有価証券報告書-第23期(平成30年7月1日-令和1年6月30日)

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2019/09/26 10:42
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(経営成績等の状況の概要)
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の改善が進み、雇用・所得環境は緩やかな回復基調にありました。一方で、米中の貿易摩擦などを背景に中国経済の減速感が強まり、またアジア新興国でも景気減速が懸念されるほか、世界各国の金融市場も不安定な動きを見せるなど、景気の先行きは不透明な状況となりました。
このような状況の中、当社グループは、コア事業(生花祭壇事業)での売上拡大、生花卸売事業における物流のサービス強化と高度化、管理部門の体制強化、周辺事業の水平展開等を重点目標とした、2期目となる中期経営計画に基づき、各施策を実行してまいりました。
この結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は、ブライダル装花事業においては前年同期比で減少したものの、生花祭壇事業、生花卸売事業、その他の事業においては増加したことから、5,874,866千円(前年同期比4.5%増)、営業利益は、生花祭壇事業における原価率や人件費率の上昇並びにブライダル装花事業における売上減少の影響により、19,619千円(前年同期比88.3%減)、経常利益は30,166千円(前年同期比81.9%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は5,939千円(前年同期は77,225千円の利益)となりました。
セグメントごとの業績は、以下のとおりであります。
(生花祭壇事業)
生花祭壇事業の売上高は、3,369,857千円(前年同期比0.1%増)と、3期連続で過去最高を更新しました。厚生労働省「2018年人口動態統計月報年計(概数)の概況」によりますと、年間死亡者数は1,362千人と推計され、前年同様、高齢化社会を背景に増加傾向にあります。経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によると、葬儀業の2018年7月から2019年6月までの売上高は横ばい、取扱件数は増加傾向で推移しており、引続き葬儀単価はやや低下しつつも件数が増加し、売上は拡大している状況です。
このように葬儀業全体では市場は今後も拡大傾向にある一方で、特に大都市圏において「家族葬」や「密葬」等葬儀の小型化とともに単価の下落傾向が続いており、地方都市におきましてもこの傾向が徐々に顕在化しております。
このような状況の中で、当事業では、強みである機動力や顧客ニーズへの対応力を活かすべく、関東・四国・九州エリアへ新たに拠点を展開する等、積極的に各施策を実行し、一定の効果が顕在化した労務比率の改善に続き、仕入原価の更なるスリム化等にも取り組んでまいりました。一方で九州エリアにおける売上の減少並びに、上述の新規拠点開設に伴うコスト増加の影響もあり、営業利益は478,373千円(前年同期比20.4%減)となりました。
(生花卸売事業)
生花卸売事業は、100%子会社であるマイ・サクセス株式会社において、これまで進めていた業務効率化に加え、当社グループとしての更なる競争力強化を図っており、前期後半より奏功の兆しが見えはじめ、当期において顕在化いたしました。
この結果、売上高は1,649,424千円(前年同期比16.6%増)となりました。東京都中央卸売市場「市場統計情報」(2019年6月)によると、2018年7月から2019年6月までの切花累計の取扱金額は56,662百万円(前年同期比1.1%増)、数量では839百万本(前年同期比2.5%減)と金額ベースでは増加、数量ベースでは減少の傾向にありました。
このような状況の中で、当事業では前期に引続き、従来の生花卸売事業(国内流通)と生花祭壇事業とのシナジー追求を図りながら抜本的な物流体系の改革へ向けた取り組みにも注力しているものの、第2四半期の後半において輸入卸売部門における利益率が低調に推移したため、営業利益は19,627千円(前年同期比19.1%減)となりました。
(ブライダル装花事業)
ブライダル装花事業の売上高は、395,855千円(前年同期比3.2%減)となりました。少子化による結婚件数の減少と、「ナシ婚」ともいわれる婚姻届のみの結婚の増加等により、ブライダル業界の市場規模は縮小傾向にあるものの、晩婚化による結婚式単価の上昇や、ゲストハウス・ウエディングやレストラン・ウエディング等オリジナル挙式志向の高まりを背景に新規参入企業が増加するなど、未だ大きな市場規模が保持されております。このような状況の中、同事業を請け負う連結子会社の株式会社One Flowerでは、東京・関西・九州エリアにおける新規顧客獲得と商圏拡大、リテール部門での更なる売上増、及び販管費の圧縮・効率化策を実施しておりますが、前述の影響をカバーするには至らず、営業損失は2,051千円(前年同期は15,769千円の利益)となりました。
(その他)
その他の事業は、システム開発事業、不動産管理事業、冠婚葬祭に関する企画並びにコンサルタント業務、就労継続支援事業、農業を行っております。当連結会計年度においては、黒字化には至らなかったものの、各事業ともに対前期比では総じて堅調に推移したため、売上高は459,728千円(前年同期比6.8%増)、一方で第2四半期より連結の範囲に含めた農業部門における損失の影響により、営業損失は23,664千円(前年同期は18,631千円の損失)となりました。システム開発事業は、葬儀関連会社に対する基幹システム、名札書きシステム及びモバイル端末を用いた電子カタログや建築事業者に対するCADシステムの開発を行っております。不動産管理事業は、不動産の売買や賃貸等の仲介及び管理を行っております。
また、当連結会計年度における財政状態の概況は次のとおりであります。
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ105,306千円減少し、2,176,988千円となりました。これは主に現金及び預金の減少によるものであります。
当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ71,149千円減少し、1,621,072千円となりました。これは主に、短期借入金の減少によるものであります。
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ34,157千円減少し、555,916千円となりました。これは主に、利益剰余金の減少によるものであります。
以上の結果、当連結会計年度末における自己資本比率は、前連結会計年度末の25.9%から25.5%となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ147,278千円減少し、625,380千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末において、営業活動の結果得られた資金は120,020千円(前年同期は239,912千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益14,363千円、減価償却費60,002千円、及び売上債権の減少187,982千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末において、投資活動の結果使用した資金は164,273千円(前年同期は23,571千円の使用)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出136,640千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末において、財務活動の結果使用した資金は103,411千円(前年同期は384,316千円の使用)となりました。これは主に、借入金の純減48,103千円、配当金の支払28,791千円によるものであります。
(3) 生産、受注及び販売の状況
(生産実績)
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年7月1日
至 2019年6月30日)
前年同期比(%)
生花祭壇事業(千円)1,990,83283.1
ブライダル装花事業(千円)354,102105.5
その他事業(千円)88,831132.3
合計(千円)2,433,76687.0

