四半期報告書-第18期第3四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/02/07 13:01
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【項目】
32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、雇用や所得環境の改善により緩やかな回復基調が継続して推移しました。一方で海外経済においては、米国新政権をはじめ不確実な影響が懸念される状況となっております。
国内の情報通信分野においては、㈱MM総研の発表によると、平成28年4月から9月における携帯電話端末の出荷台数は販売手法変更の影響等によって低い水準にありますが、総出荷台数に占めるスマートフォンの出荷台数比率は80.1%となり、契約件数も平成30年度には1億件に達するとの予測が出されております。
このような状況の下、当第3四半期連結累計期間において当社グループの売上は、顧客満足度(CS)調査事業やインターネット広告販売を行うコミュニケーション事業が、前年同期を上回って推移しました。一方、モバイル事業及び雑誌事業などで前年同期に比べ減収となり、この結果、売上高は前年同期比453,711千円減(14.0%減)の2,782,417千円となりました。
売上原価並びに販売費及び一般管理費については、共にコスト削減への取り組みにより前年同期に比べて減少しました。
以上の結果、営業利益は前年同期比103,450千円増(35.2%増)の397,299千円、経常利益は前年同期比115,293千円増(44.1%増)の376,884千円、税金等調整前四半期純利益は前年同期比83,118千円増(31.6%増)の346,292千円と前年同期を上回って推移しました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比93,152千円増(77.3%増)の213,604千円となりました。
当第3四半期連結累計期間の報告セグメントごとの状況は、以下のとおりであります。
①コミュニケーション事業
顧客満足度(CS)調査事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて14.2%増加しました。信頼性を高めるためのデータ精緻化や利用者視点に立ったランキング構成の見直しに取り組みつつ、収益も引き続き堅調に推移しております。
バナー・タイアップ型のWEB広告販売については、運用体制の整備によるパフォーマンス向上を背景として、特にバナー型広告の売上が前年同期比で1.4倍まで増加し、ニュース提供を含めた当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて16.8%増加しました。
以上の結果、コミュニケーション事業全体の当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比172,475千円増(15.5%増)の1,281,738千円、セグメント利益は前年同期比152,658千円増(35.9%増)の578,373千円となりました。
②モバイル事業
フィーチャーフォン向け事業(着うたフル、着うた、着メロ及び情報系)は、市場全体の縮小による影響を受け、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比152,031千円減(21.9%減)となりました。
また、スマートフォン向け事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比15,358千円減(5.1%減)となりました。
以上の結果、モバイル事業全体の当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比167,390千円減(16.8%減)の828,306千円、セグメント利益は前年同期比76,452千円減(15.3%減)の424,183千円となりました。
③雑誌事業
雑誌事業については、エンタテインメント業界向けビジネスマガジン「コンフィデンス」を発行していますが、出版市場環境の悪化及び前期末での「オリ★スタ」休刊にともなう影響により、広告、購読の売上がともに前年同期と比べて減少しました。
以上の結果、雑誌事業全体の当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比369,276千円減(64.5%減)の203,422千円、セグメント利益は前年同期比549千円減(1.5%減)の37,013千円となりました。
④データサービス事業
データサービス事業については、音楽データベース提供サービス(放送局向け及びEコマースサイト向け)と、音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」とで構成されています。当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比5,216千円増(1.2%増)の456,809千円、セグメント利益は前年同期比9,297千円減(5.4%減)の162,932千円となりました。
⑤その他
ソーシャルゲーム事業については、シェアモデルによる業務形態への移行後も継続的に収入を得ており、当第3四半期連結累計期間の利益は11,913千円となりました。
エネルギー事業については、太陽光発電事業の撤退によって、売上高が73,438千円の減少となりました。また、マイクロ波を利用した技術開発研究においては、東京工業大学との共同研究による実用化に向けた取り組みを継続して行っております。
※着うた、着うたフルは、㈱ソニー・ミュージックエンタテインメントの登録商標です。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動につきましては、その他事業を行う子会社において、主にマイクロ波を再生可能エネルギー分野に応用する研究開発を行いました。なお、当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は11,811千円であります。