四半期報告書-第19期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/06 13:00
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しや雇用情勢の改善が見られるなど緩やかに回復して推移しました。海外経済においても緩やかな回復が期待される一方、先行きへの影響に留意を要する状況が続いております。
国内の情報通信分野においては、㈱MM総研の発表によると、平成29年度上期(4月~9月)の携帯電話端末総出荷台数は前年同期比7.6%増で推移し、通期では前年比2.5%増の予測が出されております。
このような状況の下、当第3四半期連結累計期間において当社グループの売上は、コミュニケーション事業とデータサービス事業が前年同期を上回って推移しました。一方、モバイル事業と雑誌事業は前年同期に比べ減収となり、この結果、売上高は前年同期比25,951千円減(0.9%減)の2,756,466千円となりました。
費用面では、販売費及び一般管理費が前年同期比82,498千円減(7.1%減)の1,076,393千円となったものの、売上原価は前年同期比51,640千円増(4.2%増)の1,284,115千円となりました。これはグループ創業50周年を記念した音楽ライブイベント開催に伴う一時的コストを計上したもので、収支として約14,000千円のマイナス要因が発生いたしました。
以上の結果、営業利益は前年同期比1,342千円減(0.3%減)の395,956千円、経常利益は前年同期比4,339千円増(1.2%増)の381,224千円、税金等調整前四半期純利益は前年同期比6,088千円減(1.8%減)の340,204千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比849千円増(0.4%増)の214,453千円となりました。
当第3四半期連結累計期間の報告セグメントごとの状況は、以下のとおりであります。
①コミュニケーション事業
コミュニケーション事業においては、WEBサイトの広告販売、ニュースコンテンツの提供、デジタルコンテンツの制作受託等を行っており、主要事業は「顧客満足度(CS)調査事業」と「バナー型広告・タイアップ型広告」です。
顧客満足度(CS)調査事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて5.0%増加しました。商標利用が回復傾向で進捗したことに加え、データ販売の利用増によるベースアップで前年同期を上回りました。
バナー・タイアップ型のWEB広告販売については、バナー広告はページビュー単価向上、タイアップ広告は営業体制の整備によるセールス強化を着実に実行し、いずれも前年同期を上回りました。また、外部メディアへのニュース提供が引き続き堅調に推移し、関連収入を含めた当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて11.9%増加しました。
一方、費用面では宣伝を目的とした販促コストが前年同期と比べて47,859千円増加し、前述のイベント関連コストと併せて利益減少の要因となりました。
以上の結果、コミュニケーション事業全体の当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比110,286千円増(8.6%増)の1,392,025千円、セグメント利益は前年同期比11,252千円減(1.9%減)の567,120千円となりました。
②モバイル事業
フィーチャーフォン向け事業(着うたフル、着うた、着メロ及び情報系)は、市場全体の縮小による影響を受け、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べ107,002千円減(19.8%減)となりました。また、スマートフォン向け事業は前年同期と比べ19,761千円減(6.9%減)となりました。
以上の結果、モバイル事業全体の当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比126,764千円減(15.3%減)の701,542千円、セグメント利益は前年同期比54,477千円減(12.8%減)の369,706千円となりました。
③雑誌事業
雑誌事業については、エンタテインメント業界向けビジネスマガジン「コンフィデンス」を発行しています。当第3四半期連結累計期間においては、前述のイベント開催が一時的な減益要因となり、売上高は前年同期比15,117千円減(7.4%減)の188,305千円、セグメント利益は前年同期比4,585千円減(12.4%減)の32,428千円となりました。
④データサービス事業
データサービス事業については、音楽データベース提供サービス(放送局向け及びEコマースサイト向け)と、音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」で構成されています。当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比7,689千円増(1.7%増)の464,498千円、セグメント利益は前年同期比10,895千円増(6.7%増)の173,827千円となりました。
※着うた、着うたフルは、㈱ソニー・ミュージックエンタテインメントの登録商標です。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動につきましては、その他事業を行う子会社において、主にマイクロ波を再生可能エネルギー分野に応用する研究開発を行いました。なお、当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は4,473千円であります。