有価証券報告書-第52期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

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2015/06/25 10:00
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有報資料

(1)概要
以下の財政状態および経営成績の分析は、オリックスグループの財政状態および経営成績に大きなインパクトを与えた事象や要因を経営陣の立場から説明したものです。一部には将来の財政状態や経営成績に影響を与えうる要因や傾向を記載していますが、それだけに限られるものではないことをご承知おきください。また、本有価証券報告書の「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」および「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等」などを併せてご覧いただくことをお勧め致します。なお、将来に関する事項の記載は、本有価証券報告書提出日現在において判断したものです。以下の記載においては、米国会計基準に基づく数値を用いています。
当連結会計年度は「リテール事業部門」「海外事業部門」が大きく貢献し、「法人金融サービス事業部門」「メンテナンスリース事業部門」も堅調に推移したことにより、当社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度と比較して25%増の234,948百万円となりました。
以下に当連結会計年度の経営成績の主な要因について概要をご説明します。
「法人金融サービス事業部門」は、商品売上高およびサービス収入が増加したことにより、増益となりました。
「メンテナンスリース事業部門」は、オペレーティング・リースからの収益が堅調であったことにより、増益となりました。
「不動産事業部門」は、賃貸収益および不動産売上高の減少により、減益となりました。
「事業投資事業部門」は、前連結会計年度に株式会社大京(以下、大京)の連結子会社化に伴う株式評価益の計上があったことにより、減益となりました。
「リテール事業部門」は、ハートフォード生命の買収に伴うバーゲン・パーチェス益およびマネックスグループ株式会社の株式売却益の計上により、増益となりました。
「海外事業部門」は、サービス収入の増加やSTX Energy Co., Ltd(現・GS E&R Corp. 以下、STX Energy)の保有株式を一部売却したことに伴う売却益の計上により、増益となりました。
(2)重要な会計方針および見積もり
会計上の見積もりは、財務諸表の作成において必要不可欠であり、経営陣の現在の判断に基づいています。「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 2 重要な会計方針」には、連結財務諸表の作成において利用される重要な会計方針の要約が記載されています。会計上の見積もりは、連結財務諸表における重要性、ならびに見積もりに影響を与える将来の事象が、経営陣の現在の判断から大幅に異なる可能性があることから、特に慎重な判断を要するものです。当社および子会社は、以下の2つの理由から、本項中に説明する会計上の見積もりを極めて重要な項目とみなしています。第1に、見積もりは、会計上の見積もりがなされる時点では非常に不確定である事象について推定を行うことを必要とするからです。第2に、当社および子会社が該当する連結会計年度において合理的に利用し得た他の様々な見積もりや、会計年度が移り変わるにつれて合理的に発生する可能性の高い会計上の見積もりの変更は、当社および子会社の財政状態および経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があるからです。以下は、当社および子会社の重要な会計方針および見積もりを表すものと考えています。
公正価値測定
公正価値は、測定日に市場参加者間で行われる通常の取引において、資産の売却により受け取る価格または負債を移転するために支払う価格です。公正価値の測定には、重要な判断や前提、見積もりが必要になることがあります。観察可能な市場価額が入手できない場合には、当社および子会社は、割引キャッシュ・フロー法などの自社モデルを開発し、公正価値を測定しています。そのような評価技法を用いる場合、市場参加者が当該資産・負債の評価に用いるであろうと思われる前提条件を見積もる必要があります。評価には重要な判断を伴うため、異なる前提条件や異なる評価技法を用いた場合には、当社および子会社の財政状態や経営成績に重要な影響を与える可能性があります。当社および子会社が公正価値の測定に用いる重要な前提条件は、不動産担保価値依存の営業貸付金にかかる貸倒引当金の見積もり、有価証券の減損額の測定、営業権および償却しない無形資産の減損額の測定、長期性資産の減損額の測定、売却予定の営業貸付金、有価証券およびデリバティブの継続的な測定など、多くの見積もりに広範囲な影響を及ぼす可能性があります。
会計基準編纂書820(公正価値測定)は、公正価値の測定における評価技法に用いられるインプットを以下の3つに分類し、優先順位をつけています。
レベル1-測定日現在において入手できる同一の資産または負債の活発な市場における公表価額(非修正)のインプット
レベル2-直接的または間接的に当該資産または負債について観察可能なレベル1に含まれる公表価額以外のインプット
レベル3-当該資産または負債の観察不能なインプット
また、この会計基準編纂書では、すべての会計期間ごとに「継続的に」公正価値測定が求められる資産および負債と特定の環境下にある場合のみ「非継続的に」公正価値測定が求められる資産および負債とを区別しています。当社および子会社は主に売却予定の営業貸付金、短期売買目的有価証券、売却可能有価証券、その他の有価証券、デリバティブ、その他資産に含まれる再保険貸、未払金に含まれる条件付対価、保険契約債務および保険契約者勘定に含まれる変額年金保険契約および変額保険契約、について継続的に公正価値を測定しています。なお、当社の一部の子会社は、一部の売却予定の営業貸付金、売却可能有価証券に含まれる一部の持分証券、その他の有価証券に含まれる一部の投資ファンド、一部の再保険貸および変額年金保険契約および変額保険契約について、会計基準編纂書825(金融商品)で定める公正価値オプションを選択したため、継続的に公正価値を測定しています。
当連結会計年度末現在において、継続的に公正価値測定を行った主な資産および負債の内訳は以下のとおりです。
当連結会計年度末
内容合計
(百万円)
測定日における公正価値による測定に用いるインプット
同一資産または
負債の活発な市場に
おける市場価額
(百万円)
その他の重要な観察可能なインプット
(百万円)
重要な観察不能な
インプット
(百万円)
レベル1レベル2レベル3
資産:
売却予定の営業貸付金15,36115,361
短期売買目的有価証券1,190,13150,9021,139,229
売却可能有価証券1,356,840130,5191,129,27097,051
その他の有価証券8,7238,723
デリバティブ資産25,123613,24711,870
その他資産36,03836,038
資産合計2,632,216181,4272,297,107153,682
負債:
デリバティブ負債29,61976228,857
未払金5,5335,533
保険契約債務および保険契約者勘定1,254,4831,254,483
負債合計1,289,63576228,8571,260,016

レベル1およびレベル2に分類される資産に比べて、レベル3に区分される金融資産は、連結財務諸表における重要性、ならびに測定に影響を与える将来の事象が経営陣の現在の測定から大幅に異なる可能性があることから、特に慎重な判断を要するものです。
当連結会計年度末現在において、継続的な公正価値測定を行いレベル3に区分された金融資産の内訳と総資産に占める割合は以下のとおりです。
当連結会計年度末
資産内容重要な観察不能な
インプット(百万円)
総資産に占める割合(%)
レベル3
売却可能有価証券:97,0511
特定社債7,2800
米州のCMBS/RMBS22,6580
その他資産担保証券64,2521
その他の負債証券2,0000
持分証券8610
その他の有価証券:8,7230
投資ファンド8,7230
デリバティブ資産:11,8700
オプションの買建/売建、その他11,8700
その他資産:36,0380
再保険貸36,0380
レベル3金融資産合計153,6821
総資産11,443,628100

