有価証券報告書-第105期(平成26年2月1日-平成27年1月31日)

【提出】
2015/04/28 14:56
【資料】
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【項目】
114項目

対処すべき課題

当社グループは、平成23年2月から取り組んでおります中期経営計画「起動」において、
①平成28年1月期の連結営業利益100億円
②平成28年1月期の連結有利子負債1,700億円
③配当性向30%を目途とする配当の実施ならびに自社株買入消却
を経営目標として掲げ、この経営目標の達成のため、「収益逓減傾向からの脱却」を当社グループの最大の経営課題と認識し、これに将来の収益向上を勝ち得るための「新たな成長戦略の研究開発」と、それらを成し遂げるための「経営体質強化への取り組み」を加えた3つの経営課題を設定しております。
「起動」の4年目である当連結会計年度は、前期に引き続き好業績となり、有利子負債も着実に削減した結果、連結営業利益112億7千万円、連結有利子負債1,660億8千5百万円となりました。
平成28年1月期は「起動」の総仕上げの年度となりますが、新たなビジネスモデルを開拓するべく関係先と協同し、新規事業への取り組みを開始しております。好調な動員が続く巨人戦をはじめ、各イベントに応じ、関係企業との連携の強化や新たな関係を模索して参ります。
設備投資につきましては、次の時代のニーズに応え、収益力を向上させるための効果的な改修工事を東京ドームやラクーアの温浴施設などの主要事業中心に行っていく予定であります。
㈱東京ドームスポーツ、㈱東京ドームファシリティーズにおいては、指定管理事業を更に拡大し、それぞれの地域の諸団体や住民の方に、良質な施設とサービスの提供を目指します。熱海後楽園ホテルは、開業50周年を迎え、地域一番館としての責任と今後の在り方について改めて検討して参ります。
また、開催が決定した東京オリンピック・パラリンピックに向けては、予想される数多くの国内外の観光客の受け入れについて、グループ横断的な組織を立ち上げ、検討を進めていきます。
国内経済は、政府の経済政策の効果により消費の停滞局面が解消され、景気の本格的な回復が期待されます。「起動」で掲げた課題を解決し、目標を達成するために、必要な施策をひとつひとつ実行し、残された期間でグループの企業価値向上を目指して参ります。
当社グループは、「お客様と『感動』を共有し、豊かな社会の実現に貢献する」という経営理念を実践すべく、エンタテインメント・不動産賃貸・店舗施設運営の事業ミックスで成長する企業グループとして、今後もグループの総力を結集して事業に邁進する所存であります。