有価証券報告書-第91期(平成26年1月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/03/26 13:59
【資料】
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【項目】
101項目

対処すべき課題

今後の当社を取り巻く環境は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、大井競馬場周辺において道路・鉄道といったインフラの整備や羽田空港の発着枠増加による空港機能強化、また、競技会場の建設など、人やモノのさらなる活性化が期待されます。当社はこの地域に競馬場や倉庫施設など多くの資産を所有しており、これを契機に今後、新たな事業展開を推し進めていくことが必要であると考えております。
このような状況のもと、当社グループは、平成25年より中期経営計画「事業基盤強化への新たな挑戦」に沿って課題に取り組んでまいりましたが、2年度目となる当連結会計年度も、当初の計画どおり事業を推進し、成果におきましても順調に推移しております。引き続き、計画3年度目となる平成27年につきましても、計画の検証を行いながら、着実に推進してまいります。
公営競技事業においては、大井競馬場で平成27年11月に開催されるダート競馬の祭典「第15回JBC(ジャパンブリーディングファームズカップ)競走」の開催期間に合わせて、新スタンドの竣工を予定しており、大井競馬場リニューアル計画につきましては、平成28年10月の完了を目途に推進してまいります。また「J-PLACE伊勢崎」の開設により、伊勢崎オートレース場の活性化や競馬とオートレースの相乗効果による売上の増加を目指してまいります。
遊園地事業においては、太陽光売電事業による年間を通じた安定的な収益を確保するほか、日本初登場の大型ウォーターアトラクション「DEKASLA」を中心とした顧客獲得と、お客様が安全で快適に楽しめる園内環境の充実を図るとともに、自然豊かなファミリーパークエリアの整備を推進し、売上の増加を目指してまいります。
倉庫賃貸事業においては、「勝島第2地区ABC棟・一般棟」を含めた既存施設・設備のメンテナンスの強化を通じ、顧客ニーズにあった施設づくりを行うとともに、同業他社などとの情報交換を通じ新たなビジネスチャンスを広げ、競争力の強化を図ってまいります。
サービス事業においては、ショッピングモール「ウィラ大井」の周辺に大規模なマンションなどの住宅建設が進んでいることから、地域住民の皆様に長く愛される施設運営を行います。また、オフィスビル「ウィラ大森ビル」においては、施設の維持管理を含めた質の向上を図り、稼働率の向上を図ってまいります。
以上の方針のもと、当社グループは全社一丸となって将来にわたる持続的な成長を目指すとともに、東日本大震災の被災地に対する継続的な支援、また、事業活動における環境負荷の低減など、社会・環境への取り組みを着実に推進し、事業基盤の一層の強化とさらなる企業価値の向上に全力を傾注する所存であります。