当連結会計年度末現在において当社および子会社が継続的な公正価値測定を行った金融資産および負債のうち、レベル3に分類された金融資産は153,682百万円で総資産に占める割合は1%です。
レベル3に分類された売却可能有価証券は、主に国内の特定社債、米州地域でのCMBS/RMBSおよびその他資産担保証券です。レベル3に分類された売却可能有価証券のうち8%を占める7,280百万円が特定社債であり、23%を占める22,658百万円が米州地域でのCMBS/RMBS、66%を占める64,252百万円がその他資産担保証券です。特定社債は公開市場で取引されているものではなく、関連する観察可能な市場価額を入手することができないため、以下に述べるような重要な観察不能なインプットを含む割引キャッシュ・フロー・モデルを使用しておりレベル3に分類しています。
特定社債の評価にあたっては、将来のキャッシュ・フローを見積もり、市場金利にリスク・プレミアムを加味した割引率を用いて現在価値に割引くことにより測定しています。将来キャッシュ・フローは、それぞれの特定社債の元利金返済スケジュールを使用しています。割引率は市場で観察可能なものがないため、リスク・プレミアムを算出するために特定社債の裏付け不動産の担保価値(これらの評価もまた割引キャッシュ・フロー法等の評価技法を用いて評価する際に観察不能なインプットを含む)や特定社債の返済優先順位を考慮したモデルを自社で開発しています。このモデルにおいては、LTV(担保掛目)比率やその他の入手可能な関連情報を用いることにより、クレジット・リスクおよび流動性リスクの両方を反映させたリスク・プレミアムを当社独自に見積もっています。一般的にLTV比率が高くなれば、当社がモデルを使用して算出するリスク・プレミアムも増大します。特定社債の公正価値は、裏付け不動産の公正価額の上昇や割引率の下落などによって上昇し、裏付け不動産の公正価額の下落や割引率の上昇などによって下落します。
また、米州のCMBS/RMBSは、発行年度の古いものや投資適格未満とされるものについては、観察可能な取引は不足しており、ブローカーや独立したプライシングサービスからの価格情報に依拠することはできないと判断しています。その結果、それらの有価証券の公正価値を測定するために、割引キャッシュ・フロー法などを用いて(レベル3インプットを含む)自社モデルを開発し、それらをレベル3に分類しています。このモデルの使用にあたって、該当する証券の予想キャッシュ・フローを、市場参加者が想定するであろうクレジット・リスクと流動性リスクを見積もって織り込んだ割引率で割り引いています。また、予想キャッシュ・フローは、デフォルト率や繰上償還率、当該証券への返済の優先順位等の想定に基づき見積もっています。米州のCMBS/RMBSの公正価値は、一般的に割引率とデフォルト率の下落によって上昇し、割引率とデフォルト率の上昇によって下落します。
市場が活発か不活発かの判断に際しては、最近の取引事例の欠如、取得した価格情報が最近の情報に基づいていない、または時期や値付業者によって当該価格情報が大きく変わる状況、リスク・プレミアムの大幅な上昇を示唆する何らかの状況、売気配と買気配の幅の拡大、新規発行の大幅な減少、相対取引等のため公開情報がまったくないかほとんどないような状況、その他の諸要因を評価し判断しています。
なお、公正価値測定の詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 3 公正価値測定」をご参照ください。
貸倒引当金
貸倒引当金は、ポートフォリオに内在された今後発生する可能性のある損失に対する経営陣による見積もりです。貸倒引当金の設定は多数の見積もりと判断に左右されます。貸倒引当金の決定にかかる見積もりは、すべての事業部門に関して極めて重要な会計上の見積もりです。
貸倒引当金の計上において、当社および子会社は、多数の要因の中でもとりわけ以下の要因を考慮しています。
・債務者の事業特性と財政状態
・経済状況およびそのトレンド
・過去の貸倒償却実績
・未収状況および過去のトレンド
・債権に対する担保および保証の価値
営業貸付金のうち減損しているものについては個別に貸倒引当金を計上しています。また、減損していない営業貸付金(個別に減損判定を行わないものを含む)およびファイナンス・リースについては、債務者の業種や資金用途による区分を行い、当該区分ごとに過去の貸倒実績率を算出し、その貸倒実績率と現在の経済状況等を勘案し見積もった貸倒見込みに基づいて貸倒引当金を計上しています。
減損した営業貸付金は将来キャッシュ・フローの現在価値、債権の観察可能な市場価額または、担保依存のものは担保の公正価額に基づいて個別に評価されます。ノンリコースローンにおいては、その回収可能額が主に不動産担保に依存しているため、原則として担保不動産の公正価額に基づいて回収可能額を評価しています。また、一部のノンリコースローンについては、その回収可能額を将来キャッシュ・フローの現在価値に基づいて評価しています。不動産担保の公正価額については、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法、例えば稼働中の既存資産または開発プロジェクトの完成により生み出されると見積もられる将来キャッシュ・フローを使った割引現在価値法などに基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士により評価されます。通常、年1回新しい鑑定評価を取得しています。さらに、担保不動産の状況を定期的にモニタリングし、公正価額に重要な影響を及ぼすかもしれない重要な変化が生じた場合には新しい鑑定評価を取得しています。また、減損した買取債権について、その帳簿価額と回収可能額との差額に対して貸倒引当金を計上しています。
当社および子会社は、債務者の財政状態および担保資産の処分状況等から将来の回収可能性がほとんどないと判断した場合には、当該債権を償却しています。
有価証券の減損
当社および子会社は、短期売買目的有価証券を除くすべての投資有価証券に対して、以下のように減損の判断をしています。
売却可能有価証券については、原則として持分証券の公正価額が取得原価(または過去に評価減を計上した場合、評価減後の帳簿価額)を著しく下回る期間が6ヶ月を超えて継続した場合に、当該評価損を期間損益に含めて計上しています。また、その期間が6ヶ月を超えていない場合においても、公正価額の下落が発行者の経営状態に基づくもので、単に株式市場全般の下落に伴うものではないため、その公正価額が6ヶ月以内に回復不能と考えられる場合には評価損を計上しています。
負債証券については、負債証券の公正価値が償却原価を下回っている場合、回収可能性に関するすべての利用可能な情報をもとに減損が一時的でないか否かの判断をしています。判断をするにあたり、(1)売却意図がなく、(2)公正価値が償却原価まで回復する前に売却しなければならない可能性が50%超でなく、(3)回収見込みキャッシュ・フローの現在価値により償却原価全額を十分に回収できるという条件をすべて満たした場合は、一時的でない減損は生じていないとしています。一方で、上記の3つの条件のいずれかを満たさない場合には、一時的でない減損が生じているとしています。一時的でない減損が生じている負債証券につき、売却する意図があるか、あるいは、当期に生じた信用損失を控除後の償却原価まで公正価値が回復する前に当該負債証券を売却しなければならない可能性が50%超である場合には、償却原価と公正価値の差額のすべてを評価損として期間損益に計上しています。一方、当該負債証券につき、売却する意図がなく、また、当期に生じた信用損失を控除後の償却原価まで公正価値が回復する前に売却しなければならない可能性も50%超にはならない場合には、償却原価と公正価値の差額を信用損失に伴う部分と信用損失以外の部分に区分し、信用損失に伴う部分は期間損益に計上する一方、それ以外の部分は未実現評価損として税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。
売却可能負債証券の一時的でない減損の判断において、当社および子会社は、これらに限定されるものではありませんが、以下の要因を含む、有価証券の回収可能性に関するすべての利用可能な情報を検討しています。
・公正価値が償却原価を下回っている期間および下落の程度
・担保資産、担保の年数、ビジネス環境、経済環境および地域特性の継続的分析
・類似資産のこれまでの損失率や過去の返済実績
・延滞や償却の傾向
・負債証券の支払構造や劣後する状況
・格付機関による証券の格付変更
・期末日以降における有価証券の公正価値の変動
その他の有価証券については、その価値の下落が一時的でないと判断される場合には、公正価額まで減額し、評価損を期間損益として計上しています。
一時的でない下落の判断には、非常に不確定な将来予想に基づいた見積もりが含まれています。連結会計年度末において評価損を計上するべき事実が存在するかを判定するには、主に客観的要因に基づいた経営陣の判断が必要とされます。当社および子会社における株式保有の分散化と金額の大きさから、不安定に上下する株式市場において、下落が一時的でないかどうか判断することは困難になっています。
投資先の財務状況が悪化した場合や業績予想を達成できない場合、あるいは実際の市況が経営陣の予測より悪化した場合において、当社および子会社は有価証券の追加損失を計上する可能性があります。
有価証券の減損に関する会計上の見積もりは、すべての事業部門に影響する可能性があります。
営業権および耐用年数を確定できない無形資産の減損
当社および子会社は、営業権および耐用年数を確定できない無形資産について少なくとも年1回の減損テストを行っています。また、減損の可能性を示す事象または状況の変化が起きた場合、発生した時点において減損テストを行っています。
営業権の減損は、それぞれの事業部門またはそれよりひとつ下のレベルの単位で、2つのステップによる減損テストによって行われますが、2つのステップによる減損テストを実施する前に、報告単位の公正価値が営業権を含むその帳簿価額を下回っている可能性が50%超か否かを定性的な要因により評価を行います。この定性的評価により、報告単位の公正価値が帳簿価額を下回っている可能性が50%超でないと判断した場合は、2つのステップによる減損テストを実施しません。一方、その可能性が50%超であると判断する、もしくは判断することが不可能な場合は、2つのステップによる減損テストを実施します。
2つのステップによる減損テストの第1ステップは、判定単位の営業権を含む帳簿価額と公正価値を比較し、潜在的な減損の把握を行います。営業権を含む帳簿価額が公正価値を上回っている場合、減損金額を測定するため第2ステップの判定を行います。第2ステップは、営業権の帳簿価額と公正価値を比較します。営業権の帳簿価額が公正価値を上回っている場合、超過額を評価損として認識します。営業権の公正価値は、企業結合において認識される営業権の金額の決定と同じ手法により決定されます。
耐用年数を確定できない無形資産の減損は、定量的な減損テストにより行われますが、当該テストを実施する前に、無形資産の公正価値が帳簿価額を下回っている可能性が50%超か否かを定性的な要因により評価を行います。この定性的評価により、無形資産の公正価値が帳簿価額を下回っている可能性が50%超でないと判断した場合は、定量的な減損テストを実施しません。一方、その可能性が50%超であると判断する、もしくは判断することが不可能な場合は、無形資産の公正価値を算定して定量的な減損テストを実施し、無形資産の公正価値と帳簿価額を比較し、帳簿価額が公正価値を上回っている場合には、超過額を評価損として認識します。
営業権の減損判定の第1ステップおよび第2ステップにおける公正価値の決定は、経営陣の将来予測に基づいた見積もりや独自に定めた前提が使用されています。同様に、見積もりや前提は耐用年数を確定できない無形資産の公正価値の決定にも使用されています。公正価値の決定は、割引キャッシュ・フロー法により社内で評価されていますが、必要な場合は第三者による評価を参考にしています。またこの決定には、判定単位の将来の見積もりキャッシュ・フロー、個別のリスクを反映した割引率、成長率など多くの見積もりや前提が使用されます。経済情勢や判定単位独自のリスクにより、実際の将来キャッシュ・フローや公正価値に影響を与える各項目が経営陣の予測よりも悪化した場合、当社および子会社は追加で減損を計上する可能性があります。
営業権および耐用年数を確定できない無形資産の減損に関する会計上の見積もりは、すべての事業部門に影響する可能性があります。
長期性資産の減損
当社および子会社は、使用目的で保有している有形固定資産や償却対象となる無形資産および不動産開発プロジェクトを含む長期性資産について、定期的に減損判定を実施しています。以下のような減損していることを示唆する状況や環境の変化が生じた場合、回収可能性の判定を行います。
・市場価値の著しい低下
・使用状況や方法、物理的状態の著しい悪化
・規制当局による不利な行為または査定を含む、法的規制や経営環境の著しい悪化
・取得や建設コストの大幅な見積超過
・継続的な営業損失、キャッシュ・フロー損失の発生あるいは発生見込み
・将来売却の予定であるが、その際に売却損が計上される見込み
上記のケースに該当するか、その他の要因により減損している可能性があると判断される場合、当該資産から生じる将来キャッシュ・フローを見積もります。将来キャッシュ・フローの見積もりは、将来の市況および営業状況の最善の見積もりを反映して調整された過去の実績の傾向を斟酌して行います。さらに見積もりには、将来キャッシュ・フローを見積もる期間を含んでいます。回収可能性テストの結果、当該資産から生じると予想される割引前見積将来キャッシュ・フローの総額が当該資産の帳簿価額を下回り、かつ当該資産の公正価額が帳簿価額を下回る場合には、当該資産を公正価額まで評価減しています。
減損していると判断された場合、減損額は帳簿価額と公正価額の差額となります。公正価額については、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法に基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士によって評価されます。実際の市況および使用状況が経営陣の予測より悪化した場合には、見積将来キャッシュ・フローの下方修正あるいはキャッシュ・フロー見積期間の短縮をもたらし、減損の追加計上が必要となる可能性があります。さらに、前提としたビジネスや営業状況の想定外の変化により、公正価額の下方修正を招くような見積もりの変更が生じ、長期性資産の評価に悪影響を及ぼす可能性があります。
長期性資産の減損に関する会計上の見積もりは、すべての事業部門に影響する可能性があります。
ファイナンス・リースおよびオペレーティング・リースの無保証残存価額
当社および子会社は、ファイナンス・リースにおいてリース期間にわたり収益として認識される未実現リース益を計算する際、また、高い陳腐化リスクおよび再販リスクを持つオペレーティング・リースの減価償却額を計算する際において、リース物件(不動産を除く、上記「長期性資産の減損」をご参照ください。)の無保証残存価額を見積もっています。無保証残存価額は、中古物件の市場価額、陳腐化する時期、程度についての見積もりおよび類似する中古資産におけるこれまでの回収実績を勘案して決定されます。中古物件にかかる実際の再リース需要や実際の市場状況が経営陣の予測を下回る場合、無保証残存価額の評価損が必要とされる可能性があります。
ファイナンス・リースおよびオペレーティング・リースに対する無保証残存価額の会計上の見積もりは、主に法人金融サービス事業部門、メンテナンスリース事業部門および海外事業部門に影響します。
保険契約債務および繰延募集費用
当社の子会社はお客様と生命保険契約を締結しています。将来保険給付債務は、予想される将来の保険加入者への保険給付金に基づく平準純保険料方式によって算出されています。保険契約は長期契約に分類され、主に終身保険、定期保険、養老保険、医療保険および個人年金保険契約等から構成されています。個人年金保険以外の保険契約において必要とされる保険給付債務および保険契約準備金の算出には、保険契約締結時における死亡率、罹病率、契約脱退率、将来投資利回りおよびその他の要素に関する見積もりを反映しています。当社の一部の生命保険子会社は継続的に保険契約債務の計算に用いた見積もりや仮定の変化の可能性を再評価し、これらの再評価を認識済みの給付債務の修正、保険契約引受基準および募集の調整に反映しています。死亡率、罹病率、契約脱退率、投資利回り、およびその他の要素が保険契約債務を適切に反映していない場合は、不足分について準備金を設定する可能性があります。
当社の一部の子会社が取り扱っている保険契約には、変額年金保険契約および変額保険契約ならびに定額年金保険契約があります。変額年金保険契約および変額保険契約について、会計基準編纂書825(金融商品)で定める公正価値オプションを選択し、公正価値の変動により生じた損益を生命保険費用に計上しています。
当社の一部の子会社は、変額年金保険契約および変額保険契約に関して最低保証を行っており、契約上定められた最低給付額を保険契約者に履行するリスクを有しています。そのようなリスクを回避するため、変額年金保険契約および変額保険契約に関わる最低保証部分の一部を再保険会社に出再するとともに、再保険でカバーされていないリスクについては、経済的ヘッジを行っています。再保険によって、保険契約者への契約上の義務が消滅または第一次債務者の地位から免責されるものではなく、再保険会社の債務不履行により、損失が発生する可能性があります。
定額年金保険契約については、積立金部分に予定利回りに基づく利息額および子会社の買収に関連した公正価値の調整額を加え、契約者の引出額、費用およびその他手数料を差し引くことで保険契約債務および保険契約者勘定を算出しています。当該利息額は、生命保険費用に計上しています。
会計基準編纂書944(金融サービス-保険)は、新規保険契約の獲得もしくは保険契約の更新に直接的に関連する費用を繰り延べ、保険料収入の認識に応じた期間で償却することを要求しています。繰延募集費用は、主に保険契約維持費を除く実質的な初年度委託手数料および保険引受費用です。繰延募集費用の未償却残高が、保険料収入および運用益によって回収可能かについて定期的に見直しが行われます。回収不能と判断された場合は、当該費用はその期の損益として認識されます。想定の計算に利用する契約脱退率、投資利回り、死亡率、罹病率、経費率、解約費などの過去のデータが将来の収益性を適切に反映していない場合は、追加の償却が必要となる可能性があります。
保険契約債務および繰延募集費用に関する会計上の見積もりは、リテール事業部門に影響します。
ヘッジ取引の有効性評価と非有効部分の測定
当社および子会社は、ヘッジ目的で通貨スワップ、金利スワップおよび為替予約を利用し、公正価値ヘッジ、キャッシュ・フロー・ヘッジ、純投資ヘッジの適用にあたり、公正価額の変動を測定し会計処理しています。
ヘッジ会計を適用するために、リスク管理の目的、ヘッジの方針、ヘッジ対象、ヘッジされる特定のリスク、利用するデリバティブ商品、および有効性の評価方法を含めたヘッジ関係の詳細を、ヘッジ取引開始時に正式に文書化しています。ヘッジ目的で利用されるデリバティブは、ヘッジされたリスクおよび取引開始時に定めた有効性の要件に対して、適切に公正価額もしくはキャッシュ・フローの変動を相殺することに高度に有効でなければなりません。
ヘッジの有効性は実績および将来予測に基づき四半期ごとに評価されます。また非有効部分も四半期ごとに測定され、その結果は損益に計上されています。ヘッジ取引の開始時または四半期ごとの評価において、有効性の前提となる特定の条件が満たされない場合、ヘッジ会計は中止されます。ヘッジ取引の有効性の評価および非有効部分の測定を行うために、回帰分析および比率分析等の手法を用いています。
ヘッジ取引の有効性の評価および非有効部分の測定に関する会計上の見積もりは、主に海外事業部門に影響する可能性があります。
年金制度
年金制度において予測給付債務および年金費用の見積もりは、主に従業員数、会計で用いられる年金数理計算上の基礎率、年金資産長期期待収益率および割引率によって決定します。
年金費用は、制度の対象となる従業員数の影響を直接的に受けます。企業内部の成長または買収に伴う雇用の拡大によって、年金費用が増加する可能性があります。
予測給付債務の見積もりにおいて、年金数理計算の基礎率として死亡率、制度脱退率、退職率および昇給率を用いています。計算数値と実際の結果が異なる場合は、会計基準編纂書715(報酬-退職給付)に従ってその差異は累積され将来期間にわたって償却されるため、測定の結果は将来期間に認識される年金費用に影響を与えます。
年金資産長期期待収益率については、年金資産のポートフォリオの内容およびこれらのポートフォリオから生じる長期期待収益率に基づいて毎期決定しています。長期期待収益率は、従業員が勤務の結果として生じる給付を受けるまでの期間に、実際に年金資産から生じる長期の収益率に近似するように設定されます。その設定にあたっては、年金資産のポートフォリオから生じた過去の実際の収益や様々な資産から生じる個々の独立した予定利率を含む、多くの要素を用いています。
すべての重要な年金制度の年金資産および予測給付債務の測定日は、3月31日です。割引率や他の基礎率を一定として、長期期待収益率が1%上昇または低下した場合、年金費用は約2,029百万円減少または増加すると想定されます。
割引率は、将来の年金債務の現在価値を決定するために用いています。割引率は、満期が将来の確定給付の支払時期に近似している安全性の高い長期の固定利付債券の利率を考慮しています。割引率は、毎年測定日に決定しています。長期期待収益率および他の基礎率を一定として、割引率が1%上昇した場合、年金費用は約1,698百万円減少すると想定されます。また、長期期待収益率および他の基礎率が一定として、割引率が1%低下した場合、年金費用は約2,919百万円増加すると想定されます。
当社および子会社は、年金計算に用いる見積もりおよび基礎率は適切であると考えていますが、実際の結果との差異やこれらの基礎率あるいは見積もりの変更は、当社および子会社の年金債務および将来の費用に不利な影響を及ぼす可能性があります。
法人税等
当社および子会社は、連結財務諸表作成に際し、事業活動を行っている税管轄地ごとに法人税等の見積もりを行っています。その過程においては、税務申告上と財務報告上とで処理が異なるために生じる一時差異を算定するとともに、実際の連結会計年度の法人税等を見積もります。この一時差異は、連結貸借対照表に繰延税金資産および負債として計上されます。当社および子会社は、繰延税金資産が将来の課税所得により回収される可能性を評価し、回収が見込めない場合には評価性引当金を計上しています。当社および子会社が評価性引当金を計上、または連結会計年度中に評価性引当金を増加させるとき、連結損益計算書において法人税等の費用を計上しています。
法人税等、未払法人税等(当期分)、繰延税金資産・負債および繰延税金資産に対する評価性引当金の決定においては、経営陣の重要な判断が求められます。当社および子会社は日本および海外各国で税務申告を行い、申告上で採用するあるいは将来採用するであろうタックス・ポジションについて、税法上の技術的な解釈に基づき、申し立てや訴訟等による決定を含む税務調査において認められる可能性が認められない可能性よりも高い場合に、その影響を財務諸表で認識し、税務当局との解決において実現する可能性が50%を超える最大の金額で当該認識基準を満たすタックス・ポジションを測定しています。このタックス・ポジションの評価の過程においては、日本および海外各国の複雑な税法の適用についての解釈を含む経営陣の判断が求められており、この判断が実際の結果と異なる可能性があります。また、当社および子会社は、主に税務上の繰越欠損金にかかる一部の繰延税金資産について、期限が切れる前に使用できることが不確実なため、評価性引当金を計上しています。繰越欠損金を使用できることは確実ではありませんが、経営陣は、評価性引当金控除後のすべての繰延税金資産について実現する可能性は実現しない可能性よりも高いと考えています。評価性引当金の計上は、当社および子会社が事業活動を行う税管轄地ごとの課税所得および繰延税金資産が回収される期間の見積もりに基づいています。実際の結果がこれらの見積もりと異なる場合、または当社および子会社が将来の期間におけるこれらの見積もりを変更した場合、当社および子会社の財政状態および経営成績に重大な影響を及ぼす評価性引当金の追加計上が必要となる可能性があります。
監査委員会との討議および同委員会による検証
当社の経営陣は平成27年6月、特に重要度の高い会計上の見積もりについて、その策定と選択を監査委員会と討議しています。
(3)財政状態および経営成績の分析
① 連結業績総括
経営成績の状況
前連結会計年度当連結会計年度増減
金額率(%)
営業収益 (百万円)1,375,2922,174,283798,99158
営業費用 (百万円)1,172,2441,917,454745,21064
税引前当期純利益 (百万円)286,339344,01757,67820
当社株主に帰属する当期純利益(百万円)187,364234,94847,58425
1株当たり当社株主に帰属する
当期純利益(基本的) (円)
147.75179.4731.7221
(希薄化後) (円)143.20179.2136.0125
ROE(当社株主資本・当社株主に帰属する
当期純利益率) (%)
10.511.51.0
ROA(総資本・当社株主に帰属する
当期純利益率) (%)
2.142.290.15

