有価証券報告書-第96期(平成31年1月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/03/26 15:02
【資料】
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【項目】
142項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、「空間に思いを馳せ、人々の笑顔を創造する。」という企業理念のもと、当社グループの持続的かつ安定的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、多角的に事業展開を進め、健全で透明性の高い経営を行いつつ、「安心」かつ「安全」な施設とサービスの提供、また、CSR活動の充実に取り組んでおります。
(2) 目標とする経営指標
当社は、株主の皆様へ安定的な配当を実施するため、原資となる当期純利益額を重要な経営指標として企業価値
の向上に努めております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、2017年2月に、2017年度12月期から2021年度12月期までの5年間を計画期間とする第2次中期経営計画「Road to 『NEXT STAGE』」を策定・公表いたしました。
最終年度となる2021年度12月期の目標を売上高230億円、営業利益60億円、親会社株主に帰属する当期純利益40
億円としております。
また、これらの目標を達成した場合の自己資本利益率(ROE)については6%を見込んでおります。
(4) 会社の対処すべき課題
当社グループでは、2017年より第2次中期経営計画「Road to『NEXT STAGE』」に沿って課題に取り組んでまいりましたが、2021年に設定をしておりました業績目標を3年度目にあたる当連結会計年度に達成いたしました。計画4年度目となる2020年につきましては、残された事業計画を着実に推進するとともに、当社グループのさらなる発展に向けて、次期中期経営計画の策定を進めてまいります。
各事業における重点施策は、以下のとおりです。
[公営競技事業]
大井競馬場においては、「アミューズメントパーク大井(TCK)」というコンセプトの実現に向け、2018年10月よりオープンしている「TOKYO MEGA ILLUMINATION」の更なる認知度向上と来場者数の増加を目指すとともに、都市型イベントスペース「UMILE SQUARE」を活用したイベントの誘致・立案を積極的に実施してまいります。
SPAT4並びにSPAT4プレミアムポイントにおいては、引き続きシステムの安定稼働に努めるとともに、新たなサービスの機能追加や利便性の向上を図るシステム改修を積極的に実施してまいります。また、既存会員へのサービス向上並びに新規会員獲得を目的とした各種イベント・キャンペーンなど、様々な施策に取り組んでまいります。
伊勢崎オートレース場においては、地域や行政と連携した施設の活用を推進し、場内の活性化を図ってまいります。
[遊園地事業]
東京サマーランドにおいては、プールエリアでは夏季期間の売上増加に繋がるイベントやナイトプールに注力するほか、夏季期間以外においても、それぞれの季節に合わせたシーズンイベントを開催し、集客強化に努めてまいります。
アウトドアエリアでは「Wonderful Nature Village(わんダフルネイチャーヴィレッジ)」において、実際にお越しいただいたお客様のご意見を反映させ、自然環境と融合した施設づくりを進めてまいります。
[倉庫賃貸事業]
勝島地区においては、現在解体中の既存倉庫1棟の建替え工事を着実に進めてまいります。
また、その他の地区においても、安全性・快適性を追求した改善、維持管理に努め、顧客ニーズにあった良質な施設の提供を通じて、収益基盤の強化を図ってまいります。
[サービス事業]
ウィラ大井においては、地域活性化に繋がるイベントの開催、サービスの強化を実践し、地域に資する施設を提供してまいります。
空調等設備工事部門においては、更なる新規工事受注の増加に努めるとともに、社内人材育成による技術力の強化にも取り組んでまいります。
以上の施策以外にも、CSR活動の更なる強化に加え、SDGsやESGを意識した取り組み、経営基盤を支える基礎となる人材の育成、戦略的な事業推進に沿った組織体制の整備、インバウンド及び東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催への協力など、全社一丸となって企業価値の向上に努めてまいります。