有価証券報告書-第100期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/27 16:12
【資料】
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【項目】
164項目
※5 特別損失の内容
前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
(1)火力発電所廃止損失
当社は、2022年5月23日開催の取締役会において、水島発電所2号機、下松発電所3号機及び下関発電所1・2号機の廃止を決定したことに伴い、固定資産に係る減損損失8,149百万円及び貯蔵品評価損519百万円の計8,669百万円を火力発電所廃止損失として計上している。減損損失を計上した資産については以下のとおりである。
①グルーピングの方法
上記の火力発電所を廃止決定したことに伴い、電気事業固定資産(汽力発電設備)からその他の固定資産へ振替しており、地点ごとのグルーピングとしている。
なお、当社のグルーピングについては、発電・電力販売事業に使用している固定資産は、発電から販売に至るまですべての資産が一体となってキャッシュ・フローを生成していることから、全体を1つの資産グループとしている。また、その他の固定資産は、地点ごと又は個別資産ごととしている。
②資産の概要及び金額
グルーピングをもとに認識された減損損失は8,149百万円(その他の固定資産)であり、固定資産は以下のとおりである。
用途場所種類減損損失(百万円)
水島発電所2号機岡山県倉敷市建物
機械装置・その他
36
1,616
小計1,652
下松発電所3号機山口県下松市土地
建物
機械装置・その他
558
173
2,209
小計2,942
下関発電所1・2号機山口県下関市土地
建物
機械装置・その他
1,091
559
1,903
小計3,554
合計8,149

③回収可能価額の算定方法
対象資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として火力発電所廃止損失に計上している。回収可能価額は正味売却価額により測定しており、路線価に基づく評価額等による資産グループの時価から処分費用見込額を控除して算定している。
(2)独占禁止法関連損失
当社は、2023年3月30日、公正取引委員会より特別高圧電力及び高圧電力の供給に関し、独占禁止法に違反する行為があったとして、排除措置命令及び課徴金納付命令を受けたことに伴い計上している。
(3)関係会社事業損失
投資子会社を通じて出資した台湾での洋上風力事業について、収益性が大幅に低下すると想定されることに伴い、今後発生すると見込まれる損失を計上している。
当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
当社の連結子会社であるエネルギア・パワー山口株式会社及びChugoku Electric Power Australia Resources Pty. Ltd.において、事業環境の悪化等に伴い、将来の回収可能性を検討した結果、投資の回収は困難であると判断し、減損損失9,532百万円を計上している。
(1)グルーピングの方法
電気事業のうち、発電・電力販売事業に使用している固定資産は、発電から販売に至るまですべての資産が一体となってキャッシュ・フローを生成していることから、全体を1つの資産グループとしている。
電気事業のうち、一般送配電事業に使用している固定資産は、送電、変電及び配電等に係るすべての資産が一体となってキャッシュ・フローを生成していることから、全体を1つの資産グループとしている。
電気事業以外の事業に使用している固定資産は、事業ごと又は地点ごととしている。
上記以外のその他の固定資産は、原則として地点ごと又は個別資産ごととしている。
(2)資産の概要及び金額
グルーピングをもとに認識された減損損失は9,532百万円(その他の固定資産、建設仮勘定及び除却仮勘定)であり、固定資産は以下のとおりである。
用途場所種類減損損失(百万円)
防府バイオマス発電所
(エネルギア・パワー山口株式会社)
山口県防府市建物
機械装置・その他
538
6,036
小計6,574
石炭鉱山権益
(Chugoku Electric Power Australia Resources Pty. Ltd.)
オーストラリア土地
建物
機械装置・その他
87
733
2,136
小計2,957
合計9,532

(3)回収可能価額の算定方法
対象資産の回収可能価額は使用価値又は正味売却価額を使用している。使用価値は、将来キャッシュ・フローに対し、資本コストに基づいた割引率を適用して算定している。正味売却価額は、売却価額等合理的な見積りにより算定している。