(注)ROEは、米国会計基準に基づき、当社株主資本合計を用いて算出しています。
当連結会計年度の営業収益は、前連結会計年度の1,375,292百万円に比べて58%増の2,174,283百万円になりました。平成26年7月1日に買収したハートフォード生命の連結子会社化により、変額年金保険契約および変額保険契約にかかる運用資産からの運用益を計上したため「生命保険料収入および運用益」が増加しました。また、平成26年2月27日に連結子会社化した大京、ならびに平成25年7月1日に買収した資産運用会社のRobeco Groep N.V.(以下、ロベコ)やその他新規買収連結子会社の貢献、環境エネルギー事業の伸長により「サービス収入」が増加し、新規買収連結子会社や大京の貢献により「商品および不動産売上高」が増加しました。
営業費用は、前連結会計年度の1,172,244百万円に比べて64%増の1,917,454百万円になりました。上述の収益の増加と同様に、主に「生命保険費用」、「サービス費用」および「商品および不動産売上原価」が増加しました。また、連結子会社の増加および米州の手数料ビジネスが好調なことから「販売費および一般管理費」も増加しました。
また、ハートフォード生命の連結子会社化において、取得対価の公正価値が認識した純資産の公正価値を下回ったため、その差額を「バーゲン・パーチェス益」として認識しました。
以上のことから、当連結会計年度の税引前当期純利益は、前連結会計年度の286,339百万円に比べて20%増の344,017百万円、当社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度の187,364百万円に比べて25%増の234,948百万円になりました。
なお、当連結会計年度より、連結貸借対照表、連結損益計算書および連結キャッシュ・フロー計算書の表示を変更しています。これは当社の事業活動の多様化や新規買収による連結子会社の増加などに伴い収益構造が変化していること、特に非金融事業からの収益の割合が高まっていることを反映しています。例えば、連結損益計算書においては、従来「その他の営業収入」に区分していた取引を「アセットマネジメントおよびサービシング収入」と合算し「サービス収入」という、よりビジネスの実態に近い勘定科目名に変更しました。また、連結貸借対照表においては大きな変更はありませんが「その他営業資産」を「事業用資産」と呼び替えました。これらの変更に伴い、過年度も組替再表示を行いました。変更内容の詳細については「第5 経理の状況 連結財務諸表 2 重要な会計方針 (ah)表示方法の変更」をご参照ください。
また、大京は、平成26年2月27日に当社の連結子会社となり、それ以降、連結財務諸表の作成に際して、当社と決算日の異なる財務諸表を使用してきましたが、財政状態および経営成績をタイムリーに連結財務諸表に反映するために、当連結会計年度より当社と大京との会計期間の差異を解消し、大京の決算日を当社の決算日と同じ3月31日に変更しています。なお、当該会計方針の変更は遡及適用され、前連結会計年度の連結財務諸表に反映しています。変更内容の詳細については「第5 経理の状況 連結財務諸表 2 重要な会計方針 (ag)会計期間の差異解消」をご参照ください。
財政状態の状況
前連結会計年度末当連結会計年度末増減
金額率(%)
総資産(百万円)9,066,96111,443,6282,376,66726
(うち、セグメント資産)7,267,7989,170,2491,902,45126
負債合計(百万円)6,917,4199,058,6562,141,23731
(うち、長短借入債務)4,160,9994,417,730256,7316
(うち、預金)1,206,4131,287,38080,9677
当社株主資本 (百万円)1,919,3462,152,198232,85212
1株当たり当社株主資本 (円)1,465.771,644.60178.8312

(注)株主資本は米国会計基準に基づき、当社株主資本合計を記載しています。1株当たり株主資本は当該株主資本合計を用いて算出しています。
前連結会計年度末当連結会計年度末
当社株主資本比率 (%)21.218.8
調整後当社株主資本比率 (%) ※21.819.3
D/E比率(長短借入債務(預金除く)/
当社株主資本) (倍)
2.22.1
調整後D/E比率 (倍) ※2.01.9

※ 調整後当社株主資本比率および調整後D/E比率は、平成22年4月1日より変動持分事業体(VIE)の連結にかかる会計基準を適用した結果、新たに連結対象となったVIEの特定の資産・負債および利益剰余金への影響を除いた財務指標です。米国会計基準に準拠した最も直接的に比較できる財務指標との調整表などの詳細につきましては、「(6)米国会計基準に準拠していない財務指標」をご参照ください。
総資産は、前連結会計年度末の9,066,961百万円に比べて26%増の11,443,628百万円になりました。ハートフォード生命の買収に伴い、主に「投資有価証券」および「その他資産」が増加しました。「営業貸付金」は主に米州において増加しました。一方、「オペレーティング・リース投資」は賃貸不動産や航空機の売却等により減少しました。なお、セグメント資産は、前連結会計年度末に比べて26%増の9,170,249百万円になりました。
負債については、資産と手元流動性および国内外の金融環境の状況に応じて有利子負債残高を適切にコントロールしています。この結果、前連結会計年度末に比べて「長期借入債務」および「預金」が増加しました。また、ハートフォード生命の連結子会社化に伴い、変額年金保険契約および変額保険契約にかかる「保険契約債務および保険契約者勘定」が増加しました。
当社株主資本は、主に「利益剰余金」が増加したことにより、前連結会計年度末から12%増の2,152,198百万円になりました。
② 連結業績概要
セグメント情報および連結損益計算書中の諸科目、連結貸借対照表中の投資資産ならびにその他財務情報の詳細は以下のとおりです。
セグメント情報
当社の戦略の策定、経営資源の配分、ポートフォリオバランスの決定などを行う事業セグメントは、主要な商品・サービスの性格、顧客基盤および経営管理上の組織に基づいて、法人金融サービス事業部門、メンテナンスリース事業部門、不動産事業部門、事業投資事業部門、リテール事業部門、海外事業部門の6つで構成されています。
報告されている事業セグメントの財務情報は、そのセグメントの財務情報が入手可能なもので、かつ経営陣による業績の評価および経営資源の配分の決定に定期的に使用されているものです。当社の業績評価は、税引前当期純利益に税効果控除前の非継続事業からの損益、非支配持分に帰属する当期純利益および償還可能非支配持分に帰属する当期純利益を加減して行っています。なお、セグメント利益には税金費用は含まれていません。
なお、これまでセグメント収益はセグメント間取引を調整した後の金額で表示していましたが、セグメント間取引は増加傾向にあることから、当連結会計年度よりセグメント間取引を含んだセグメント収益を表示する方法に変更しました。これに伴い、前連結会計年度のセグメント収益は当連結会計年度の表示に合わせて組替再表示しています。しかし、この変更がセグメント収益に与える影響は軽微です。
また、当連結会計年度において、当社と事業投資事業部門に含まれる大京との会計期間の差異を解消しました。この変更により、前連結会計年度も遡及的に調整しています。
さらに詳しいセグメント情報、セグメント情報作成方法およびセグメント合計と連結財務諸表上の金額との調整については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 34 セグメント情報」をご参照ください。
セグメント収益
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
法人金融サービス事業部門78,82585,5026,6778
メンテナンスリース事業部門251,328263,49912,1715
不動産事業部門203,382182,321△21,061△10
事業投資事業部門236,879666,120429,241181
リテール事業部門211,612425,977214,365101
海外事業部門412,157561,893149,73636
セグメント合計1,394,1832,185,312791,12957
連結財務諸表との調整△18,891△11,0297,862
連結財務諸表上の営業収益1,375,2922,174,283798,99158

