始いたしました。平成27年度は、さらに2変電所で事業を開始する予定です。
③ 駅構内における照明のLED化
低炭素社会の実現に貢献するために、省エネ効果の高いLED照明の導入を駅のホームおよび列車の車内に平成25年度から進めており、平成26年度までに6駅のホーム照明および全列車に導入いたしました。平成27年度は、三郷中央、流山セントラルパーク、みどりの、万博記念公園、研究学園の5駅のホーム照明をLED化して参ります。
(5) 環境モデル駅(流山おおたかの森駅)
当社では、流山おおたかの森駅を環境モデル駅(TXエコステーション)として、環境に配慮した取り組みを進めるとともに、当社や地域の環境活動を広くPRする拠点として、「エコPRコーナー」を設置し、環境コミュニケーション活動に取り組んでいます。平成26年度は、「氷蓄熱冷房システム」を紹介するパネルを作成し、「エコPRコーナー」に掲示いたしました。
平成27年度についても、環境コミュニケーション活動の拠点として、TXの取り組む環境活動を広くPRして参ります。
(6) オリンピック・パラリンピックに向けた沿線地域の魅力発信
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けて、スポーツイベントのポスター・チラシの掲出等、スポーツを楽しむ機運の醸成に積極的に取り組むとともに沿線地域の魅力の発信に努めて参ります。
以上のような取り組みを通じ、安全に慢心することなくお客様の目線を大切にし、これまで以上に「安全・安定・安心輸送のTX」として皆様方の信頼をいただけるよう、全社一丸となって邁進して参る所存ですので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

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