有価証券報告書-第94期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/27 16:40
【資料】
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【項目】
100項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、「空間に思いを馳せ、人々の笑顔を創造する。」という企業理念のもと、当社グループの持続的かつ安定的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、多角的に事業展開を進め、健全で透明性の高い経営を行いつつ、「安心」かつ「安全」な施設とサービスの提供、また、CSR活動の充実に取り組んでおります。
(2) 目標とする経営指標
当社は、株主の皆様へ安定的な配当を実施するため、原資となる当期純利益額を重要な経営指標として企業価値
の向上に努めております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、平成29年2月、平成29年度12月期から平成33年度12月期までの5年間を計画期間とする第2次中期経営計画「Road to 『NEXT STAGE』」を策定・公表いたしました。
最終年度となる平成33年度12月期の目標を売上高230億円、営業利益60億円、親会社株主に帰属する当期純利益40
億円としております。
また、これらの目標を達成した場合の自己資本利益率(ROE)については6%を見込んでおります。
(4) 会社の対処すべき課題
当社グループでは、平成29年より第2次中期経営計画「Road to『NEXT STAGE』」に沿って課題に取り組み、計画初年度については、見込みを上回る業績を収めることができました。計画2年度目となる平成30年についても、着実に計画を推進してまいります。
各事業における重点施策は、以下のとおりです。
[公営競技事業]
大井競馬場では、「アミューズメントパーク大井(TCK)」というコンセプトの実現に向け、UMILE SQUARE(ウマイルスクエア)を活用した各種イベントの誘致・立案を積極的に行うとともに、飲食等を含めた場内サービス環境の向上を図ってまいります。
あわせて、環境に優しい競馬場づくりの一環として、場内照明のLED化を推進するとともに、主催者との共同事業として、場内イルミネーションの大規模なリニューアルを行い、関東最大級のイルミネーションとして新たな夜の観光スポットを目指してまいります。
SPAT4及びSPAT4プレミアムポイントでは、既存会員への利便性、サービス向上ならびに新規会員獲得を目的とした施策強化を引き続き行ってまいります。
伊勢崎オートレース場では、グリーンスタンドの耐震改修工事により、安心・快適空間の形成を行ってまいります。
[遊園地事業]
東京サマーランドでは、夏季期間の売上増加に注力すべくナイトプールなどの夜間イベントを実施するほか、夏季期間以外においても春休み・ゴールデンウィーク・ハロウィン等のシーズンイベントを強化し、集客に努めてまいります。
アウトドアエリアでは、オープン3年目となる「Wonderful Nature Village(わんダフルネイチャーヴィレッジ)」において、これまでにお客様からいただいたご意見等を活かし、お客様参加型の村づくりを深化させてまいります。

[倉庫賃貸事業]
倉庫賃貸事業では、収益基盤強化を目指し千葉県習志野市に新設予定の物流倉庫の建設を着実に進めるとともに、既存施設においては、安全性・快適性を追求した改善、維持管理に努め、引き続き顧客ニーズにあった良質な施設の提供を行ってまいります。
[サービス事業]
ウィラ大井では、近隣マンション増加に伴う需要に対応するとともに、地域住民の方々に喜ばれるサービスの強化、イベントの開催を引き続き行ってまいります。
空調等設備工事部門では、内製化によるグループ施設の更なる充実と新たな営業展開を推し進めてまいります。
当社グループでは、以上の施策とともに、CSR活動の強化、人材・組織の育成、インバウンド及び東京2020オリンピック・パラリンピック開催への対応にも取り組み、全社一丸となって中期経営計画の実現を目指してまいります。