(注)「非継続事業からの損益」については、各セグメントのセグメント収益に含めています。
セグメント利益
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
法人金融サービス事業部門24,87425,5196453
メンテナンスリース事業部門37,06240,3663,3049
不動産事業部門17,9563,484△14,472△81
事業投資事業部門95,78642,414△53,372△56
リテール事業部門49,871120,61670,745142
海外事業部門69,688104,14334,45549
セグメント合計295,237336,54241,30514
連結財務諸表との調整△8,8987,47516,373
連結財務諸表上の
税引前当期純利益
286,339344,01757,67820

(注)当社の業績評価は、税引前当期純利益に税効果控除前の非継続事業からの損益、非支配持分に帰属する当期純利益および償還可能非支配持分に帰属する当期純利益を加減して行っています。なお、セグメント利益には税金費用は含まれていません。
セグメント資産
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
法人金融サービス事業部門992,0781,132,468140,39014
メンテナンスリース事業部門622,009662,85140,8427
不動産事業部門962,404835,386△127,018△13
事業投資事業部門552,183660,014107,83120
リテール事業部門2,166,9863,700,6351,533,64971
海外事業部門1,972,1382,178,895206,75710
セグメント合計7,267,7989,170,2491,902,45126
連結財務諸表との調整1,799,1632,273,379474,21626
連結財務諸表上の総資産9,066,96111,443,6282,376,66726

(a)法人金融サービス事業部門:融資事業、リース事業および各種手数料ビジネス
国内の経済環境は、消費税増税による個人消費・住宅投資などへの反動減は見られましたが、企業業績回復による設備投資の増加が見込まれています。金融機関の貸出は、大企業向けのみならず中小企業向けにも増加基調が見られるものの、引き続き貸出競争の熾烈化は継続しています。
セグメント収益は、主に営業貸付金の平均残高減少に伴い金融収益が減少しましたが、平成26年12月22日に買収した弥生の収益貢献ならびに国内の中堅・中小企業に対する太陽光パネル販売や生命保険販売などの手数料ビジネスが順調なことから商品売上高およびサービス収入が増加しました。この結果、前連結会計年度の78,825百万円に比べて8%増の85,502百万円になりました。
セグメント費用も、前連結会計年度と比べて増加しましたが、セグメント利益は、前連結会計年度の24,874百万円に比べて3%増の25,519百万円になりました。
セグメント資産は、営業貸付金が減少したものの、弥生の連結子会社化に伴う営業権、その他の無形資産等の計上により、前連結会計年度末比14%増の1,132,468百万円になりました。
前連結会計年度当連結会計年度増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
金融収益37,23535,624△1,611△4
オペレーティング・リース収益25,62724,473△1,154△5
サービス収入14,85821,9977,13948
商品および不動産売上高 他1,1053,4082,303208
セグメント収益(合計)78,82585,5026,6778
支払利息8,5948,627330
貸倒引当金繰入額、長期性資産評価損、
有価証券評価損
△8221,2522,074
上記以外のセグメント費用46,81450,6913,8778
セグメント費用(合計)54,58660,5705,98411
セグメント営業利益24,23924,9326933
持分法投資損益等635587△48△8
セグメント利益24,87425,5196453

前連結会計年度末当連結会計年度末増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
ファイナンス・リース投資450,295461,70411,4093
営業貸付金470,684461,277△9,407△2
オペレーティング・リース投資26,18430,3294,14516
投資有価証券21,33745,41524,078113
事業用資産2,5245,9303,406135
棚卸資産66755△612△92
賃貸資産前渡金41202161393
関連会社投資18,90920,8751,96610
事業用資産前渡金40772732
企業結合に伴う営業権・その他の無形資産1,397105,909104,512
セグメント資産992,0781,132,468140,39014

(b)メンテナンスリース事業部門:自動車リース事業、レンタカー事業、カーシェアリング事業、電子計測器・
IT関連機器等のレンタル事業およびリース事業
自動車リース業界においては、消費税増税による一時的な反動減は見られましたが、緩やかな景気回復を背景に新規自動車リース台数も回復基調にあります。
セグメント収益は、自動車事業において順調に資産が拡大していることにより、オペレーティング・リース収益ならびに金融収益が増加し、加えて付加価値サービスからのサービス収入も増加したことから、前連結会計年度の251,328百万円に比べて5%増の263,499百万円と引き続き順調に推移しました。
セグメント費用は、収益拡大に伴いオペレーティング・リース原価が増加したことにより、前連結会計年度に比べて増加しましたが、セグメント利益は、前連結会計年度の37,062百万円に比べて9%増の40,366百万円になりました。
セグメント資産は、オペレーティング・リース投資およびファイナンス・リース投資が増加した結果、前連結会計年度末比7%増の662,851百万円になりました。
前連結会計年度当連結会計年度増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
金融収益9,47211,1031,63117
オペレーティング・リース収益177,103185,6998,5965
サービス収入60,27562,5352,2604
商品および不動産売上高 他4,4784,162△316△7
セグメント収益(合計)251,328263,49912,1715
支払利息3,6873,69030
貸倒引当金繰入額、長期性資産評価損、
有価証券評価損
1,654374△1,280△77
上記以外のセグメント費用208,982218,98210,0005
セグメント費用(合計)214,323223,0468,7234
セグメント営業利益37,00540,4533,4489
持分法投資損益等57△87△144
セグメント利益37,06240,3663,3049

前連結会計年度末当連結会計年度末増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
ファイナンス・リース投資149,965184,90734,94223
オペレーティング・リース投資467,983473,0355,0521
投資有価証券8921,13023827
事業用資産44357613330
棚卸資産34046312336
賃貸資産前渡金383241△142△37
関連会社投資1,7182,07435621
企業結合に伴う営業権・その他の無形資産28542514049
セグメント資産622,009662,85140,8427

(c)不動産事業部門:不動産開発・賃貸・ファイナンス事業、施設運営事業、不動産投資法人(REIT)の資産
運用・管理事業、不動産投資顧問業
オフィスビル市場は、オフィス賃料、空室率ともに改善が続いています。J-REITや海外投資家を中心として、引き続き不動産取得は活発であり、物件取得競争による不動産価格の上昇や大型の不動産売買事例も見られます。また、訪日観光客の増加により、ホテル・旅館の稼働率や宿泊単価が上昇する動きも見られます。一方、マンション市場では、消費税増税の影響もあり、新築マンションの契約率が低下する場面も見られました。
セグメント収益は、主に資産残高の減少に伴う金融収益およびオペレーティング・リース収益に含まれる賃貸収益の減少、ならびにマンション引き渡し戸数の減少による不動産売上高の減少により、前連結会計年度の203,382百万円に比べて10%減の182,321百万円になりました。一方、オペレーティング・リース収益に含まれる賃貸不動産売却益と、堅調な運営事業や不動産管理からの手数料の増加によりサービス収入は増加しました。
セグメント費用は、不動産販売原価が減少したものの、長期性資産評価損等が増加したため、前連結会計年度からほぼ横ばいとなりました。
その結果、セグメント利益は、前連結会計年度の17,956百万円に比べて81%減の3,484百万円になりました。
セグメント資産は、主に賃貸不動産の売却によりオペレーティング・リース投資が減少したことから、前連結会計年度末比13%減の835,386百万円になりました。
前連結会計年度当連結会計年度増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
金融収益6,1324,057△2,075△34
オペレーティング・リース収益66,62463,765△2,859△4
サービス収入101,836104,1152,2792
商品および不動産売上高 他28,79010,384△18,406△64
セグメント収益(合計)203,382182,321△21,061△10
支払利息9,0186,968△2,050△23
貸倒引当金繰入額、長期性資産評価損、
有価証券評価損
21,81929,7147,89536
上記以外のセグメント費用159,483151,385△8,098△5
セグメント費用(合計)190,320188,067△2,253△1
セグメント営業利益13,062△5,746△18,808
持分法投資損益等4,8949,2304,33689
セグメント利益17,9563,484△14,472△81

前連結会計年度末当連結会計年度末増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
ファイナンス・リース投資17,54122,2774,73627
営業貸付金42,75722,811△19,946△47
オペレーティング・リース投資527,065423,825△103,240△20
投資有価証券25,07421,718△3,356△13
事業用資産166,646172,2075,5613
棚卸資産19,41812,484△6,934△36
賃貸資産前渡金61,57544,666△16,909△27
関連会社投資62,50491,27528,77146
事業用資産前渡金18,73212,055△6,677△36
企業結合に伴う営業権・その他の無形資産21,09212,068△9,024△43
セグメント資産962,404835,386△127,018△13

(d)事業投資事業部門:環境エネルギー事業、プリンシパル・インベストメント事業、サービサー(債権回収)
事業
国内の環境エネルギー事業は、再生可能エネルギーの買い取り制度の見直しがなされていますが、中長期的に再生可能エネルギーの重要性は高く、太陽光発電以外にも風力、地熱発電へと事業対象は広がっています。資本市場においては、新規上場会社数は5年連続で増加し、今年度も引き続き好調な環境が継続しています。
セグメント収益は、新規買収による連結子会社と環境エネルギー事業の貢献ならびに大京の連結子会社化により、サービス収入と商品および不動産売上高が増加したため、前連結会計年度の236,879百万円に比べて181%増の666,120百万円になりました。
セグメント費用は、新規買収による連結子会社と大京の費用に加えて、環境エネルギー事業における費用も増加したことにより、前連結会計年度に比べて増加しました。
一方、前連結会計年度に持分法適用関連会社であった大京の連結子会社化に伴う評価益の計上があったことにより、セグメント利益は、前連結会計年度の95,786百万円に比べて56%減の42,414百万円になりました。
セグメント資産は、サービサー事業において営業貸付金が減少したものの、新規買収による連結子会社ならびに環境エネルギー事業における事業用資産の増加に加え、大京の棚卸資産等が増加したことから、前連結会計年度末比20%増の660,014百万円になりました。
前連結会計年度当連結会計年度増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
金融収益18,35015,650△2,700△15
有価証券売却益および受取配当金9,7329,309△423△4
商品および不動産売上高120,596371,402250,806208
サービス収入86,062260,360174,298203
オペレーティング・リース収益 他2,1399,3997,260339
セグメント収益(合計)236,879666,120429,241181
支払利息4,0773,609△468△11
貸倒引当金繰入額、長期性資産評価損、有価証券評価損4,4021,297△3,105△71
上記以外のセグメント費用200,428627,411426,983213
セグメント費用(合計)208,907632,317423,410203
セグメント営業利益27,97233,8035,83121
持分法投資損益等67,8148,611△59,203△87
セグメント利益95,78642,414△53,372△56

前連結会計年度末当連結会計年度末増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
ファイナンス・リース投資14,70215,0923903
営業貸付金118,84893,196△25,652△22
オペレーティング・リース投資16,81123,3886,57739
投資有価証券95,072112,89617,82419
事業用資産53,58990,89537,30670
棚卸資産81,661116,54934,88843
賃貸資産前渡金37816△362△96
関連会社投資59,75951,108△8,651△14
事業用資産前渡金4,69330,86126,168558
企業結合に伴う営業権・その他の無形資産106,670126,01319,34318
セグメント資産552,183660,014107,83120

(e)リテール事業部門:生命保険事業、銀行事業およびカードローン事業
生命保険業界は、マクロ要因である人口減少の影響を受けるものの医療保険等のニーズが高まり、各社で新規商品を開発する動きが見られます。個人向けのローン需要は、景気回復に伴う個人消費マインドの回復により増加しており、各社は販売活動を活発化しています。
セグメント収益は、銀行事業における金融収益の増加、生命保険事業における契約数の伸長ならびに平成26年7月1日に買収したハートフォード生命の連結子会社化による収益の増加に加え、マネックスグループ株式会社の株式売却益の計上により、前連結会計年度の211,612百万円に比べて101%増の425,977百万円になりました。
セグメント費用は、ハートフォード生命の連結子会社化による保険関連費用や販売費および一般管理費の増加により増加しました。
上記に加え、ハートフォード生命の買収に伴うバーゲン・パーチェス益の計上により、セグメント利益は、前連結会計年度の49,871百万円に比べて142%増の120,616百万円になりました。
セグメント資産は、銀行事業における資産拡大に加えて、ハートフォード生命の保有する投資有価証券により、前連結会計年度末比71%増の3,700,635百万円になりました。
なお、ハートフォード生命は、平成21年6月以降は保険商品の新規取扱いを休止しています。また、オリックス生命は、平成27年7月1日にハートフォード生命との合併を予定しています。
前連結会計年度当連結会計年度増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
金融収益50,40652,5102,1044
生命保険料収入および運用益155,822352,537196,715126
有価証券売却益および受取配当金 他5,38420,93015,546289
セグメント収益(合計)211,612425,977214,365101
支払利息5,5935,669761
貸倒引当金繰入額、長期性資産評価損、有価証券評価損3,4853,97549014
上記以外のセグメント費用156,582332,432175,850112
セグメント費用(合計)165,660342,076176,416106
セグメント営業利益45,95283,90137,94983
バーゲン・パーチェス益等3,91936,71532,796837
セグメント利益49,871120,61670,745142

