四半期報告書-第28期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)

【提出】
2023/11/14 15:11
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年7月1日から2023年9月30日まで)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い経済活動の正常化が進んだものの、エネルギー価格の高騰に伴う世界的なインフレ加速や急激な為替変動、ウクライナ危機の長期化等により依然として先行き不透明な状態が続いております。
このような状況の中、当社グループは最終年度を迎えた中期経営計画に掲げる「既存事業の収益性改善と新規事業の創出により持続的な成長を実現し、企業価値向上・株価上昇へつなげる」ことを基本方針として「コア事業での売上拡大」「事業基盤強化」「新サービス開始・新規事業の拡大」「企業価値向上」を重点戦略とし取り組んでおります。
この結果、各事業ともに売上・利益ともに増加し、当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、1,707,717千円(前年同期比12.2%増)、営業損失は、31,081千円(前年同期は38,501千円の損失)、経常損失は28,165千円(前年同期は35,831千円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は31,002千円(前年同期は39,122千円の損失)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(生花祭壇事業)
生花祭壇事業の売上高は、882,863千円(前年同期比8.0%増)となりました。経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によると、葬儀業の2023年7月から2023年8月までの売上高は増加、取扱件数は横ばいで推移し、コロナ禍の影響が残っていた前年同期比では増加傾向で推移し、葬儀単価につきましても持ち直し傾向で推移しています。
このように葬儀業全体では市場は今後も拡大傾向にある一方で、全国的に進む「家族葬」や「密葬」、「一日葬」等葬儀の小型化による単価の下落傾向等への対応が求められる状況となっております。
このような状況の中で、当事業では中期経営計画に基づく戦略の実行と葬儀の縮小傾向に対応した新たなサービス展開や新商品販売等を実施してまいりました。その結果、営業利益は49,401千円(前年同期比34.4%増)となりました。
(生花卸売事業)
生花卸売事業は、100%子会社であるマイ・サクセス株式会社において、これまで進めていた業務効率化に加え、当社グループとしての更なる競争力強化を図っておりますが、当期間におきましては販売数量の増加や円安、夏場の高温を受けた生育不良等による供給不足が影響し販売単価が上昇したことにより、売上高は625,737千円(前年同期比17.3%増)となりました。東京都中央卸売市場「市場統計情報」(2023年9月)によると、2023年7月から2023年9月までの切花累計の取扱金額は17,409百万円(前年同期比0.4%増)、数量では209百万本(前年同期比6.1%減)と1本あたりの単価は上昇傾向で推移いたしました。
このような状況の中で、当事業では引き続き生花卸売事業(国内流通)と生花祭壇事業とのシナジー追求を図りながら抜本的な物流体系の改革へ向けた取り組みを実行しつつ、合わせて販売価格への転嫁や取扱品目の精査、販管費効率化等を実施した結果、営業利益は10,613千円(前年同期比5.7%増)となりました。
(ブライダル装花事業)
ブライダル装花事業の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響が収束に向かう中、1組あたりの単価が回復傾向にあり66,502千円(前年同期比2.8%増)となりました。
少子化による結婚件数の減少と、「ナシ婚」ともいわれる婚姻届のみの結婚の増加等により、ブライダル業界の市場規模は縮小傾向にあるものの、晩婚化による結婚式単価の上昇や、ゲストハウス・ウエディングやレストラン・ウエディング等オリジナル挙式志向の高まりを背景に新規参入企業が増加するなど、これまでは大きな市場規模が保持されておりましたが、コロナ禍の影響を受け同市場規模は大幅に縮小し、その後回復基調で推移しております。
このような状況の中、同事業を請け負う連結子会社の株式会社One Flowerでは、東京・関西・九州エリアにおける既存顧客・エリアへの深堀による受注増、同エリアでの新規取引先拡大、リテール部門の売上拡大に取り組んでまいりました。その結果、営業損失は6,611千円(前年同期は8,867千円の損失)となりました。
(その他の事業)
その他の事業は、システム開発事業、冠婚葬祭に関する企画並びにコンサルタント業務、就労継続支援事業、農業を行っております。当第1四半期連結累計期間においては、総じて堅調に推移したことから、売上高は132,614千円(前年同期比24.5%増)、営業損失は1,953千円(前年同期は8,201千円の損失)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間の総資産は、前連結会計年度末に比べ31,021千円増加し、2,493,111千円となりました。これは主に、売掛金の増加によるものであります。
当第1四半期連結会計期間の負債は、前連結会計年度末に比べ101,774千円増加し、2,018,408千円となりました。これは主に、買掛金の増加によるものであります。
当第1四半期連結会計期間の純資産は、前連結会計年度末に比べ70,752千円減少し、474,703千円となりました。これは主に、利益剰余金の減少によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。