(注) 1.金額は、当連結会計年度総製品売上原価によっております。なお、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.生花卸売事業は、国内外から生花を仕入れ、国内に販売することを主要な業務としており、生産活動は行っていないため、生産実績はありません。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(商品仕入実績)
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年7月1日
至 2019年6月30日)
前年同期比(%)
生花卸売事業(千円)2,293,044112.9
その他事業(千円)88,112115.3
合計(千円)2,381,157113.0

(注) 1.金額は、仕入価格によっております。なお、生花祭壇事業及びブライダル装花事業からの発注に基づく生花の仕入分については除外しております。また、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(受注実績)
生花祭壇事業、生花卸売事業、ブライダル装花事業及びその他事業は、受注から納品までのリードタイムが短いために受注と生産実績は、現状では乖離が見られない状況なので、記載を省略しております。
(販売実績)
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年7月1日
至 2019年6月30日)
前年同期比(%)
生花祭壇事業(千円)3,369,857100.1
生花卸売事業(千円)1,649,424116.6
ブライダル装花事業(千円)395,85596.8
その他事業(千円)459,728106.8
合計(千円)5,874,866104.5

(注) 1.金額は、販売価格によっております。なお、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、重要となる会計方針及び見積の概要については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。
(2) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(経営成績の分析)
・売上高
連結売上高は、ブライダル装花事業においては前年同期比で減少したものの、生花祭壇事業、生花卸売事業、その他の事業においては増加したことから、5,874,866千円(前年同期比4.5%増)となりました。
・営業利益
連結営業利益は、生花祭壇事業における原価率や人件費率の上昇並びにブライダル装花事業における売上減少の影響により、19,619千円(前年同期比88.3%減)となりました。
・経常利益
補助金収入、為替差益等により、当連結会計年度の営業外収益は23,514千円(前年同期比31.0%減)となっております。また、支払利息等により、当連結会計年度の営業外費用は12,967千円(前年同期比63.1%減)となっております。これらの結果、当連結会計年度は経常利益30,166千円(前年同期比81.9%減)となりました。
・親会社株主に帰属する当期純利益
減損損失15,254千円、法人税等20,302千円等により、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失5,939千円(前年同期は77,225千円の利益)となりました。
(資本の財源及び資金の流動性について)
当社の運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資であります。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入金を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローの詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (経営成績等の状況の概要) (2)キャッシュ・フロー」に記載されているとおりであります。
(3) 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、2018年6月期から2020年6月期までの中期経営計画において、一部修正を加えた上で売上高6,000百万円、営業利益140百万円、親会社株主に帰属する当期純利益110百万円、ROE19.8%を最終年度の計画に掲げております。
同計画の2年目である2019年6月期の計画は、売上高6,110百万円、営業利益179百万円、親会社株主に帰属する当期純利益112百万円、ROE19.1%を掲げておりました。計画に対し実績は、各事業とも売上高は前期比で総じて堅調に推移したものの、計画比では生花卸売事業を除き未達成となりました。また、各利益につきましては、主に生花祭壇事業における原価率上昇の影響によりともに未達成となり、ROEにつきましても△1.0%となりました。
中期経営計画の最終年度となる2020年6月期につきましては、生花祭壇事業における売上拡大、生花卸売事業における物流サービスの強化と高度化、管理部門における能力強化等に注力し、更なる成長を図ってまいりたいと考えております。

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