前連結会計年度末当連結会計年度末増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
ファイナンス・リース投資4,6792,740△1,939△41
営業貸付金1,276,8371,376,71099,8738
オペレーティング・リース投資76,87350,587△26,286△34
投資有価証券776,0912,246,9121,470,821190
関連会社投資10,9713,785△7,186△65
企業結合に伴う営業権・その他の無形資産21,53519,901△1,634△8
セグメント資産2,166,9863,700,6351,533,64971

(f)海外事業部門:リース事業、融資事業、債券投資事業、投資銀行事業、アセットマネジメント事業、船舶・
航空機関連事業
世界経済は、堅調な米国経済等を背景に、全体として緩やかな回復基調にありますが、欧州経済の低成長率の長期化、原油価格の大幅下落による資源国の経済悪化、中国の経済成長率の引き下げ等、各国の経済成長には引き続き不均一さが見られる状況が継続しています。
セグメント収益は、主に平成25年7月1日に買収したロベコのアセットマネジメント事業や米州の手数料の貢献によるサービス収入の増加により、前連結会計年度の412,157百万円に比べて36%増の561,893百万円になりました。
セグメント費用は、ロベコのアセットマネジメント費用や販売費および一般管理費の増加等により、前連結会計年度に比べて増加しました。
上記に加え、連結子会社であったSTX Energyの保有株式を一部売却したことに伴う売却益の計上により、セグメント利益は、前連結会計年度の69,688百万円に比べて49%増の104,143百万円になりました。
セグメント資産は、STX Energyの株式を一部売却したことにより連結子会社から持分法適用会社となったため、事業用資産が減少しましたが、主に米州における営業貸付金および投資有価証券が増加したため、前連結会計年度末比10%増の2,178,895百万円になりました。
前連結会計年度当連結会計年度増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
金融収益57,32863,2595,93110
有価証券売却益および受取配当金15,81330,46614,65393
オペレーティング・リース収益76,59182,1135,5227
サービス収入228,827321,52792,70041
商品および不動産売上高 他33,59864,52830,93092
セグメント収益(合計)412,157561,893149,73636
支払利息28,08729,9891,9027
貸倒引当金繰入額、長期性資産評価損、有価証券評価損13,13219,9216,78952
上記以外のセグメント費用296,640413,180116,54039
セグメント費用(合計)337,859463,090125,23137
セグメント営業利益74,29898,80324,50533
持分法投資損益等△4,6105,3409,950
セグメント利益69,688104,14334,45549

前連結会計年度末当連結会計年度末増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
ファイナンス・リース投資332,635386,56753,93216
営業貸付金246,845344,10897,26339
オペレーティング・リース投資263,978278,66514,6876
投資有価証券323,288404,32281,03425
事業用資産89,57026,867△62,703△70
棚卸資産3,88835,92532,037824
賃貸資産前渡金17,5414,434△13,107△75
関連会社投資143,454209,02765,57346
事業用資産前渡金27,066△27,066
企業結合に伴う営業権・その他の無形資産523,873488,980△34,893△7
セグメント資産1,972,1382,178,895206,75710

金融収益
金融収益の状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
金融収益191,700186,883△4,817△3

金融収益は、主に米州の変動持分事業体(VIE)の営業貸付金平均残高が減少したことにより、前連結会計年度比3%減の186,883百万円となりました。
ファイナンス・リース投資
ファイナンス・リースの状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
ファイナンス・リース新規実行高(購入金額ベース)560,665595,35134,6866
国内366,177376,24910,0723
海外194,488219,10224,61413
ファイナンス・リース投資残高1,094,0731,216,454122,38111

ファイナンス・リースは、海外においてアジア地域を中心に新規実行高が増加したことにより、前連結会計年度に比べ投資残高が増加しました。
ファイナンス・リースの新規実行高(購入金額ベース)は、前連結会計年度比6%増の595,351百万円となりました。国内では前連結会計年度と比べ3%増加し、海外でも、前連結会計年度に比べ13%増加しました。
ファイナンス・リース投資残高は、円安の影響による増加要因や、上述の新規実行高の増加により、前連結会計年度末比11%増の1,216,454百万円となりました。
また、当連結会計年度末現在においてファイナンス・リース投資の総額の2%を単独で超える顧客はありません。当連結会計年度末現在のファイナンス・リース投資の68%は国内の顧客、32%は海外の顧客との取引です。海外では、マレーシアが8%、インドネシアが5%を占めており、その他各国の資産残高で5%を超えるものはありません。
機種別ファイナンス・リース投資残高
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
輸送機器386,913432,31345,40012
産業工作機械199,731245,03245,30123
電気機器151,885158,2896,4044
情報関連機器・事務機器95,719103,5807,8618
商業・サービス業用機械設備70,78167,805△2,976△4
その他189,044209,43520,39111
合計1,094,0731,216,454122,38111

営業貸付金
営業貸付金の状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
営業貸付金新規実行高1,034,7261,110,05475,3287
国内813,327843,14929,8224
海外221,399266,90545,50621
営業貸付金残高2,315,5552,478,054162,4997

※ 生命保険事業に関連する貸付金は、営業貸付金残高に含めていますが、これより生じる損益は連結損益計算書上、生命保険料収入および運用益に計上しています。
新規実行高は、前連結会計年度比7%増の1,110,054百万円となりました。国内では住宅ローンが伸長し、前連結会計年度比4%増の843,149百万円となり、海外では米州およびアジア地域で新規実行が増加し、前連結会計年度比21%増の266,905百万円となりました。
営業貸付金残高は、円安の影響による増加要因や上記の新規実行の増加により、前連結会計年度末比7%増の2,478,054百万円となりました。
次の表は前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における国内および海外の営業貸付金残高で、国内については個人または法人向けの種類別に示したものです。当連結会計年度末現在、国内の個人および法人向け営業貸付金の1%を占める13,933百万円は、生命保険事業に関連するものです。これらの貸付金からの収益は、連結損益計算書上、生命保険料収入および運用益に含めています。
営業貸付金残高
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
国内個人向け:
住宅ローン973,4391,048,21674,7778
カードローン228,868243,22514,3576
その他24,87522,866△2,009△8
小計1,227,1821,314,30787,1257
国内法人向け:
不動産業228,062227,568△494△0
ノンリコースローン72,62541,535△31,090△43
商工業およびその他409,846401,718△8,128△2
小計710,533670,821△39,712△6
海外向け:
ノンリコースローン101,57983,233△18,346△18
商工業およびその他222,920367,401144,48165
小計324,499450,634126,13539
買取債権 ※53,34142,292△11,049△21
合計2,315,5552,478,054162,4997

※ 買取債権とは、会計基準編纂書310-30(債権-悪化した信用状態で取得した貸付金と債券)に従って、当初契約実行時より債務者の信用リスクが悪化し、取得時において契約上要求されている支払額の全額は回収できないと想定される債権です。
当連結会計年度末現在において、営業貸付金総額の11%の271,966百万円は国内および海外の不動産業向けです。このうち営業貸付金総額0.9%にあたる21,107百万円は個別に回収可能性の評価を行っており、5,099百万円の貸倒引当金を計上しています。当連結会計年度末現在において、営業貸付金総額の4%の106,173百万円は娯楽産業向けです。このうち営業貸付金総額の0.2%にあたる4,472百万円は個別に回収可能性の評価を行い、1,429百万円の貸倒引当金を計上しています。
当連結会計年度末現在、国内個人向け貸付金残高は前連結会計年度末比7%増の1,314,307百万円となり、国内法人向け貸付金残高は主にノンリコースローンの減少により、前連結会計年度末比6%減の670,821百万円となりました。買取債権を除く海外向け貸付金残高は主に米州において融資活動が伸長し、前連結会計年度末比39%増の450,634百万円となりました。
アセットクオリティ
ファイナンス・リース
ファイナンス・リース90日以上未収債権および貸倒引当金内訳
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
90日以上未収債権額13,88715,373
ファイナンス・リース投資残高に占める90日以上未収債権額割合1.27%1.26%
ファイナンス・リース投資平均残高に占める貸倒繰入率 ※0.35%0.27%
貸倒引当金残高15,38415,204
ファイナンス・リース投資残高に占める貸倒引当金の割合1.41%1.25%
ファイナンス・リース投資平均残高に占める貸倒償却額の割合0.42%0.33%

※ 平均残高は期首残高および四半期末残高により算出しています。
当連結会計年度末においてファイナンス・リース投資残高に占める90日以上未収債権額は、前連結会計年度末に比べて1,486百万円増加し15,373百万円となりました。当連結会計年度末においてファイナンス・リース投資残高に占める90日以上未収債権額割合は前連結会計年度末に比べて0.01%減少し、1.26%となりました。
当連結会計年度末におけるファイナンス・リース投資残高に対する貸倒引当金の割合は下記事由により妥当であると判断しています。
・リース債権は全体として小口分散しており、1契約の損失額は比較的少額の発生で済む可能性が高いこと。
・すべてのリース契約はリース物件を担保としており、当該リース物件を売却することで、リース債権の少なくとも一部を回収できると考えられること。
個別引当対象外貸付金
個別引当対象外90日以上未収貸付金および貸倒引当金内訳
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
個別引当対象外90日以上未収貸付金残高6,1496,635
個別引当対象外貸付金残高に占める90日以上未収貸付金の割合0.28%0.28%
個別引当対象外貸付金平均残高に占める貸倒繰入率 ※0.10%0.36%
個別引当対象外営業貸付金に対する貸倒引当金残高20,25722,743
個別引当対象外営業貸付金残高に占める貸倒引当金の割合0.93%0.96%
個別引当対象外営業貸付金平均残高に占める貸倒償却額の割合0.24%0.29%

※ 平均残高は期首残高および四半期末残高により算出しています。
当連結会計年度末において、未収貸付金のうち、個々の金額が少額のため、同種小口の多数の貸付金を1つのグループとして回収可能性を評価している個別引当対象外の90日以上未収貸付金残高は前連結会計年度末に比べて8%増加し6,635百万円となりました。
個別引当対象外貸付金の国内、海外および種類別の内訳は以下のとおりです。
個別引当対象外90日以上未収貸付金内訳
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
国内個人向け:
住宅ローン4,1483,877
カードローン720824
その他1,2181,913
小計6,0866,614
海外向け:
住宅ローン6321
合計6,1496,635

国内の住宅ローン、カードローンおよびその他個人向け貸付金についてはその担保価値、過去の貸倒償却実績および債務不履行率に影響を及ぼすおそれがあると判断される経済状況を慎重に検討して貸倒引当金を計上しています。その他についての貸倒引当金は、過去の貸倒償却実績、全般的な経済状況および現在のポートフォリオ構成を勘案して決定しています。
個別引当対象貸付金
個別引当対象貸付金投資残高
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
総対象債権額135,824101,034
上記のうち変動持分事業体にかかる会計基準適用によるもの ※115,77611,877
要引当対象債権額110,77582,630
上記のうち変動持分事業体にかかる会計基準適用によるもの ※112,71811,877
貸倒引当金残高 ※249,15534,379
上記のうち変動持分事業体にかかる会計基準適用によるもの ※16,8276,930

※1 会計基準書アップデート第2009-16号(会計基準編纂書860(譲渡およびサービシング))および会計基準書アップデート第2009-17号(会計基準編纂書810(連結))の適用により、平成23年3月期の期首に増加した変動持分事業体にかかる期末時点での影響です。
※2 貸倒引当金は将来キャッシュ・フローの現在価値、債権の観察可能な市場価額または、貸付金の回収が担保に依存している場合は、担保の公正価額に基づき個別に評価されます。
前連結会計年度および当連結会計年度における個別引当対象貸付金の貸倒引当金繰入額はそれぞれ7,839百万円および258百万円であり、償却額はそれぞれ18,296百万円および15,346百万円です。個別引当対象貸付金の貸倒引当金繰入額は、不良債権残高が減少したことから、前連結会計年度に比べて7,581百万円減少しました。償却額は、前連結会計年度に比べて2,950百万円減少しました。
個別引当対象貸付金の国内、海外および種類別の内訳は以下のとおりです。国内個人向け貸付金は、主に契約条件の緩和により回収条件が変更されたため個別に回収可能性の評価を行った同種小口の貸付金です。
個別引当対象貸付金内訳
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
国内個人向け:
住宅ローン7,3125,354
カードローン2,9503,741
その他1,5292,895
小計11,79111,990
国内法人向け:
不動産業28,86915,951
ノンリコースローン7,8685,285
商工業およびその他35,81023,475
小計72,54744,711
海外向け:
ノンリコースローン17,03416,747
商工業およびその他11,37712,370
小計28,41129,117
買取債権23,07515,216
合計135,824101,034

