有価証券報告書-第92期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/29 16:21
【資料】
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【項目】
105項目

対処すべき課題

当社グループでは、平成25年より5カ年の中期経営計画「事業基盤強化への新たな挑戦」に沿って事業課題に取り組んでまいりましたが、平成29年に設定をしておりました業績目標を3年度目にあたる当連結会計年度に達成いたしました。4年度目となる平成28年につきましては、成果に関する検証を行いながら、残された事業計画を推進してまいります。さらに、当社グループの一層の飛躍に向け、次期中期経営計画の策定を進めてまいります。
公営競技事業においては、大井競馬場リニューアル計画の最終フェーズとなる3号スタンドの解体撤去と跡地整備を平成28年10月の完了に向け推進してまいります。競馬場の活性化につきましては、ファンの皆様に喜ばれるにぎわいのある競馬場を目指し、競馬主催者と一体となって積極的に取り組んでまいります。また、伊勢崎オートレース場につきましては、平成28年3月に予定されている船橋オートレース廃止後のオートレース業界の動向を注視しながら、着実にオートレース事業を進めるとともに、引き続きオートレース場内の競馬場外発売所と連携し、売上の増加を目指してまいります。
遊園地事業においては、平成28年4月「Wonderful Nature Village(わんダフルネイチャーヴィレッジ)」にドッグプールやオートキャンプサイトなどを加えてグランドオープンを迎えますが、同施設を利用して夏季期間以外の集客強化に努めるとともに、今後、東京サマーランド全体としての事業ビジョンを新たに構築し、年間を通して安定した経営を目指してまいります。
倉庫賃貸事業においては、「勝島第2地区ABC棟・一般棟」に関する営業活動を積極的に行いながら、引き続き既存施設・設備のメンテナンスの強化を通じ、顧客ニーズにあった施設づくりを確実に行ってまいります。また、既存倉庫の将来的な建て替えや新規物件の取得につきましても、検討が必要であると考えております。
サービス事業においては、連結子会社とした空調設備工事を手掛ける株式会社タックを活用し、大井競馬場をはじめとする当社所有の大型施設での設備工事の内製化を検討してまいります。
また、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、大井競馬場周辺においても道路・鉄道といったインフラなど環境整備が進んでまいります。この地域に競馬場や倉庫施設など多くの資産を所有している当社といたしましても、ビジネスチャンスの機会を確かなものとするため、綿密な調査・情報収集を行い適切に対応してまいります。
以上の諸課題について、当社グループは全社一丸となって取り組み、ステークホルダーの期待に応えていくとともに、企業の社会的責任を果たしながら、持続的成長と企業価値のさらなる向上を目指し邁進してまいります。