四半期報告書-第23期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)

【提出】
2023/02/10 15:03
【資料】
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【項目】
35項目
(1)経営成績の状況
当社及び当社グループの当第3四半期連結累計期間における経営成績は、売上高は28,993百万円(前年同四半期比11.0%増)、経常利益は2,002百万円(前年同四半期比679.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,453百万円(前年同四半期比3,363.4%増)となりました。
なお、2022年11月7日に応募契約を締結した第一生命ホールディングス株式会社による当社の連結子会社であるアイペットホールディングス株式会社に対する株式公開買付けが2023年1月10日に成立しております。それに伴い当第3四半期連結累計期間に発生した主に証券会社や弁護士に対するアドバイザリー費用等を含む公開買付関連費用177百万円を特別損失として計上しております。また、責任準備金の増加に伴い繰延税金資産を計上し、法人税等調整額△191百万円(△は益)を計上しております。
また、当社は、当社の重要な連結子会社であるアイペット損害保険株式会社に関して、普通責任準備金を未経過保険料方式により算定し、異常危険準備金繰入額の影響を排除した利益(調整後利益)を損益実態を把握する上で有用な指標として第2四半期連結累計期間まで参考情報として開示しておりましたが、アイペット損害保険株式会社が当社の連結子会社から外れることが決定したため、調整後利益に基づく連結業績は非開示としております。
当第3四半期連結累計期間における報告セグメントごとの業績は、以下のとおりです。
なお、第1四半期連結会計期間において、当社の連結子会社であった株式会社ワークスタイルラボ及びピークス株式会社の全株式を譲渡したため、連結の範囲から除外しております。これに伴い、第1四半期連結会計期間より「HRイノベーションセグメント」及び「ファンマーケティングセグメント」を報告セグメントから除外しております。
(ビジネスプロデュース事業)
ビジネスプロデュース事業では、主に大企業向けの事業創造支援や成長戦略立案支援に関する戦略コンサルティング、M&Aファイナンシャル・アドバイザリーの提供、及び社会課題を解決するための新たな官民連携の仕組みであるソーシャルインパクトボンド(SIB)を活用したファンド運営をしております。
当第3四半期連結会計期間において、売上面ではクライアントの事業創造ニーズの高まりに加え、引き続き積極的な人員増強、マーケティング活動、および他業種との協業に注力した結果、売上高は第2四半期連結累計期間に引き続き好調に推移し、通期目標3,300百万円(前期比16%増)に対しての進捗率は82%となりました。一方、費用面では更なる売上拡大を見越した人員増強等の積極的な投資を行った結果、人件費・採用費等が増加しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,700百万円(前年同四半期は2,033百万円)、セグメント利益(営業利益)は942百万円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)799百万円)となりました。
(インキュベーション事業)
インキュベーション事業は、ベンチャー投資セグメント、ペットライフスタイルセグメントにより構成されております。
ベンチャー投資セグメントにおいては、スタートアップ企業等への投資育成を行っております。
当第3四半期連結会計期間においては、複数件のトレードセールによるキャピタルゲインを実現した一方で、投資先の価値下落に伴い減損も計上いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,914百万円(前年同四半期は772百万円)、セグメント利益(営業利益)は861百万円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)140百万円)となりました。
ペットライフスタイルセグメントとは、連結子会社であるアイペットホールディングス株式会社の中核子会社であるアイペット損害保険株式会社が運営するペット向け医療保険等を指します。
当第3四半期連結累計期間において、売上面では、アイペット損害保険株式会社の新規契約件数が堅調なペット需要を背景に順調に推移したことにより、拡大傾向が続いております。費用面では、保険契約の伸展に伴い、諸手数料及び集金費や新規契約獲得に係る事業費、ならびに正味支払保険金や損害調査費が増加いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は24,378百万円(前年同四半期は20,991百万円)、セグメント利益(営業利益)は845百万円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)97百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
① 資産
当第3四半期連結会計期間末における資産残高は36,391百万円(前連結会計年度末は33,574百万円)となり、前連結会計年度末と比較して2,817百万円増加しました。
主な要因は、関係会社株式売却等に伴う現金及び預金の増加等が挙げられます。
② 負債
当第3四半期連結会計期間末における負債残高は22,070百万円(前連結会計年度末は21,119百万円)となり、前連結会計年度末と比較して950百万円増加しました。
主な要因は、アイペット損害保険株式会社における支払備金と責任準備金の増加等が挙げられます。
③ 純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産残高は14,321百万円(前連結会計年度末は12,454百万円)となり、前連結会計年度末と比較して1,866百万円増加しました。
主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の積み上がりによる利益剰余金の増加等が挙げられます。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社及び当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
② 受注実績
当第3四半期連結累計期間における受注実績は次のとおりであります。
なお、ベンチャー投資セグメントにつきましては、受注という概念がございませんので記載しておりません。
区分前第3四半期連結累計期間
(自 2021年4月1日
至 2021年12月31日)
当第3四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年12月31日)
前年同四半期比
(%)
金額(百万円)金額(百万円)
ビジネスプロデュース事業
(セグメント)
2,4622,020△17.9
インキュベーション事業23,43324,3764.0
(内訳)
ペットライフスタイルセグメント21,06124,37615.7
HRイノベーションセグメント974--
ファンマーケティングセグメント1,397--
合計25,89526,3971.9

(注)各セグメントの金額は、セグメント間の取引を含んでおります。
③ 販売実績
当第3四半期連結累計期間における販売実績は次のとおりであります。
区分当第3四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年12月31日)
金額(百万円)前年同四半期比(%)
ビジネスプロデュース事業
(セグメント)
2,70032.8
インキュベーション事業26,2938.9
(内訳)
ベンチャー投資セグメント1,914147.8
ペットライフスタイルセグメント24,37816.1
セグメント間の内部売上高又は振替高--
合計28,99311.0

④ 投資実績
証券種類前連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
当第3四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年12月31日)
投資実行高期末投資残高投資実行高期末投資残高
金額
(百万円)
会社数
(社)
金額
(百万円)
会社数
(社)
金額
(百万円)
会社数
(社)
金額
(百万円)
会社数
(社)
株式・出資金等1,136226,0336620755,41560
新株予約権等301-5---4
合計1,166236,0336920755,41562

(注)1 新株予約権等は、当社コンサルティングサービスの対価として発行会社から無償で取得している場合がありますが、上表においては、その際の金額をゼロとし会社数のみを記載しております。
2 株式、新株予約権等を重複して投資を行っている会社があります。
3 市場価格のない株式等以外のものについては、取得原価を記載しております。
4 上表には余剰資金の運用目的の有価証券及び投資有価証券は含まれておりません。
5 当社グループは、未公開時点では投資をしていなかったPost-IPO企業の株式をIPO後に取得する場合がありますが、上表には当該投資金額及び会社数は含まれておりません。
6 期末において保有している新株予約権等を全て行使した場合の株式取得価額の総額は、以下のとおりであります。
前連結会計年度当第3四半期連結会計期間
98百万円98百万円

(6)主要な設備
当第3四半期連結累計期間における主要な設備の異動はありません。