貸倒引当金
当社および子会社はファイナンス・リース投資および営業貸付金に対し貸倒引当金を設定しています。
貸倒引当金増減内訳
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
期首残高104,26484,796△19,468△19
ファイナンス・リース15,83015,384△446△3
個別引当対象外貸付金23,28320,257△3,026△13
個別引当対象貸付金65,15149,155△15,996△25
繰入額13,83811,631△2,207△16
ファイナンス・リース3,6513,145△506△14
個別引当対象外貸付金2,3488,2285,880250
個別引当対象貸付金7,839258△7,581△97
取崩額(純額)△28,116△25,7932,323△8
ファイナンス・リース△4,351△3,774577△13
個別引当対象外貸付金△5,469△6,673△1,20422
個別引当対象貸付金△18,296△15,3462,950△16
その他 ※△5,1901,6926,882
ファイナンス・リース25444919577
個別引当対象外貸付金95931836880
個別引当対象貸付金△5,5393125,851
期末残高84,79672,326△12,470△15
ファイナンス・リース15,38415,204△180△1
個別引当対象外貸付金20,25722,7432,48612
個別引当対象貸付金49,15534,379△14,776△30

※ その他には、主に為替相場の変動の影響等が含まれています。
投資有価証券
投資有価証券の状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
投資有価証券新規実行高930,5261,030,42699,90011
国内855,100899,14444,0445
海外75,426131,28255,85674
投資有価証券残高1,214,4522,846,2571,631,805134

※ 生命保険事業に関連する投資有価証券は、投資有価証券残高に含めています。また、生命保険事業で保有する有価証券のすべての損益は、連結損益計算書上、生命保険料収入および運用益に計上しています。
当連結会計年度における投資有価証券の新規実行高は、前連結会計年度比11%増の1,030,426百万円となりました。国内における新規実行高は、主に地方債および社債への投資が増加したことにより、前連結会計年度比5%増となりました。海外における新規実行高は、主に米州地域におけるCMBS/RMBSへの投資が増加したことにより、前連結会計年度比74%増となりました。
当連結会計年度末の投資有価証券残高は、前連結会計年度末比134%増の2,846,257百万円となりました。
投資有価証券内訳
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
短期売買目的有価証券16,0791,190,1311,174,052
売却可能有価証券881,4931,356,840475,34754
満期保有目的有価証券96,731115,59918,86820
その他の有価証券220,149183,687△36,462△17
合計1,214,4522,846,2571,631,805134

当連結会計年度末における短期売買目的有価証券残高は、主にハートフォード生命の連結子会社化に伴う増加により、前連結会計年度末と比べて増加しました。売却可能有価証券は、主に地方債および社債への投資が増加したことにより、前連結会計年度末比54%増となりました。満期保有目的有価証券は主に生命保険事業における国債への投資が増加しました。その他の有価証券は、主に非上場株式の売却により、前連結会計年度比17%減となりました。
投資有価証券についての詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 10 投資有価証券」をご参照ください。
有価証券売却益および受取配当金
有価証券売却益および受取配当金の状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
有価証券売却益(純額)19,41250,61731,205161
受取配当金等7,7695,778△1,991△26
合計27,18156,39529,214107

※ 生命保険事業で保有する有価証券のすべての損益は、連結損益計算書上、生命保険料収入および運用益に計上しています。
有価証券売却益および受取配当金は、有価証券売却益が増加したことにより前連結会計年度比107%増の56,395百万円となりました。有価証券売却益は、当連結会計年度にマネックスグループ株式会社の株式売却益の計上があったことにより、前連結会計年度比161%増の50,617百万円となりました。また、受取配当金等は、前連結会計年度比26%減の5,778百万円になりました。
生命保険事業保有分を含む売却可能有価証券の未実現評価益は、前連結会計年度末および当連結会計年度末においてそれぞれ62,522百万円、76,643百万円であり、未実現評価損は、前連結会計年度末および当連結会計年度末においてそれぞれ2,466百万円、2,815百万円となっています。
オペレーティング・リース
オペレーティング・リースの状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
オペレーティング・リース収益330,606363,09532,48910
オペレーティング・リース原価216,568238,15721,58910
オペレーティング・リース新規実行高326,329313,996△12,333△4
国内223,952210,703△13,249△6
海外102,377103,2939161
オペレーティング・リース投資残高1,379,7411,296,220△83,521△6

オペレーティング・リース収益は、主に国内およびアジア地域において自動車事業および測定機器などのレンタル事業からの収益が増加したこと、また大京が連結子会社となり収益に貢献したことにより、前連結会計年度比10%増の363,095百万円になりました。オペレーティング・リース収益にはオペレーティング・リース資産の売却益が含まれており、前連結会計年度および当連結会計年度においてそれぞれ23,692百万円、34,425百万円を計上しています。
オペレーティング・リース原価は、主に輸送機器のオペレーティング・リース資産の平均残高が増加したことに伴う減価償却費の増加および大京の連結子会社化により前連結会計年度比10%増の238,157百万円になりました。
オペレーティング・リース新規実行高は、主に国内の測定・分析機器、情報関連機器の購入が減少したことから前連結会計年度比4%減の313,996百万円になりました。
オペレーティング・リース投資残高は、引き続き不動産の大型物件の売却を進めた結果、前連結会計年度末比6%減の1,296,220百万円になりました。
機種別オペレーティング・リース投資残高
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
輸送機器605,064644,84039,7767
測定・分析機器、情報関連機器96,91495,652△1,262△1
不動産653,422528,159△125,263△19
その他4,0536,0552,00249
未収レンタル料20,28821,5141,2266
合計1,379,7411,296,220△83,521△6

オペレーティング・リース投資残高は、主に自動車事業における投資が増加したことおよび円安の影響による増加要因があるものの、不動産の大型物件の売却を進めた結果、前連結会計年度末比で6%の減少となりました。輸送機器のオペレーティング・リース投資残高は、主に国内およびアジア地域における投資が増加したことにより、前連結会計年度末比7%の増加となりました。また、不動産のオペレーティング・リース投資残高は、主に国内で引き続き賃貸不動産を売却したことにより、前連結会計年度末比19%の減少となりました。
生命保険
生命保険事業に関連して保有している有価証券、営業貸付金、賃貸不動産およびその他投資からの損益(貸倒引当金繰入額は除く)をすべて、連結損益計算書上、「生命保険料収入および運用益」に計上しています。
生命保険料収入および運用益、生命保険費用の状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
生命保険料収入および運用益155,406351,493196,087126
生命保険料収入145,464186,54741,08328
生命保険事業にかかる運用益9,942164,946155,004
生命保険費用108,343271,948163,605151

生命保険事業にかかる運用益の状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
有価証券収益
(売却益および評価損益含む)
6,421184,681178,260
デリバティブ損益△28,227△28,227
貸付金利息および賃貸不動産収益等3,5218,4924,971141
合計9,942164,946155,004

生命保険料収入および運用益は、前連結会計年度比126%増の351,493百万円になりました。
生命保険料収入は、契約数の増加ならびにハートフォード生命の連結子会社化により、前連結会計年度比28%増の186,547百万円になりました。
生命保険事業にかかる運用益については、ハートフォード生命の取り扱っている変額年金保険契約および変額保険契約の運用資産により、有価証券収益が増加しました。一方で、これらの契約の最低保証リスクの一部を経済的にヘッジする目的で行ったデリバティブ取引から、損失を計上しました。この結果、生命保険事業にかかる運用益は、164,946百万円になりました。
生命保険費用は、上記の生命保険事業にかかる運用益と同様に、ハートフォード生命の連結子会社化により、前連結会計年度比151%増の271,948百万円になりました。
生命保険事業の投資状況
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
短期売買目的有価証券1,165,3471,165,347
売却可能債券363,108617,094253,98670
売却可能株式7,61212,2324,62061
満期保有目的有価証券95,304115,16019,85621
その他の有価証券66
投資有価証券合計466,0301,909,8391,443,809310
貸付金および賃貸不動産等116,17568,139△48,036△41
合計582,2051,977,9781,395,773240

投資有価証券は、ハートフォード生命の連結子会社化に伴い、短期売買目的有価証券および売却可能債券が増加したことにより、前連結会計年度末比310%増の1,909,839百万円になりました。
貸付金および賃貸不動産等は、賃貸不動産の売却および貸付金の元本回収が進んだ結果、前連結会計年度末比41%減の68,139百万円になりました。
商品および不動産売上高
商品および不動産売上高、棚卸資産の状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
商品および不動産売上高179,884450,869270,985151
商品および不動産販売原価162,989402,021239,032147
棚卸資産残高106,031165,54059,50956

商品および不動産売上高は、新規買収による連結子会社の増加および大京の連結子会社化により、国内のマンション分譲の引渡し戸数が前連結会計年度に比べて増加した影響で、前連結会計年度比151%増の450,869百万円になりました。
商品および不動産販売原価は、上記の新規買収による連結子会社の増加およびマンション分譲の引渡し戸数の増加により、前連結会計年度比147%増の402,021百万円になりました。商品および不動産販売原価に計上された評価損の金額は、前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ5,650百万円および5,241百万円です。なお、商品および不動産販売原価には、広告宣伝費やモデルルーム費用などの先行費用を含んでいます。
当連結会計年度末の棚卸資産残高は、前連結会計年度比56%増の165,540百万円になりました。
サービス
サービス収入/費用、事業用資産の状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
サービス収入490,515765,548275,03356
サービス費用260,278425,676165,39864
その他事業取引新規実行高50,455148,07197,616193
国内41,792147,348105,556253
海外8,663723△7,940△92
事業用資産残高295,863278,100△17,763△6

サービス収入は、新規買収による連結子会社、環境エネルギー事業の貢献、大京の連結子会社化およびロベコのアセットマネジメントや米州の手数料の貢献などにより、前連結会計年度比56%増の765,548百万円になりました。
サービス費用は、上記のサービス収入と同様に、新規買収による連結子会社、環境エネルギー事業にかかる費用の増加、大京の連結子会社化およびロベコのアセットマネジメントにかかる費用の増加などにより、前連結会計年度比64%増の425,676百万円になりました。
その他事業取引新規実行高には、サービス収入にかかる事業用資産に加え、分譲マンションなどの販売用不動産への新規投資を含んでいます。その他事業取引新規実行高は、発電設備への投資が増加したことおよび大京の連結子会社化などにより、前連結会計年度比193%増の148,071百万円になりました。
事業用資産は、前連結会計年度末において連結子会社であったSTX Energyが、株式の一部売却により連結除外となり持分法適用関連会社となったことにより、前連結会計年度比6%減の278,100百万円になりました。
支払利息
支払利息は、前連結会計年度比12%減の72,647百万円になりました。また、短期および長期借入債務ならびに預金の残高は、前連結会計年度末比6%増の5,705,110百万円になりました。
毎月末残高による円貨の短期および長期借入債務ならびに預金の平均利率は、前連結会計年度の0.9%から当連結会計年度では0.8%に低下しました。また、毎月末残高による外貨の短期および長期借入債務ならびに預金の平均利率は、前連結会計年度の3.4%から当連結会計年度では2.9%に低下しました。金利の変動リスクについては「第2 事業の状況 4 事業等のリスク (4)市場リスク ① 金利および為替相場の変動に関するリスク」を、借入債務については「第2 事業の状況 7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (4)資金調達および流動性 ⑤ 短期、長期借入債務および預金」をご参照ください。
その他の損益(純額)
その他の損益(純額)は、前連結会計年度21,001百万円の収益に対し、当連結会計年度は23,674百万円の費用を計上しました。その他の損益(純額)に含まれる為替差損が前連結会計年度747百万円に対して6,129百万円に増加しました。また、前連結会計年度においては営業権の減損を認識しませんでしたが、当連結会計年度において将来キャッシュ・フローの見込低下により9,845百万円を計上しました。営業権については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 14 営業権およびその他の無形資産」をご参照ください。
販売費および一般管理費
販売費および一般管理費の内訳
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
人件費198,290265,15966,86934
販売費44,73162,99718,26641
管理費70,30694,94924,64335
減価償却費3,5244,7111,18734
合計316,851427,816110,96535

販売費および一般管理費の62%が従業員給与およびその他の人件費であり、残りは事務所賃借料、通信費、旅費交通費等の販売費およびその他の一般管理費です。当連結会計年度の販売費および一般管理費は、連結子会社の増加および米州の手数料ビジネスが好調なことから、前連結会計年度比35%増加になりました。
長期性資産評価損
当連結会計年度における評価損は、ゴルフ場、オフィスビル、商業施設、賃貸マンションおよび開発中および未開発の土地など国内外の長期性資産について減損判定を行った結果、前連結会計年度比30%増の34,887百万円になり、長期性資産評価損に計上しました。売却予定または割引前見積将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回っているオフィスビル9物件、商業施設3物件、賃貸マンション1物件、開発中および未開発の土地8物件およびその他の長期性資産に対して、それぞれ13,977百万円、3,832百万円、621百万円、3,383百万円および13,074百万円の評価損を計上しました。なお、その他の長期性資産に対して計上した評価損にはゴルフ場4物件にかかる7,737百万円を含んでいます。
セグメント別の長期性資産内訳については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 34 セグメント情報」をご参照ください。
有価証券評価損
当連結会計年度の有価証券評価損は、主に市場性のない株式により8,997百万円になり、前連結会計年度の7,989百万円に比べ13%増加しました。有価証券の減損については「第2 事業の状況 7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)重要な会計方針および見積もり 有価証券の減損」および「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 10 投資有価証券」をご参照ください。
持分法投資損益
持分法投資損益は主に国内の不動産共同事業体からの利益の貢献により、前連結会計年度の18,368百万円から30,531百万円に増加しました。
関連会社投資についての詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 13 関連会社投資」をご参照ください。
子会社・関連会社株式売却損益および清算損
子会社・関連会社株式売却損益および清算損は、前連結会計年度に株式会社大京を子会社化したことに伴い、既存持分投資の公正価値を再測定したことによる評価益58,435百万円の計上があったことにより、前連結会計年度の64,923百万円から当連結会計年度は20,575百万円に減少しました。
法人税等
法人税等は主に税制改正の影響により、前連結会計年度の98,553百万円から当連結会計年度の89,057百万円へと9,496百万円減少しました。
法人税等および税制改正についての詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 18 法人税等」をご参照ください。
非継続事業からの損益
当連結会計年度の非継続事業からの損益(税効果控除後)は297百万円になりました。
非継続事業からの損益についての詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 27 非継続事業」をご参照ください。
非支配持分に帰属する当期純利益
非支配持分に帰属する当期純利益には、子会社の非支配持分にかかる損益を計上しています。当連結会計年度の非支配持分に帰属する当期純利益は15,339百万円になりました。
償還可能非支配持分に帰属する当期純利益
償還可能非支配持分に帰属する当期純利益には、償還可能な株式を発行している子会社の非支配持分にかかる損益を計上しています。当連結会計年度の償還可能非支配持分に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比21%増の4,970百万円になりました。
(4)資金調達および流動性
① 資金調達の方針
オリックスグループは調達の安定性維持と十分な流動性の確保、資金コストの低減を資金調達の重要な目標としながら市場環境の大きな変化に備えた方針を決定し、実際の資産の動きや市場の状況に応じて資金調達を行っています。具体的には経営計画に基づくキャッシュ・フロー、資産の流動性、手元流動性の状況を踏まえた資金調達計画を策定した上で、環境の変化や営業活動による資金需要の変化に迅速に対応して計画を見直し、機動的に必要な資金を調達しています。
資金調達を行うにあたり、資金調達の多様化、調達期間の長期化および償還時期の分散、適切な手元流動性の確保等の施策を実施し、財務体質を強化しています。当連結会計年度は、資金調達の多様化については、海外での社債発行を進めました。調達期間の長期化および償還時期の分散については、金融機関借入の長期化、国内における長期社債の発行を進めるとともに、金融機関借入、社債ともに償還時期を分散させ、リファイナンスリスクを低減しています。また、当連結会計年度末現在における現金および現金等価物とコミットメントライン利用可能金額(未使用額)の合計は1,246,874百万円です。調達環境が悪化した場合にも事業の継続に支障を来たすことがないよう流動性リスクのモニタリングを行い、適切な手元流動性の確保に努めています。
これらの施策を実施した結果、前連結会計年度末、当連結会計年度末の長期借入比率(預金を除く)はそれぞれ93%および94%です。また、証券化に伴う支払債務の残高を除いた場合の調整後長期借入比率(預金を除く)は、それぞれ92%および93%となっています。この比率は米国会計基準に準拠しない財務指標であり、ファイナンス・リースおよび貸付債権等の証券化に伴う支払債務を控除しています。米国会計基準に準拠した最も直接的に比較できる財務指標との調整表などの詳細につきましては、「(6)米国会計基準に準拠していない財務指標」をご参照ください。
なお、流動性リスク管理については「第4 提出会社の状況 6 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレートガバナンスの状況 6)全社的リスク管理体制について ③ 主なリスク管理について (d)流動性リスク管理(資金調達に関するリスク管理)」をご参照ください。
② 資金管理の状況
グループ全体の資金調達においては、当社が主導的な役割を担い、子会社への資金配分を管理しています。主な国内子会社(オリックス銀行とオリックス生命などの金融当局による規制をうける子会社を除く)へは、キャッシュマネジメントシステムを活用し、資金の供給および吸収を行い、効率的な資金管理を行っています。海外子会社は主に金融機関からの借入や社債発行などの現地での調達を推進する一方、親子ローンも活用しています。また、当社は、海外子会社が単独で利用可能なコミットメントライン枠の設定や、当社のコミットメントライン枠を海外子会社にも利用可能にすることで、海外子会社の資金調達を支援しています。
一方、オリックスグループには流動性リスク管理に規制を受ける子会社があり、その内、オリックス銀行、オリックス生命およびハートフォード生命が主要な子会社です。オリックス銀行、オリックス生命およびハートフォード生命は、日本の金融当局の規制を受けているため、規制に準じて単独で社内規則を定め、他のグループ会社から切り離した流動性リスクの管理を実施しています。当連結会計年度末において、これらの子会社は流動性リスク管理の基準を満たしています。
オリックス銀行は、預金を通じて主要な事業資金を調達し、営業活動として一部の子会社向けに貸付業務を行っていますが、銀行法における大口信用供与等規制などにおいてオリックスグループへの貸付には上限が課されており、この上限を超えた貸付は行えません。オリックス生命およびハートフォード生命は保険を引受け、保険契約者から受け取った保険料などを投融資活動で運用しており、保険業法などの規制によってオリックスグループへの貸付は規制の対象となっています。これゆえ、オリックスグループではこれらの子会社からの資金提供に依存しない流動性管理を行っています。
③ 格付
オリックスグループでは格付を取得しています。有価証券報告書提出日現在、格付機関から取得している発行体格付(もしくはカウンターパーティ格付)は、スタンダード&プアーズ社で「A-」、フィッチ社で「A-」、ムーディーズ・インベスターズ・サービスで「Baa1」、格付投資情報センター(R&I)で「A+」です。
④ 流動性の源泉
(a)金融機関からの借入
オリックスグループの借入先は多岐にわたり、大手銀行、地方銀行、外資系銀行、生命保険会社、損害保険会社、農林系金融機関等となっています。これら取引金融機関は当連結会計年度末現在200社超にのぼり、その多くは当社財務部や海外子会社と直接の取引関係にあり、十分なコミュニケーションと強い信頼関係を構築できています。借入残高の大半は日系金融機関からの借入となっています。なお、前連結会計年度末および当連結会計年度末における金融機関からの短期借入債務はそれぞれ207,338百万円および195,164百万円、長期借入債務はそれぞれ2,424,019百万円および2,687,434百万円です。
日本においては典型的なものですが、日本の銀行や保険会社からの借入契約のなかには、貸し手が債権の保全のために合理的に必要と考える場合は貸し手の要求にもとづいて資産を担保として差し入れることを約しているものがあります。また幾つかの銀行との借入契約においては、支払期限の到来する借入契約と預金とを相殺する権利を銀行に与えており、また、デフォルト時やその他幾つかの特定の条件下においては当該銀行に対するすべての借入債務と預金の相殺を認めている場合もあります。これらの規定が行使されるかどうかは、そのときの状況によりますが、今日まで、当社は貸し手からこのような要請を受けたことはありません。
(b)コミットメントライン
オリックスグループは流動性の確保手段として、金融機関との間でシンジケート方式を含むコミットメントライン契約を数多く締結しています。コミットメントラインは、契約の更新時期が一時期に重ならないように、その分散を図っています。前連結会計年度末および当連結会計年度末におけるオリックスグループのコミットメントライン設定額総額は、それぞれ469,747百万円および475,553百万円です。このうち前連結会計年度末および当連結会計年度末における利用可能となっている金額(未使用額)はそれぞれ427,225百万円および419,356百万円です。これらのコミットメントラインの一部は当社および海外子会社が外貨で利用することが可能となっています。当社ではコマーシャル・ペーパー等の償還や一方で現金の残高などを考慮しつつ、コミットメントライン契約を設定しています。
コミットメントラインには、財務制限条項が付されており、なかには株主資本比率維持などの財務制限条項の遵守が条件となっているものがあります。また、コミットメントラインのうち大半は、契約期間を通じて財政状況等に重大な悪化がないことを債務者が表明保証しています。当連結会計年度末現在、これらの財務制限条項には抵触しておらず、また必要な表明保証を満たしています。
(c)資本市場からの調達
株式発行を除く資本市場からの調達には、社債およびミディアム・ターム・ノート、コマーシャル・ペーパー、リース債権や営業貸付金等の証券化が含まれます。
社債およびミディアム・ターム・ノート
オリックスグループは国内外で無担保普通社債およびミディアム・ターム・ノートを発行し、長期資金の確保と投資家の分散を図っています。当連結会計年度には、国内で160,000百万円の普通社債および海外で60,000百万韓国ウォンの普通社債を発行しました。当社の国内普通社債は主に機関投資家向けと個人向けに分けて発行しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末における当社の国内機関投資家向け普通社債は、それぞれ343,100百万円および323,100百万円であり、個人向け普通社債は、それぞれ519,487百万円および534,943百万円です。前連結会計年度末および当連結会計年度末、海外で発行された当社社債は、それぞれ198,016百万円および229,340百万円です。また、前連結会計年度末および当連結会計年度末における当社子会社の社債は、68,185百万円および31,383百万円です。
また、当社は4,000百万米ドルを発行上限とするユーロ・ミディアム・ターム・ノート・プログラムを設定しております。オリックスグループはこれ以外にもいくつかの国においてミディアム・ターム・ノート・プログラムを設定し、資金需要に応じてミディアム・ターム・ノートを発行しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末におけるミディアム・ターム・ノートは、それぞれ46,034百万円および35,110百万円です。このうち前連結会計年度末、当連結会計年度末における海外子会社のミディアム・ターム・ノートは、それぞれ9,898百万円および9,386百万円となっています。
社債およびミディアム・ターム・ノートについては、当社の基本方針である調達期間の長期化と多様化を達成するため、今後も国内外の機関投資家、個人投資家からバランスよく調達していきます。
コマーシャル・ペーパー
当社は投資家に直接発行するコマーシャル・ペーパー(ダイレクト・ペーパー)を発行し、その投資家層は、投資信託、生損保会社、その他金融機関、さらに事業法人等と多岐に分散されています。また、コマーシャル・ペーパーの発行に際しては、手元流動性の水準を考慮するとともに、なるべく期日が重ならないように発行日や期間を分散するようにしています。前連結会計年度末および当連結会計年度末におけるオリックスグループのコマーシャル・ペーパーは、それぞれ100,993百万円および89,621百万円です。
証券化
オリックスグループは、主に国内でリース債権、営業貸付金等の証券化を行っています。また、米国等でCMBSに投資するとともに、同案件のサービサーまたはアセットマネジャー業務を行っています。これら証券化について、会計上必要な場合には、証券化に伴う支払債務を負債として認識しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末において、証券化に伴う支払債務はそれぞれ、253,827百万円および291,635百万円です。
(d)預金
オリックスグループではオリックス銀行およびORIX Asia Limitedが預金の受け入れを行っています。これらの預金を受け入れている子会社は金融当局および関連法令により規制を受け、当社および子会社への貸付には制限があります。
預金の多くを受け入れているオリックス銀行は、個人向け預金と法人向け預金のバランスを意識した受け入れを行い、預金は安定的に増加しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末におけるオリックス銀行の預金は、それぞれ1,206,183百万円および1,287,057百万円です。
⑤ 短期、長期借入債務および預金
(a)短期借入債務
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
金融機関からの借入207,338195,164△12,174△6
コマーシャル・ペーパー100,99389,621△11,372△11
合計308,331284,785△23,546△8

(注)前連結会計年度末および当連結会計年度末における変動持分事業体(VIE)の短期借入債務のうち、債権者または受益権者が当社または子会社の他の資産に対する請求権をもたないものは、以下のとおりです。
前連結会計年度末当連結会計年度末
金融機関からの借入:2,180百万円

当連結会計年度末における短期借入債務は284,785百万円であり、借入債務の総額に占める割合(預金を除く)は前連結会計年度末の7%に対し当連結会計年度末は6%となっています。当連結会計年度末における短期借入債務の69%は金融機関からの借入となっています。
(b)長期借入債務
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
増減
金額(百万円)率(%)
金融機関からの借入2,424,0192,687,434263,41511
社債1,128,7881,118,766△10,022△1
ミディアム・ターム・ノート46,03435,110△10,924△24
ファイナンス・リースおよび貸付債権等の証券化に伴う支払債務253,827291,63537,80815
合計3,852,6684,132,945280,2777

(注)前連結会計年度末および当連結会計年度末における変動持分事業体(VIE)の長期借入債務のうち、債権者または受益権者が当社または子会社の他の資産に対する請求権をもたないものは、以下のとおりです。
前連結会計年度末当連結会計年度末
金融機関からの借入:140,809百万円160,594百万円
社債:100百万円1,985百万円
ファイナンス・リースおよび貸付
債権等の証券化に伴う支払債務
:253,827百万円291,637百万円

当連結会計年度末における長期借入債務は4,132,945百万円であり、借入債務の総額に占める割合(預金を除く)は前連結会計年度末の93%に対し当連結会計年度末は94%となっています。当連結会計年度末における長期借入債務の65%は金融機関からの借入となっています。
当連結会計年度末における長期借入債務の利払いのうち約53%は固定金利で、残りが主にTIBORおよびLIBORをベースとした変動金利となっています。長期借入債務の償還スケジュールや長短借入債務の金利の詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 15 短期および長期借入債務」をご参照ください。
当社は借入金の金利変動リスク管理の目的で金利スワップ等のデリバティブ契約を結んでいますが、詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 29 デリバティブとヘッジ活動」をご参照ください。
(c)預金
前連結会計年度末当連結会計年度末増減
(百万円)(百万円)金額(百万円)率(%)
預金1,206,4131,287,38080,9677

(注)前連結会計年度末および当連結会計年度末において変動持分事業体(VIE)での預金はありません。
預金の詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 16 預金」をご参照ください。
⑥ キャッシュ・フロー
販売費および一般管理費のような営業費用の支払いを行うための現金以外に、以下の目的で現金が必要になります。
・長短借入債務の金利および元本の支払い
・リース資産の購入、顧客への営業貸付金の実行、投資有価証券の購入、不動産開発に伴う支出
必要資金は、営業資産の新規実行高に大きく左右されます。リース資産や貸付金などの新規実行高が増加すると、需要に応じて必要資金も増加し、反対に、減少するとそれに伴い必要資金も減少し、債務返済額が増加します。
上述の資金調達に加え、ファイナンス・リース投資や営業貸付金の元本返済による入金や、投資有価証券やオペレーティング・リース資産の売却による入金もあります。利息および税金に関するキャッシュ・フローの情報については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 5 キャッシュ・フローに関する情報」をご参照ください。
キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末現在の現金および現金等価物(以下、「資金」)は、前連結会計年度末より9,479百万円増加し、827,518百万円になりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べて当期純利益が増加したものの、連結子会社となったハートフォード生命保険の保険契約債務および保険契約者勘定が減少した結果、前連結会計年度の478,006百万円から当連結会計年度は257,611百万円へ資金流入が減少しました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に顧客への営業貸付金の実行や事業用資産の購入による支出が増加するとともに、営業貸付金の元本回収による収入が減少したことなどにより、前連結会計年度の215,314百万円から当連結会計年度は467,801百万円へ資金流出が増加しました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に長期借入債務の調達の増加、返済の減少により、前連結会計年度の277,704百万円の資金流出から当連結会計年度は213,432百万円の資金流入となりました。
⑦ 買付予約額
当連結会計年度末現在におけるリース資産の買付予約額は22,500百万円です。
その他詳細については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 33 契約債務、保証債務および偶発債務」をご参照ください。
(5)オフバランスシート・アレンジメント
① 特別目的事業体の利用
当社および子会社は、リース債権、営業貸付金といった金融資産を定期的に証券化しています。証券化によって、資本市場へのアクセスを可能にし、資金調達手段・投資家層の多様化が図られると同時に信用リスク・金利変動リスクの低減化にも一部寄与しています。
証券化では、証券化の対象となる資産を特別目的事業体(SPE)に譲渡し、その資産を担保とした証券を投資家に発行します。SPEが倒産隔離の形態をとる場合には(さらに特定の他の条件を満たすことを条件として)、譲渡された資産は当社および子会社の連結貸借対照表から除かれていました。しかしながら、平成22年4月1日より、当社および子会社は会計基準書アップデート第2009-16号(会計基準編纂書860(譲渡およびサービシング))および会計基準書アップデート第2009-17号(会計基準編纂書810(連結))を適用した結果、これまで連結されなかったほとんどのSPEを連結しています。またこれから証券化を行ったとしても、ほとんどのSPEを連結するものと想定しています。
当社および子会社は、資産の証券化を行うにあたり、SPEを使用し続けていくつもりです。資産の証券化に関する詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 11 資産の証券化」をご参照ください。
投資商品
当社および子会社は、SPEに類似した形態である組合方式を利用した投資商品を提供し、この商品の販売および組成を行っています。投資家は、航空機、船舶やその他の大型物件を購入してリースするために必要な資金の一部を組合に投資し、残りの資金は組合がノンリコースローンの形態で金融機関から調達します。この投資に関するリスクおよび便益はすべて投資家(および組合への資金の貸し手)に帰属しており、リース事業から生じる損益は投資家が計上します。組成と販売、一部サービサーや組合管理者としての責任が当社および子会社の責任範囲です。組成や管理からの手数料は連結財務諸表に計上しています。当社および子会社は、一部の組合・SPEを除き、組合または関係するSPEに対して保証を行っておらず、貸付のコミットメントもしくは貸付残高もありません。
その他金融取引
航空機、船舶および不動産に関連するファイナンス取引、投資ファンドに関する取引および不動産の取得や開発プロジェクト等において、SPEに対しローン供与および出資をしている場合があります。SPE形態を利用した取引についてはすべて、会計基準編纂書810(連結)にしたがって、当社および子会社がSPEの主たる受益者となるような変動持分を保有しているかどうかを判定します。当社および子会社がSPEの主たる受益者であると結論付けられた場合は当該SPEを連結し、それ以外の場合については、貸付金および出資等として、連結貸借対照表に計上されています。
SPEを利用した取引に関する詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 12 変動持分事業体」をご参照ください。
② コミットメント
当連結会計年度末現在における保証残高、貸付金およびその他のコミットメント契約の返済スケジュールは以下のとおりです。
合計
(百万円)
1年以内
(百万円)
1年超〜
3年以内
(百万円)
3年超〜
5年以内
(百万円)
5年超
(百万円)
保証残高484,72483,544108,307133,684159,189
貸付金およびその他の
コミットメント契約
459,878103,70057,70013,534284,944
合計944,602187,244166,007147,218444,133

米国の子会社は、米連邦住宅抵当公庫(以下、ファニーメイ)のDelegated Underwriting and Servicingプログラムに基づいて、事前にファニーメイの承認を得ることなしに、集合住宅や高齢者向け住宅ローン債権の引受け、実行、資金提供およびサービシングを行う権限を有しています。このプログラムにおいて、ファニーメイは債権購入のコミットメントを提供しています。
権限を譲り受ける一方で、当該子会社は、ファニーメイに譲渡した一部の住宅ローン債権のパフォーマンスを保証しており、それらの債権から損失が発生した場合に、その損失の一部を負担する保証の履行リスクを有しています。当連結会計年度末において、上表に含まれる当該保証にかかる残高は、213,099百万円です。
また、ファニーメイに対する債権の売却に関連して、当該子会社は、表明・保証条項を提供しています。表明・保証条項の対象は、住宅ローンがファニーメイの要求を満たすものであること、財産における抵当権の有効性、文書が有効かつ強制力があること、財産における権原保険などです。表明・保証条項に違反した場合、当該子会社は関連する債権を買い戻すか、ファニーメイにかかる損失を補償し、債権に損失が及ばないようにする必要があります。当連結会計年度において、子会社はそのような買戻し要求を受けていません。
コミットメント契約、保証債務および偶発債務の詳細については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 33 契約債務、保証債務および偶発債務」をご参照ください。
③ 契約上の義務の開示
当連結会計年度末現在における契約債務の返済スケジュールは以下のとおりです。
合計
(百万円)
1年以内
(百万円)
1年超〜
3年以内
(百万円)
3年超〜
5年以内
(百万円)
5年超
(百万円)
預金1,287,380896,891276,933113,556
長期借入債務4,132,945881,0081,584,095907,758760,084
解約不能レンタル料の支払予定額85,90818,77415,73411,28540,115
リース資産の買付予約額22,50020,686638440736
解約不能なシステム委託料の
支払予定額
10,5033,9333,9842,52759
金利スワップ:
想定元本
(変動から固定)
178,04120,95026,17885,78045,133
想定元本
(固定から変動)
121,423118,4233,000
合計5,838,7001,960,6651,910,5621,121,346846,127

上表に含まれないその他の科目には短期借入債務、支払手形、買掛金および未払金、保険契約債務および保険契約者勘定があります。当連結会計年度末におけるこれらの残高はそれぞれ284,785百万円、335,936百万円、2,073,650百万円です。
年金制度およびデリバティブの詳細については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 19 年金制度、29 デリバティブとヘッジ活動」をご参照ください。コミットメントおよび契約債務のための資金については、金額、満期までの期間およびその他特性に応じて、当社および子会社の有する多様な資金調達源のいずれか、もしくはそのすべてから調達する予定です。
借入債務および預金の詳細については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 15 短期および長期借入債務、16 預金」をご参照ください。
(6)米国会計基準に準拠していない財務指標
(3)財政状態および経営成績の分析および(4)資金調達および流動性の一部の開示には、米国会計基準に準拠しない(Non‐GAAP)財務指標が含まれています。具体的には、証券化に伴う支払債務(ABS、CMBS)を控除した総資産および長期借入債務、平成22年4月1日に適用された変動持分事業体(VIE)の連結にかかる会計基準の適用による利益剰余金への累積的影響額を控除した当社株主資本や、さらにそれらを用いて計算したその他の指標を、Non‐GAAP財務指標として開示しています。
これらのNon‐GAAP財務指標は、平成27年3月31日現在の財政状態を過年度期間と比較する上で意味のある追加的な情報を投資家に提供していると考えています。平成22年4月1日に会計基準書アップデート第2009-16号および2009-17号(以下、「当会計基準」という。)を適用したことで、特定のVIEを連結することが求められました。当会計基準の適用は、連結財務諸表上の資産および負債の著しい増加と利益剰余金(税効果控除後)の減少をもたらしましたが、これら連結VIEへの投資から得られる正味のキャッシュ・フローや経済的効果は変わりありません。したがって、米国会計基準に準拠して計算された財務情報の補足として、特定のVIEを連結することによる資産・負債への影響を除いた財務指標を提供することは、現在の財政状態の全体的な理解を向上させ、当会計基準の適用による連結貸借対照表の大きな変動を除くこれまでの財務および営業のトレンドを投資家が評価することを可能にしていると考えています。
米国会計基準に準拠した連結財務諸表の補足情報としてNon‐GAAP財務指標を提供しており、Non‐GAAP財務指標だけを利用したり、Non‐GAAP財務指標をその最も直接的に比較できる米国会計基準に準拠した財務指標の代替指標として利用すべきではありません。これらNon‐GAAP財務指標と米国会計基準に準拠した最も直接的に比較することができる財務指標との調整表を本資料で開示された期間について示すと、以下のとおりです。
財務指標前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
総資産(a)9,066,96111,443,628
控除:ファイナンス・リースおよび貸付債権等の
証券化に伴う支払債務 ※
253,827291,635
調整後総資産(b)8,813,13411,151,993
短期借入債務(c)308,331284,785
長期借入債務(d)3,852,6684,132,945
控除:ファイナンス・リースおよび貸付債権等の
証券化に伴う支払債務 ※
253,827291,635
調整後長期借入債務(e)3,598,8413,841,310
長短借入債務(預金除く)(f)=(c)+(d)4,160,9994,417,730
調整後長短借入債務(預金除く)(g)=(c)+(e)3,907,1724,126,095
当社株主資本(h)1,919,3462,152,198
控除:当会計基準の適用に伴う利益剰余金への
累積的影響額
△5,195△3,060
調整後当社株主資本(i)1,924,5412,155,258
当社株主資本比率(h)/(a)21.2%18.8%
調整後当社株主資本比率(i)/(b)21.8%19.3%
D/E比率(長短借入債務/当社株主資本)(f)/(h)2.2倍2.1倍
調整後D/E比率(長短借入債務/当社株主資本)(g)/(i)2.0倍1.9倍
長期借入比率(d)/(f)93%94%
調整後長期借入比率(e)/(g)92%93%

※ 連結貸借対照表上、長期借入債務として負債計上されている金額を控除額として用いています。

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